前作(『ベイビードライバー』)でも判るとおり、この監督は音楽に対する造詣、こだわりが凄い。
今回もオールディーズなポップス選曲が素晴らしい。
非情な諜報員も愛する人が殺されたら私怨に走る? 暴走する主人公が国家の諜報戦略を掻き乱す。
CIA局員といっても凄腕のスナイパーといった派手なものではなく、暗号の専門家という地味な特殊職業である主人>>続きを読む
『ミザリー』とは全く違った、芯の強い女性を演じるキャシー・ベイツ母さん。 上手い女優さんですね。
ストーリー展開も恋の行方も、そしてクリストファー・プラマーの変装も予測不可能。
終始、バックミラーに拘るスコセッシ演出。バックミラーを通して語りかける、デニーロの表情演技が上手すぎて圧倒される。
汚い売春宿が忘れられない。
最後まで世話の焼けるランディ・クエイド。映画が終わってからも、その後の彼が気になった。
労働組合とマフィアと政界。どこの国にもありそうな、きな臭い関係。ケネディ司法長官との対決がハイライト。ケネディ兄弟がこの問題にメスを入れたことが、あのダラス暗殺事件引き金になった?
1960年代のアメ>>続きを読む
ピーター・フォークが本人役そのままで出演し、彼を見つけて「コロンボだぁ!」と言い寄る子供たちに、「はい、はい、コロンボだよぉ」といなす姿が妙に面白く、記憶に残っている。
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たいして意外な展開は見せないが、達者な役者陣の確かな演技力でひきこまれる。
名脇役カール・マルデンは本作が劇場映画引退作です。
よりにもよって、凄い役を引退作に選んだな・・・ある意味、性格俳優の鏡で>>続きを読む
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新旧世代の価値観が激しく対立したベトナム戦争時代。教育の場においても、その御多分に漏れなかったようだ。
時はベトナム戦争が泥沼化した1969年。そんな激動の時代から取り残されたような、川に囲まれた小>>続きを読む
なんとも80年代テイストがプンプンする、陽気な音楽と内容。
『アパートの鍵貸します』から脈々と続く、仕事場でのラブコメ&サクセスストーリー。
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人にとって「言語を使える」ってのが、どれだけ大事なことなのかを痛感させられる。
ほんの些細なきっかけで、「獣」から「人」に変われる。
その、「人になる瞬間」を体現してみせるパティ・デュークの迫真演技>>続きを読む
城壁という鳥籠に閉じ込められた捕虜たち。そんな彼等が挑んだ、決死の「鳥人コンテスト」。
閉塞感のある収容所内と、開放感ある大空の対照的なことといったら!
失明している捕虜仲間の過去エピソードが伏線と>>続きを読む
なかなかガンファイトが始まらない辛気臭い話。例の腕相撲も盛り上がりに欠ける。
マーロン・ブランドは髭を剃らない方がカッコよかったのにね。
モデルは『ウォーカー』なんだろうか?
本作の英国側のヤリ口には、かつてはアフガニスタンのタリバンを支援していたアメリカ政府の姿勢がダブって見えた。
歴史は繰り返すのだろうか・・・。
人質となる乗客にはジョージ・ケネディやマーティン・バルサムやシェリー・ウィンタース等、パニック系の常連が揃い組。
しかし見せ場はなく、ただチャック・ノリス様が暴れるのみ。