QTakaさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

QTaka

QTaka

映画(382)
ドラマ(15)
アニメ(0)

移動都市/モータル・エンジン(2018年製作の映画)

4.0

未来の話ではあるけども、とても人間臭く、まるで古代史を見るようでもある。
あるいは、古代より人類が歩んできた道のりのどこかで起こった事のようにも見える。
それは、今、この時代の出来事なのかもしれない。
>>続きを読む

はらはらなのか。(2017年製作の映画)

3.5

その舞台は、誰のためのシナリオだったのか。
この物語の転機は、彼女が生まれる前に有った。
優しさの中で成長する少女の物語。
ファンタジー?、ダークファンタジー???
.
少女の夢は、女優になること、そ
>>続きを読む

はいからさんが通る(1987年製作の映画)

3.9

今さらながら、アイドル最強映画の1本。
この映画の頃、「はいからさん」=南野陽子だった。
それくらい、キャラクターとアイドルが一つになっていた。
.
そんな懐かしい昔を見た気がした。
南野陽子も阿部寛
>>続きを読む

アルム(2020年製作の映画)

3.5

小さな出会い、小さな出来事。
きっかけは、すぐそばに有る。
気付けば、それが力になる。
.
ゆるーく流れる日々。
その中にある、幾つかの棘。
”パワーハラスメント”
”セクシャルハラスメント”
意味の
>>続きを読む

過ぎて行け、延滞10代(2017年製作の映画)

3.5

半径50mの中で、今現在を生きている高校生。
何かに気付けば、外の世界その先の広い未来が見えるのかな?
.
出演者が魅力的。
堀春菜、井之脇海、松本まりか。
家庭や、学校という小さなコミュニティーが世
>>続きを読む

チィファの手紙(2018年製作の映画)

4.0

一人の女性をめぐる”愛”の物語だった。
そこには、亡くなったその人とその人を想う、時を超えた人々の姿があった。
.
日本映画『ラストレター』とは別の映画だけど、比べて見ても面白いと思った。
俳優の違い
>>続きを読む

押し入れ女の幸福(2013年製作の映画)

3.7

「ただ見守っているだけでも、見守られている人にとっては大きな意味があるんだ」
時を超えて見守られる人々と、見守った人の物語。
.
ブラウン管テレビと銀塩写真。
そこは、時を超えた仮想空間。
でも、そこ
>>続きを読む

A-X-L アクセル(2017年製作の映画)

2.5

鉄のワンコの話。
犬好きには、必見?
ロボット犬とは言っても、かなりワンコだから。
.
近未来SFっていうか、ロボット映画。
流行のロボットお友達映画ほど子供向けじゃないけど、大人向け要素は無い。
>>続きを読む

Daughters(2020年製作の映画)

4.3

喜びも、悩みも、多くの時間と共に共有した彼女たちの記憶を辿る物語。
二人の物語は、”小春”の記憶メモリーから語られる。
.
三回目の鑑賞にして、物語に違う視点が生まれた。
冒頭の二人の会話がキーになっ
>>続きを読む

インセプション(2010年製作の映画)

4.1

ノーランを見た。
IMAXで見た。
大正解だった。
圧倒的な映像表現を全身で感じた。
満足しかない。
.
無防備な睡眠中の夢に入り込んで、秘密を盗む。
秘密は、夢の中では無防備だ。という設定。
”夢”
>>続きを読む

天使のいる図書館(2017年製作の映画)

3.6

若さと老い、そして別れ。
一見相いれない二人と、逃れられない時の流れ。
そして、時を超えた恋の輝き。
.
偏屈な少女の物語が、グッと来るエンディングへ。
なんだか掴み所が分からないまま進む物語。
だっ
>>続きを読む

宇宙でいちばんあかるい屋根(2020年製作の映画)

3.5

桃井かおりさんの妖怪っぷりと、清原果耶さんの天使のような爽やかさ。
藤井道人監督の描くファンタジーは、日常のちょっと先の出来事なのかな。
.
それは、日常の中で感じているちょっとした思いを包む優しい物
>>続きを読む

