ぐるぐるさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

ヘル・レイザー(1987年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

フランクが諸悪の根源
甘い果実を断りきれないジュリアは人間らしいけど、一線を超えた
フランクみたいな悪魔を信じることの虚しさよ…裏切ることもフランクは何とも思ってないやろな

魔導士の実体を初めてちゃ
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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

妖怪は私たちの回りにもいて、見ようとしていないだけでほんとうはそこにいる
妖怪を人でなしとするのはまた人で、狂骨も元は人間
その執念、怨念、想いの強さが人でなくする
昔は妖怪って単なる子どもだましで、
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ブラック・レイン(1989年製作の映画)

4.1

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映画に出てくる日本の中でもかなり好みな部類だった気がする
ヤクザとか暴走族とか、菅井さんの役の人ほんまに怖い人に見える
英語喋ってても貫禄がすごすぎる
大阪のごみごみした感じ、市場でうどんを食べるシー
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ゴーストワールド(2001年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ずっと観てみたかった映画
もっとポップで丸い感じかなと思ったら、想像してたよりずっしりしてて、尖ってた
アイコンになるような2人のスタイル、特にイーニドは案外少なくない数の女子に共感されそう
ずっとス
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蛇イチゴ(2003年製作の映画)

3.9

ともこさん…
きっと人間の表裏の表だけを見て育ったのだろう、そしてその表が全てなのだと
この世を表だけで生きていけるのは、いまどきもう小学生でも厳しくなっているかもしれない、そして更に多面的に…
自分
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

初めて観たのは劇場だったかな
いつのまにか配信に来てたので久しぶりに鑑賞
役所広司が大好きだから彼を観ているだけで満たされるけど、物語はそんな多幸感に満ちたものではない

犯罪を許さないくせに、世の中
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インファナル・アフェアIII 終極無間(2003年製作の映画)

4.0

こんな…こんな結末って…地獄
1作目からもっかい観たくなる
始まりにして終わってるんだけど、その切なさが何倍にもなりそう

インファナル・アフェアII 無間序曲(2003年製作の映画)

3.9

逆向きの映画っていいな、ただ1作目の記憶が新鮮なうちに観るべきだったと後悔
もしかしたらもっと気付けた繋がりがあったかもしれない
サムとウォン警視の関係性を知った上で1作目観てたらもっと悶えそう
ハウ
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リバー・オブ・グラス(1994年製作の映画)

4.0

1人語りで大方のところは分かってくるのに、オールドジョイやウェンディ&ルーシーとは違って、最後の最後に彼女から突き離されるような感覚を味わった
感情移入して拒絶されたような、、
でもアメリカンニューシ
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ウェンディ&ルーシー(2008年製作の映画)

4.1

ルーシー、警備員のおじいさん、スーパーの若者、缶拾いのおじさんたち、保健所のお姉さん、修理屋のおじさん
厳しい生活を送る上で身についたであろう鋭い目をしている彼女の目に映る色んな人たち
ただ彼女に1番
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オールド・ジョイ(2006年製作の映画)

4.2

悲しみは使い古した喜び
美しくて、思慮深い表現だなあ

長年の友人のようだけれど、少しずつ感覚や考え方、生き方のすれ違いが出てきてしまう、まさにオールドジョイ
あの頃にはかつてないような喜びだったこと
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インファナル・アフェア(2002年製作の映画)

3.9

最初は断片をたくさん見せられて、ついていくの大変だけど観てるうちに理解も追いつき引き込まれていく
トニーレオンの魅力も全開なので気づけば引き込まれてる
最後の方の怒涛の展開ギュギュッと感もありあっとい
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RONIN(1998年製作の映画)

3.8

ジャンレノとデニーロという好きな2人が出てるだけでも観る理由がある
それにしてもカーアクションがすごすぎた
ほぼ無言で車走らせ続けてるけど、激突大破爆発と…えらいことやってる
映像の繋げ方とかもうまく
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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

他のレビューでもある通り、あっという間の3時間!
オセージ族と白人の歴史を紐解くほどに徐々に浮かび上がる、アーネストの伯父を中心にどす黒く渦巻く欲望の歴史
語り手が変わっていくからこそ濃密な言葉があり
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真夜中の虹(1988年製作の映画)

4.1

日雇いで宿無しの生活のヒシヒシと伝わってくるような孤独と生きる厳しさ
でもそれを淡々とした表現で、時にユーモアを交えて描いてくれるのでとても観やすい
仕事探し中に、壁に貼られた求人票の内容を書き写そう
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ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

アクションがすごかった…
長い分はほぼアクションと言ってもいい
ドニーイェンの魅力炸裂してるし、これは続編になだれ込むか!?と思ったら…そんな…
でもこの物語としてこういう終わり方にしたかったのかもし
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愛しのタチアナ(1994年製作の映画)

3.9

これといったストーリーがあるでもない感じはいつも通り
珈琲あんなに飲んだらお酒より体に悪そう
いい音楽が流れてて、ぼんやりと眺めているだけでもいいような緩さがある
とはいえ鑑賞時に自分が眠かっただけな
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蛇のひと(2010年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

アマプラの配信が終わると聞いて駆け込み鑑賞

とてもよかった…
心の中の空虚な部分が繊細に描かれている
劇的な展開はあるにはあるのに、サスペンス的な印象は薄い、たぶんそれをやりたいんじゃない
ひたすら
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仕立て屋の恋(1989年製作の映画)

3.9

サスペンス映画なのかな?と思いながら観ていたけど、変わった人の恋路を描いた恋愛映画という見方の方がしっくりくる
人間観察に長けた仕立て屋さん、人とのコミュニケーション能力は限りなく低い
向かいの部屋に
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悪魔の追跡 4Kデジタル・リマスター版(1975年製作の映画)

3.6

カワサキバイクでぶんぶん走ってる間はよかったんだけどなあ〜〜〜
終わり方には笑ってしまった
適当感がよくもあり、ポップコーンぼりぼり食べながら見るでよい!

