すずすさんの映画レビュー・感想・評価 - 20ページ目

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青髭八人目の妻(1938年製作の映画)

4.1

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ルビッチ監督、ワイルダーとブラケット脚本のスクリューボールコメディの傑作。

フランスの避暑地リヴィエラのデパートで、パジャマの上着だけ買いたいと店員に迫るアメリカ人の実業家マイケル・ブランドン(ゲイ
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偶然と想像(2021年製作の映画)

4.2

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第3話「もう一度」。仙台駅前の歩道橋ロータリーの場面が複数回登場するが、見事に人除けがなされていて、逆に違和感を感じた。観終えた後、コロナ禍の撮影敢行なので、ウイルスがモチーフだったのか、と推察された>>続きを読む

ミラノの奇蹟(1951年製作の映画)

3.8

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キャベツ畑で拾われた純粋無垢な男が、ミラノのスラム街の住民立退きの矢面に立つ社会派の寓話。ヴィットリオ・デシーカのカンヌ映画祭最高賞受賞作。

『どですかでん』『トトザヒーロー』など、様々の映画人や作
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最高の人生の見つけ方(2007年製作の映画)

3.6

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原題直訳 バケツのリスト。【バケツを蹴る】と云う熟語が死を意味する事から、【バケツのリスト】は、死ぬまでにしたい一覧リスト、を指します。

『死ぬほどにしたい10のこと』というインデペンデントのカナダ
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ワイルド・アパッチ(1972年製作の映画)

4.0

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アパッチ族のウルザナが仲間を連れ居留地を脱走、それを追う騎兵隊とのチェイスを描く、実在の事件に基づく西部劇。1972年公開で、ロバートアルドリッチ監督とバート・ランカスター主演の三作コンビによる三本目>>続きを読む

浅草キッド(2021年製作の映画)

3.6

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劇団ひとりの脚本・監督、ビートたけしの有名な小説「浅草キッド」の映画化。太田プロで繋がる二人だけに、監督の並々ならぬ、たけしへの愛、浅草喜劇への思いが情緒豊かに描かれている。

配役、エンド曲(オープ
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肉弾鬼中隊(1934年製作の映画)

3.4

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1934年「駅馬車」の5年前にジョン・フォードが監督した戦争映画。隊長が狙撃され、軍曹率いる10名ほどの小隊が砂漠で孤立、「フルメタル・ジャケット」のベトナム少女兵のエピソードのような見えざるアラブ兵>>続きを読む

エターナルズ(2021年製作の映画)

2.9

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瞬間移動、念力、怪力…等、多様な能力を持った多国籍の9人が、神の作った世界を神自身が破壊するという暴挙を止めるハメになるスーパーヒーロー物語。

冒頭の説明は、石ノ森正太郎の漫画「サイボーグ009・
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女ばかりの夜(1961年製作の映画)

3.8

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昭和33(1958)年、売春防止法の施行で行き場を失った赤線の女たちが身を寄せる厚生施設を舞台に、一人の女性が偏見に負けず、強く生きる姿を描く社会派ドラマ。

女優・田中絹代の6本ある監督作品の第5作
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リスペクト(2021年製作の映画)

3.8

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ネタの枯渇感が甚だしいハリウッドで、こぞって製作される戦後ミュージシャンの自伝映画の一本。シュープリームスやクイーンの映画と大差ない定番の作り方ですが、レコード制作場面が多い分、音楽好きにはお奨めかも>>続きを読む

そして、バトンは渡された(2021年製作の映画)

2.9

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全くの情報なしで鑑賞しました。

2時間17分の時間の前半、淡々と進む幾つかの家族の話が退屈で、苦慮しました。前田哲監督は『こんな夜更けにバナナかよ』では、映画らしい演出が見られましたが、本作ではテレ
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救命艇(1944年製作の映画)

3.4

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小説家スタインベックがヒッチコックの方針と合わずに、名前を取り下げたいと申し出た、戦争サスペンスタッチの難破パニック映画。

漂流する救命艇からの脱出劇を、娯楽映画風のサスペンスタッチで描くことの是非
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リバティ・バランスを射った男(1962年製作の映画)

3.9

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公開当時、アメリカでも大ヒットした名作だ。しかし、「リバティバランスを、”射った”男」とは不思議な題名だ? ”撃った”男なら判るが「射(い)る」のならNative American が犯人なのかと考え>>続きを読む

砂塵(1939年製作の映画)

3.4

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ハリウッド黎明期の多作監督ジョージ・マーシャル、ユニバーサルが1932年に続き製作した傑作・西部劇。

ボトルネックの町のサロン、イカサマ師を取り締まろうとした保安官が殺害され、町長もグルになり酔いど
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天使(1937年製作の映画)

3.5

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エルンスト・ルビッチ監督による舞台劇の映画化。外交官夫人のアバンチュールが招いた三人の恋のトラブルは「真っ正直な三角関係」一辺倒で他愛のないお話しです。
しかし80年代に見られるワーカホリックの男性を
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月は上りぬ(1955年製作の映画)

3.5

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6作ある田中絹代・監督映画の第2作目。映画監督協会の企画で、脚本が小津安二郎と斉藤良輔の共作で、良くも悪くも、田中絹代らしさが希薄な映画の様に思えます。

奈良の名所を舞台に、三人姉妹の恋を描く、小津
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腰抜けペテン師(1951年製作の映画)

3.0

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喜劇俳優ボブ・ホープが『一日だけの淑女』『野郎どもと女たち』で知られる、短編小説家デイモン・ラ二アンの原案を基に制作された1930年代のコメディ映画を、自らの制作会社でリメイクしたもの。

ボブ・ホー
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007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2019年製作の映画)

3.8

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ボンド終焉の物語。ダニエル・クレイグの幕引きとしてはお見事!次への期待も膨らみます。

007の第25作にして、ダニエル・クレイグ最後のボンド映画。展開は在り来たりですが、壮絶な最後が待っています。
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ラブ・アクチュアリー(2003年製作の映画)

4.2

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クリスマスの4週間前から描かれる男女の恋模様。嫌なことも多いが、この世は”本当の愛”に溢れているという素朴なメッセージが共感を呼んだ、オムニバス形式の恋愛映画。

英国の映画制作会社の雄・ワーキングタ
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