たにたにさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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バビロン(2021年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

【映画愛】2023年24本目

1920年〜1930年にかけてサイレント映画からトーキー映画へと転換していくハリウッドの映画業界を舞台としている。

サイレント映画のスターして君臨するジャック(ブラッ
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アントマン&ワスプ:クアントマニア(2023年製作の映画)

3.7

【量子世界は閉ざされた世界なのか】2023年23本目

"アントマン"シリーズ第3作目となる今作では、謎に包まれていた量子世界を舞台とし、今後のMCUのキーとなる敵役"カーン"との対峙を描きながら、マ
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ダーティ・グランパ(2016年製作の映画)

2.9

【得るものなし】2023年22本目

妻を亡くしたロバートデニーロ演じるお爺ちゃんが、結婚を控える孫のザックエフロンと一緒にセックス相手を探す旅に出るという超どぎつい下ネタ映画です。

ザックエフロン
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ニューヨーク・ニューヨーク(1977年製作の映画)

3.7

【芸術家と芸術家の恋愛物語】2023年21本目

サックス奏者のジミー(ロバートデニーロ)。
歌手のフランシーヌ(ライザミネリ)。

心惹かれ合い結婚をする二人は、仕事仲間としても名声を得、巡業旅で観
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タイタニック:ジェームズ・キャメロン25周年3Dリマスター(2023年製作の映画)

4.6

【Do you trust me?】2023年20本目

20年ぶりぐらいに観ましたが、映画館では初。あまりにも有名な船頭のシーンやラストの別れのシーンなど、擦り切れるほど語り尽くされた印象的な場面も
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草原の輝き(1961年製作の映画)

3.8

【抑圧】2023年19本目

食料品店の娘ディーニーと石油成金の息子バッドの切ない青春物語。

2人は確かに愛し合っていたのだけれども、どちらも互いに両親の抑圧的な思想や考えに頭を悩ませていた。

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噂の二人(1961年製作の映画)

3.9

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【差別との向き合い方】2023年18本目

女子寄宿学校で教師をする2人の女性。
カレン(オードリー)とマーサ(シャーリー・マクレーン)。

"邪悪な子供と邪悪な老人"の噂によって、学校から次々と生徒
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ティファニーで朝食を(1961年製作の映画)

3.7

【ハッキリしない愛の方向】2023年17本目

玉の輿を狙う高級娼婦のホリー(オードリー・ヘプバーン)。
彼女の部屋の上の階に越してきた若手小説家ポール(ジョージ・ペパード)。

非常に不思議な物語で
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イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

4.0

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【ハサミ】2023年16本目

1923年、アイルランドのイニシェリン島。
長年友人関係であったコルム(ブレンダン・グリーソン)から突然の絶縁を告げられるパードリック(コリン・ファレル)。

コルムは
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愛する時と死する時(1958年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

【空爆】2023年15本目

第二次世界大戦時、対ロシア東部戦線。敗戦の色濃く疲弊した、ドイツ軍に従事する主人公(ジョン・ギャヴィン)。

2週間(3週間?)の休暇を得て故郷へと戻り、両親を訪ねるも空
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荒馬と女(1961年製作の映画)

3.6

【先の見えない悲しみの物語】2023年14本目

マリリンモンローの遺作となった今作。
彼女の天真爛漫さと生き物を大切に思う姿と裏腹に、突然ヒステリックに変わり果てるシーンは作中にインパクトを添えてい
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青空娘(1957年製作の映画)

3.9

【不安を青空に吹き飛ばそう】2023年13本目

嫌なことがあっても、辛い時でも、青空を見れば気持ちは晴れる。
絢香の「みんな空の下」を思い出すような題材の今作は、故郷の青空に勇気をもらった主人公の小
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驟雨(1956年製作の映画)

4.2

【夫婦喧嘩は驟雨のように】2023年12本目

佐野周二と原節子演じる、夫婦の物語。

これがまさに何十年来も一緒に住んでる夫婦のリアルだなぁと思いますが、今作の設定は結婚してまだ4年。

自分の両親
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バーフバリ 伝説誕生(2015年製作の映画)

3.9

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【筋肉モリモリ大ファンタジー歴史劇】2023年11本目

バーフバリ序章。

ハリウッド級の予算をかけてつくられる、映像クオリティとアクション。このなんでもあり感がたまりませんね。

残忍な国王と虐げ
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SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

3.8

【#MeToo】2023年10本目

映画プロデューサーとして数々の名作を世に生み出してきたハーヴェイ・ワインスタイン。

ニューヨークタイムズの記者である2人の女性は、根気強く情報を収集し、そして時
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狂った果実(1956年製作の映画)

3.8

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【不倫女と略奪男】2023年9本目

石原裕次郎、本格的な映画デビュー作。

彼が主演のようで、結果的にどちらかというと津川雅彦演じる弟の印象が強く残りました。

もちろん石原裕次郎のスラリとした体格
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ニュールンベルグ裁判(1961年製作の映画)

4.5

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【迫真の法廷劇】2023年8本目

見事な法廷劇すぎて3時間があっという間でした。終わった後自然と拍手を送ってしまいました。


連合国がナチスドイツの戦争犯罪を断罪した軍事裁判。

裁判長はアメリカ
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ワン、ツー、スリー/ラブハント作戦(1961年製作の映画)

4.1

【コカコーラ】2023年7本目

流石のビリーワイルダー節。
東西冷戦時のドイツを舞台に、共産主義への皮肉を込めた超ハイテンポコメディ。


コカコーラ西ベルリン支社に赴任された主人公はジェームズ・ギ
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希望のかなた(2017年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