ドロステのはてで僕ら(2019年製作の映画)

4.1

それは、こうして映像になって初めて存在し得る物語だ。
「説明なんていらない」(だって、理解できないから)
だから、この映画は、尊いし、面白い。
.
映画の中で、一番好きなシーンは?
冒頭の街並みから、
>>続きを読む

人数の町(2020年製作の映画)

3.5

人が、”人数”としてのみ存在を許される。
それは、恐ろしく現実的な事じゃないか。
ホントにこれはフィクションなのか?
.
黄色いツナギの謎の男。
借金取りに追われる男。
謎の男に救われ、誘いに乗る。
>>続きを読む

ハドソン川の奇跡(2016年製作の映画)

4.0

起こった事と知らされた事の間に事実を明らかにして行く物語。
たとえ成功物語であったとしても、それは過酷だった。
.
実際に起こった事象を物語にしている。
劇映画のように、時系列に伏線を置いて、後々回収
>>続きを読む

タクシードライバー(1976年製作の映画)

4.1

タクシードライバーのトラヴィスの持つ”正義”とは。
NYの夜の街並みは、光に満ちてキラキラしている。
彼が見たものは薄汚いゴミばかりなのに…
.
事あるごとに、「NYの街はごみ溜めのようで、それらを一
>>続きを読む

ゴーストバスターズ2(1989年製作の映画)

2.0

シリーズ続編の難しさか。
登場人物の共通部分とシチュエーションの説明部分がどうにも長すぎる。
ゴースト退治は、実質30分。
.
もう少し何とかならんかったかなぁ〜。
人物設定をいじりすぎたんじゃないか
>>続きを読む

ゴーストバスターズ(1984年製作の映画)

4.0

ゴースト映画と言っても、コメディー&怪獣映画。
SFX満載の映像に、公開当時ワクワクしたものだ。
その感覚は、今も変わらない。
ビル・マーレイは、コメディーには欠かせない。
.
冒頭の図書館のシーンが
>>続きを読む

ザ・ファブル(2019年製作の映画)

3.9

”岡田准一劇場”ってことだね。
それだけで十分だし、それで楽しい映画だった。
彼のスペックをフルに発揮できる映画って、なかなか難しいかもしれない。
.
岡田准一のアクションに期待するのなら、十分に楽し
>>続きを読む

アルプススタンドのはしの方(2020年製作の映画)

4.4

”青春”という時間は、グラウンドでも、スタンドでも同時進行。
一人ひとりが生き生きと描き出され、そこに自分も居た気がした。
もちろん、グラウンドではなく、スタンドのはしの方に。
.
この夏の間に城定監
>>続きを読む

高瀬舟(1988年製作の映画)

4.3

それは、今もどこかにある風景のようでも有り。
今も、そうして暮らしている人々が居るようでも有り。
その吸い込まれるような映像美と、切なく救いようの無い物語。
短くて美しい映画だ。
.
たった、45分。
>>続きを読む

交渉人 真下正義(2005年製作の映画)

3.0

映画が面白さが一番。という映画。
この映画は、もう何度も観ている。
放映回数も多いからだね。
キャストも元の映画『踊る大捜査線』もあるから、よく分かるし楽しい。
そして、この映画には、ヨーロッパ企画の
>>続きを読む

タンク・ソルジャー 重戦車KV-1(2018年製作の映画)

3.0

戦場のスクラップ&ビルド。
戦って、壊す。
拾い集めて、組み立てる。
まるで、街の修理工場のように。
.
戦争映画の中でも『戦車映画』である。
他の戦場と違い、戦車の中で行われる戦闘は、閉鎖空間であり
>>続きを読む

テロルンとルンルン(2018年製作の映画)

3.9

「ありがとう」の声と、見上げた空の眩しい太陽。
生きるには難しすぎる毎日を生きる二人だけど…
次への一歩への物語。
.
とても気持ちの良い、二人の物語でした。
それぞれに傷ついた二人。
交わる事の無い
>>続きを読む

