たにたにさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

たにたに

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アネット(2021年製作の映画)

3.7

【笑って愛は語れない】2022年55本目

超難解通り越して、もはや変態芸術作品。

ブラックコメディアンとして絶大な人気を誇るアダムドライバー演じるヘンリーと、
オペラ歌手として人々を魅了するマリオ
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ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ(1998年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

【灯台下暗し】2022年54本目

博打で大負けして、多大な借金を抱えた若者4人が、壁の薄い隣人宅から強盗の計画会議が聞こえてきたから、その金を奪っちゃおうぜという話。

伏線を置いて、テンポ良く回収
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とんび(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

【親と子の絆】2022年53本目

なぜ、今この作品を令和に実写化なのか。
そんな問いが頭にありながらの鑑賞でした。

「とんびが鷹を生む」という、
ことわざが元となる物語ですが、
これは鳶>鷹という
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マイライフ・アズ・ア・ドッグ(1985年製作の映画)

3.9

【エロチシズムへの目覚め】
2022年52本目

1957年、ソ連からスプートニク2号に乗せられ初の宇宙飛行を果たしたライカ犬。
しかし、帰ってくることはない。犠牲になる前提の飛行だった。その犬は、助
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モービウス(2022年製作の映画)

3.3

【ドラキュラ人間誕生】2022年51本目

天才医師マイケル・モービウス。
幼い頃から血液を3日に一度交換せねばならない難病を抱えていた。
同じ病院に入院していたマイロも同じ病気であり親しい仲に。
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ブータン 山の教室(2019年製作の映画)

4.1

【未来に触れる】2022年50本目

ブータンの奥地ルナナに赴任となった若き先生ウゲン。
嫌々ながら一週間をかけて歩いて着いた先の、のどかな風景と56人の村人。

電気もないし、黒板もないし、紙もない
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アダム&アダム(2022年製作の映画)

3.5

【冷蔵庫は2度閉める】2022年49本目

ライアン・レイノルズとマーク・ラファロのマーベル俳優タッグ。

SF映画として革新的なものは特になく、いたって平凡な作品かと思います。

未来のアダムが過去
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ナイトメア・アリー(2021年製作の映画)

3.7

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【こいつは獣か人間か?】2022年48本目

予告を見ても何の映画か分からない今作。
見世物小屋を取り仕切るクレム(ウィリアム・デフォー)の言葉を借りると、
"この世に生を受けた人間がいかにして獣人に
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ザ・ロイヤル・テネンバウムズ(2001年製作の映画)

3.6

【夢中が崩壊して、空虚と化す】
2022年47本目

テネンバウム家と、彼らを取り巻く様々な仲間達の紹介ムービーの刹那。
膨大な情報量が一気に眼前に現れますが、テネンバウム家のキャラクター設定がとても
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天才マックスの世界(1998年製作の映画)

3.8

【天国と地獄】2022年46本目

見た目は大人、中身は子供とはこのことか。コナンの対向を行くような存在。

有名私立高校に通うマックスは、課外活動の鬼であり、様々な肩書きを持っている。
フェンシング
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アンソニーのハッピー・モーテル(1996年製作の映画)

3.8

【類は友を呼ぶ】2022年45本目

ウェス・アンダーソンの長編デビュー作。
同級生のオーウェン・ウィルソンと手掛けた脚本の映画化であり、ルーク・ウィルソン、オーウェン・ウィルソンが主役を演じた兄弟共
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ベルファスト(2021年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

【主人公のバディに視線を預ける作品】2022年44本目

日比谷シャンテ、先行上映にて鑑賞。

実際にベルファストで育ったケネスブラナー監督が、小さい頃の自分を投影させた自伝的モノクロ映画。
北アイル
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イングリッシュ・ペイシェント(1996年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

【嫌いなことは、所有することとされること】2022年43本目

第二次世界大戦下、記憶を無くした重症の男が看護師のハナの介護を受けながら、徐々に記憶を戻していくお話。
男の名はアルマシーと言い、考古学
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フォレスト・ガンプ/一期一会 4K ニューマスター版(1994年製作の映画)

5.0

【愛とは何か】2022年42本目
フォレスト・ガンプ4Kニュー・マスター版。

ほんと、この映画好きです。

フォレスト・ガンプの実直さ。
何にも真っ直ぐで、すぐに行動に移す。
自分のことよりも他人の
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家族ゲーム(1983年製作の映画)

3.6

【この違和感に耐えられるか】
2022年41本目

これは。。試されてるんだろうか。
お前らにこの映画が理解できるか?と。

松田優作のボソボソ声と、わざとやっているであろう棒読み台詞。
かと思えば、
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別離(2011年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

【離婚裁判と傷害事件:争点の二重構造】
2022年40本目

家庭裁判所で離婚の許可申請を得たい妻シミン。
「夫は良い人です。でも、苦労して得た出国の権利を無駄にはできない。一緒に来てくれないのなら離
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私ときどきレッサーパンダ(2022年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

【推ししか勝たん】2022年39本目
ピクサー最新作。
映画館での公開予定でしたが、ディズニープラス限定となりました。

主人公の女の子メイメイは、厳格な母親の元に育ち、その母親の期待に応えるべく努力
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林檎とポラロイド(2020年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

【上書きしたい過去】2022年38本目

記憶喪失が蔓延する世界。

交通渋滞の先頭で、歩道の柱に追突した車。途方に暮れる1人の男は、「自分が運転した車?」と何もかも忘れてしまっているようだ。それに対
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THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