【希望】2023年6本目

シリア難民であるカーリドを主人公に、ヨーロッパにおける難民問題に切り込んだ一作。

アキ・カウリスマキ監督の作品は初見となりましたが、芸術性に富んだシュールな笑いの中に、厳
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ストレンジ・ワールド/もうひとつの世界(2022年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

【エネルギーの根っこ】2023年5本目

何の物語なのかをはっきりさせないまま、連続性のない事柄をつらつらと描いていてはダメなのである。

伝えたいメッセージはなんとなくわかりますよ。要は、問題の根幹
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山椒大夫(1954年製作の映画)

4.1

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【身を投げる思い】2023年4本目

森鴎外の小説原作。
ベネチア国際映画祭、銀獅子賞。

「安寿〜〜、厨子王〜〜」
鳴り響く、母の、子を想う悲痛な叫び。

平安時代、流罪になった父親を追って旅に出た
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ラブ・アクチュアリー(2003年製作の映画)

4.1

【愛って実は身近にあるんだよ】2023年3本目

愛の群像劇。
空港で抱き合うたくさんの人々。
家族、親友、恋人など様々。
そこには物語が織りなすたくさんの愛が溢れているのだ。

相関図を書くと、何か
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ラブ・ハード(2021年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

【不誠実さへの後悔】2023年2本目

マッチングアプリの利用目的/利用方法から、すでに誠実か不誠実かって決まるよねって話。

恋愛に運がないナタリーが、マッチングアプリで幾度となく、相手の写真と実物
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ラブ・アゲイン(2011年製作の映画)

3.8

【世間は狭いよねって話】 2023年1本目

長年連れ添った妻の浮気によって、1人の男(スティーブ・カレル)が"愛"のあり方とその存在の大切さに気づいていくロマンチックコメディ。
オムニバス形式で進み
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ようこそ映画音響の世界へ(2019年製作の映画)

4.0

【映画の命】2022年173本目

2022年最後の投稿。
目標本数には届かずでしたが、今年も素晴らしき出会いに感謝。
本年最後は映画の歴史に触れます。


◉スピルバーグ
スピルバーグは、物語に命を
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ジャズ・シンガー(1927年製作の映画)

3.6

【世界初のトーキー映画】2022年172本目

無声とトーキーとを混在した映画であり、主人公の歌唱シーンでは見事な歌声が我々に届けられる。
それは、陽気な歌声であったり、母親を想う歌声であり、ジレンマ
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バターフィールド8(1960年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

【愛は複雑】2022年171本目

一人ベッドから起き上がる美しき女性。
その脇にはお金が置いてあり、不機嫌な彼女はドレッサーの鏡に口紅で「NO SALE」と書き残す。気持ちの収拾がつかない彼女は、本
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アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

4.2

【波打つ鼓動、押し寄せる感動】2022年170本目

3D映像は驚くほどのクオリティ。

1作目との大きな違いは、その3Dの鮮明さ。水の波打つ感じ、水飛沫、光の反射、生き物の肌質。全てが完璧。

もう
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リュミエール!(2016年製作の映画)

3.8

【映画の父】2022年169本目

1895年12月、初の有観客で映画を公開したリュミエール兄弟。

エジソンのキネマスコープに感動した彼らが、発明家としてフィルムを映写機を通してスクリーンに映し出す
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ミッドナイト・ファミリー(2019年製作の映画)

3.8

【民間救急隊】2022年168本目

人口900万人メキシコシティには、公営の救急車は45台しかいない。
それにより営利目的で救急車を所持し、緊急搬送の仕事をする市民がこの地にはたくさんいる。

彼ら
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シャッター アイランド(2009年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

【正義と復讐】2022年167本目

精神異常を持つ囚人者たちを監獄する孤島、通称シャッターアイランド。
大きな鉄格子の門が構えられ、囲われる壁には有刺鉄線が張られている。
そんな脱獄不可能と思われる
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祇園囃子(1953年製作の映画)

4.2

【基本的人権の尊重】2022年166本目

祇園では名の知れた舞妓"美代春"の元へ、舞妓修行を懇願しにくる1人の若い女性。
栄子は母親を亡くし、頼りのない父親を離れ独り立ちする覚悟を見せる。

華やか
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ハスラー(1961年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

【ルーザー】2022年165本目

ポールニューマン演じるエディはビリヤードの達人。実力を隠し、賭けで金をせしめる詐欺師、いわばハスラーだ。
冒頭のシーンでは、酒に酔ったフリをして賭け金をかっさらう。
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魔法にかけられて2(2022年製作の映画)

3.7

【永遠の幸せ】2022年164本目

15年ぶりの続編。
第1作目公開当時から続編が期待されておりましたが、ようやくですね。

ロバートとジゼルの間には娘が生まれた。
喧騒とした都会の暮らしに疲れてし
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魔法にかけられて(2007年製作の映画)

4.0

【カーテンで洋服作り】2022年163本目

公開当時中学生だった自分は、アニメのプリンセスが現実世界に飛び込んでくるという設定に非常に感銘を受けた記憶があります。そしてゴキブリのトラウマ。。


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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

【扉】2022年162本目

映像美はさることながら、人間模様の描き方が抜群だなと思いました。

鈴芽と草太はいわば他人ですが、出会いの瞬間は「君の名は」のラストを連想させる"どこかで会ったことがある
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