haru3uさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

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レミーのおいしいレストラン(2007年製作の映画)

2.5

ネズミと人間が二人三脚で、一流シェフを目指す物語。
鑑賞前から、ネズミと料理という組み合わせに嫌悪感を抱いてしまった口です。物語の肝はそこではないし、レストランにとって招かれざる客が主人公でなくてはな
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Mr.インクレディブル(2004年製作の映画)

3.0

栄光のヒーロー時代を回顧しながらしがないサラリーマン生活を送るボブ(Mr.インクレディブル)に宛てられた謎の依頼状。時を同じくして、元ヒーロー達が行方不明になる事件が続発していた。

リアルな生活臭を
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ブエノスアイレス(1997年製作の映画)

4.5

別れてはよりを戻す二人の男が地球の裏側へ。
一方的に期待しては裏切られた気持ちになって、飲み込んだ感情はいつか決壊し取り返しのつかない刃になる。行き詰まり抜き差しならないところまで行ってしまった二人の
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マイ・ブルーベリー・ナイツ(2007年製作の映画)

5.0

本作との出会いは大学入学直後。旅を通じての成長、お洒落なカフェ、待っていてくれる素敵な彼氏、女優陣のアンニュイな佇まいetc。
当時の憧れがぎっちり詰まった作品でして、ウォン・カーウァイのビビットな色
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チョコレートドーナツ(2012年製作の映画)

3.5

育児放棄されたダウン症の少年を引き取るため、司法や偏見と闘うゲイカップルの姿を描いたドラマ。

お涙頂戴モノと舐めてかかって観て、衝撃の結末に涙腺決壊・・・。深く打ちのめされました。1970年代のアメ
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なまいきチョルベンと水夫さん(1964年製作の映画)

3.5

何とものんびりとした映画だなと思ったら、50年前に制作された作品のデジタルリマスター版でした。
スウェーデンの児童文学作家リンドグレーンの原作を映画化した1964年の作品とのこと。『長くつ下のピッピ』
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ワン チャンス(2013年製作の映画)

3.0

英オーディション番組でオペラ歌手になる夢を叶えた、ポール・ポッツの半生を描く。

ポール・ポッツといえば彗星の如く現れ一夜にして夢を叶えたイメージですが、本格的にオペラを学ぶも幾多の挫折を味わった努力
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モールス(2010年製作の映画)

3.0

『ぼくのエリ 200歳の少女』のリメイク。
予想以上にオリジナルに忠実でしたが、ホラー・バイオレンス色はやや強め。これはこれで緩急が付いて良かったです。アビーと“父”との関係を示す写真によって、オスカ
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ぼくのエリ 200歳の少女(2008年製作の映画)

4.5

ストックホルム郊外を舞台にした、少年とヴァンパイアの儚くも残酷な恋物語。
安っぽいジャンル映画になりそうなところを、極寒の地を舞台に息が詰まるほど静かな演出によって、ホラーというには余りに繊細で美しい
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フル・モンティ(1997年製作の映画)

4.0

鉄工所を解雇され失業中のガズは、息子の共同親権を得るため男性ストリップショーで一攫千金を狙う。

裸を見せるしか道はないと思い込み(働け)、堂々と二番煎じをやっちゃう愛すべきお馬鹿達の友情と情熱が溢れ
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グレムリン(1984年製作の映画)

3.5

( ・ω・)ニュッ
( ・ω・ω・)ニュッ
( ・ω・│・ω・)ニュッ 
( ・ω・)( ・ω・)ポコッ

我が家では幼い頃の妹のあだ名が“グレムリン”でした。自分の親ながら、なんて酷いあだ名を付け
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アイム・ヒア(2010年製作の映画)

4.0

ロボットの恋を描く、スパイク・ジョーンズ監督の美意識が結晶した30分のショートフィルム。
『かいじゅうたちのいるところ』と同様ソニー・ジェラシモウィックがデザインを手掛けたと知って、彼らの可愛くて奇妙
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her/世界でひとつの彼女(2013年製作の映画)

