鶴見さんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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あなたを抱きしめる日まで(2013年製作の映画)

3.5

修道院による未婚の母の強制労働と養子縁組に名を借りた人身売買と言う重い題材を扱いつつも、主人公を演じる大女優ジュディ・デンチのチャーミングな魅力と、まさに事実は小説より奇なりの実話に基づくストーリーに>>続きを読む

愛がなんだ(2018年製作の映画)

3.0

これはもはや恋ではない。
無償の愛ですらない。
そこにあるのはただ「好き」という事実だけ。
愛ってなんだ?
愛がなんだ。

L.A.コンフィデンシャル(1997年製作の映画)

3.0

『タイタニック』に敗れたものの当時アカデミー賞最有力だった事もあり、なんとなく芸術寄りの作品かと敬遠していたのだが、実際は本格的なノワールであり謎解きミステリーやガンアクション要素も兼ね備えた傑作だっ>>続きを読む

デビルズリジェクト〜マーダーライドショー2〜(2005年製作の映画)

3.0

『悪魔のいけにえ』風ホラーの前作で登場した殺人鬼一家の逃避行を描いたアメリカン・ニューシネマを彷彿とさせる作品。
目を背けたくなるシーンもあるがロブ・ゾンビ監督の過去の名作に対するオマージュと、映像や
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TENET テネット(2020年製作の映画)

3.0

中二的な設定の話を格調高い超大作に仕立て上げる名手ノーランの面目躍如。
実写に拘った画作りや時間逆行と順行を同時に見せる未体験の映像だけでも充分見る価値があるがSF考証やシナリオの穴、アクションを始め
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ソウルフル・ワールド(2020年製作の映画)

3.5

監督が『インサイドヘッド』で描いた内面世界モチーフを更に大人向けにした印象。ピクサー的なドタバタアクションは抑え目、寧ろ日本的「神は細部に宿る」演出感。
「生まれてきた意味」「人生の目的」よりも「一瞬
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さよならの朝に約束の花をかざろう(2018年製作の映画)

3.0

ある程度予想はしていたが、それ以上に大人向けの作品だった。人を愛する事、特に親子の情愛の喜びと悲しみと言うメインテーマと共に人間が抱える矛盾が色濃く描けておりキャラクターにもリアリティを強く感じた。>>続きを読む

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

3.0

時制的には「続」が舞台なので、大昔にアニメを見ていたのが理解の助けになった。
過去最高にエイミーの扱いが良かったのではw
彼女やメグのセリフでも示されるように「女性の幸せはこうあるべき」みたいな押し付
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寒い国から帰ったスパイ(1965年製作の映画)

3.0

スパイ小説で有名なジョン・ル・カレ原作。1966年公開のモノクロ作品にしては演出もそんなに古く感じなかったし、冷戦下の東西ベルリンを舞台にしたスパイ同士の騙し合いの、先の見えない展開に引き込まれた。『>>続きを読む

バニー・レークは行方不明(1965年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

冒頭でバニー・レークを登場させなかった事、犯人を単独犯にした事がこの映画の成功の要因だと思う。

マドモアゼル(1966年製作の映画)

2.0

町山智浩さんの著書『トラウマ映画館』の表紙にもなったフランス映画。町山さんが初めて観たのは小学生の時だそうで、そりゃトラウマになるわ!
現代から見ればまあ無くはないストーリーだが公開されたのが1966
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まぼろしの市街戦(1967年製作の映画)

2.5

声を出して笑うタイプのコメディというよりはファンタジー色強めのカルト的作品。
主人公以外のほとんどの登場人物が精神病患者と言う現在では取り扱いが難しそうな題材の中、その比較対象として戦争の狂気を上手く
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暴力脱獄(1967年製作の映画)

3.5

原題は『Cool Hand Luke』。酷い邦題だが、囚人仲間達の溢れる「男子校のバカ騒ぎ」感の楽しさと、一方で主人公の中に渦巻く実存主義の深みを同時に描いた傑作。
1967年公開の割には映像・演出共
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