ドラムボさんの映画レビュー・感想・評価

ドラムボ

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Dread Beat and Blood/ダブ・ポエット リントン・クウェシ・ジョンスン(1979年製作の映画)

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バラカン祭は仕事で行けず、ようやっと。現金なもので、映画バビロンで描かれたいわれのない差別、不当な人権侵害などでやり場のない鬱憤をやり過ごせず袋小路で右往左往する人々に寄り添い言葉にならない市井の人々>>続きを読む

ボーはおそれている(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

展開の読めない薄気味悪さをまき散らす冒頭から、不条理、強迫観念、コミュニケーション不全などを添えて胸糞悪い居心地に押し込まれいたたまれない不穏な空気を孕んだ閉塞感に投げ込まれる→カオスなドタバタが鬱屈>>続きを読む

スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

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アニメーションて手法を最大限に活かしてるとこは予想外に前のめりになりました。そして今の時代に至極真っ当な配慮を無理せず自然体にこなしてるとこもヨシ、…としたいトコですが過去作のモチーフを隈なく散りばめ>>続きを読む

アンダーカレント(2023年製作の映画)

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あの探偵の問いかけから、奥底に澱む贖罪と嘘が炙り出され傷つきそしてまたそこから日常に戻っていくという流れは察しがついたのですが、ムードメーカーのヤマサキ、寡黙な堀、狂言まわし的な煙草屋と脇役のバランス>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

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映画哀れなるものたち先行上映。

今の空気を吸って吐いた価値観を礎に転がりまくる人間賛歌。瞬きは大袈裟でも眠気も緩みがまるで出てこなかった、人が死に産まれ育ち歩み更なる高みを生き続ける半生記。

小学
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SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)

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ゾンビ系の人体解体グロがあまり好きではないので予告編観て躊躇してたんですが、裏金作りが疑惑で終わりそうな日本に蔓延る悪て意外に裁かれないからせめて映画で憂さ晴らしせねばてのも有り、荒唐無稽なバカバカし>>続きを読む

市子(2023年製作の映画)

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無戸籍、DVはじめ日本の社会構造の脆弱さを散りばめたモチーフから蔓延る悪や弱き者を救えない社会の矛盾を糾弾するのかと思いきやそんな目線もゼロではないが、(結果として)追われる側の足取りは意外にも軽やか>>続きを読む

アトミック・ブロンド(2017年製作の映画)

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何度目かの再見。

騙し合い騙し討ちの応酬、殴った痛みが等価で戻ってくるような重量感あるアクションを詰め込み過ぎて謎解きとスピード感は低めながら、ボウイに感化されたマーク・リーダーの回想録に満ちたベル
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必死剣 鳥刺し(2010年製作の映画)

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終盤一気に絶望へ雪崩れ込むあの悲壮感のフル加速を元旦の早朝に観てしまったのは何年前だったか。新年とは云え緩むことなく心して迎えられよという意図だったにしてもこの観終わったあとの救いの無さは明らかに嫌が>>続きを読む

ファースト・カウ(2019年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

2023年の締めは余韻と余白と行間を読むブラザーフッド作品。育てられていったであろう肝心の2人の絆の生い立ちは頷けるほど読み取れなかったのは前半に寝落ちしたからですが、寝落ちするくらい自分が没入出来な>>続きを読む

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

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敗戦の側面を命を軽んじたとバッサリいったりとその気骨はよかったし、時代考証や俳優陣の昭和顔揃いと没入出来る要素はなかなかだったし、木造船とのファーストコンタクトは現実味を帯びてたイイ画だった。

ただ
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ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

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このご時世に不謹慎ではあるが映画として楽しませもらった。あり得ないディテールを詰め込んだアクションにウィンストンの実写版ボブルヘッドな造形美とグラモン侯爵の拗らせクソガキぶりマルコ・サロールの室伏っぷ>>続きを読む

(2021年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

オオカミの家と併映で。人体蘇生で故人を茶化し紙に書いて燃やして、で終わる本当の復讐劇。でイマイチ色々と合点がイカなかったので、パンフ買ってみたら、そのモチーフにはチリの国政を軽くなぞっておかないと腑に>>続きを読む

オオカミの家(2018年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます


体裁は子供たちの教育成長支援団体のプロパガンダ映像作品を装っているものだから当然懐柔されていく結果は見えているものの、

2〜3次元を行き来するストップモーションアニメという(きっとあらたなフォロワ
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猫と、とうさん(2022年製作の映画)

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猫と人の数だけ色々な形の家族がある。迷いや不安や不条理や矛盾や、当然しあわせにも寄り添ってくれる猫が当たり前のように隣にいる幸せを忘れがちだがとても大切なこと。

キャットダディて原題について。アメリ
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イコライザー THE FINAL(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

スケールアップも新規軸もなくいつもの身内を困らす絵に描いたような悪たれを最低限な慈悲かけてから懲らしめるいつもの燻し銀な世界。町の友人が誰一人命を落とさずてトコに拘る勧善懲悪ぶりもいいじゃないか。コリ>>続きを読む

シーナ&ロケッツ 鮎川誠 ~ロックと家族の絆~(2023年製作の映画)

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緑のおばさん、学校行事でボディコン、特大おにぎり、など三姉妹から見た父母の思い出が微笑ましかったり涙腺緩ませられたり、トーンノブが無かったり、コーツ以前のヒロトのエピソードとか、まあ、らしい話ばかり。>>続きを読む

