物語は、フェイク記事で始まった。
発行部数の低迷する地方新聞のリストラが事の発端で。
読者受けする刺激のある記事を求めたあまり、偽の投稿を元に偽のストーリーが始まった。
しかしながら、思いの外、読者>>続きを読む
ドキュメンタリーの常であるが、それはある視点から見た事実であって、真実ではない。
そのことを、丁寧に伝えようとした映画である。
映画に限らず、あらゆる表現には、それぞれの表現者の視点、立場がある。>>続きを読む
美しい風景と幸せな日常生活。
しかしながら、その生活は極めて厳しく、内戦の傷跡もそれぞれの中に秘めている。
そんなリベリアの大地に根ざした場面に始まる映画です。
不思議なのは、このリベリアの人々が、>>続きを読む
ナチス・ドイツの戦犯、アドルフ・アイヒマンの裁判を、世界中へ中継した人々の物語である。
このイスラエルにおけるアイヒマンの裁判は、様々な映画となって見ることができる。
(下記リスト)
これらの映画は、>>続きを読む
定番映画の代表の一つ。
ミュージカル映画の定番でもありますが、戦争映画であることを忘れてはいけない。
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冒頭の説明シーンの文字
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Salzburg, Austria,
in the last Go>>続きを読む
地球の未来を描いた、未来都市SF。
デストピア的な側面もあるが、人間社会の有り様の物語でもある。
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映画の前半で、2154年の人類を明確にしている。
地上は、環境汚染によって人類の生活圏としてふさわ>>続きを読む
冒頭キャスト紹介
”Story by ダルトン・トランボ”
これを確認したかった。
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今回、w.ワイラーのこの映画を見たくなったのは、漫画『赤狩り』の中にこの映画の製作過程が描かれていたからだ。
そ>>続きを読む
イギリス・日本で開催された春画展を巡るドキュメンタリー映画。
それは、春画そのものの紹介にとどまらず、江戸時代以来の春画の社会における存在と、現代社会における春画から、現在・未来の日本における”表現”>>続きを読む
これはいったいどう言う映画なんだ?
一人の狂人の誕生は、やりきれない悲劇の人生の末だったと言うことか。
あるいは、その狂人を産んだのは、鬱積した人々の怨念か。
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DCコミックが生み出した、最悪の悪役>>続きを読む
「目を盗む」
AR(拡張現実)と電脳化された人類。
近未来SFとして、ふさわしい表現が丁寧に表されている。
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電脳化され、全ての人間の行動が、その目で見たものの情報、行動、関係に至るまで、その個人の>>続きを読む
クリスマスに見る映画といえば、これ!
エンディングの”Let’s It Snow”がすぐに浮かんでくる。
マクレーン刑事の活躍に拍手喝采
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純粋に楽しめる映画と共に過ごす至福の時間。
ストーリーも、>>続きを読む
「進路、妖怪じゃだめか」
女優”のん”が、その有り余る創作意欲で取り組んだ映像は、しっかりとした世界観を持った映画でした。
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映画とともに制作された映画製作ドキュメンタリー「のんたれ」と映画の両方を>>続きを読む
一度見て、その物語に惹かれ。
二度目で、その映像表現の美しさの虜になる。
この映像こそまさにイリュージョン。
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都会のミュージックホール。
初老の奇術師。マジシャンの舞台。
あまり受けるものでは無さ>>続きを読む
SF映画?違う。
パロディ映画?
B級映画ですらない。
デンゼル・ワシントンの無駄遣いだと思う。
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VR、人工知能的、自己再生物質など、映画の製作当時には、未来の夢の技術だったのだろうけど、今となっ>>続きを読む
映画冒頭。開口一番に、親を訴えるシーン。
その子どもの眼力の強さは、この映画の始まりにふさわしい。
子供から大人達への告発だ!
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中東を舞台にした映画。
ここ数年、数本の中東映画を見てきたが、その社>>続きを読む
どこで生きるのか。
だれと生きるのか。
居場所を求める物語。
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“生きる”という現実からこぼれ落ちてしまった人々。
そんな彼らの日常に、ほんの些細な出来事が響く。
そういう繊細な場面をいくつも積み上>>続きを読む
失われつつある私達の居場所と、そこに集う人々。
そんな、日常を見つめた一本。
逃げていくように、こぼれていくように、掌からその感触が失われていくように。
当たり前の風景が、存在が、今、なくなっていく。>>続きを読む
蒼井優を見た。
やっぱり、蒼井優は、ずば抜けた役者だった。
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沖縄の島を舞台にしたこの映画。
北の端から見る沖縄は、”超”田舎という感じ。
北の田舎者が何をいう?ってことだけどね。
島の暮らしを象徴>>続きを読む
スクリーンに映る「映画」と、その「制作過程」、それら全てに惹かれる体験だった。
監督三宅唱とこの映画のために選ばれた若者達、その対話の中から紡ぎ出されたこの物語が、「作り物」とは思えない愛おしさを感じ>>続きを読む
何?だから何?それで???
