現実において気候危機のティッピングポイント(そこを超えちゃったら、もう元に戻れない折り返し地点)を超えてしまった今、マジでここで描かれている地球の崩壊がリアリティを持って見えてきて、なんともいえない気>>続きを読む
只管打坐、ただひたすらに坐る、ということについては、個人的な経験からも深く納得するところではある。
この映画に描かれた道元禅師の姿勢にも、深く感ずるところはある。…のだが、いろいろと突っ込みたくなると>>続きを読む
あの小沼勝が、こんな作品を撮っていたとは…。上手いなぁ、という演出が多かった。
路地に差す光と女の子。
友だちと2人で、音の鳴るお菓子でピーピー会話したり、不良の姉ちゃんと一緒に並んで缶ビール・ジュー>>続きを読む
こりゃ「水俣」の映画ではなく、「ユージン・スミス」の映画。タイトル詐欺。
どこまで誠実に「水俣」を描こうとしたのか、というところが、大いに疑問。
フィクションなのだから多少の「史実のねじ曲げ・捏造」が>>続きを読む
白色テロって、名前は聞いたことあったけど、こんな時代だったんだなぁと、驚きとともに観た。
国民党も中国共産党も、どちらをとっても悪夢だよなぁ、と思う。
宗教的な面もちょろっと見られて、それもまた怖し>>続きを読む
この映画観てると、まだ真昼間であれ、このあと用事があるにせよ、まぁいいんじゃん?と、ある一定以上の酒が飲みたくなってくる…、という、非常にマズい映画でした…^^;
タイトル、何でこうなった?
普通に>>続きを読む
映画としては、水準以下という他ないですね。
脚本が時代遅れのロマンス趣味で、ご都合主義的。
もっと丁寧に、繊細に扱うべきところと、いやいや、そんなに時間を割かなくてもいいんじゃないの?というところの>>続きを読む
何の前情報もなく、現代の介護ビジネス〜後見人ビジネスの真相を描く社会派映画かと思いながら観ていたら、気づけばマフィア映画にまで展開。
ジャンルすら逸脱するようにして思いもよらぬ遠いところまで観客を連れ>>続きを読む
悪名高いグアンタナモの実態。
常々、「自由」と「民主主義」の「正義」の国、アメリカこそが最も野蛮な国家だと感じているのだが、本当にありえない、ありえてはいけないような事実を告発した作品。
こういうこと>>続きを読む
モータウンサウンドが大好きなので、とても楽しめた一方で、あくまでもこの映画はフィクションとはいえ、これに近い人権無視のプロデュースやら諸々の裏取引など現実に沢山あった(現在も?)んだろうなぁと、なんと>>続きを読む
なんとも哀愁のある映画。
タイトル通り、ロードムービー感も少々。
田舎の印刷工場。ダム。新宿東口。
詩人という設定の男、個人的に、その詩がまったく凡庸で…。脚本も、言葉にこだわりがあることは分かる>>続きを読む
姉、妹夫婦、そして親夫婦、3つの「抱きしめたい」(…というよりも、そのすれ違い…)が、絡み合い展開する。
それぞれの哀しさ、空回りがあり、それぞれが、現代の(資本主義)社会では、ある意味でどこにでも転>>続きを読む
女優の演技はよかったが、映画としては、個人的には、可もなく不可もなく…といったところでしたな。
僻み、妬み、それらを包み込むような妻の愛、献身、(その前に女流作家としての絶望)、
ようやく手にした出>>続きを読む
陰影、光、構図、リズム、音楽、諧謔、人情…、とてもモダンな時代劇で、内田吐夢の才能を余すところなく観ることができる。
前半は喜劇、後半は人情劇の趣きがありつつ、また「槍持ちなんかになるんじゃねぇ」と>>続きを読む
映画の中の人生の中で、ある、ふいに訪れる静寂の、風景の、息を呑むような美しさ。
あぁ、こういうの、タルコフスキーの映画で教えられたよ、という場面もあったが、しかしこの映画で描きたかったのは、そのもう一>>続きを読む
坂口安吾を引用する。
「最後のギリギリのところで、孤独感と好色が目覚ましく併存するということ」「最もめざましい孤独感や絶望感のときに、ただ好色、もっと適切な言葉で言って、ただ助平になるということ(…)>>続きを読む
これ、完全にヤラセといいますか、ティエリーさんご本人も同意の上で、「現代アート業界」そのもののバカバカしさを手玉にとり、おちょくるような作品を今度は映画で作ってみました、といった感じで、そこはやはりバ>>続きを読む
途中まではとても良かったのだが、「犬王」になってからが本当に本当にクソで、クドすぎて、ここまで怒りを覚えた映画は、正直、他に覚えがない。
他の方が書かれているように、ロック・オペラがやりたかった、とい>>続きを読む