4.0

人工知能を搭載したOSに恋した男の切ないラブストーリー。
近未来のLAが舞台で、この時代のライフスタイルのアイデアがもうセンス抜群、とってもお洒落。手紙代筆業が成功しているのも面白いですね。文明が進歩
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かいじゅうたちのいるところ(2009年製作の映画)

3.5

世界中で愛されている絵本『かいじゅうたちのいるところ』の実写化映画。
荒涼としたかいじゅうじまの風景や陰鬱な住人達に、原作と比べると内省的な、大人目線のファンタジーという印象を受けます。でも同時に子供
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マルコヴィッチの穴(1999年製作の映画)

4.0

しがない人形使いが職場の7と1/2階にある“穴”に入ると、そこは実在の俳優ジョン・マルコヴィッチの意識に通じていた。15分だけ侵入できるその穴を巡り様々な思惑が動いて・・・。とあらすじを書きながら首を>>続きを読む

ゼロ・グラビティ(2013年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

漆黒の無重力空間へと投げ出され漂流する宇宙飛行士の孤独を描く。
冒頭の船外作業の長回しシーンの時点で、3D料金をケチったことを心底後悔しました。どうかIMAX3Dでリバイバル上映を。。! ひたすら映像
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スター・トレック イントゥ・ダークネス(2013年製作の映画)

3.5

前作でUSSエンタープライズの船長となったカークに、リーダーの資質を問うシビアな決断が次々と迫る。

全てのクルーに活躍の場を用意し、友情・恋愛・死別等ありったけのドラマを詰め込んで。本作も序盤からフ
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スター・トレック(2009年製作の映画)

4.0

SFの金字塔『スター・トレック』シリーズ、新章の幕開け。
本作はエピソード0ではなく、タイムスリップにより時間軸が歪められたパラレルワールドでの物語。なるほどこれで旧作品に縛られず全面リニューアルでき
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ベイマックス(2014年製作の映画)

4.0

架空の未来都市サンフラン奏京。並外れた頭脳を持つ天才少年ヒロは、生前に兄が開発したケアロボット・ベイマックスと共に兄の死の真相を追い求める。
予告編には特に食指は伸びなかったのですが、原作がマーベルと
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6才のボクが、大人になるまで。(2014年製作の映画)

4.0

新年一作目。ビフォアシリーズの大ファンなので公開を待ちわびていましたが、行ける範囲の映画館では全く扱われず…。レンタルまで待つかと悲しんでいたところ、評判のため近場で追加上映が決まりました。嬉しい!>>続きを読む

ダラス・バイヤーズクラブ(2013年製作の映画)

4.5

HIV陽性で余命30日と診断され、それまで彼を支えていた価値観が全て覆されたテキサスのロデオカウボーイ。生きるために始めた未承認薬の密輸が、いつしか同じ境遇の仲間を救う組織となっていく。

マシュー・
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クロニクル(2012年製作の映画)

4.0

元日二本目。不思議な石に触れ超能力を手にした高校生達を、POV方式で撮るモキュメンタリー映画。超能力で浮かせたハンディカメラのアングルが斬新だ~!
人気者も優等生もオタクも、ティーンエイジャーの男子が
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大脱出(2013年製作の映画)

3.0

今更ですが、明けましておめでとうございます!昨年はFilmarksを始めたことで素晴らしい映画の数々と出会うことができました。今年も皆さまのレビュー、楽しく読ませていただきます。

毎年ネット環境の整
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ストックホルムでワルツを(2013年製作の映画)

4.0

母国語でジャズを歌い成功したスウェーデンのジャズシンガー、モニカ・ゼタールンドの自伝映画。
恋愛依存にアルコール漬け、母親失格と周囲を振り回すわがままなモニカに呆れつつ。夢のために猪突猛進するも欲しい
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ホビット 決戦のゆくえ(2014年製作の映画)

4.0

私がシリーズ全部リアルタイムで追った超大作は、LotRから続く本作だけだったり。P・ジャクソン監督、どこまでもファン思いな映画をありがとう~!!

