Porcoさんの映画レビュー・感想・評価

Porco

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胸騒ぎ(2022年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

序盤ジメジメ中盤不穏ラストは地獄
胸騒ぎ超えて胸が痛む

駄作良作一旦置いておいて、とんでもない胸糞作品。この手の映画で目を逸らすことはあまり無いが、思わず一回逸らしてしまった。

原題のSpeak
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クラメルカガリ(2024年製作の映画)

3.2

『クラユカバ』に引き続き美術と世界観は完璧に好み。だが、原案の成田先生が暴れたのかどう見ても既視感しかないスターシステムキャラを通して『デュラララ!!』を観てしまう…

クラユカバ(2023年製作の映画)

4.0

クラガリに惹かれる

予告のビジュアルが良すぎたので『クラメルカガリ』と別料金とはいえ来てしまった。

始まって早々の講談のような導入で心掴まれ、続く海野十三らしき本,陸蒸気,江戸前溢れる台詞回し,エ
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オーメン:ザ・ファースト(2024年製作の映画)

3.4

『ハロウィン』,『ゴーストバスターズ』,『サスペリア』とホラー全盛期の70’s〜80’s映画のリバイバルが何年も止むこともない中、とうとう現れた『オーメン/ザ・ファースト』

1976年版はBD持って
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デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

4.1

デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション略してデデデデ

原作は遥か昔に無料公開されていた1話を観た程度なので、ほぼ予告映像のみの知識のもと視聴。

序盤は「かどで」と「おんたん」主役の女子高生
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梟ーフクロウー(2022年製作の映画)

3.8

主役ギョンスが聞き取る、劇中でも重大な要素として挙げられる音の演出は、音響効果のある場所でこそ最大限に発揮されるのでこれは劇場で観るべき作品。

鋭利な針に目が刺されかけているポスターから当初はホラー
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蘇える金狼 4K デジタル修復版(1979年製作の映画)

4.1

生誕75周年記念“松田優作の狂気”と題し4Kでの単独映画館限定での公開

やはりこの頃の角川映画は良い!時代特有の今のこのご時世ではあまり褒められたものではないかもしれないが、観ているだけで充填される
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レザボア・ドッグス デジタルリマスター版(1992年製作の映画)

4.1

口汚い無法者集団が生産性の無い馬鹿話と口論を入り交えながら、悪巧みをするイントロ。そこからスーツを着こなし、クールなベースフレーズ から始まるGeorge Baker Selection 『Littl>>続きを読む

ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

3.7

「こいつはヒンナだぜ」

実写版ということもあり「杉元!これ(実写版)オソマ(糞)じゃないか!」と思いつつ最初は観たけどアシリパさんが外見で味噌を最初拒絶したけど食べたら病みつきになったように、食わず
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.9

前評判から察してフェミニズム要素もある作品という前提のもと、予告映像で引き込まれた色彩とか美術目的で映画館を訪れた。確かにそれらしき要素はあるにせよ、父性的な目線で観ると無垢な子が冒険を経て心身成長し>>続きを読む

TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

3.5

イントロダクションのパーティでの惨事から始まり、後々意味が出てくる序盤のカンガルーの印象深いカットや悲惨な出来事を予想させるホームパーティで降霊術に夢中になる主人公達と、ホラーの演出も悪くはないが所々>>続きを読む

アナイアレイション -全滅領域-(2017年製作の映画)

3.2

「自殺と自滅は違うのよ」

ぶっちゃけ何ひとつ良いことが起きない救いがない映画。映像が良くて、モンスター造形も刺さるけど先程も言ったように物語は救いがないのでナタリー・ポートマン主演でクトゥルフTRP
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斉木楠雄のѰ難(2017年製作の映画)

2.8

「おっふ」
頭を空にして薄笑いで観る映画。金ローなりで出たら丁度いいタイプ。

脚本は一切期待していなかったというか、改変は長期連載漫画の単発実写化作品の定めなので俳優が何処まで原作に寄せられるかとい
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スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

4.7

何を言ってもネタバレになるので、内容には言及しない。とりあえず、今までスパイダーマンの映画を1作でも観た人間は観たほうがいい。いや、行くべきだ。
2002年から続いたサム・ライミ版スパイダーマンから数
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スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

3.9

あらすじからクライム・サスペンスと認識して観ると後悔する、ヒューマンドラマと考えると納得がいくそんな作品。

脚本というか日常のカットは素晴らしく、全体的に高品質な作品だが、故に際だって印象に残るカッ
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殺人の追憶(2003年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

今や『パラサイト半地下の住人』の監督として有名になってしまったホン・ジュノ監督作品。個人的には『母なる証明』と今作が監督の代名詞な印象だ。

韓国の実在事件を元にしたサスペンスで、正直結末はあらすじか
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マチェーテ(2010年製作の映画)

3.5

「マチェーテ、嘘つかない。
マチェーテ、証拠わたす。」

首とびーの、モツでーのとグロシーンは割とあるけど、B級らしいチープさで割とカバーされるからか割と子供でも安心して観れる暴力映画。
なお、おっぱ
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沈黙の戦艦(1992年製作の映画)

3.2

個人的にはアクション映画のコックはヤバいという概念を生み出した元凶。

限定された状況下での、ミリタリーアクション映画という区分に関してはその手のパイオニアである『ダイ・ハード』に並ぶ傑作で、安定して
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RONIN(1998年製作の映画)

