数多くのセルジオ・レオーネ映画で助監督を務めたジャンカルロ・サンティの監督デビュー作。
西ドイツ、フランスの資本もあり、町のセットも立派で、大掛かりなアクションは見応えがある。特に、冒頭、賞金稼ぎた>>続きを読む
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B級だが切れ味鋭いサスペンス演出が冴える、映画史に残る名作!タランティーノ脚本で、本人監督していない数本の映画『トゥルー・ロマンス』(トニースコット監督)の元ネタだ。
監督は、1940~50年代『ビ>>続きを読む
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以下に記載するのは、物語の詳細で、レビューではない。
ダイヤモンド警部(コーネル・ワイルド)は、冷酷なギャングの親分ブラウンを捕まえるのが使命。しかし、彼はブラウンの情婦で自殺願望のスーザン・ローウ>>続きを読む
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やり場のない憤りを抱えた若者が破滅へ向かっていく物語は、情緒的な家庭劇を信条とした松竹らしからぬで作風で、作家・長部日出雄に「週刊読売」誌上で「松竹ヌーヴェルバーグ」と称される等、大島渚監督の出世作と>>続きを読む
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大島渚監督作品群では、松竹時代とATG時代の繋ぎ目的な位置にある映画。『青春残酷物語』や『少年』にも似て、大島渚映画としては物語性が強いのが特長です。
松竹を退社して間もない時期の映画で、ATG時代>>続きを読む
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大島渚監督。ATG・創造社制作の沖縄を舞台にした青春アイドルドラマに、小山明子、佐藤慶、小松邦正、戸浦六宏、殿山泰司による大島渚式の政治劇が絡まる。
70年代に量産されるアイドル映画の先駆け的な意味>>続きを読む
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中学生の子供に当たり屋をやらせ、全国行脚していた実在の家族を描いた社会派のドラマ。
『万引き家族』と通じ合う題材なのですが、四国の松江に始まり、福井、富山から北海道に渡り、小樽を経て、大阪で捕まるま>>続きを読む
ざっくり云うと『北の国から』韓国移民版!? お婆ちゃんが増えてるけど、それ以外家族構成も同じ。
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アメリカ中西部を舞台に、ドキュメントタッチで語られる車上生活者のささやかな物語。ロードムービーの代表作として、映画史に名を刻む一本になる気がする。
2011年、石膏用鉱山の廃山により、高齢女性のファ>>続きを読む
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寓意に満ちた戦争映画ですが、昭和の戦争中というより、現代人の日常を客観視した様な”悪意”に満ちたセンスが、逆に心地よいオフビートな快作です。
舞台は、昭和の日本の様な津平町。川向こうの町と戦争してい>>続きを読む
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1930年代にして、世の中の末端で苦労する女性を描いていた、溝口健二のお家芸的な娼婦もの。黒島結菜ちゃんは山田美鈴に似ている。
祇園の片隅で暮らす芸妓の姉妹。姉のステディの旦那が破産して、姉妹の家に>>続きを読む
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高校演劇の名戯曲を、低予算ノースターで映画化した愛すべき佳品。ほぼ全篇、野球場の応援席のみの撮影で、試合を一度も見せずに感動を呼びおこした監督は、城定秀夫(45)。
タイトルは「アルプススタンドのは>>続きを読む
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コメディ映画の歴代No.1とも称されるビリーワイルダーの傑作。
禁酒法の時代。違法なクラブで演奏している二人。ジョー(トニーカーティス)とジェリー(ジャック・レモン)は警察の手入れをうけ、給与未払い>>続きを読む
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脚本の良いラブコメは映画好きには堪らない!新鮮な感性に満ちた良質な笑いを生み出したのは前田弘二・監督と脚本家・高田亮のコンビ、期待の新星・登場です。
高校3年の香住(清原果耶)は、予備校の教師の大野>>続きを読む
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都会派のお洒落なコメディを作ろう、とムリをし過ぎた凡作。
職を失ったレビューの踊り子(久慈あさみ)が、彼女のファンの銀行重役(森雅之)に結婚を申し込むが、彼は結婚は拒否。しかし、何でもすると彼が云っ>>続きを読む
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坂根多鶴子に続く日本で2人目の女性監督による商業映画で、監督は女優の田中絹代。田中絹代は「雨月物語」「西鶴一代女」「サンダカン八番娼館・望郷」等、不遇な女性の演技に定評があったが、本作も描かれるのは、>>続きを読む
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女性投手が男性社会に挑むスポーツ映画なのだが、古式ゆかしき熱血・汗と涙ではなく、淡々と事実を積み重ねることで爽やかな風のような感動が運ばれてきます。
高校三年生チュ・スインは卒業後の進路で家族と揉め>>続きを読む