haru3uさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

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横道世之介(2013年製作の映画)

4.0

大学進学のため、長崎から上京してきた横道世之介18歳。周囲の人々を自然と笑顔にする、お人好しで能天気な男と駆け抜けた青春を振り返る。

過ごした時代は違えど、大学生がふわふわお気楽に生きているのは共通
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127時間(2010年製作の映画)

3.5

誰の目にも届かない大地の割れ目に滑落し、右腕を巨岩に挟まれた青年が過ごした127時間。

マウンテンバイクで渓谷を駆け抜けたり、秘境の池に飛び込んだり。序盤の躍動するような疾走感との対比から、岩に挟ま
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フィルス(2013年製作の映画)

3.5

出世に燃える悪徳刑事の過去が明らかになるとき、男の嘲り笑いに悲鳴が混じる。
R18指定と知らずに観たため、ドラッグ・酒・性欲におぼれるジェームズ・マカヴォイの振り切れたクズっぷりは実に不愉快でした(褒
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インターステラー(2014年製作の映画)

4.5

砂嵐と作物の疫病で荒廃し、滅亡に瀕した地球。
新天地を求め宇宙へ旅立った男と残された娘との、時空を超えた絆を描く。

相対性理論、ウラシマ効果、5次元の世界etc. これらのワードに物語の中でしか触れ
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ブレードランナー(1982年製作の映画)

4.5

人類の多くが宇宙に移住している時代、植民惑星では人造人間(レプリカント)が奴隷として働いていた。 “ブレードランナー”であるデッカードは、人間を殺し地球にやってきた脱走レプリカントを狩る。
SFハード
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マダム・マロリーと魔法のスパイス(2014年製作の映画)

3.5

南フランスを舞台に、格式あるフレンチレストランと新勢力のインド料理店の対立を描く。全編美味しそうな香りが一杯で、仏料理と印料理のどちらも楽しめる贅沢な作品でした。

まずパパとマダムの大人気ない、意地
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ムーンライズ・キングダム(2012年製作の映画)

3.5

12歳の少年少女が繰り広げるピュアな愛の逃避行と、彼らの突然の反乱に右往左往する島の大人達の姿を描く。60年代のキュートなものがぎゅっと詰まったジオラマ世界です。

子供達が主役なこともあって、ウェス
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ファンタスティック Mr.FOX(2009年製作の映画)

3.5

コマ撮り人形劇で描かれるキツネ親子の冒険譚。
父さんギツネの美学は野生動物らしく生きること。ところが家庭を持ち人生の最優先事項が妻子を養うことになると、少しずつしがらみも増え妥協を余儀なくされるように
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ニンフォマニアック Vol.2(2013年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

vol.1のコメディ色が薄まり、トリアー節が出てきた後編。
前編と比べ性行為は量より質重視に。異文化交流やSM等、衝動のまま新しい世界へ深みへと嵌まっていく。ジョーの欲望のままに生きるという揺るぎない
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ニンフォマニアック Vol.1(2013年製作の映画)

4.0

自らを色情狂と称する女性がその性の遍歴をインテリ紳士に告白するという形で描かれる、ラース・フォン・トリアー監督作の前編。

身構えていたより肌色画面ではなくて、性に伴う間抜けなユーモアが満載です。セリ
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スノーピアサー(2013年製作の映画)

4.0

凍土と化した地球で唯一機能している“スノーピアサー”と呼ばれる列車内で、最後尾から先頭を目指す革命を描いた寓話的作品。
どんな社会にもある持つ者と持たざる者の階級闘争を、狭い列車の中にリサイズした世界
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パシフィック・リム(2013年製作の映画)

4.0

世界各国を襲撃する謎の巨大生命体“怪獣(KAIJYU)”を倒すべく、人型巨大兵器イェーガーに乗り込み戦うパイロット達の姿を描く。

映画が始まって早々に、怪獣の侵略に怯える世界に飲み込まれました。もう
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マーティン・フリーマンのスクール・オブ・ミュージカル(2009年製作の映画)