MAD CATS(2023年製作の映画)

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冒頭の導入部にワクワクしてたがモヤモヤが沸々

野太く響く打撃音と銃声を伴う絢寧さんの凛とした佇まいとアクション、ディープなマウンテンミュージックが聴こえる荒涼たる世界観を目指すもキム・ゴードンが列車
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ドント・クライ プリティ・ガールズ!(1970年製作の映画)

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サイケとトラッドとフォークの入り乱れた牧歌的スウィンギン・ハンガリーを満遍なく散りばめた束の間の逃避行劇は、まるで昭和の迷える青春物語でした。東欧の社会事情を重ねると色々示唆や発見があるのでしょうが、>>続きを読む

ルードボーイ:トロージャン・レコーズの物語(2018年製作の映画)

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ダンディ・リビングストン曰く

『(どうだい?トロージャンが存在した)意味はあっただろ?』

バッドタイムも込みで人生の一時を共に過ごした者が語る雄弁な言葉。ファクトリー、クリエイション、インダストリ
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マイル22(2018年製作の映画)

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畳みに畳みかけてくアクションか目白押し、にも関わらず、終わってみれば尻切れトンボ…。続編は無い?えー、なんということでしょう?感情の収め先が見当たらずモヤモヤ。

チェイサー(2017年製作の映画)

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愛するものを助ける為に父も母も関係ないのに『母は強し』なんてなんの根拠もない紋切り型のレビューのなんと多いこと。

BECKY ベッキー(2020年製作の映画)

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オカルトまみれのネオナチがそんなものに踊らされて子供に…という。笑えそうで笑えないグロが散りばめられてた。狙いがよく分からなかった

ザ・コール [緊急通報指令室](2013年製作の映画)

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ギルティからの電話つながりで。ギルティはじめいろんなトコからつまみ食いしててまあ。

THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)

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声と声だけを介したドラマは贖罪と救済がテーマか?焦燥感はそれほどではないし、どんでん返しというほどの裏切られもないが悪くはないけど。人並み外れたほどな天性の音や声への分析力や明晰力がある訳じゃないので>>続きを読む

The Witch/魔女(2018年製作の映画)

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悪女のティーン版かと大した予備知識もなく観たらまあ色々と斜め上を行く破天荒さでした。バイオレンスでサイキックでアクションとちゃんとビジュアル見なかったおかげでドラゴンボールとドリフとハンターハンターが>>続きを読む

ある用務員(2020年製作の映画)

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ベイビーわるきゅーれからあのテイストを差し引けば当然バイオレンスだけになりますね。二本立てなら映えますがこれだけで観ると、ねえ。悪くはないけど抜きん出た感はない。

当然ですが、ベイビー〜に引き継がれ
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M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます


一途なお友達想いからマウンティングバリバリなサイコパスからの、拳でカタをつけようと間を詰めるチタン製防弾ロボに劇的進化。

ギクシャクした大人と子供を取り持つAIドールが【だって人形だし】て言い訳し
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バニシング・ポイント 4Kデジタルリマスター版(1971年製作の映画)

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今年10本目の映画
獣の唸りのような低く威圧感たっぷりの排気音と土煙と爆音を路面に撒き散らしながら彼方にスッ飛んでいくダッジとJ.B.Pickersがおそろしいほどハマりすぎてる。激走するダッジを俯瞰
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ティーンエイジ・スーパースターズ(2017年製作の映画)

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グラスゴースモールサークル80'sの奇跡。

ポストカード無きあとDIYシーンを牽引し後続に様々な示唆と共に道を切り開き今もインディペンデントなスタンスで真摯に向き合うパステルズ、ロックンロールドリー
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シェフ 三ツ星フードトラック始めました(2014年製作の映画)

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アンダーソン夏代さん、おおつぼほまれさんのレシピ本にどっぷりハマってましてその延長のコレ!て立ち位置にある作品。色々と都合良過ぎてそうは行かんだろう?と思うとこ多々あれど再起をかける父(ちょっと大袈裟>>続きを読む

ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

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秘めた言葉をモノローグとして主人公が語ることもなく一挙手一投足の全てで読み取ることが必要。

例えば劇中で出くわす【家から遠い】とはどう解釈するのか?断ち切れないジムやスタッフへの想い?聴覚ハンデによ
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ザ・ホエール(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

絆や信仰、見えない見えにくい忘れたり忘れられない色々なことが凝縮されてた。


死や痛みや後悔、(自身が受ける)嫌悪と引き換えに家族(実の娘)との絆を胸に刻みただただ綺麗な思い出を推力にどこまでも飛ん
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セールス・ガールの考現学/セールス・ガール(2021年製作の映画)

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ググッと素朴に振り切った(キャリア初期の)忽那汐里〜クロエ・べブリエあたりを彷彿さすモンゴル女子のピンク・フロイドとボルシチとキノコとディルドーを散りばめた成長譚。

眉毛と口髭を整え垢抜けて人生を邁
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デヴィッド・ボウイ ムーンエイジ・デイドリーム(2022年製作の映画)

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思えば新たな事実が掘り起こされる余地などなく掘り尽くされてるからボウイー版ギミーデンジャーとはイカなかったか。エフェクティブなシーケンスをチョイチョイ挟みつつのドキュメントはやや冗長で時々寝落ち…そも>>続きを読む

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