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日本映画演劇組合なる労働組合制作で16mm(?)によるセミドキュメンタリー風社会派映画。初公開当時の配給は大映。
銘仙(昭和代に人気の着物)の横流しが横行する埼玉の町を舞台に、新聞社がヤクザ、政治家>>続きを読む
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傑作『用心無用』『人気者』に続く、人気絶頂ハロルド・ロイドのサイレント喜劇。自身の制作会社によるが、監督・脚本などスタッフは本人ではない。
以下は物語ですが、それは重要ではなく、その場その場の細かな>>続きを読む
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ハロルド・ロイドの制作会社による、全盛期の一本。後半は『スピード』の元祖の様な面白さです。テーマは都会の気忙しさ。ベーブ・ルース本人の特出もある。
傑作3本の後だけに、ギャグの質が特に前半、やや見劣>>続きを読む
セシルBデミル監督によるキリスト教エピック大作。描かれているのは、キリストが病の子を治す奇跡を起こし、弟子が集いはじめてから磔刑と甦りまで。
当時は画期的カラー(冒頭、終盤のみ)に、数多くの光学エフ>>続きを読む
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良くも悪くも展開が矢継ぎ早。カタールの砂漠、ローマ観光名所のチェイス、夜のベニス、オリエント急行でのアルプス超えを舞台に、展開する暴走するしたAIとの闘い。
毎度の事ながらアクションのクオリティは高>>続きを読む
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セシルBデミル監督、最後のサイレント映画。原題「無神論の少女」と宗教を軸にするものの、愛、脱獄、大火災と盛り沢山。
特に、制作スタッフの傷害を懸念していなかったであろう20世紀初頭、火災場面の迫力は半>>続きを読む
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宮崎駿監督作を『もののけ姫』以来の劇場鑑賞。タイトルから、もっとハイブローで抽象的な内容を想像していたので、物語の構造が今までと変わらない展開に半ばガッカリ。
これなら題名は『トリの国の眞人』で良いで>>続きを読む
この邦題はダメだ。
漢字変換したら『殺し屋は鼻たれた』
たら〜〜ん
映画は観てないので、悪しからず。
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ルーカス・ドン監督、32歳、昨年カンヌ映画祭のグランプリ作品。カメラドール受賞の前作『ガール』は未鑑賞。
ゲイ少年へのイジメをきっかけに起こる事件という点が『怪物』と同じです。この題材に対する、時代>>続きを読む
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神代辰巳監督、萩原健一、人気小説、ナベプロ×東宝による『青春の蹉跌』に次ぐ青春ドラマ。
助監督に長谷川和彦。
以下は物語。
知床半島の羅臼。ロシア語のラジオを背負って降り立った2人の男。ジュン(>>続きを読む
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松田優作・自らの企画による、横浜を舞台にした探偵映画。映画は彼がライブハウスでブルースを歌ってスタートする。
以下は物語。
ブルース歌手で探偵のBJがファミリーと呼ばれる組織のボスと面会、行方不明>>続きを読む
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製作UGC(Pathe、Gormontと並ぶフランスのメジャースタジオ)。イタリア人監督ロッセリーニが終戦直後のベルリンを舞台に撮ったネオレアリズモの傑作。まさに汎欧州、EUの発想です。
主役は完全>>続きを読む
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ヴィットリオ・デ・シーカ監督の極地。独居老人の死ぬに死ねない余生。
なんと、イタリフィルム有限会社が50年代に配給したフィルムで観る。有難いが、字幕のお粗末さに辟易もする。
以下は物語。
老齢年>>続きを読む
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『影武者』的な設定の戦闘のない、諜報のみの戦争映画。将軍に扮する羽目になったチンケな詐欺師の結末は--
イタリア・ネオレアリズモ映画の名作。
ロベレになるまでが長すぎるのが残念ですが、イタリア人より>>続きを読む
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黒澤明に喜劇の才能が無かったように、ビスコンティにも喜劇は向いていなかったのか?私が笑えなかっただけなのか?劇場内も誰も笑ってなかったから、喜劇ではないのか?では、一体何なんだ?
イタリア特有のマン>>続きを読む
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鉱山の閉鎖で職を失ったシシリー島の住人たちがフランスへ越境を試みるが… ピエトロ・ジェルミ監督の社会派ネオレアリズモ・ムービー。
良いのですが、ベタすぎる。
冒頭は鉱山入口で佇む女性たち。鉱山閉鎖>>続きを読む
MGM製作からはじまり、おったまげる!半分が英語!
