全編通じて列車とか雑踏のノイズがすごいけどおそらく意識的なんだろう、我が身の内が荒涼と静まっていけば外が騒ぎ出す。
ホテルの窓とか車窓を開けて外を眺めるシーンが5回ぐらいある、そこから飛び降りてしまい>>続きを読む
ガレルのあまりにも強い露光で撮られた画面がかなり好きなことを思い出した。相貌の起伏を一掃してもなお僅かに顔の稜線に暮れ残っている疎らな陰影だけに抽象化された表情。ほとんど年齢不詳のようになる。古井由吉>>続きを読む
『デカローグ』もそうだが、キエシロフスキは広義の「法」を描いた作品が多いからほんとに面白い。というか、面白いフィクションはたいていある種の「法」との対峙からしか生まれない気もする。
人はある瞬間瞬間>>続きを読む
無駄に色々上手いこと言おうとするウザさ含めて時代を感じるが、同じシークエンスを3回反復してそれぞれに異なるナレーションを施すところとか面白し本質的。写真で大喜利とか出来るのも(言ってみれば映画批評とか>>続きを読む
「私が砂糖水を準備する場合、何をしようと、私は砂糖が溶けるのを待たなければならない」(『創造的進化』)を地で行ったみたいな映画。ただ歩行しているだけの人物をひたすら眺めることにある奇妙な快楽。2時間半>>続きを読む