マッチ工場の少女(1990年製作の映画)

4.0

なぜか惹かれてしまう…

冒頭のマッチ工場のシーンから一気に没入できた
マッチってこうやって作られてるんだ…という映画の本筋とは全く関係ないところでひどく感心させられたけど、これもまた手法なのか?と思
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みんな元気(2009年製作の映画)

4.0

ロバートデニーロに惹かれて鑑賞
幸せの価値観が家族の中で一致しないこともあるはず
頑固親父の目から鱗が落ちる過程を優しく描いている
こうあるべきという指針が舵取りの役割として必要ではあるけれど、それか
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わたしは最悪。(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

2回目鑑賞

1回目は劇場で観て、その頃の自分と重ね合わせて観てしまうところもあり、かなり入り込みながら観ていた
今回は少し落ち着いて客観的にユリヤを見つめることができた
彼女の素直な言葉や選択がもた
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パーフェクトブルー(1998年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

数えれば数年刻みで劇場鑑賞3回目となった今回
友達と観に行って、初鑑賞の友達の一言目が「分からん!」で笑った笑
自分も1回目だけでは意味分からんかった
2〜3回と観て、証拠集めの感覚で観ていると納得で
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

こういう話だったのか!
CMとかでもよく見かけながらどういう話なのかあまりわかってなかった
思ってたよりSFチックな展開で、造形美みたいなものに魅了されながら最後まで楽しく鑑賞
ややびっくりするホラー
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バーン・アフター・リーディング(2008年製作の映画)

3.7

なんだこの無駄に複雑になっていく空っぽの事件は、、笑
さくっと楽しめるので丁度いい作品ではある
実際にこんなことってありそうだなあ
骨折ってやって蓋開けたらとんでもなくどうでもいいことから始まってて、
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ファンタスティック・プラネット(1973年製作の映画)

4.0

サントラが最高
ギターの音、よく分からん音、人の吐息みたいなのとか、音全部がすごく好みな感じ
劇場で上映してるときに観てもよかったなあ
絵が怖そうだからという理由でホラーアニメと思ってたけど全然ホラー
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ(1984年製作の映画)

4.2

長さの分だけ満足感がある、贅沢な映画
観るにつれてパズルのピースがハマっていく快感もあり、それぞれの登場人物が好きになっていく
人生をまるまる見せてもらった充実感
84年の映画とは思えない
セルジオ・
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キングス・オブ・サマー(2013年製作の映画)

3.8

夏の家出物語
親の嫌なところの描写がめちゃくちゃわかるなあと思いながら、学生時代に観るのとはまた違って、親の方にも感情移入しながら観てた
夏の休日の昼下がりにさらりと観れる

こわれゆく女(1974年製作の映画)

4.0

恐ろしい映画…ラストも、こういう絶望なんだと私は思った
でも監督は「他の人がおかしいと思うような人に心を寄せていた」と聞くと、なんだか違って見えてくるから面白い
もしかしたら、こういう生の肯定だったの
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アバウト・レイ 16歳の決断(2015年製作の映画)

3.7

エルファニングに終始見惚れてしまった

けど物語にはあまり心は動かされず
リトルミスサンシャインのチーム、ではあるけれど、監督や脚本は全然違うみたいだし、精神的に幼すぎる母親に感情移入ができずあまり穏
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8 1/2(1963年製作の映画)

4.0

配信が終わると知り滑り込み鑑賞
ううん、何となくしか掴めなかった
現実世界と創作世界とが入り混じって白昼夢のような不思議な映像になっている
フェリーニのことをあんまり知らないし、生きた時代も国も、描か
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イングリッシュ・ペイシェント(1996年製作の映画)

3.7

ううんうんうん分からなくはないけれど、感情移入は難しい映画だった
全て美しく切り取られたかのような…悲劇を誇張した夢物語か
現実と過去を行き来する流れがなかなか忙しくも感じて、もっと今の時間、過去の時
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同級生(1998年製作の映画)

3.9

自分で自分を認められない、人に本当の自分を見せられないのは辛く苦しい道
スティーヴンやジョンの葛藤が描かれる一方、我が道を逞しく歩むリンダが印象に残る
とても活き活きしてて魅力的で2人とは対照的
彼女
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ひまわり(1970年製作の映画)

3.9

戦争で引き裂かれた男女、悲劇
でも人生はそれで終わらない
生きている限り生活は続いていくもの
何度も流れるメロディと同じく今後の人生で繰り返されるだろう日々
これでよかった、のだと思う

ただ終わって
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