3.0

カーチェイスが全て実写だったり監督がカーチェイスのスタントマンとして参加してるなどの裏話を知ると評価が上がるそんな作品。

日本人的にはタイトルの浪人がいまいちピンと来ず、劇中で言及される浪人の例が赤
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回路(2000年製作の映画)

3.6

ホラー映画として観るよりもホラー要素の強いSF映画としての印象が強い。

だけど、怖くないのかと言われると決してそうではなく、下手にワッと驚かすという『リング』的な怖さではなく、言い知れない不安感や不
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コンスタンティン(2005年製作の映画)

2.9

嫌いか好きかと言われたら
キャラ・設定・世界観・映像全てがツボにハマるくらいには好きだけど、映画としてみたらいや、凡作だなという感想。

キアヌが喫煙するシーンも痺れるし、小道具も十字架を意識したショ
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Z Inc. ゼット・インク(2017年製作の映画)

3.1

心地よいB級映画。こういう頭悪い不快感がない暴力極振り作品を見ると「ケンシロウ、暴力はいいぞ!」と心のアミバ様が囁きだす。

設定としては、暴力以外にも悲しみだとか性欲といった感情の箍が外れるらしいが
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移動都市/モータル・エンジン(2018年製作の映画)

2.9

特殊効果が施された背景美術や、原作が星雲賞取っただけのこともあり世界観の設定もいい、特にスチームパンクとしての移動都市ロンドンのデザインなどはとても惹かれたのだけど

シナリオがそれに見合わないという
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THE JUON/呪怨(2004年製作の映画)

3.3

オリジナルの映画版『呪怨』が封切りされた際一桁だったせいかDVDの表面の俊夫が子供心に恐ろしく、まだそれで済めばよかったものの、たまたま観た1作目が伽耶子と俊夫をトラウマにしてしまい、『呪怨』という作>>続きを読む

ベラ bella(2015年製作の映画)

2.1

この作品の良かった点は正直『TED』が良作という事実を再認識させたという点だけだと思っている。

『TED』ではどんな駄目下衆熊であっても、振り回される2人は彼を一つの人格として扱い、今作の様にベラに
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レジェンド・オブ・メキシコ/デスペラード(2003年製作の映画)

3.1

『デスペラード』から続くマリアッチ3部作の3作目。

カロリーナになんか変な設定生えて、君ただの書店員の姉ちゃんだったのでは?と思ったり、中盤まで無闇な殺し多すぎない?目がシェイクされて覚醒するまでジ
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デスペラード(1995年製作の映画)

3.7

『エル・マリアッチ』から続くマリアッチ三部作の2作目。ブチョの俳優が作品内で切り替わったりカメオのタランティーノいるか?と気になるところは多いものの重要なのは、
バカスカ撃ちまくる銃撃戦とカッコいい仕
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SHADOW/影武者(2018年製作の映画)

3.2

HEROで芸術性の高さが評価された監督らしく、水墨画の様な美しさが際立つ
アクションシーンは予告で期待していただけに短さといい残念な点が目立つが、躍動感溢れる水滴といい挟まれるカットが美しい。
もう、
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ジャッカルの日(1973年製作の映画)

4.2

リメイクされてることを知らずこの作品を観れたことは幸いだった。
華やかではないものの、スマートかつ的確に計画を実行に移していく実態が見えないジャッカルと対する、粘り強く追跡を行う警視ルベル。
丁寧な脚
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TATARI タタリ(1999年製作の映画)

2.5

良くも悪くもThe90年代アメリカンホラーといった印象。
グロあり適度なホラーありおっぱいありと非常に安定していて、言及することがなくて困るほど凡作。

むしろ、映像特典で知ったリメイク元の『地獄へつ
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クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶジャングル(2000年製作の映画)

4.4

アニメではあるものの特撮を含むヒーローものの作品で個人的にNo.1だと思っている、そんなクレヨンしんちゃん作品。
クレしん映画は殺陣が素晴らしい『雲黒斎の野望』。PTAを黙らせた『アッパレ戦国』『オト
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映画ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険(2017年製作の映画)

3.2

クトゥルフオマージュかつNetflixにも配信されていたので観てみた。
個人的にはクトゥルフオマージュというよりかは、正統派冒険アドベンチャーな感じで、作画の質感の良さが最高。序盤の北極探索のシーンや
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ファイナル・レベル エスケイプ・フロム・ランカラ(2019年製作の映画)

2.3

B級映画としては当たりの部類。
ゲームに入り脱出のためにクリアを目指すという明らかに流行っていた、ジュマンジ続編を意識しているシナリオは置いておいて
B級映画サメ映画界の至宝シャークネードに始まり、キ
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裸のランチ(1991年製作の映画)

2.6

原作がどういう手段で作られたのとクローネンバーグの作風を知っていたので、生々しい映像が出てくるんだろうなと想像はしてはいましたが、
ここまで気持ち悪く意味不明な映像がお出しされるとは思ってはいませんで
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高慢と偏見とゾンビ(2016年製作の映画)

3.7

邦訳どころか、原題のタイトルで落ちている予想は超えないが外しはしない、
そんな近年B級映画で一二を争う良作。

アクションシーンは微妙だが、序盤のパーティに向かうモンタージュで許せる。あれは、ゾンビ映
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スピーシーズ/種の起源(1995年製作の映画)

2.8

ギーガーデザインのエロティックなシルの造形と人間体を演じるナターシャ・ヘンストリッジの美しさがあってこそな作品。特に茶髪のショートになってからが個人的好みもあるが最高。
少女時のミシェル・ウィリアムズ
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