おいちゃんさんの映画レビュー・感想・評価

おいちゃん

おいちゃん

フィンチ(2021年製作の映画)

3.7

配信限定に回されてしまう映画によくある出来。

オン・ザ・ロック(2020年製作の映画)

4.1

ソフィア・コッポラの多大なウディ・アレンオマージュ(パロディ)を感じる意外な作品だった。
ウディっぽさに父と娘の要素を入れてくるところがソフィア・コッポラらしいというか。

Apple+配信映画という
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ストレンヂア 無皇刃譚(2007年製作の映画)

4.3

見事な4Kアップコンバート版を映画館で観た。

これまでのストレンヂアを塗り替える究極のクオリティ。
初めての人も見たことがある人も全員見た方がいい素晴らしい品質になっていました。

クラユカバ(2023年製作の映画)

3.9

どちらかというとこちらが監督の長編1作目という扱いだが、マジで何の繋がりもないので別にどっちから見てもいい。

個人的にはよりキャッチーさのある「クラメルカガリ」から見た方が、作風に慣れて「クラユカバ
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クラメルカガリ(2024年製作の映画)

3.9

デュラララのキャラっぽいやつと最高に可愛いあやねるのキャラが小気味いいテンポでよくわからない造語が飛び交う会話劇と、大正スチームパンクっぽい世界で繰り広げる冒険活劇が好きそうな人はオススメです。(60>>続きを読む

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.3

伝記映画でも撮れるノーラン。
時系列シャッフルとキャラが多くてよくわからんという話は聞いてたが、言うてそこまでだろうと思って行ったらまあまあしんどかったのでWikipediaくらい見ていけばよかったと
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続・夕陽のガンマン/地獄の決斗 4K復元版(1966年製作の映画)

4.2

ドル三部作4K完走。
マカロニウェスタンの枠に収まらない大スペクタクルの南北戦争など、大スクリーンで見るのは別格。

古いのに3時間を感じさせないのも凄い。
劇場で見るべき映画。

ゴーストバスターズ/フローズン・サマー(2024年製作の映画)

3.8

情緒ある感動の復活は前作で済ませ、いつものゴーストバスターズに完全回帰。
ポリコレも世の流行も細かいツッコミどころも気にせず、ただ純粋にあの頃のエンタメ映画を追求する。
こういうのでいいんだよこういう
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夕陽のガンマン 4K復元版(1965年製作の映画)

4.7

宇宙一カッコいい男の友情と最後の10分間。

映像言語と呼ぶにふさわしい名俳優たちの芝居と無駄のない編集。
特にクライマックスのリー・ヴァン・クリーフ、ジャン・マリア・ヴォロンテの様々な感情が入り混じ
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荒野の用心棒 4K復元版(1964年製作の映画)

4.2

宇宙一カッコいいロードショー。
好きな映画だけど流石に何を言ってるんだこの配給は、と思っていた。

生まれて初めてスクリーンで見る「荒野の用心棒」は、確かに宇宙一カッコよかった。

これは映画の新たな
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私ときどきレッサーパンダ(2022年製作の映画)

4.1

中国系カナダ人のもっさり女子と痛い友達という華のなさや、人によっては耐えきれず消滅してしまうかもしれない共感性羞恥ポイントなど人を選ぶ部分は多々あるかもしれないが、これがどうして素晴らしい出来。

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FLY!/フライ!(2023年製作の映画)

3.9

キャラクターがみんな可愛くて子どもと見るのにオススメな、90分でサクッと楽しめる良い映画でした。
世界に三間音響監督の吹き替え版がオススメ。

海の上のピアニスト 4Kデジタル修復版(1998年製作の映画)

4.3

冒頭から中盤はファンタジー映画を見ているようで幻想的な時間。
人間離れしたミステリアスな魅力を持つ1900とモリコーネの音楽に酔いしれる。

不法侵入からのキスコンボと船爆破で急にポンコツ映画っぽくな
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ホームワーク(1989年製作の映画)

4.4

アッバス・キアロスタミが子供たちに宿題についてインタビューするドキュメンタリー。

子供の映画ならOKと政府の検閲を免れたが、しっかり国の教育制度を批判する映画を撮っててワロタ。
子供を部屋に呼んで質
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俺らのマブダチ リッキー・スタニッキー(2024年製作の映画)

4.3

ファレリーの華々しいアホアホコメディ映画への帰還。
こんな素晴らしい新作がAmazonプライムで見放題からスタートだなんていい時代だ。

ジョン・シナファンは必見だし、そうでなくてもおすすめの傑作だ。

MEN 同じ顔の男たち(2022年製作の映画)

3.5

意味深で不可解で退屈で気持ち悪いホラー。
「エクス・マキナ」は大好きな映画だが、本作はダメだった。

解釈や結末を宙に投げて観客に委ねるのをテクニックだと勘違いしないでほしい。
「シビル・ウォー」には
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星の旅人たち(2010年製作の映画)