シリーズ最終章はお決まりの総力戦。火竜スマウグの襲来
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ゴーン・ガール(2014年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

5回目の結婚記念日に突然失踪した妻のエイミー。夫ニックは、事件への関与の疑いからマスコミに晒されるが・・・。
初期フィンチャー作品のような切れ味鋭いシャープな演出、彩度を抑えたカラートーン。じわりじわ
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ハンナ・アーレント(2012年製作の映画)

4.5

アドルフ・アイヒマンは冷酷な極悪人だったのか、命令に忠実な小役人に過ぎなかったのか。アイヒマン裁判の実録フィルムを交えて、ハンナ・アーレントの論理が静かに展開していく。

人類史上でも類を見ない悪事は
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光にふれる(2012年製作の映画)

3.0

全盲のピアニストの実話を基に、主人公とダンサーを志す女性が夢に向かって奮闘する姿を描いた青春映画。

自身が主演を務めたホアン・ユィシアンの、シャイで朴訥な人柄がすてき。障碍に焦点を当てた過剰な演出や
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天才スピヴェット(2013年製作の映画)

4.0

双子の弟の事故死によって少し壊れてしまった家族から離れ、自責の念を抱えたまま、少年は大陸横断の旅にでる。
物理学に革命を起こした10歳の天才少年、T.S.スピヴェットの喪失と再生の物語。

美しい車窓
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ブランカニエベス(2013年製作の映画)

3.5

見事にスパニッシュアレンジされた白雪姫×女闘牛士!
『アーティスト』の全面に押し出された高尚さを嫌味に感じたので、わざわざモノクロサイレントという手法を採った本作も少し身構えて鑑賞。。したのですが、古
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メイジーの瞳(2012年製作の映画)

3.5

父と母が離婚し、共同親権を持つ両親の家を10日ごと行き来することになった少女の見つめる世界。
都合のいい時だけ愛情を押し付ける両親と、それぞれの再婚相手。6歳の少女メイジーの真っ直ぐな瞳が大人たちの身
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エクスペンダブルズ(2010年製作の映画)

3.5

映像技術の進歩により地位を落としていった、筋肉(のみ?)に特化したアクション俳優達が大集結!
私は80年代アクション映画に特に思い入れはありませんが、同業者に活躍の場を与え再びこのジャンルを盛り上げ
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ランボー(1982年製作の映画)

4.0

世間から冷たい視線を浴びせられるベトナム帰還兵ランボーの怒りが、アメリカの片田舎の保安官に触発され大爆発!

痛快アクション映画だと思っていましたが、ベトナム帰還兵の悲哀を描いた反戦映画だったんです
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ロッキー(1976年製作の映画)

3.5

うだつの上がらない三流ボクサーの、人生の再起をかけた物語。
お世辞にも美男美女とはいえない主演の二人のみならず、彼らを取り巻く人間やフィラデルフィアの街全体に漂う負け犬感に、これがアメリカン・ニューシ
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オン・ザ・ロード(2012年製作の映画)

3.5

作家を志す青年サルと自由奔放に生きる悪童ディーン。酒煙草・ドラッグ・セックスに明け暮れる若者の、米全土を巡る無軌道な旅路を描いたロードムービーです。

ケルアックの原作小説『路上』は中学生くらいの頃に
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ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅(2013年製作の映画)

4.5

百万ドル当選したと信じ込み徘徊を繰り返す歳老いた父。息子は詐欺だと知りつつ賞金を受け取りに、ネブラスカまで約1800キロ車を走らせる。

飾り気なく淡々と流れる全編モノクロの風景。この小さな田舎町に両
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