イケシュウさんの映画レビュー・感想・評価

イケシュウ

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べネシアフレニア(2021年製作の映画)

3.6

やっと観賞できました。待望のアレックス・デ・ラ・イグレシア作品。美しいヴェネツィアを舞台に展開される直球ど真ん中のサイコホラーでしたか!兎にも角にも物語はよくある設定で次々とって感じですが、アレックス>>続きを読む

カラマリ・ユニオン(1985年製作の映画)

3.6

名匠アキ・カウリスマキの長編2作目が観賞できる時代が来るなんて思いもしなかった!!感傷的になっちゃいますが、レニングラード・カウボーイの大ファンなので楽しみに観ました♬ いつも想うんですが、この辺りの>>続きを読む

シック・オブ・マイセルフ(2022年製作の映画)

3.5

北欧ノルウェーより怪作が登場しましたね。主人公シグネのエスカレートしていく承認欲求の成れの果ては、誰しもが想像できる筈な結末です!その様が必見なんでしょうが、痛々しくて感情移入してしまうと悲しくなって>>続きを読む

ファンタスティック・プラネット(1973年製作の映画)

3.7

やっと観賞できたと言うより観賞できる日が来るなんて!的作品です。20年以上前からDJ・選曲家界隈ではsound trackがカルト的人気でありまして、高値でやり取りされていたアニメ作品でしたので興味津>>続きを読む

サマーフィーリング(2016年製作の映画)

3.5

気分にまかせてなんとなく観賞。歳を重ねるとあらゆる経験値だけが確実に積み上げられていく。その代償なのか何なのか、当然 初体験のシチュエーションが、悲しいかな減っていく。見るものやる事全てが予定調和にな>>続きを読む

林檎とポラロイド(2020年製作の映画)

3.7

映画は気分で!と言うことでやっと観賞。見えない苦痛・懺悔、そして寂しげで寡黙・哀愁漂う背中、頼り無さげで冴えない主人公が良いですねぇ。やっぱりこの手の主人公が好きだなぁ!映画dogmanにしても、つい>>続きを読む

ボーはおそれている(2023年製作の映画)

4.0

A24から監督アリ アリスター、主演ホアキン フェニックスときたら、そりゃ出向きますよ映画館!ただ上映時間179分…覚悟いりますよね3時間ですから。詳細は伏せていきますが、今作をカテゴライズすると、ジ>>続きを読む

アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

3.8

この度ウェス アンダーソンの新作が発表された事を知ったのですが、忙しくて映画館での観賞を断念。結果的に家でまったりと観賞しました。ダージリン急行(邦題)からのfanなので、どこを切り取っても絵画的映像>>続きを読む

プロジェクト:ユリシーズ(2021年製作の映画)

3.5

SF好きなので観賞。世界観や湿度多めなロケーションは良かったですね。終始、排他的で荒廃的な舞台で繰り広げられる近未来earth物語です。霧が纏う世界にて物語がぼんやりしていて展開が読めるので特筆するべ>>続きを読む

ハイ・ライフ(2018年製作の映画)

3.7

ハイ・ライフ観ました。日曜日昼間に部屋を暗室にしてガッツリ観賞したのですが、結構好きですね!SF密室サスペンスとでも言いましょうかね… SF感は舞台設定ぐらいですが、その舞台のチープ感と物語設定は堪ら>>続きを読む

無情(2019年製作の映画)

3.9

ジャケ買いならぬ、ジャケ観賞!ジャケットに惹きつけられて観てしまたEASTERN(無情)。何の情報も持たぬまま垂れ流すように観賞したのですが、Polandの映画なんですねー🎬
嫌いじゃ無いですね。物語
>>続きを読む

ジュリア(s)(2022年製作の映画)

4.1

やっと観賞しましたが 、ピアノの調べ好きな私にはたまらない作品でした♪ 人生の分岐は運命・選択・出逢い・偶然にて決まっていく。そんな描写が上手に描かれていて素晴らしかったですね。複数の違う人生が、最後>>続きを読む

サイレント・ナイト(2021年製作の映画)

3.5

作品のシチュエーションが好みだったので観賞しました。最後の晩餐的な状況下、常に自分ならどう過ごすかなぁって考えながら観てしまいます。映画Don`t look upでもそうでしたが、寿命でもなく抗えない>>続きを読む

ディープブレス 呼吸、深く(2023年製作の映画)

4.0

久しぶりのdocument movieをNetflixにて観賞しました。この作品もまたA24ですね。何はともあれnon-fictionに勝るものは無く、私の世代ではLE GRAND BLEUが有名であ>>続きを読む

TITANE/チタン(2021年製作の映画)

3.7

やっと観ましたTITAN。主演アレクシア役アガト ルセルの闇と狂気の体当たり感がヤバくて素晴らしいですね!果たして日本女優で誰が真似できるのでしょう…ヴィンセント役ヴァンサン ランドンの異常依存と、ア>>続きを読む

Pearl パール(2022年製作の映画)

3.7

世界のA24が放つ3部作の第2弾を観てきました。ミア・ゴスの可愛くも秘めた狂気が、後半怒涛のように押し寄せてくるのですが、Xの伏線回収も見所なサイコホラーです。タイ・ウェスト監督は最後の最期までこだわ>>続きを読む

オテサーネク 妄想の子供(2000年製作の映画)

3.9

鬼才ヤン・シュヴァンクマイエルのダークファンタジーです。ていうか妄想の極みです。チョコの民話から着想してるのですが、どこの国の民話もグロいものが多いものです。この作品の世界観・画角・構図・着眼が大好き>>続きを読む

パリ13区(2021年製作の映画)

