千花さんの映画レビュー・感想・評価

千花

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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.1

主人公の佇まいが、品があって只者ではない感じ。禅僧のように丁寧に生きる日々が美しい。映画を観た帰宅後、家の掃除なぞしてみました。

イングリッシュ・ペイシェント(1996年製作の映画)

3.9

あらすじだけ言ってしまえば不倫のお話だが、美しいロケーションとカメラワーク、バッハの「ゴールドベルク変奏曲」とエジプトの民族音楽を融合させた素晴らしい音楽、豪華俳優陣の演技力、と総じて格調高い仕上がり>>続きを読む

キリエのうた(2023年製作の映画)

3.8

最近の歌とか、全然知らなくて脇役で出てたアーティストも有名な人なのかな。(俳優さんは知ってる人多かったです)予想外に辛いシーンが多くてトラウマを持つ人への影響が心配されるほどです。背景と調和した引きの>>続きを読む

怪物(2023年製作の映画)

4.1

予備知識なしで観たほうが面白い。
次々と時空が変わって事実が明らかにされる。瑛太があんな役のはずないなとは思ったが案の定笑。坂元節健在のセリフ回し。子役のセリフがややあざといか

坂本龍一氏が最後に手
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善き人のためのソナタ(2006年製作の映画)

4.4

孤独なヴィースラーはドライマンが羨ましかったのだと思う。芸術家という職業や恋人、仲間、プレゼントをくれる「センスのない友人」も。ヴィースラーは結果社会的には落ちぶれてしまった人かも知れないが、自分の選>>続きを読む

ソフィーの選択(1982年製作の映画)

4.4

映画史に残る名作のひとつだと思う。
絶望の淵を危うい均衡で生きているソフィーとネイサン。秘密を持ちながらもお互いの闇を感じ合っていたのだろう。繰り返される罵倒すらソフィーは甘んじて受け止めるべきものと
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アメリカン・サイコ(2000年製作の映画)

3.9

怖さより面白さが優った
なんでしょう、あのイケてるようなイケてないようなデーブスペクター入っているような笑。周りのエリート含めペラッペラな感じも面白かったです。自分語りなのでサイコパスながら、苦悩する
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search/#サーチ2(2023年製作の映画)

4.3

・1作目よりサスペンス度、スリル度アップ
・暗闇や閉鎖空間でのホラー気分も味わえる
・絶え間ないサクサククリック、がおばさん(私)には爽快
・敵か味方か、ヒロインと同化して揺らされる
・非常時における
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PLAN 75(2022年製作の映画)

3.8

映画の出来云々は置いておいて、色々と考えさせられる映画だった。レビューでは、この制度は必要といった意見も散見される。老若問わず貧困、心身の苦痛、孤独、等の問題が軽減される社会であればこのような考えもま>>続きを読む

オットーという男(2022年製作の映画)

4.0

よかったです!たくさん泣きました!何と言っても「マルソル」というメキシコからやってきたご近所の奥さんの圧倒的な存在感。こんないい人いるかい、とか、実際に近くにいたら依存しちゃいそう、とか色々思たりもす>>続きを読む

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

3.8

地震大国に住む身としては、リアリティを感じる描写も多くあり怖かった。緊急地震速報は大嫌いだ。被災経験のある方のフラッシュバックも懸念される。戦争などと違って愛や勇気で防げる題材ではないので、物語はハッ>>続きを読む

素晴らしき哉、人生!(1946年製作の映画)

4.0

よーし、今日から親切な人になろう!そしたら。。なんて考えた時点で天使はこないかなぁ笑。でも自分だけいい思いしようとして何か寂しそうな人、実際にいますよね。人生大変なこと色々起きるけど、一人勝ちするより>>続きを読む

ヒトラーに盗られたうさぎ(2019年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

戦争、自然災害、(原発事故もあった)などで突然住み慣れた家を追われるのは、どんなにかストレスがかかることだろう。しかしこの映画の一家(教養があり、教育熱心なユダヤ人)は強く賢く苦難と不安の日々を生き抜>>続きを読む

竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

3.9

辛口レビューが多いけど、よかったですよ。「美女と野獣」に獄似シーンは意図的なのでしょう。バーチャルに入る設定も新鮮ではないのかもしれないけど、映像と音楽がチームラボみたく綺麗で、大きなスクリーンで観た>>続きを読む

ロッキー・ザ・ファイナル(2006年製作の映画)

4.2

すごく良かった。
過ぎ去った過去、伴侶との永遠の別れ、なんか冷たい息子、身につまされておばさんは初めから号泣です。チャンピオンが今までの怪物みたいなのではなく、繊細そうな青年なのも、エンドロールもよか
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.0

久しぶりに、「アメリカのかっこよさ」を凝縮したような映画を観た。臆面もない予定調和のストーリー、これぞ我等が目指しているエンターテイメントとばかりに製作者側の意気込みと気迫がこれでもかと伝わってくる。>>続きを読む

ちょっと今から仕事やめてくる(2017年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

部長のパワハラがどこかに訴えてもいいレベルだし、発注書の改ざんて、、青山君もっと怒れ〜!と思ったが、こんな目に遭っても、真面目で優しくて自信がなくて、ベクトルが自分に向いてしまう若者が大半なんじゃなか>>続きを読む

アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニング(2018年製作の映画)

4.0

ルッキズムの問題は所変わっても変わりなく、そして側から見たら完璧そうに見える人も決して完璧な人生を送っているわけではない。そんなをエピソードを挟みながら(声にコンプレックスを持つ社長とか)それぞれが一>>続きを読む

オードリー・ヘプバーン(2020年製作の映画)

4.0

ジバンシーを纏ったため息の出るような姿も、ソマリアで痩せ細った子供を抱く姿も、紛れもなくオードリー。幼少期の飢えや別離を人生の深みに転じられた稀有な人。これからもあちこちで彼女のアイコンを目にする機会>>続きを読む

市民ケーン(1941年製作の映画)

3.9

一度は見なきゃ、と思い鑑賞。確かに凝った作り、80年前とは思えない斬新なカメラワーク、オーソンウェルズ若干25歳の時の作品、と希代の名画と言われる所以にも納得する。ただ実在のモデルがいるせいなのかケー>>続きを読む

カモン カモン(2021年製作の映画)

3.9

よかったです。子どもは大人が思っている以上に世界をよく見ていますね。ジェシー役の子の演技が自然で、子供達のインタビューシーンと相まってよりドキュメンタリー風に仕上がっていました。比較的平易な英語と穏や>>続きを読む

マイ・インターン(2015年製作の映画)

3.8

素敵なふたり、明るい街並みや会社。概ねキラキラ楽しく、休日にのんびり観るのに佳い映画でした。洋画観てると、熟年以上の男女が、お洒落と恋を楽んでるシーンがよく見受けられます。この映画もしかり。ちょっと羨>>続きを読む

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

舞台上の手話のセリフは沁みました。「棒読み」がたくさん出てくるけど、人のテンションて概ねあんなものではないかしら。私達って普段結構演技して盛りながら生きてるのでは、などと思いました。北海道の実家跡での>>続きを読む

何者(2016年製作の映画)

3.7

面白い構成だった。ネガティブな側面を演じる時の若手俳優陣の表情も上手かった。
就活なんていうパーソナルでセンシティブなことを仲間と協力し合ってなどということ自体に無理があるのである。そもそもリクルート
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テロ、ライブ(2013年製作の映画)

3.7

飲み物飲んだり、煙草吸ったり、ネクタイ緩めたり、といった細かいカットを畳みかけるように重ねて緊迫感を演出して飽きさせない。賄賂受け取った云々は最後まで釈然としないしツッコミどころもあるが相変わらず韓国>>続きを読む

グリーンブック(2018年製作の映画)

4.3

差別と偏見をテーマにした映画にはいたく心動かされるのは、誰しも逃れられないテーマだからだろう。この話のような半世紀以上前のアメリカを舞台にした露悪な人種差別でないにしろ、自分自身も差別偏見は日常的に無>>続きを読む

劇場版 きのう何食べた?(2021年製作の映画)

4.2

シロさんとケンジ、彼らを囲む人々、TVドラマのキャラクターをより強調させて、お馴染みの世界観が展開される。そうそう、この感じ!スクリーンの中でも楽しめました。映画館は女性率高し。

サバイバルファミリー(2017年製作の映画)

3.8

思ってた以上に良かった^^ど日本人中央値家庭、お父さんもお母さんもお兄ちゃんも妹も、本当にそこら辺にいそうなキャラクターでリアル。マンションの家のセットなどもかなり考証されていると思った。ドラマを盛り>>続きを読む

蜜蜂と遠雷(2019年製作の映画)

3.8

コンスタント達の静かな内面と、美しい映像、そしてコンクール期間中に焦点を絞ったストーリー展開とドキュメンタリータッチの舞台裏。若干駆け足感は否めないけどよかったです。それぞれのピアニストもいかにも本当>>続きを読む

セッション(2014年製作の映画)

3.9

あそこまで極端ではなくても、楽器やスポーツの習得にはそれ相応の犠牲と努力は必要。そして何事も好きという気持ちかないと挫折しやすい。最終的にはその思いがアンドリューを支えた。終盤に「密告したのはお前だろ>>続きを読む

わたしは、ダニエル・ブレイク(2016年製作の映画)

4.0

行政の複雑な仕組みに対して市井の人々のシンプルな優しさが印象的だった。日本では行きずりの人に親切にする文化がないので(特に都会では)一層の不安を感じた。また、繋がらない電話、パソコン画面のエラーなど、>>続きを読む

きっと、うまくいく(2009年製作の映画)

4.3

面白かった!インド映画初体験なので表現に違和感を感じる部分もあったが、慣れれば大丈夫笑。親友の為にとことん行動して度々涙を流す、突き抜けた感じが気持ち良い。好きなシーンはランチョーが小使いさんみたいな>>続きを読む

シャッター アイランド(2009年製作の映画)

3.8

ネットで解説読んで二度見すると、なるほど〜。でも怖いシーンが度々あるので二度目も半目で。不健康な感じのディカプリオ上手かったです。

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