見終えると、ロッセリーニは数ヶ国語に通じていただけに、ドラマが複眼的で素晴らしい事がよく判る。
ヴィスコンティの様に貴族らしさは無いが、ロッセリー>>続きを読む
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ビスコンティの長篇デビュー作。この時代(31年)にノワール小説を映画化していた慧眼は、やはり、並外れた天才の証左かも知れません。
今見ると、控えめなエロ描写も、当時の野郎共は爆裂感に溢れてたのでしょ>>続きを読む
Amazonプライムで観たら英語版じゃないか、表記くらいしてくれ!
私ごときが、今更、何をか謂わんやなイタリア、ネオレアリズモの名作映画なのですが…
友人バイオッコ達と市場で自転車を探す場面、一緒>>続きを読む
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世界遺産の街アマルフィーで撮影された、世にも奇妙なファンタジー。
以下は物語。
海に面した断崖絶壁の街アマルフィー。金持ちは上に、貧乏人は下に住む急坂の町。
写真館の経営者セレスティーノの店に、>>続きを読む
真新しさはないが面白い。
戦時中のベルリン周辺、マラケシュ、ギリシャのエーゲ海上、シシリー島、そして…最後が肝!
5つの冒険活劇が数珠つなぎ、さすが、ジェームズ・マンゴールド監督の仕事は手堅い。>>続きを読む
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ギャグニー主演、ラオール・ウォルシュ監督のWB製ピカレスク。原題「咆哮する20年代」の名の通り、第一次大戦終わりから禁酒法、狂乱の繁栄を経て、ウォール街の大暴落とその後の大不況という背景を基に描かれて>>続きを読む
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差別が残る南部を舞台に、弁護士の父と、学校に行き始める娘、その兄による母のない三人家族(お手伝いの黒人女性)の物語。
破綻のない名画らしい名画。
娘を一人称に、子供の目を通して、黒人男性による白人女>>続きを読む
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吉田喜重監督が、思想家・大杉栄と共に当局(甘糟らしい)に殺害された愛人・伊藤ノエを描いたアート映画。
現代パートは不要な気もしますが、シネスコ・サイズの画面を縦横無尽に使った監督の絵作りが冴えまくり>>続きを読む
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226の思想的背景となり、民間人にもかかわらず処刑された北一輝の最期の日々を追う、濃密な社会派ドラマ。残念ながらスタンダードサイズ、監督の構図の素晴らしさは半減している。
515と226事件を裏側(>>続きを読む
『スパイダーマン』同様、主人公の精神年齢が小学生の様な感じで、大人の鑑賞には向かないヒーロー映画じゃないでしょうか。
その為に、マイケル・キートン「バットマン」をキャスティングしたのでしょうが、それで>>続きを読む
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京都の人気劇団ヨーロッパ企画とトリウッドによる低予算映画企画の第二弾。前作『ドロステ』は未見。
程よく面白いが、テーマが無く(敢えて云うなら、多忙な日常からの離脱と癒し)、強く心には残らない。
長篇>>続きを読む
アニメ版のサントラCDを何度も視聴した、アニメ版のファン。音楽は矢張り素晴らしいが、この映画はどうなんでしょう?
アニメ版のイメージを払拭できず、余り楽しめまず!デンマークの作家の描いた人魚姫の世界>>続きを読む
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斬新なビジュアル構成でアカデミー・アニメ賞を受賞した『スパイダーマン:スパイダーバース』の続編。三部作の第二弾らしく完結しない。
前作で見慣れた手法で驚きはない。
以下は粗筋。
前作『スパイダー>>続きを読む
ヒッチコックに憧れ、駄作を重ねたトリュフォーのハラハラしないサスペンス。『柔らかい肌』も酷いが、これはもっと酷い。こんな面白くないサスペンスは、中々ない珍品レベル。
友人殺人の嫌疑をかけられた不動産>>続きを読む
『アメリカの夜』が映画の映画。これは演劇の映画。
1942年、ナチス占領下のパリの小劇場。ユダヤ人演出家ルーカスが国外逃亡した後、妻で女優のマリオンが、新たな演出家と舞台を新作『消えた女』の準備中。>>続きを読む
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トリュフォー監督の長篇4作目。評判の良くない部類の映画で、私も同感。
物語は以下の通り。
文芸評論家ラシュネーが妻と娘にキスをして、急いで飛行場へ向かう。「バルザックと金」という書籍が評判で、リス>>続きを読む
フリッツ・ラングの傑作と称される一本。但し、主人公の刑事の鈍感さに着いていけず、私には並の出来映えにしか思えませんでした。
警察上層部もかかわる巨悪を追い、自分のせいで妻が殺害される主人公。
さらに>>続きを読む