QTakaさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

QTaka

QTaka

映画(382)
ドラマ(15)
アニメ(0)

ねじ式(1998年製作の映画)

4.4

「ねじ式」を見た。
ん、これ以上の感想は無い。
あるいは、「浅野忠信を見た」か。
それ以上何も思い浮かばない。
パンチドランク状態。
.
また、何年かしたら、もう一度見ようと思う。
たぶん、感じるもの
>>続きを読む

The Light Dances(2016年製作の映画)

3.8

夢の中の一日のように、セピア色のモノクロームで記された時間を見た。
それは、とっても大切な一日だった。
.
寄る辺を求めた少女。
そこに居るだけの少年。
ただ流れただけの時間。
少女の気持ちを思いつつ
>>続きを読む

トビラを開くのは誰?(2011年製作の映画)

4.1

時を遡って、思いを巡らした時。
いくつもの瞬間と場面が同時並行に蘇る。
そんな不思議を映像にすると…
.
何を見たのか。
何を聞いたのか。
何を話したのか。
物語を通じて何が遭ったのかを確認するよりも
>>続きを読む

ワンダーウォール 劇場版(2019年製作の映画)

4.0

大学寮の”寮”の文字。
宀にRと書いた。
そんな昔を思い出した。
そんな奴らを思い出した。
奴らは、今どうしているのだろう。
.
『変人達の巣窟』で、変人になれるならそれでもイイ。
まぁそうだろう。
>>続きを読む

だった人(2016年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ドアtoドアの13分。
大きな旅行ケースを持って部屋に入ってくる女。
無言で進む物語に、引き込まれる。
その姿に何を想像する?
.
”だった人”とは、彼女自身だったんだね。
それまでの彼女とは別の彼女
>>続きを読む

さよならも出来ない(2016年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

止まってしまいそうな時間の中で、互いの言葉を本に求める二人の物語。
”さよなら”も出来なかった三年間。
さて、二人はどうなるのか。
.
配信映画祭2020にて鑑賞。
二度鑑賞しました。
二度目は、じっ
>>続きを読む

眉村ちあきのすべて(仮)(2019年製作の映画)

4.2

ドキュメンタリー映画?かと思いきや…
このどんでん返しは、眉村ちあきと松浦監督によって用意周到に仕組まれた展開だった。
.
今回、この巣篭り期間にこの映画を見たのは、”STAY HOME MINI-T
>>続きを読む

ダム・キーパー(2013年製作の映画)

3.9

パステル画のような優しい絵が動き出す。
優しいタッチが描き出したのは、哀しさと嬉しさと、勇気の湧いてくる物語だった。
.
優しさのあふれる絵とは別に、物語の背景がちょっと厳しい。
この街の置かれた環境
>>続きを読む

向かいの窓(2019年製作の映画)

3.9

道を隔てて向かい合う窓。
その窓の中にある、それぞれの家族。
互いの存在を窓の向こうに見ながら、何を思うのか。
.
3人目の子供をお腹に抱えた妻と夫。
ちょっと倦怠期、子育てに疲れ気味な妻。
そのこと
>>続きを読む

逆光の頃(2017年製作の映画)

3.8

舞台は京都。
街並みも、坂道も、鴨川も、仏閣の建ち並ぶ姿も、そして夏の日差しまでも、すべてが素敵に見えてしまう。
そんな空気の中で、高校生の初々しく、眩しい日常を見る。
.
原作がコミックということも
>>続きを読む

ガメラ 大怪獣空中決戦(1995年製作の映画)

3.9

怪獣映画は、何も考えずに楽しませてくれるものでなければいけない。
ただ、だまって、スクリーンに集中できる至福の時だ。
そんな楽しい時間を堪能した。
.
金子修介監督によるガメラ。
後に続く平成ガメラシ
>>続きを読む

そんなこと考えるの馬鹿(2019年製作の映画)

