彼女のように、素朴に、まっとうに、知りたいという想いや好奇心とともに、自分の足で出向いたりしては話を聞き、考え、自分なりにできることをやろうとする、そんな姿、そんな言葉に、我が身を反省させられる。彼女>>続きを読む
(メモ)
・常識的な力学とは違った世界がそこにあり、そこから人間とは、生命体とは何かを実感をともなって考えたい。
・「捻らない、蹴らない、ためない」
・「起こり」そのものをなくす
・足裏が地面から少>>続きを読む
この映画、やっぱ完璧だわ。
観たの五回目くらいだけど、衝撃度がまったく薄れない。
何度観ても、途中でウトウトしちゃうんだけど、最後、生理的に涙が流れるんだよな、意味分かんないけど…笑
美術と構図のヤ>>続きを読む
驚異的な作品としか言いようがない。
これは一体どうなっていて、何を見させられているのか。
ひとことで言えば、「虚実皮膜」ということになるだろうか。
どこからどこまでが演技なのか分からない…、というか>>続きを読む
・この社会の俗悪さと混迷のありようを、何のまとまりもなくカオスティックに、皮肉たっぷりのユーモアと共にギュッと詰め込んでいる。
・何かを伝えようとするのなら、もっとクリアに焦点を絞るだろう(この監督>>続きを読む
不覚にも、CRASSというこのバンドを知らなかったのだが、本当のラディカル(過激)さとは、地に足付いていること或いは足をつけている地平から連続している運動である(べきな)のだろうと感じた。
ゆえに、彼>>続きを読む
BSの「特選時代劇」でやっていたので再見!
たしかに時代劇だけど…、こんな狂った映画、やって大丈夫なの…?!笑
もう、最初と最後の狂いっぷりだけで十分!
ええじゃないかも合流して、そのまま時代も流れ>>続きを読む
まず、こうして字幕をつけなければ描くことのできない「日本映画」が、もっと増えなければならない、増えてほしい、と切に思う。
その意味で、この映画を撮った監督、プロデューサー、俳優陣、スタッフたちに敬意を>>続きを読む
沖縄本土復帰の年、「アカマタ・クロマタ・シロマタ」を撮ろうと出向いたが「撮ったら殺す」と地元の若者たちに脅されて撮ることは叶わず、しかしでは地元の人々の個人史を聞くことで浮かび上がってくる「何か」はあ>>続きを読む
常軌と狂気が共存していないとできない。むしろ、自ら強引に狂気に入っていかないとできないよ
正直者の言葉は響くということ
田崎史郎の鼠小僧性
51vs49…、49の声を聞くということ。その態度
自民の強>>続きを読む
何から何まで大元帥さま…、すべてが茶番。
こういう国家規模の狂気に付き合わされる国民はたまったもんじゃないわな、と思う。
そのキツさが極まるのが、最後の5分。
これ、一体どういうシチュエーションで起こ>>続きを読む
昨今のこの監督の動向を見ていると、改めて、お近づきにはなりたくない人だな…、と思う。それでも、(いや、だからこそ、なのかもしれないと、最近思うのだが)、いい作品があることも確かなのだから、何というか…>>続きを読む
こういう、ウソ〜っぽく笑いながらオレたちの心を一方的にたぶらかして去っていく、でもって、そんなこと何とも思っていないような女の子たちのことを、向井秀徳は「透明少女」と呼んでいたんじゃないか(笑)。>>続きを読む
観ていて本当に考えさせられる。
認知症が進んでいるお母さんと、たんたんとそれを支えるお父さん、それをディレクターである娘さんが撮っている。
お母さん自身の葛藤が観ていて辛かったりする場面もあるが、それ>>続きを読む
幼少期の記憶、母親、美しい青年、手の感触、白い布とカラフルな色、水、官能、老い、病い、痛み、ドラッグ、映画、演劇、絵画、音楽……、アルモドバルによくあるものたち……、止まってしまった時間の中で、在りし>>続きを読む
大島渚、いろいろ楽しく実験していたのかな、と想像する。これはもう評価の外にある作品でしょう。
大島渚の二作目だが、すでに大島らしい反体制的な空気が漂う青春映画。
(そう、大島の本質は青春映画なんだ!と言っておきたい)。
安保闘争や朝鮮戦争の空気をダイレクトに取り入れている。
とはいえ1960>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
当事者は言うまでもなく、観る、知る側にとってもこの上なく胸が痛む悲惨な出来事。観るのもつらいが、描かれる必要のある題材だと思う。
(別のドキュメンタリーによると)驚くべきことに、この時の紛争において>>続きを読む
素なのか演技なのか、そのあわいにあるようなところがとてもいい。
口をポカーンと開けちゃってるようなところとか。涙は「ザ・目薬!」って感じもあったけど、そこはご愛嬌(笑)
健気さが泣ける。
食べ物を恵>>続きを読む
(覚書)
・冒頭、音楽と「形」と色彩だけの躍動は、初期ディズニーへのオマージュ的なものを感じる
・アンチヒーローなのがよい
・子どもの、向こう見ずなまでにピュアに、何かに夢中になること、触れようとす>>続きを読む
既にアーレントの思想に触れている者にとっては、いかに「映画でなければ描けないもの」を見いだすことが出来るかが、本作の評価の肝となってくるように思う。
内容は「アイヒマン裁判」に焦点を絞ったものであり、>>続きを読む
ありそうでない独特の映像美。匂い立つようなみずみずしいエレメント(霧、土、光、水、火、草木、空、風、etc…)と、低位置からの視線、大きく移動するキャメラ…。
西アジアのキム・ギドクかよ、とでも突っ込>>続きを読む
まずは、今、この作品を観ることができて本当によかった(今のところ、今年観た中ではベストかも)。
エストニア、ジョージア、ロシア(とその周辺の多民族)あたりの歴史については、よく知らない。
それでも十分>>続きを読む
よくある、ワー!とかキャー!とかさせたいB級ホラーかと思ったら、かなり真っ当な映画でびっくり。
心理描写が丁寧で、人間を緻密に描こうとする。
映像や音響で、観る側を心理的に揺さぶりかけてくるのも効果的>>続きを読む
演出がよい。忘れがたいシーンがいくつかある。
そして、解放される。解き放たれる。そういう映画。
観る時期が違ったら、もっと刺さっていたかも。
今のところ、個人的な城定作品のベストかも。
リーゼントの兄ちゃんも最高にいいアクセントになってるし、
店長が告白したあとの女性の笑いも好きだな。
その後の水槽のあるラブホでの濡れ場、主人公の変化が見>>続きを読む
いやいや、ありえないだろ、という城定節が全開で、しかしそこに描き出されるユーモラスかつ極限的な状態に、ある種の存在論が見えるようでもあり、面白いやら、素晴らしいやら。
認知症のじいさんがまた最高にい>>続きを読む
人間のどうしょうもない癖(へき)を肯定する映画。
そこに人間のペーソス(哀しみ)と、(秘められた)歓びも、見えてくる。
ついでに、結婚生活のペーソス、そしてそれを超えた歓びというものも描き出されるの>>続きを読む
珠玉ですね。
被災地をどのように撮るかは難しいところだけど、謙虚に、たんたんと進んでゆく。偽善的すぎない絶妙な柔らかい距離感。
それは撮る側の加害性に自覚的でありながらも、その批評性を前面に出しすぎる>>続きを読む
まず、村がいい。
高低差、水平性、ターコイズ色…、この村、今でもこんな感じで残っているのだろうか。
さすがに携帯電話は通じるようになっているのだろうが、過剰な開発はされないでいてほしいなぁ、と、勝手な>>続きを読む