という感想しか生まれなさそうな映画。
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私の場合、監督と主演の渡辺紘文とは誰なのか?というところから始まるのだが、そんなことはどうでも良かった。
とにかく、このグダグダな>>続きを読む
アマチュア漫才の二人組の運命のステージ前夜の珍事件をめぐるドラマ。
二人のコントのリズムのように、話の展開が心地良い。
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ストーリーは、3日間の出来事。
アマチュア漫才師の二人がそれぞれに体験する2>>続きを読む
高校生のドキドキ💕映画。
コンパクトで、キュートで、面白い会話劇でした。
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女子二人、男子二人の高校での出来事。
そして、バス停での会話。
クラスの人間関係、男女それぞれの友人関係。
会話の妙と、キ>>続きを読む
今、一人の記者が、政治の中枢で奮闘している。
それがどういうことなのか、何を意味するのか。
「誰かが、頑張っている」そんな話じゃない。
新聞記者の姿を見ているのだ。
それは、読者、市民にとって、目であ>>続きを読む
細野さんの人生、音楽史を辿る。
幼少期から音楽を始めた頃、そして世間に注目された頃の姿、そして今日に至るライブ映像。
細野さんの姿を追いながら、途中からは自分の音楽誌でも有ったことに気づく。
細野晴臣>>続きを読む
わずか18分ですが、それは怒涛の出来事でした。
田中俊介・芦那すみれの二人が、ブチ切れる、憑依する。
へんな女装おじさんが、いい感じで大暴れ。
「なんじゃコリャ〜」な展開が、ノンストップで走り出す。>>続きを読む
1969年7月、人類はみな夜空を眺めていた。
そして、月を指差していた。
人類が、最も遠くへたどり着いた頃だった。
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その頃、子供の私にも、“アポロ”は日常だった。
それは、宇宙船を示す言葉であった>>続きを読む
久しぶりにスクリーンにかぶりつく楽しさを想い出した。
勢いって大事だ!
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ストレス社会で押しつぶされそうな毎日。
自分が何やってんだか分かんなくなった時。
そこから立ち直るって話なんだが。
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しょ>>続きを読む
「芸術で世界を変える」若者たちの決意が有った。
そして、その誓いから多くの物語が育まれた。
そこには苛烈を極めた第一次世界大戦の戦渦が有った。
そんな若者たちの青春を描いた一本。
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一人の作家がこの>>続きを読む
食卓に、家族の歴史が蘇る。
その料理と共に、また新しい時が流れ始める。
丁寧に紡がれた家族の物語。
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葬式から始まる物語。
それは、父と家族を巡る謎解きの物語でも有った。
スクリーンに映し出されるの>>続きを読む
舞台が秋葉原。これがこの映画の全てかもしれない。
そこは、人波と喧騒の渦巻く華やかさと、深い闇の混在する街。
溺れるものも居れば、はい上がって生き延びるものも居る。
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松本優作監督の2作『Noise>>続きを読む
自らの意思とは関係なく、どんどん追い込まれていく。
精神的に、とことん追いつめられる。
当然、観客も主人公と一緒に追い込まれる。
まるで、ジェットコースターに乗っているように。
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この映画の中に、お>>続きを読む
この圧倒的な熱量はなんだろう?
真正面から、真っ当を突き通す。
このエネルギーはなんだろう?
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今時の政治家とは本気度が違う。
「国会で」とか、「議員になる」とか、そういう目的で生きていない。
「沖>>続きを読む
最強のマッチアップ?
『池松壮亮vs蒼井優』
このバトルは、見逃せない。
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池松壮亮は、『よこがお』で、ついこのあいだ見たばかり。
蒼井優は、今年初めてかな。
いずれにしても、この二人は、年に一度は>>続きを読む
『心と体と』エニェディ監督のデビュー作ということで、期待して見た。
????っと、不思議ちゃんな映画でした。
まぁ、確かに『心と体と』も、かなり「?」な映画でしたからね。
私は好きでしたけどね。
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稀代の文豪とその傑作の生まれる姿を、ラブコメにしてしまった蜷川監督に拍手。
キャストを見れば、その面白さは押して知るべし。
期待を裏切らないイイ映画でした。
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『人間失格』と、題名に文豪の名作を見て>>続きを読む
去年のMOOSIC LAB作品をまた一本見られた。
こうして一本ずつではあるけども、見られた事に感謝。
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MOOSIC LAB 2018【短編部門】の作品。
乗りと勢いで突っ走るタイプの映画かな。>>続きを読む