教師という職業を疑似体験したかのよう。
生徒・保護者・同僚・上司…。
どんなに上手く立ち回ろうとしても、決して噛み合わない人間関係。
そこに社会のルールや学校の方針が重くのしかかる。
そりゃ過呼吸に>>続きを読む
「胸騒ぎ」じゃなくて、ただの「胸糞」
テンポは良いし、人間関係の違和感もリアルで良かったのだが、ラスト15分ぐらいからの胸糞展開が本当に無理だった。
自分が親だったらもっと無理だったと思う。
2度>>続きを読む
火星に独りぼっちという絶望的状況にも関わらず、希望とユーモアに溢れた作品だった。
正直「そんな上手く行くかい!」と思う部分もあるのだが、絶対に諦めず、トライ&エラーを繰り返しながら生き延びる主人公に>>続きを読む
実在するシリアルキラーをモデルにした、ロシア発のサイコスリラー。
物語は全7章に区切られ、更に現在(1991年)と過去(1980年代)が交互に描かれてゆく。
章タイトルに沿って進むストーリーは、まる>>続きを読む
更生ストーリーがあまり好きではない。
道を踏み外すことなく真面目に生きている人間が結局いちばん偉いと思っているからだ。
そんな考え方なので、正直レスリーに対しても自業自得としか思えなかった。
アル中>>続きを読む
相変わらず人には全く勧められないが、この世界観、めちゃくちゃ好き。
導入部分が丁寧に描かれているため、「アンチヴァイラル」や「ポゼッサー」よりは入り込みやすい作品だと思う。
…とは言え、変態作品であ>>続きを読む
ずっと観たかった作品を映画館で観ることが出来て感無量…!
言わずと知れたクリストファー・ノーランの長編デビュー作。
デビュー作からもうノーラン節が炸裂している。
バラバラ時系列に混乱しつつも、最後は>>続きを読む
ノーラン作品はテンションが上がる。
だが、今回はさすがにそうはならなかった。
登場人物が多く、全員の関係性を把握するには予備知識が必要だろう。
ストーリーの大筋は決して難しくないが、この作品を語るこ>>続きを読む
アメリカ軍兵士とアフガン人通訳の絆物語。
…こう書くとハートウォーミングに感じられるが、舞台は2018年のアフガニスタンである。
突如として始まる凄まじい銃撃戦。
数分前まで軽口を叩いていた同僚たち>>続きを読む
ティモシー・シャラメを味わう作品。
ティム・バートンの「チャーリーとチョコレート工場」が大好きな私にとっては、ちょっと毒っ気が足りなかった。
それでもティモシー・シャラメのウィリー・ウォンカはめちゃ>>続きを読む
「悪なき殺人」は非常によく出来たサスペンスだったが、それを期待して本作を観てはいけない。
私自身、サスペンスを期待して鑑賞した。
最後まで観て、ようやくこの作品の意図が分かり、ハッとさせられた。>>続きを読む
ナチスによる障害者虐殺「T4作戦」を14分間で描いたショートフィルム。
ホロコーストのリハーサルとも言われている、強制的な安楽死。
作品内に残虐なシーンは一切無いが、現代にも脈々と受け継がれている優>>続きを読む
豪華キャストに釣られて鑑賞。
…何でもっと早く観なかったんだ!
めちゃくちゃ面白いじゃないか!!!
狭い宇宙ステーションに6名の宇宙飛行士と地球外生命体。
何が起きるか大抵の予測はつくだろう。
それ>>続きを読む
先行上映をドルビーシネマで。
ほぼプロローグだった前作と比べると、さすがに大きく物語が動いた。
とは言え、原作は60年近く前のもの。
よくあるストーリー展開なのは前作と変わらない。
それでもこうい>>続きを読む
「アンチヴァイラル」から大好きなケイレブ・ランドリー・ジョーンズの主演作ということで、かなり楽しみにしていた本作。
内容はまさに「リュック・ベッソン版 ジョーカー」といった感じだが、「ジョーカー」と>>続きを読む
もともと観る予定でClipしていた作品だが、先日の訃報を受け、このタイミングで鑑賞。
作品内でナワリヌイ氏が言っていたように、「ノビチョクによる毒殺」なんて「私がやりました」と言っているようなモンだ>>続きを読む
夫婦の関係性。
母子の関係性。
父子の関係性。
徹底的に見えない「真実」
メインとなる法廷シーンで問われるのは「自殺か、妻が夫を殺したか」の2択のみ。
その着地点を見極めるため、家族の関係性から事件>>続きを読む
「ウトヤ島、7月22日」は被害者たちの追体験だった。
対して本作は犯人の視点・被害者遺族の視点・弁護士の視点など、様々な方向からこの事件を描いている。
全体像を知るには本作の方が分かりやすいだろう。>>続きを読む
ロアルド・ダールの短編小説をウェス・アンダーソンが映像化。
4部作の4作目。
「パジャマ姿で顔を強張らせながら微動だにしないベネディクト・カンバーバッチ」という絵面がもう面白い。
オチは読めるが、シ>>続きを読む
ロアルド・ダールの短編小説をウェス・アンダーソンが映像化。
4部作の3作目。
ミイラ取りがミイラに…ではなく、ネズミ捕りがネズミになる話。
たかがネズミ捕り。
されどネズミ捕り。
彼には彼のプライド>>続きを読む
ロアルド・ダールの短編小説をウェス・アンダーソンが映像化。
4部作の2作目。
なかなか胸糞ないじめ(というより、もはや殺人未遂)の話なのだが、この世界観によりポップに見えてしまう不思議。
最後まで>>続きを読む
ロアルド・ダールの短編小説をウェス・アンダーソンが映像化。
4部作の1作目。
早口なセリフ回し。
入れ子のように語り手が目まぐるしく変わり、それに合わせて背景も目まぐるしく変わる。
紙芝居のようであ>>続きを読む
ホアキン・フェニックスの演技力だけで179分耐えられたと言っても過言ではない。
果たしてこのストーリーを100%理解できる人は居るのだろうか…?
