すずすさんの映画レビュー・感想・評価 - 21ページ目

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子供はわかってあげない(2020年製作の映画)

3.3

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親に合宿と云いながら生みの父親(豊川悦司)に逢いにいく少女(上白石萌歌)のひと夏の冒険譚、期待せずに観るべき小品です。

同じアニメ好き(魔法左官少女バッファローコトコ)で意気投合した、水泳部の美波(
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アナザーラウンド(2020年製作の映画)

3.8

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デンマークでは、酒の購入に年齢制限がありますが、飲酒には年齢制限がありません。カールスバーグという巨大グローバル企業を擁し、欧州でも最も飲酒に寛容な国ならではの実験的な映画です。

ラース・フォン・ト
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.5

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約3時間の上映時間があっという間、陰鬱な話しですが、丁寧な癒しの物語は、まるで瀬戸内の海道ドライブのように、心地よく過ぎていきます。

不勉強な小生にとって、初めての濱口監督作の鑑賞です。カンヌ映画祭
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孤狼の血 LEVEL2(2021年製作の映画)

3.8

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前作と遜色のないクオリティー、後頭部にズシンと重い一撃を喰らう感じ。女性の役が減りエロさは減ったが、バイオレンスは迫力満点、前作同様のトリッキーな展開、そして最も「孤狼」らしいワヤな感じが最高じゃけん>>続きを読む

哀しき獣(2010年製作の映画)

4.0

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中国のに延辺自治区に住む「朝鮮族」、人身売買などの搾取で利を得ているヤクザたちと、その抗争に巻き込まれた哀れな主人公を描くバイオレンス・ムービー。ナ・ホンジン監督の『チェイサー』の後、『哭声・コクソン>>続きを読む

はちどり(2018年製作の映画)

3.7

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英語題名「House of Hummingbird」=ハチドリの家、鳥類で最も小さく弱弱しいものの棲む家庭のドラマだ。

1994年、韓国、ソウル。14歳の少女ウニは、両親、姉、兄と集合団地で暮らして
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犯罪都市(2017年製作の映画)

3.4

実話を基にしたと云いながら、マ・ドンソク兄貴が強すぎ、彼一辺倒に偏った作りのよくある娯楽ヤクザ映画。

お吟さま(1962年製作の映画)

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江戸の茶人・千利休の次女『お吟さま』の悲恋の生涯を描いた、昭和の文芸映画。女優・田中絹代の監督第6弾にして最後の監督作で、タイトルロールを有馬稲子が演じています。

利休の娘・お吟(有馬稲子)が、摂津
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赤い殺意(1964年製作の映画)

4.3

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今村昌平監督の代表作の一本。日本で最も映画化された数が多いかもしれない藤原審爾が女性週刊誌に連載した〔よろめきモノ〕を映画化。主演に春川ますみと云う奇策が凄い!

公開時の監督は38歳、『にあんちゃん
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西銀座駅前(1958年製作の映画)

3.0

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今村昌平の監督第二作は52分の中篇・軽喜劇。デビュー作同様、コメディセンスのなさが目立つ、あまり笑えない喜劇。しかし、オチはちょっと笑える。

フランキー堺の無意味な解説で、ドラマは進む。
有楽町で薬
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盗まれた欲情(1958年製作の映画)

3.2

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今村昌平監督のデビュー作、公開時の監督は32歳。道頓堀の芝居小屋を追い出された一座が、ドサ周り先の河内で一興行を成功させる際の人間模様が描かれます。

映画界で生きていこうと決めた今村昌平監督の思いが
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フリー・ガイ(2021年製作の映画)

3.5

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人気オンラインゲーム〔フリーシティ〕の中のモブキャラ(主人公ガイ)がプレイヤーの女性に憧れ、自分の意思で動きはじめる。AIの進化が生んだキャラの自発性の裏には、ゲーム開発に隠された秘密が絡んでいました>>続きを読む

イン・ザ・ハイツ(2021年製作の映画)

3.6

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ヌエバ・ヨーク島の北部、ドミニカやプエルトリコなど、ラテン系移民の住む地区「ワシントンハイツ」を舞台にした、ヒット・ミュージカルの映画化。

移民の苦労、未だ残る人種差別、スラム化する地域の活性化など
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「エロ事師たち」より 人類学入門(1966年製作の映画)

4.5

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今村昌平らしい、男と女のサガと情念を、ユーモラスに描く人間賛歌。今村本人が重喜劇と称した作風の代表作。

カンヌ映画祭パルムドールの『うなぎ』は、本作の部分的な変奏曲に過ぎない。今村節が炸裂、壮大な人
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少年の君(2019年製作の映画)

3.9

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2021年度アカデミー外国語映画賞の候補となった中国の青春映画。中国らしからぬモダンな感性と中国らしさが同居して大変興味深い。

中国映画と云うより、香港映画と呼ぶべき映画だ。監督のデレク・ツァンは父
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みな殺しの霊歌(1968年製作の映画)

3.8

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都会の片隅でおきる有閑マダム連続殺人をめぐる、ハードボイルド風のヒューマンドラマ。68年製作にして敢えてモノクロ撮影、シネスコの横長画面を大胆に使ったお洒落な構図、フランス映画のようなスキャット音楽、>>続きを読む

プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

3.5

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しがないコーヒーショップの店員キャシーは、夜な夜なバーで男を拾い、しけこんでいる。しかし、その裏には男への深い憎悪があった…若手の女流監督による、アカデミー脚本賞授賞の話題作。

キャシーは、医学生時
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ノンストップ(2019年製作の映画)

3.8

何だ、このヒロインは!とガッカリしていると、見事に裏をかかれる、芸能界のタブーを厭わない韓国映画にしか出来ない白眉の企画!
完全にヤラれました!!

豪姫(1992年製作の映画)

3.7

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勅使河原監督の意図は、明らかに茶人・堀田織部(仲代達矢)を描く事だったと推察されるが、豪姫(宮沢りえ)とその無名のお付き・うす(永澤俊也)を軸にした事で、娯楽としても優れたバランスの良い映画になってい>>続きを読む

映画大好きポンポさん(2021年製作の映画)

4.0

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小気味良い90分のスマッシュヒット作!前々作の『ギョ』の流れを汲み、B級映画愛に溢れた内容は平尾隆之監督の底知れぬ力量の表れか!?今後、要注意の逸材だ!

昨今の日本アニメは凄い!その自由度を活かして
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#生きている(2020年製作の映画)

3.7

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コロナ禍でNetflixでの配信のみで公開された、韓国ゾンビ映画。周囲をゾンビに包囲され、アパートの一室に閉じ込められた主人公の脱出劇は、コロナ禍で外出自粛要請された我々自身と重なって興味深い限り。>>続きを読む

失われた週末(1945年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

アルコール依存症の自らの体験をつづった作家チャールズR.ジャクソンの1944年の同盟小説が原作。アカデミー作品賞、監督賞、主演男優賞、脚色賞の4つを受賞。『パラサイト』同様、カンヌ映画祭でもグランプリ>>続きを読む

喜劇 とんかつ一代(1963年製作の映画)

4.0

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庶民のご馳走・とんかつ屋とんQ(モデルは「蓬莱」)を舞台に、フレンチの名店(モデルは「上野精養軒」)シェフとの確執に、その息子たちの縁談話が絡まりこんがらがっていく、川島雄三監督の下町コメディ。
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