2.5

ん?何?
何があった?
どうした?
あれ〜?
妄想少女のひとり芝居が…
.
ん、状況をつかめないまま半分以上進んじゃったな。
あれ?と思いながら、後半。
結局、?から抜け出せなかった。
.
画は面白い
>>続きを読む

愛讃讃(2018年製作の映画)

3.9

語られているのは、物語なのか、詩なのか。
映像は、物語を見せているのか、イメージなのか。
「見たまま、聞いたまま」ではない、何かを感じた。
.
8ミリフィルムの映像が、その映像の示す情報を超えて、言葉
>>続きを読む

散歩する植物(2019年製作の映画)

3.5

「植物になりたい」
それは、生きているふりをすることに疲れてしまったということか?
いや、それにしても、子供や若者が考えることではないだろう。
では、何故「植物になりたい」のか。
.
そこには、ゆった
>>続きを読む

記録映画 東海道新幹線(1963年製作の映画)

3.8

1964年の東京ー新大阪開通までの記録。
計画決定から、実際の用地買収、線路建設といった開通以前の話からはじまる。
もちろん車両開発、試験運転映像もふんだんに盛り込まれている。
”新幹線”という全く新
>>続きを読む

懲戒免職(2006年製作の映画)

3.6

起こった出来事をつなぎ合わせながら、その事への反応を確認しながら、少女は自分について気付いて行く。
それが、何なのか。
だんだん明らかになって行く。
.
一人称で語られるドラマ。
少女が、学校で起こっ
>>続きを読む

5つ数えれば君の夢(2014年製作の映画)

3.5

女の子だらけの群像劇。
これが女の子達の日常か?
.
高校生の群像劇。
それも、女子高の高校生達。
こりゃ、おっさんには未知の世界。
まぁそれは置いておいて。
そういうことだから、女の子しか出てこない
>>続きを読む

映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ(2019年製作の映画)

3.6

いつも忘れられがちな”すみっコ”たちの、居場所探しの旅物語。
絵本の中の『名作童話』を縦横無尽に旅をする。
はたして、子供たちは、この展開についていけるのかな?
.
始まりは、”すみっコ”達の紹介から
>>続きを読む

ソウル・パワー(2008年製作の映画)

4.1

“ザイール’74”ってなんだ?
”キンシャサの奇跡””モハメド・アリ”一体なんなんだ?
こんな歴史が有ったのだ。
.
それは、平行世界のように、この地球上で歴史に刻まれた史実なのだ。
現代ほど通信も報
>>続きを読む

翔んで埼玉(2018年製作の映画)

3.7

単純に面白い。
そして、痛快だ。
無意味に力が沸いてくる。
勢いに任せて暴動起こしそうになる。(笑)
.
ヒット映画って、やっぱり力があるんだね。
それにしても、迫力と、スケールが半端無い。
あれもこ
>>続きを読む

デッドエンドの思い出(2018年製作の映画)

3.5

映画でお花見いかがでしょう。
小路の突き当たりの小さなカフェ。
そこで生まれる幸せな時間。
.
カフェ兼ゲストハウス『エンドポイント』のマスター西山。
彼の生い立ちが物語の中で語られる。
それは、傍か
>>続きを読む

サマータイムマシン・ブルース(2005年製作の映画)

4.0

大学生活って、バカな時間の連続だったなぁ〜。
そんな思いにしばし時を忘れられるかな。
良い映画だから、こんな時でも。
.
こんな時に。
家に隠って、
遊びにも行けず、
友達にも会えず、
鬱憤が貯まる毎
>>続きを読む

チャーハン(2019年製作の映画)

3.0

チャーハン美味そ〜。
花火楽し〜。
んで、あなたは誰?
.
なんだか、誰だかわかんないヤツと過ごした夏。
そんな夏が、こんなにも素敵に感じられるなら、それも有り?