アリ・アスター全開なのは分かるが、さすがに置いてけぼ>>続きを読む
ビックリするほど合わなかった…!
B級なのは承知の上だが、それにしたって何もかもがチープ。
後半は完全に作業用BGMと化していた。
ニコラス・ケイジが好きな人には良いのだと思う。
あの時代の絢爛豪華な世界観を堪能したくて鑑賞。
ルイ15世の最後の公妾であるジャンヌ・デュ・バリーの生涯。
正直、この時代に興味のない人にはかなり退屈な作品だと思う。
逆に、この時代が好きな人には眼>>続きを読む
気味の悪い老人たちはたっぷり拝めるが、怖さは無く、かと言って笑えもせず、様々な面でストレスの溜まる作品だった。
演出も、演技力も、何なら主題歌までしっくり来ず、首を傾げて劇場を後にした。
このヨルゴス沼は最高だ!!!
「ぶっ飛んでて付いていけないけど、何故だかハマる」でお馴染みのヨルゴス作品。
本作も例に漏れずぶっ飛んではいるが、置いてけぼりを食うことなく、しっかりとその世界へ連れて>>続きを読む
老紳士がアミューズメントパークで酷い目に遭うだけの話。
年齢差別や高齢者虐待について世間の認識を高めるために作られた作品とのことだが、本当に当時のアメリカはここまで酷かったのだろうか…?
さすがに胸>>続きを読む
2020年に行われた心拍数調査により、「最も怖いホラー映画」として話題になった本作。
期待して鑑賞したが、言うほど怖くない、というのが正直な感想だ。
ただ、ストーリーの核となるスナッフフィルムの気味>>続きを読む
獣医師を目指すベジタリアンの少女が、あることをキッカケにカニバリズムに目覚める…というお話。
カニバリズムなのにおしゃれ。
おしゃれだけどカニバリズム。
ホラーと成長譚の見事な融合。
…ただ、獣医>>続きを読む
これが統合失調症追体験映画なのだとしたら、統合失調症ってこんなに辛いの…?
ノイズ・罵声・泣き声……止まない幻聴。
錯乱・自傷・孤独……神経質すぎるほど神経質な行動。
「娘に会いたい」
その想い>>続きを読む
これは良ホラー!
ちゃんと怖くて、ストーリーがしっかりしていて、尚且つ分かりやすい。
①人形の手を握る
②「Talk to me」と言う
③ 「Let you in」と言う
これだけで100%成功>>続きを読む
【ノセボ】
プラセボの反対の現象。
治療や薬に対するネガティブな期待や不安が、実際に体調の悪化や副作用のような症状を引き起こすこと。
冒頭から張り巡らされる伏線。
それでも結末が全く予想できなかった>>続きを読む
「シャイニング」の40年後を描いた続編。
個人的にはこちらの方が断然好みだった。
「続編…だよね?」と不安になるほど、なかなかあのホテルが出て来ない。
今作で、あのホテルは最終決戦の場。
フラッシュ>>続きを読む
「心臓の前に頭が壊れるすべての人へ」
2分割した画面で、心臓病の夫と認知症の妻、それぞれの行動を同時に追う。
かなり実験的な作品だが、内容は非常に地味なものだった。
誰もが老い、誰もが死ぬ。
そこ>>続きを読む
初めて杉咲花の出演作を観たが、こんなに深い演技をする女優さんだったとは…。
市子という人物の過去を追う。
3年間共に暮らした恋人ですら知らなかった真実。
それは、あまりにも重い現実だった。
過剰に>>続きを読む