【復讐】2022年37本目

ダークな余韻に陶酔する。
若きバットマンのマスクの奥にある、戸惑いと成長の一端を存分に楽しめるスペクタルな3時間の物語。

ゴッサムシティに降りしきる雨。
クラブに流れる
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セブン(1995年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

【結末を委ねられる】2022年36本目
七つの大罪を元に、次々と遂行されていく連続殺人鬼を追う物語。

定年間近の刑事サマセット(モーガン・フリーマン)と、新任でやってきたミルズ(ブラッド・ピット)の
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セシル・B/ザ・シネマ・ウォーズ(2000年製作の映画)

3.8

【商業映画をぶっ潰せ!】2022年35本目

パゾリーニ作品のようなコアなファンを楽しませる映画は影に隠れ、予算をかけた大衆映画だけが注目される、くだらない世の中にメスを入れるジョン・ウォーターズ監督
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オールド・ジョイ(2006年製作の映画)

4.3

【時の流れに身を任せ】2022年34本目

とんでもないヒーリング映画。
快眠したいときに流していたい。


マークの元に、旧友カートからの久しぶりの連絡。再開した男2人は、マークの愛犬ルーシーと共に
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リバー・オブ・グラス(1994年製作の映画)

4.1

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【圧倒的、虚無】2022年33本目

ケリーライカート監督のデビュー作。

何も変わらない毎日。
虚無しかない人生の連続。
空想を駆り立てて、この窮屈な日々とは全く違う世界に生きてみたい。
そんな鬱屈
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シラノ(2021年製作の映画)

4.1

【Dear 愛する人】2022年32本目

戯曲「シラノ・ド・ベルジュラック」の映画化。

容姿に自信のないシラノはロクサーヌという1人の女性に恋焦がれるも、彼女は別の兵士クリスチャンに恋をしていた。
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ドリームプラン(2021年製作の映画)

4.2

【礼節とゴリ押し】2022年31本目

スポーツ映画として◎
家族愛映画として◎
伝記映画としては。。?


"ドリームプラン"
それは、娘たちの夢を叶える計画書。
父親が構想したそのプランに乗っ取っ
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クリーン、シェーブン(1993年製作の映画)

3.8

【グロさと違和感の二重パンチ】
2022年30本目

頭の中に流れるノイズ。
精神病院から退院した彼は車に乗り込むも、どこか落ち着きがない。
そこで流されるノイズのようなラジオ放送。
車にボールを当て
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シザーハンズ(1990年製作の映画)

3.7

【優しい雪の中で彼女は踊る】
2022年29本目

昔々、丘の上にある大きな大きなお城の中で、1人寂しく生きている男がいた。
名前はエドワード。
キャベツ千切りマシーンとして開発されたロボットに命が与
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アンチャーテッド(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

【トムホランドのオールA映画】
2022年28本目

大人気ゲーム、アンチャーテッドのハリウッド実写映画。ゲーム自体をやったことがないので、実写作としての評価はできませんが、映画としての評価はできそう
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パワー・オブ・ザ・ドッグ(2021年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

【ジワジワと詰め寄る逆転劇】
2022年27本目

映画ファン、ホイホイ映画というんでしょうか。超ド級変態映画でした。

作品通して違和感を残しつつ、伏線張ってしっかり落とすという黄金ルートをとってい
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ブルー・バイユー(2021年製作の映画)

3.5

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【戦いの場にすら立てない】 
2022年26本目

幼少期に白人夫婦に養子に迎え入れられたアントニオ。韓国出身の彼は、アメリカのルイジアナ州で育ち、そして妻キャシーとその娘ジェシーと幸せに暮らしていた
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マネー・ショート 華麗なる大逆転(2016年製作の映画)

3.8

【サブタイトルに騙されるな】
2022年25本目

1990年代後半からの住宅価格の値上げにより発展したサブプライムローンは、数年後には変動金利となるという闇を含んでいた。2006年から住宅ローンの金
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シティ・オブ・ジョイ 4Kデジタル・リマスター版(1992年製作の映画)

3.9

【痛みの先にあるもの】2022年24本目
〜1992年製作〜 同い年映画を愉しむ②

30年ぶりに、4Kリマスター版で帰ってきた。パッケージ化もされておりません。
主演のパトリック・スウェイジが40歳
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ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)

4.1

【見えない壁】2022年23本目
ミュージカルの金字塔、ウエストサイドストーリー。プエルトリコ系移民のシャークスと、ヨーロッパ系移民のジェッツとの縄張り闘争。

話の内容は言わずもがな。
既に完璧に出
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タミー・フェイの瞳(2021年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

【人々はみな平等】2022年22本目
ジェシカ・チャステイン、アカデミー主演女優賞ノミネート👏

キリスト教の布教者、伝道師としてテレビでスターにのぼり詰めたタミーフェイとジムベイカー夫妻の栄光と失墜
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砂の器(1974年製作の映画)

3.9

【宿命からは逃れられない】
2022年21本目

松本清張原作のサスペンス。
身元不明の被害者の出自と、犯人を追う物語。
刑事役は、丹波哲郎と森田健作が務める。
捜査の中で浮かび上がってくる関係者を、
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ゴーストバスターズ/アフターライフ(2021年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

【アッセンブル】2022年20本目 
ゴーストバスターズのその後の物語。
監督は、ゴーストバスターズを手がけてきたアイヴァン・ライトマンの息子、ジェイソン・ライトマン。
父子によって引き継がれたこの物
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