おるすばんの味。(2017年製作の映画)

3.9

あれ〜?
なんだろう?
何故だか、グッと来ちゃう映画でした。
.
思い立って、自分でカレーを作り始める。
それだけなんだけどね。
子供の頃の記憶と、今の自分がフラッシュバックで重なって。
なんどか現実
>>続きを読む

銀河ヒッチハイク・ガイド(2005年製作の映画)

5.0

こんな時に。
ちょっと”冷静さ”を失いかけている時に。
この一本。
”Don’t Panic!”
「タオルを忘れるな!」
.
この荒唐無稽で、どこから始まって、どう終わるのかもわからないような、これが
>>続きを読む

レ・ミゼラブル(2019年製作の映画)

4.0

混とんと喧騒の中、子供たちは子どもではなかった。
大人たちも、またカオスの構成物でしかなかった。
この社会は、どこへ向かうのだろうか。
.
アフリカ系で現地に居住している黒人警官。
白人警官で、高圧的
>>続きを読む

娘は戦場で生まれた(2019年製作の映画)

4.1

凄いドキュメンタリー映画だ。
そこに有ったのは、理不尽極まりない虐殺の現場。
それでも、生命の息吹が有った。
.
原題”For SAMA”
愛娘「サマ」へ捧げたドキュメンタリーだ。
冒頭から、娘へのナ
>>続きを読む

ザ・ケーブ(2019年製作の映画)

4.0

人々が、ただただ傷つけられていく。
その攻撃の下、ひたすら医療に従事する姿。
何故こんなにもして苦しまねばならないのか。
「理不尽」とは、こういう状況をさすのだろう。
.
冒頭、静かな街並みを臨む映像
>>続きを読む

夜、逃げる(2016年製作の映画)

3.5

”山田佳奈”を見た。
山田監督作品を見たのは初めて〜。
こんな時に、見られて良かった。感謝。
.
舞台女優の裏話的な設定だね。
「女って面倒くさい」って話かな。
女の友情って事でもあるのかな?
.
>>続きを読む

2つ目の窓(2014年製作の映画)

3.3

奄美の青い海に包まれた自然の中。
一歩前に踏み出そうとする若者と彼らを見守る大人たちの物語。
美しい南の島の風景に映し出されたのは、生きることの現実と、死んで行くことの真実だった。
人の命は、生きるこ
>>続きを読む

遺体 明日への十日間(2012年製作の映画)

4.5

九年経って、今、確認できることも有る。
今、しなければならない事も、思いも有る。
そういう立場で映画を選ぶなら、この一本もそこに選ばれるだろう。
.
この映画には、ヒーローもヒロインも居ない。
ただ、
>>続きを読む

スノー・ロワイヤル(2019年製作の映画)

2.3

お父さんの怒り炸裂!
原住民の怒り爆発!
麻薬組織のポンコツ。
.
良くも悪くもハリウッド映画。
登場人物のキャラクターはそこそこ際立っていて良いかもしれない。
バックグラウンドとしてローカルな敵対組
>>続きを読む

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

2.5

”ワンカット”映画であるが、戦争映画でも有る。
現実により近い時間の流れがそこに有る。
戦場に、カットは無く。
兵士たちに、終わりは見えなかった。
.
ワンカット映画は、今までにいくつか見てきた。
>>続きを読む

ビート・パー・MIZU(2019年製作の映画)

3.8

ビートが気になってしょうがない彼女の心に響いたのは、恋する心の鼓動だった?
キュートな女の子の、ハートがキュッとする恋物語。
石川瑠華さんのパキパキした演技がまたキュート。
.
BPMをめぐる物語。
>>続きを読む

ドンテンタウン(2019年製作の映画)

3.8

当たり前の風景(団地)の中で、出会うことの無い二人の、交わらない二人の日常。
二人を結ぶのは、”カセットテープ”?
.
引っ越した先、押し入れから出てきた大量のカセットテープ。
前の住人が日常を吹き込
>>続きを読む

Afterimage(2019年製作の映画)

3.5

『記録されない日常』
日常だからこそ、それは記録されることは無い。
そんな記録されなかった日常にカメラを向けると…
.
311の災害。
それまで、福島に有った日常。
振り返った日常。
失われた日常。
>>続きを読む