3.9

エミリオ・エステベスとマーティン・シーンの親子作品。

退屈だけど心地いいロードムービーでした。
フランスからスペインの景色がどこをとっても美しい。

グリッドマン ユニバース(2023年製作の映画)

3.8

制作陣の好きな物を再構築した作品として同じ趣味を持つ者として楽しめるアニメではある。
ただその域を出ないというか、もっとエモーショナルに良く出来る余地が残っていると感じるところも多々あるように感じた。

十二人の怒れる男(1957年製作の映画)

4.0

古典として非常に有名なのも納得の内容。
ダラダラと長くなくて90分ほどにまとまってるのもいい。

テルマ&ルイーズ 4K(1991年製作の映画)

4.4

美しい青みがかった素晴らしいリマスター。
映画は言わずもがな最高。
シネスコいっぱいのスクリーンで最高にカッコいい映像の奔流に飲み込まれてきた。
滅びの美学の爽快感も倍増し。
これぞ映画館で見るべき映
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風の無法者(1967年製作の映画)

3.5

リー・ヴァン・クリーフはいぶし銀の方が好きだな。

英雄の証明(2021年製作の映画)

3.9

金貸しや刑務所の休暇などイランの知らない文化が当たり前のように出てくるので最初は状況が飲み込めなかったが、調べながらなんとか見た。

いい事をした主人公が疑われ...という話かと思ったら意外とそうでも
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恋はデジャ・ブ(1993年製作の映画)

4.2

タイムループもの映画のフォーマットを確立した作品のひとつと言っても過言ではないのではなかろうか。

この時代のビル・マーレイ作品らしいロマンスありコメディありのドラマ作品だが、どうすれば人に好かれるよ
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ビルとテッドの大冒険(1989年製作の映画)

3.7

遂に見た。
アホなコメディだが軽く見られて面白い。

配信は吹き替えしかなくて残念だが、若いキアヌは一見の価値あり。

映画ドラえもん のび太の地球交響楽(シンフォニー)(2024年製作の映画)

4.1

ここ数年、フィルム時代並みに音のレベルが高い劇場版ドラえもんシリーズ。
中でも今回は音楽を題材にしているだけに音のレベルがものすごく高い。
子供向けなのでただデカい音を出せばいいではなく、それでいて高
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ミツバチのささやき(1973年製作の映画)

4.1

遂に映画館で見ることができた。
女の子と着ている服がずっと可愛い。

ぼーっと観てると展開を見失うかもしれないが、独裁政権化では検閲されないために馬鹿にはわからない演出にしなければいけなかった、という
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モリコーネ 映画が恋した音楽家(2021年製作の映画)

4.2

モリコーネの偉大な足跡を丁寧に丁寧に追っていった結果2時間半の長尺ドキュメンタリーに。

素晴らしい映画音楽と63作品もの映像クリップを浴びる満足感が大きく素晴らしい作品だった。

瞳をとじて(2023年製作の映画)

4.0

何十年経っても盛らずに素朴な美しさの極みをカメラに収めるエリセの映像センスは抜群。
近年の著名監督が映画や映画館についての思いを映画に入れ込む作品を撮る流れの影響か、映画の力を信じる物語に展開したのは
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エル・スール(1982年製作の映画)

4.6

非常に寡作な監督、ヴィクトル・エリセの2作目。

息を呑む様な美しさのショットが続く驚愕の90分。
光と影を巧みに操り構成された画面と、静謐な世界を覗き見しているような気がしてくる演出。
尊敬する父の
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アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

3.9

面白かった。
でも、これが日本の劇場でかからないのも十分に理解できる。
今は配信サービスがあるだけマシか。

ポリコレ映画まみれのハリウッドに一石投じた。

マダム・ウェブ(2024年製作の映画)

3.8

マーベル初の本格ミステリーと謳っているが、どちらかというとジュブナイルドラマとして秀逸。
良いと言っても40点くらいの映画を覚悟していったら67点だったくらいの話なのだが、酷評されるほどのものではなか
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.7

法廷エンタメ劇を想定していくと外すので気をつけないといけない。
本年度オスカーにダブルノミネートされているザンドラ・ヒュラーの演技が圧巻。
監督が見せたい通りに自分が感じ取れていなくて、でもそれって多
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ネクスト・ゴール・ウィンズ(2023年製作の映画)

3.7

低予算コメディ映画の世界に帰ってきたワイティティの味わい。

ワイティティワールドに取り込まれたファスベンダーの全力のキレ芸とコメディが見ていて気持ちがいい。
島国のゆるーいスポーツ感覚を肯定する物語
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カイロの紫のバラ(1985年製作の映画)

4.4

不幸な結婚をした女と映画の中から飛び出したキャラクターのロマンスにそのキャラクターを演じた俳優を絡めたロマコメを80分弱という非常に短い尺にまとめるとは、さすが天才ウディ・アレン。
映画の中と現実の人
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HIDEO KOJIMA:CONNECTING WORLDS(2023年製作の映画)

3.7

小島秀夫がいかに海外でリスペクトされているかを確認するドキュメンタリー。
内容は普段色んなところで語られているデススト関連インタビューと同じ。

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