部屋に差し込む光
部屋には時間が染まる
街は変わる ひとりになる
繋がれた犬
自分の輪郭がぼやけていく
小さい頃、破れたフェンスを通る近道が
あったことを思い出した
手に負える生活
朝の音がする
ファインダーを覗かずに撮る
ポケットの物を並べる
影は重なると濃くなる
変わるのはこわい
慣れてしまうのもこわい
突然姿を消したくもなる
すべてはタイミング
たしかな幸せ
手紙に人が詰まっていた
尊敬と愛
数年前に行った、スタジオと自邸
あの空気、まだ覚えている
やあ と声は掛ける
近くにいる人
ギターに挟んだ煙草
空き瓶とバラ
赤いシャツと緑のコップ
ブーメランも戻ってくる
愛があれば
肩に入れた光
淡々とした生活
崩れてしまう瞬間
きっかけは些細
多すぎるボタン
居心地の悪い部屋
ガラスに映る塔
何度も味付けされる魚
スズランみたいな電灯
相変わらず忙しないのがいい
わたしはまだ子供でしかいられない
寝息
指先
またあの距離で触れたい