3.5

クリスマス嫌いの小学校教師が、キリスト生誕祭の演劇をプロデュースすることに。彼の小さな嘘から、ハリウッドが演劇を観に来る! と町中大騒ぎになってしまって…。ハートウォーミングな英国コメディです。

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僕が星になるまえに(2010年製作の映画)

2.5

末期癌で余命僅かな主人公とその友人達の、離島の海岸を目指す旅。
ロードムービー、Bカンバーバッチ、ブロマンスと個人的な好みのツボを押さえた作品なのですが、友人達との関係性や目的地への思い入れ等描写不足
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アメリカン・ヒストリーX(1998年製作の映画)

4.5

父親を殺され犯人のみならず黒人全体を憎むようになった兄デレクと、兄に感化され同じ道を歩む弟。人種のるつぼと称される現代アメリカの闇:人種差別を、白人側の視点で描く社会派ドラマです。
何よりまず、エドワ
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マルコムX(1992年製作の映画)

4.5

“X”とは遡って知ることのできない、遠い故郷アフリカの姓の象徴。

1960年代公民権運動の指導者といえば、キング牧師とマルコムX。前者が白人と黒人が手を取り合うことを目指したのに対し、後者は黒人が白
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バニラ・スカイ(2001年製作の映画)

4.0

父の大手出版社を継ぎ富も名声も得た主人公だが、自動車事故に巻き込まれ顔が醜く変貌してしまう。完璧な人生から一転、絶望に見舞われた男は、次第に夢と現実の境を彷徨うように。

“バニラスカイ”とはモネの絵
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羊たちの沈黙(1990年製作の映画)

5.0

若い女性を殺して生皮を剥がす連続殺人鬼バッファロー・ビルの心理を探るべく、精神科医ハンニバル・レクターの下へ派遣されたFBI訓練生のクラリス。博士は情報を与える見返りに、彼女に自身の過去を話すよう要求>>続きを読む

ゴーストバスターズ(1984年製作の映画)

3.0

超常現象を専門とする科学者達がゴーストバスターズを結成し、NYの幽霊を一掃する。愉快な幽霊たちがこれでもかと登場するハロウィンの夜にぴったりの喜劇映画です。

もう30年も前の作品だそうで、ちゃちなC
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ジ、エクストリーム、スキヤキ(2013年製作の映画)

4.0

何が理由か(何もないと気付いたからか)自殺を図った男が、15年ぶりに再会した大学時代の友人達とその恋人と、あてどない旅に出る物語。皆大好きペコとスマイルの、久々の共演です。
劇中大きな“波”が描かれる
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まほろ駅前多田便利軒(2011年製作の映画)

2.5

東京のはずれに位置する架空都市まほろ。その駅前で便利屋を営む多田のもとに元同級生の行天が転がり込む。

BOOK・OFFで漫画を立ち読みし、続きが気になって原作購入。読了後すぐ映画もレンタルして観まし
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40歳の童貞男(2005年製作の映画)

3.0

題そのまま、40歳童貞男のロストヴァージンを描く。誰が持ってきたのか宅飲みの際に上映会が始まり、酔いも手伝って、皆で笑い転げながら観ました。

パッケージで微笑むスティーブ・カレルの垢抜けなさ、この説
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カールじいさんの空飛ぶ家(2009年製作の映画)

3.0

無数のカラフルな風船で青空を漂う可愛らしい家。操縦するのは妻を亡くし余生を孤独に過ごすカールじいさん、冒険の道連れはpixar初のアジア系太っちょ君という異色の本作。

冒頭10分でカールと妻エリーの
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ジャージー・ボーイズ(2014年製作の映画)

4.5

ニュージャージー出身の不良少年達が“4Seasons”を結成し、夢を掴むまでの物語。彼らの下積み時代、成功とその裏の苦悩、そして解散から再結成に至るまでを綴ったミュージカル映画です。