3.6

モノクロで彩られた恋愛劇と言いますかヒューマンドラマです。国籍・ジェンダー・職業がそれぞれな4人の男女が出会い、求めあい、反発しあい織りなすストーリーはありがちですが、男女の出逢いと別れなんて何パター>>続きを読む

ロブスター(2015年製作の映画)

4.0

今では映画界で圧倒的ブランドに成長したA24の初期作品です。マジカルなストーリー設定がかなり好みですし、レイチェル・ワイズを久しぶりに拝見できるという勝手な懐かし昔の女感で、あっさり引き込まれてしまし>>続きを読む

X エックス(2022年製作の映画)

3.7

世界の映画界を席巻しているA24の作品ですね。時代設定や音楽、躊躇ない殺戮はタランティーノの影響が垣間見れます。そしてタイ・ウェスト監督のセンスは最後のシーンでの垂れ流しのTVの演説シーンと本編がライ>>続きを読む

囚われた国家(2019年製作の映画)

4.0

地球外生命体に支配された近未来SFというフレコミなんですが、近未来の地球を舞台にした緊迫ミステリーな作品です。ですのでかなり設定が好みでしたし、ましてや映画ビック・リボウスキ主演のジョン・グッドマンが>>続きを読む

LAMB/ラム(2021年製作の映画)

3.6

映画公開では観れず期待大の中観賞しましたが、美しくも深淵に狂気を感じる北欧ホラーですね。自然美と粛々淡々と展開されるSTORY。のどかな羊飼い夫婦の中に隠された闇、世の摂理に反すると天罰が下るのでしょ>>続きを読む

ハウス・ジャック・ビルト(2018年製作の映画)

3.7

マットディロンの猟奇的な魅力に、気付いてしまった近年の再ブレイクが嬉しくて堪らないのです。ガス・ヴァン・サント監督作ドラッグストアカウボーイからのファンです。当初は2枚目王道ハリウッドスターに担がれた>>続きを読む

アレックス(2002年製作の映画)

4.0

ギャスパー・ノエだから納得して観賞できる壮絶で悲痛な映画です。美しく妖艶なモニカベルッチが好きなのですが、今作は眼を背けたくなるほどの名演が圧巻です。ファンにしか観ることが出来ないであろう作品です笑 >>続きを読む

CLIMAX クライマックス(2018年製作の映画)

4.1

ギャスパー・ノエらしさ全開の作品ですね。ノエの作品が好きなのであっさりと受け入れられましたが、万人は観れないかもですね笑 ヨーロッパの素晴らしいダンサー達をかき集めて序盤のダンスシーンから圧巻です。音>>続きを読む

イリュージョニスト(2010年製作の映画)

4.0

監督シルヴァン・ショメ・オリジナル脚本ジャック・タチって事で、こちらの作品はモロにオマージュ作品ですが、タチ好きなので期待通りに観れました。アニメ描写、音楽、ストーリーなどエスプリ感漂う洒落た作品です>>続きを読む

ドッグマン(2018年製作の映画)

4.1

冴えない主人公マルチェロに惹きつけられて堪りません!ストーリーはさて置き、マルチェロの紡ぎ出す空気感、映像美、キャスティング、娘への愛など、劇中の終始漂う刹那感が大好きです。ゆるく観賞してみて下さい。>>続きを読む

ミッドナイト・エクスプレス(1978年製作の映画)

4.2

アラン・パーカー作アカデミー賞受賞作品の脱獄映画です。では終われない土着的なトルコの監獄で、言葉も通じず夢も希望も持てない状況、絶望の2文字しか存在しない世界!重く考えさせられるディープな映画です。面>>続きを読む

21グラム(2003年製作の映画)

4.3

イニャリトゥ監督の映画で1番好きな作品です。ナオミワッツ.ショーンペン.ベネチオ・デル・トロの3人が絡むだけで魅力的なのですが、ストーリーがパズルの様に埋められていく愛悲劇が重く胸に刺さります。見るべ>>続きを読む

ひなぎく(1966年製作の映画)

4.1

1966年チェコ映画ですが、どこを切り取っても絵になるとはこの事でしょう。映像美、音楽、衣装、美術どこをとってもキラキラ輝いてる普遍的名作です。コレクションするのに苦労しましたが、時々眺めてニヤけます>>続きを読む

ディヴァイド(2011年製作の映画)

4.3

世界の終焉にて極限状態の人間心理を炙り出す密室サイコサスペンスです。サイコサスペンスはもともと好きなのですが、その中でも最高な1つです。ロザンナ・アークエット!マジかっ!ってビックリして引き込まれまし>>続きを読む

勝手にしやがれ(1960年製作の映画)

4.1

ゴダールの数ある名作の中の1つですが、何と言ってもジーン・セバーグのコケティッシュな美貌とジャン=ポール・ベルモンドのワイルドでクールな男前感が観るものを引き込んでいきます。普遍的名作です。当時、ジー>>続きを読む

ベルヴィル・ランデブー(2002年製作の映画)

4.2

フレンチアニメーションの隠れた傑作です。終始オシャレでエスプリ感に包まれていて惹き込まれます。そして音楽も素晴らしいですし、劇中のTVの中でジャックタチのんき大将がチラッと流れてる所なんて、やっぱりね>>続きを読む

トゥルー・ロマンス(1993年製作の映画)

4.0

当時、ラストシーンのストーリー展開に鳥肌もので衝撃を受けました。パトリシア・アークレットとクリスチャン・スレーターの逃避行劇が多感な時期の私には堪りませんでしたし、タランティーノの脚本に打って付けのキ>>続きを読む

パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

4.5

言わずと知れた傑作ですが、時系列がジグソーパズルの様に散りばめられ、何度も観返してストーリーのラストシーンを探したものです。時代の申し子、いや映画オタク、いや変態天才タランティーノの出世作であり、出演>>続きを読む

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