イヌミチ(2013年製作の映画)

3.5

「生きる」ってなんだ。
「生きている」ってなんだ?
そんなギモンにぶち当たる事がある。
でも、イヌになるかなぁ〜(笑)
面白い映画でした。
.
年ごろの女は、いろいろ大変だ。
OLとしての成功。
女と
>>続きを読む

水面は遥か遠く(2017年製作の映画)

3.3

”私”の物語。
印象的な海辺のシーン。
想い出の中の自分を抱きしめる。
.
ほんの10分のショートムービー。
一人の自分を想う。
ラストシーンは、”一人”。
”一人”になった自分。
そこに、想い出の中
>>続きを読む

atmosphere(2017年製作の映画)

3.5

「『逢いたかった』って言われた気がして」
想いを伝えるのは、言葉ばかりでは無い。
二人を繋ぐのは、言葉だけじゃない。
.
会話が互いを結びつける事もある。
でも、言葉にならない想いも有る。
互いに、隣
>>続きを読む

カランコエの花(2016年製作の映画)

4.0

始まりは、少女の告白だった。
それは、喜びと幸せに満ちていた。
その笑顔を何故受け止められないのか。
子供たちには、難しすぎる課題かもしれない。
.
エンドロールに、その告白が有った。
それは、画像の
>>続きを読む

尊く厳かな死(2015年製作の映画)

3.8

人の”死”の話では無い。
私たちの”生き方”の話である。
或いは、私の”死に方”の問題かもしれない。
.
『尊く厳かな死』=”尊厳死”
映画の中で出てくるキーワードだ。
脳に損傷を受けた母親が所持して
>>続きを読む

それからのこと、これからのこと(2016年製作の映画)

3.0

『それからのこと』
「明日、泣くなよ。」
「おまえがな」
卒業式を迎えたその頃。
黙っていても、時は流れる。
そんな流れを眺めているだけではいけないのかと。
焦りとともに、溢れる感情を抑えながら。
>>続きを読む

ぼくらのさいご(2015年製作の映画)

3.7

幼なじみ、中学生、進路。
人生が動き始める。
変化への不安。
思春期の揺れる心。
.
田舎の子どもたち。
中学生は、”進路”を問われる。
それは、変化への一歩。
と言う時期の子どもたちの姿。
.
幼な
>>続きを読む

劇場版シネマ狂想曲 名古屋映画館革命(2017年製作の映画)

4.4

この人は、本当に人を惹き付ける。
その全身から溢れ出す”映画愛”が人を幸せにする。
そんな事を、再確認させる映画が有って良かった。
それが、また人を映画の虜にさせるだろうから。
そんな映画を、この時期
>>続きを読む

KOTOKO(2011年製作の映画)

3.8

ヤバいものに出会ってしまった。
それは、この原案、企画、脚本、監督、そしてキャストで想像がつくことだ。
映画は、”人”によって創造される。
.
激しく振れる精神。
正気と狂気。
自傷と愛情。
人の狂気
>>続きを読む

さまよう獣(2012年製作の映画)

2.9

人はさまよいながら生きている。
女は、少し寄り道が過ぎたようだ。
そして、今、ようやく居場所を見つけたのかもしれない。
.
女は、迷いに迷った末に、田舎にたどり着く。
それは、必死に生きている姿なのだ
>>続きを読む

ゆきおんなの夏(2016年製作の映画)

3.9

すっきりとしたストレートコーヒー。
雑味は無く、香が良く伝わる。
アイスでも良し、ホットでももちろん良し。
何杯でも良し。
.
夏の陽射しの下。
歩道橋から見下ろす姿。
白く、解けてしまいそうな衣。
>>続きを読む

あの人に逢えるまで(2014年製作の映画)

4.0

車窓から遠くを見つめる瞳。その先に誰の姿を見ているのか。
長い時を、失いつつある記憶の中、ひたすら待ち続けた。
.
28分の短編。
でも、そこに描かれたのは、思い続けた女性の永い長い時間。
韓国の持つ
>>続きを読む