4Season
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー(2014年製作の映画)

5.0

ならず者達の寄せ集めチームが惑星破壊を目論む巨悪に立ち向かい、真のヒーローになるまでを描く王道スペースオペラ。

Redboneの“Come And Get Your Love”をバックに題ロゴが出る
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シングルマン(2009年製作の映画)

4.5

恋人を失った喪失感に苛まれ続けた男は、自らの人生に幕を下ろそうと決意する。今日が最期と決めたからこそ見えてくる小さな幸福、セピア色だった彼の視界が鮮やかに色付く瞬間。悲しみと生への希望が凝縮された一日>>続きを読む

ラッシュ/プライドと友情(2013年製作の映画)

4.0

時速300kmで走る“棺桶”に乗り、極限の中命を削って戦うモータースポーツの最高峰F1。1971年の世界選手権を舞台に、激闘の中心にいた二人の対照的な天才ドライバー、ニキ・ラウダとジェームズ・ハントの>>続きを読む

ウォールフラワー(2012年製作の映画)

4.5

スクールカースト最下層の少年がはみ出し者の仲間達とかけがえのない友情を築き、成長していく青春ドラマ。日本では「桐島」が引き合いに出されることが多いですが、どちらもルーザーがリア充になる物語ではないとこ>>続きを読む

桐島、部活やめるってよ(2012年製作の映画)

4.5

校内ヒエラルキーの頂点に立つ桐島が部活をやめたことによって広がる波紋を、様々な角度から描いた青春群像劇。
私の通った高校はあからさまなヒエラルキーは無かったけれど、女子同士の意味のない会話や妙に気疲れ
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少女は自転車にのって(2012年製作の映画)

3.5

自転車が欲しいおてんば娘ワジダの可愛いらしい奮闘記。
なのですが。背後に見え隠れする、イスラム社会で女性が置かれた不条理な現実を見過ごすことはできません。

宗教戒律を重んじ、極端な男尊女卑社会である
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ナポレオン・ダイナマイト/バス男(2004年製作の映画)

3.5

アメリカの片田舎に暮らす冴えない高校生のイケてない日常がローテンポで綴られる、シュールな脱力系学園コメディ。
主人公は勿論だけどスクールカースト上位の生徒達も、揃いも揃って田舎臭く垢抜けない。彼らのな
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大統領の料理人(2012年製作の映画)

3.0

仏大統領官邸“エリゼ宮”で大統領の専属料理人を務めた女性オルタンス。旧態依然とした厨房に風穴を開けようと奮闘した彼女の、挫折と再出発の物語。

オルタンスと見習いパティシエとの年齢差をものともしない、
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シド・アンド・ナンシー(1986年製作の映画)

3.0

彼の存在がパンクの象徴であり、彼の死こそがパンクの死である。そう評された伝説のパンクロッカー、シド・ヴィシャスと恋人ナンシーの、破滅に至る恋愛を描いた物語。

互いの中に似たものを見て強く求め合う二人
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白雪姫と鏡の女王(2012年製作の映画)

3.5

ご存知「白雪姫」をコミカルかつ現代風にアレンジ。

同じ戦うお姫様を描いた「スノーホワイト」と比べると、個人的にはこちらに軍配。
太眉がチャームポイントのリリー・コリンズの、ドヤ顔で腕組みする姿がとっ
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スノーホワイト(2012年製作の映画)

2.5

2012年は白雪姫をモチーフにした作品が続けて公開されました。こちらはダークファンタジー風味。
白雪姫がジャンヌ・ダルクさながら甲冑を纏い兵を率いて、永遠の若さを求める女王と戦います。

幼い頃怖いも
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イヴ・サンローラン(2014年製作の映画)

4.0

モード界の巨星イヴ・サン=ローランの半生を綴る伝記映画。
生涯の恋人ベルジェの独白とサンローラン没後のオークションで始まる冒頭部分は、2010年のドキュメンタリー映画と同じ語り口ですね。本作では更に、
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