あの誰もが知るゲームの世界を大衆エンタメ映画という枠にこれでもかというほど押し込んだ様には拍手するしかないじゃん。ヨッシー出てこないの?って結構気になってたんだけど、やっぱりそうだよね〜。
離婚後300日問題や介護の問題なんかも触れてるけど、結局「市子」というファム・ファタールの物語を語るための道具にしか見えてこない。無理に社会派を気取らなくてもいいのでは。杉咲花は素晴らしい。
わたしの中で藤井道人といえば『7s』『青の帰り道』といった青春モノなので、正直社会派色が強くなってからあんまり追えてなかったのだが、これはちゃんと両方のハイブリッドになってるのでは。これだけ「映画」が>>続きを読む
原作はかなり前に読んでいたのだけど、原作に対する解像度の高いスタッフキャストが作り上げました!という感じ。終盤の聡実のカラオケシーンが良くて助かった。
主人公がそこまであの男に執着する意味がわからず「これって男の幻想?」とゲンナリしたわな。
企業VPとして製作してるんだろうし、希望は見えるとはいえほろ苦テイストがずっと続いてて企業側も思い切りがいいなと。細川岳はこれこれこういうの!感。
探偵モノだけどなにかが解決するわけではない。「ちょっと懐かしい感じ」が最高に心地よい映画。
身近な人の死を悼むための個人的な映画。ネパールの雄大な自然は美しいんだけど、それが人を飲み込む脅威にもなるだよなあ。登山家の兄を追ってその地に向かう妹を主人公に置いてフィクションとして作り上げるのも上>>続きを読む
ドラマ版ももちろん視聴済み。まあ別に映画にしなくても良いけど、舞菜とえりぴよの関係性が尊すぎて一生観てられるので問題なし。
バカ良い。ベルギーって移民も多いし、衝突も多い国なんだよね。ささやかな喜びや出会いを丁寧に掬い上げるパス・ドゥヴォスの筆致。
「風化」という言葉の意味を改めて考えた。ジャーナリストが露悪的すぎるかなとも思ったけど、あれくらいがちょうどいいのかも。
実話をもとにしてるからあーだこーだ言いにくいがあまりにも脚本も演出も大味でクサすぎませんかね…。
かづゑさんが著書にサインするシーンが入ってるのが映画として良かった。あまりにたくましく生きててカッコいいかづゑさんがたくさん映ってる中で、こちらが忘れかけていた日常の中での不自由なことをまざまざと見せ>>続きを読む
志尊くん出てこないかと思った。来た時ガッズポーズしたね。
坂元裕二、キャスティングに絡んでなさそう。だってキャストがハマってないもん。
戯曲としては面白いけど映画にする意味…と思ってたら最後20分ね。でもその手のギミックは『劇場』で見たからなあ。
いろんな要素がとても露悪的に描かれている気がしてなんだかなあ。エンタメやりたいならそれを「道具」にするには悪趣味すぎないか?
全体主義へのストレートな批判。公開当時より今の方がますますこんな世の中になってしまってるじゃん。共同親権とか、割とこういうことだと思うけど。
エネルギッシュなハルモニたちの日々は微笑ましくもあり、元気をもらえる。辛い記憶や経験なはずなのに、次の世代の人たちのために語り継いでくれている。ちゃんと受け取って形にせねば、と思わされたところでのヘイ>>続きを読む
バルカン三部作、全部見てきたけど一番映画然としてるというか見やすい。
今までのこの監督の作品は「とりとめもなさ」というか、その雰囲気が心地よかったのだが、今回はどこかに向かっている気がずっとしていて、ラストシーンを見た時に「そうか、小川あんだ...!!!」となった。
今まで見た福間作品の中で一番わかりやすかったのでは。結果的に遺作となってしまったわけだけど、それは結果論でしかないし、仮に死ぬと分かってた人はこんな映画を撮らない。序盤からタイトルをこんなにタイトルを>>続きを読む
本当にいい意味で監督の旅行記、という感じでラダックに旅をした気持ちになる映画。尺も短く、この作りならちょうどいい感じ。
主演・河野知美があっぱれすぎる。この設定でこのタッチで描くこの作品を体現できるのは彼女しかいないだろ。自身がプロデューサーを兼ねているというのも納得。
全体を通して乾いたトーンすぎて「断絶」の映画なのかと最初は感じたのだが監督の意図としてはそうでもなかったらしい。間の取り方が長く、だが嫌な感じはしない。その「間」すらも語ってる映画という印象。
東出昌大、聡明でカリスマ性もあって、それでいて人間らしい矛盾を抱えていて。そんな東出昌大の人間的魅力をこれでもかというほどこの作品に押し込めたのは監督がエリザベス宮地だったから、と言うに他ならない。
監督の想いがあまりにも切実で痛切というか。あの頃わたしにこういう存在がいてくれたら、というのをひしひしと感じてしまって、いい意味で感想を紡ぐ語彙力を無くしてしまった。ストーリーテリングも上手で、観てる>>続きを読む
知られざるチョコレートの原料カカオの世界。生産者と消費者の乖離。
被写体の一人、田口さんが魅力的すぎてそっちを掘り下げてくれた方がわたしは興味があった。
こんな人がいたんだ、と知らしめるためにはもちろん意義深いのだけど、すべてが大味なので、映画としてというところを考えると...。