すずすさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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変な家(2024年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

大ヒットした変な映画。
『事故物件・怖い間取り』そっくり。
WEBライターでYoutuberの雨穴が事実として書いたマンガを原作に、マイナーメディアのライターが事故物件を取材すると、山奥の部落にある片
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ビニールハウス(2022年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

20代の女性監督イ・ソルヒ監督のデビュー作。原題・비닐하우스=ビニールハウス 英題Greenhouse

描写は説明が少なく、場面の解釈には揺れ幅が盛り込まれ、やや疲れる。

以下は物語。

ムンジョ
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四月になれば彼女は(2024年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

結婚を控えた精神科医の藤代(佐藤健)の前から、彼女の弥生(長澤まさみ)が忽然と消えた。ボリビア、チェコ、アイスランドと旅先から過去の恋人・伊豫田(森七菜)の手紙が届き始める。
消えた現在の彼女と、過去
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この広い空のどこかに(1954年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

小林正樹監督の初期の家族モノ。戦後の傷跡が癒えぬ日本の家族を、川崎の工場街を舞台に描いています。
原作は木下恵介の妹・楠田芳子。脚本は松山善三(本編表記は変名)。

見所はアンサンブル仕立てのモダンな
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劔岳 点の記(2008年製作の映画)

3.8

初見。思った通りに……面白かった。

エンドロールを黒バックにせず、美しい立山の絶景を背景に、仲間たちと称したクレジットは素晴らしかった。

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

通り一遍に過ぎないお話しを、預言者の到来という宗教をダシにした語り方がよく出来ています。

砂虫ライドは圧巻の一言ですが、砂虫から生命の水を作る場面もグッドジョブ!
まて、敵の兵器の陰から闘ったり、岩
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(1941年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

盛岡市大釜の農家を舞台に、馬を育てる少女で家族を描いた感動作。

製作主任(実質、助監督?)黒澤明。

秋、冬、春そして夏と季節をおって、物語は進む。

お産間近の馬ハナを預かった小野田一家。
母は嫌
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ハードコアの夜(1979年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

本作の3年前『タクシードライバー』が大きな話題になり、コロンビア映画が再び手掛けた孤高の裏社会の世直しドラマ。

アメリカ中西部に住む敬虔なカルヴァン派の家の娘が消える。父が探偵を雇って調べさせると、
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黄色いからす(1957年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

1958年のゴールデン・グローブ賞外国語映画賞を受賞した歌舞伎座制作の映画。
家庭に恵まれない子供の絵には、無気味な色彩が使われるというテーゼを基に作られた、社会派風味のヒューマンドラマ。

以下は物
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煙突の見える場所(1953年製作の映画)

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戦後の復興期に有名になった、見る場所により1本、2本にも…4本にも見える煙突の町(小津安二郎の初トーキー『一人息子』にも印象的に登場)を舞台に描かれる、男女4人のアンサンブル・ドラマ。
しかし、宗教家
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アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

4.2

本年度アカデミー賞の複数ノミネート映画の中で、最も面白かった。

『マエストロ』、今後公開される『関心領域』『ホールドオーバー』は未見ではありますが…

主題の斬新さは群を抜き、皮肉の効かせ方はブニュ
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コヴェナント/約束の救出(2023年製作の映画)

3.6

言葉より行動するだけの逞しい男を描いたら、ガイ・リッチーは当代随一!

西部開拓史(1962年製作の映画)

4.4

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東京テアトル、最後のシネラマでの上映映画。横長スケールの最高峰。

西部に渡っていく一家、父母は筏で向かう途中の激流に息絶える。
一家の姉は家を飛び出し、パブの踊り子として逞しく生きていたが、死んだお
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わが恋せし乙女(1946年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

戦後まだ日の浅い頃の木下恵介監督作。
歌声パブで歌われた様な、ロシア民謡風の音楽が印象的。黒牛が牝牛に恋をするが、言い出せなくて…

以下は物語。

舞台は軽井沢の牧場。
白い踊り子衣装に包まれた赤ん
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

アカデミー脚本賞だろう。

以下は私の目に映った物語。

フランス山奥の一軒家、女流作家サンドラを女学生が論文の為に訪問。ワイン片手に上機嫌なサンドラは艶めかし気に会話を楽しむが、階上にいる夫が大音量
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永遠の人(1961年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

阿蘇山の内輪地区に棲む庄屋のドラ息子と、小作の娘が不遇に結ばれ、不遇な夫婦生活を送る、不幸な『喜びと悲しみも幾年月』。

アカデミー外国語映画賞の候補作。

以下は物語の骨格。

映画は昭和7年から3
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(秘)色情めす市場(1974年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ドヤ街西成の色町・飛田。母(花柳幻舟)と娘(芹明香)の葛藤、そして女1人生きていく娘を描く、日活浪漫ポルノ。

生まれも育ちも飛田の娘トメは売春飲み屋を飛び出し、一人街で客拾いを始める。大人のオモチャ
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瞳をとじて(2023年製作の映画)

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上映時間169分の『瞳をとじて』と云う題名なので、居眠りを心配しましたが、無事、鑑賞(~_~;)テヘッ

登場人物が正面を見据えるカットに監督らしさは溢れているし、
映画愛溢れる物語にも好感度は高いの
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カラーパープル(2023年製作の映画)

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ポッチャリ系のお姉さま達による、迫力満点のブルースやゴスペルのシャウトは凄い。
そんなポッチャリ系のお姉さまはダンスには向かないから、踊りはイマイチ。
監督はミュージシャン出身らしく、二者択一なら歌を
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

アラスター・グレイの小説の映画化で、幽閉を解かれた改造人間の冒険譚。

イギリス、奇人バクスター博士は創造物ベラを屋敷に囲っていた。身体はセクシーな大人なのに知能は子供のベラ。
教授の教え子マックスは
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聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

悪行の報いは必ず訪れる、という怖すぎる寓話で、グリム童話を今の時代に現実化させたらといった内容。
残虐な結末ドラマが見事すぎて、嫌な話なのに再見必至としか思えない。

映画は心臓内部のアップに始まる。
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