明石ですさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

樹海村(2021年製作の映画)

3.6

日本一の自殺の名所「富士の樹海」には、自殺に失敗した人々が作った村があるという都市伝説があり、それを信じた若者たちが、樹海に入り行方不明になっていた。そこそこには怪談好きを自認する私でも一度も聞いたこ>>続きを読む

映画大好きポンポさん(2021年製作の映画)

5.0

「逃げて逃げて、もう映画以外逃げ場がなくて(本人談)」映画の世界に飛び込んだ根暗なシネフィル男が、ニャリウッドの敏腕プロデューサー、ポンポさんに筋金入りの根暗さを買われ(「目がキラキラしてるヤツに映画>>続きを読む

誰も知らない(2004年製作の映画)

5.0

子供を好き放題に産み散らかした母親が「1.おっきい声で騒がない。2.お外に出ない」というシンプルなルールを4人の子供に課し、愛人とともに消えてしまう。残された小学生の長男が、弟妹を守るべく奮闘する話。>>続きを読む

TATTOO「刺青」あり(1982年製作の映画)

5.0

「男は三十までにデカいことをやらなあかん。お袋がよう言うとったんや」

15歳で人を殺し、少年院を出てミナミでキャバクラを経営していた男が、借金に追われ妻にも逃げられ、破滅へ突き進んでいくさまを描いた
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パッション(1982年製作の映画)

3.7

「あなたの言う労働はあまりに愛に似過ぎている」

レンブラントの絵画を模した活人画映画を撮影するために工場を貸し切った映画監督。肝心の映画製作が「真実の光が見つからない」ために難航する中、工場長のひと
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犬鳴村(2020年製作の映画)

3.2

九州の有名な都市伝説「犬鳴峠」を映像化したホラー作品。オリジナルの犬泣村は、たしか森の奥深くに人知れず存在した朝鮮系の部落で、日本の法律が通用しなくて云々みたいな感じだった覚えがあるのだけど、本作では>>続きを読む

O.I.(2018年製作の映画)

4.2

ある朝、それまで誰一人として思いつかなかった、人類を根底から変えるような画期的なアイデアを閃いた男。しかし、それを聞いた相手はみな頭が爆発し死んでしまうため、アイデアを誰とも共有できずにいた、、

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事故物件 恐い間取り(2020年製作の映画)

3.6

売れない芸人が、TV番組の企画で、事故物件を何軒もハシゴし住むことになる話。原作者の”事故物件住みます芸人”松原タニシ氏は、熱烈なファンというほどでないものの、OKOWAや怪談最恐戦で何度かお話を拝聴>>続きを読む

きさらぎ駅(2022年製作の映画)

4.3

これは、2004年1月8日に行方不明となった
ハンドルネーム”はすみ”という女性が
匿名掲示板〈2ちゃんねる〉に
実際に書き込んだ内容を元に制作された作品である

素晴らしい導入、、

過去に「きさら
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水のないプール(1982年製作の映画)

5.0

「皆が騒がなかったら、今頃お湯沸いてたのにね」

なんの取り柄もない中年の地下鉄職員が、暴行されそうになった女性を助けたのを期に、欲望を膨らませ、クロロホルムで意識を奪い女性を犯す暴行魔と化す。80年
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怨霊 -THE HOUSE-(2007年製作の映画)

4.6

何かに取り憑かれ狂人と化し、妻を殺し解剖した医師の住んでいた「家」を取材することになったレポーターを襲う悪夢。その「家」には過去に3人の別々の医師が住んでいて、3人ともが妻を惨殺している。そこへ夫婦で>>続きを読む

アサシン クリード(2016年製作の映画)

3.2

中世末期、宗教裁判が全盛のスペインを舞台に、暗殺者に仕立て上げられた元死刑囚の男が暗躍する。アサシンクリードというと、中学生の頃に友人と一緒にプレイして以来、世界観の素晴らしさに魅せられ大人になっても>>続きを読む

紅い服の少女 第一章 神隠し(2015年製作の映画)

3.4

モーシンナアなる山の神が少女の姿をして山を降り、人をさらっているとの噂。近所の老人、恋人のお婆ちゃん、そして恋人本人がたてつづけに失踪したことで、ラジオDJの女性がラジオを通して情報を集め、彼らを捜し>>続きを読む

裸の十字架を持つ男/エクソシストフォーエバー(1990年製作の映画)

3.8

少女時代に悪魔に取り憑かれた過去を持つ女性が大人になってふたたび取り憑かれ、神父とアヤシイ宗教家の助けて得てテレビに出演、悪魔祓いショーで除霊をする話。まさかの本家『エクソシスト』でリーガン役を演じた>>続きを読む

屍憶 SHIOKU(2015年製作の映画)

3.9

テレビ番組のプロデューサーとして成功し、婚約者とは結婚間近、順風満帆を絵に描いたような男が、ある夜から、赤い女の出る夢にうなされるようになる。霊能者に相談すると、その女は、彼が産まれた日から取り憑いて>>続きを読む

野良犬(1949年製作の映画)

4.0

バスで拳銃を盗まれた新米刑事。その銃を使った殺人事件が巷で起きてしまい、辞令を出すも受け入れられず、東京中を歩き回り、盗られた銃を取り戻すべく奮闘することになる。泥臭くて暑苦しい、夏にぴったりの映画で>>続きを読む

イグジステンズ(1999年製作の映画)

4.2

脊髄に直接コントローラーを突き刺し、バーチャルリアリティに入り込んで遊ぶ次世代ゲーム「イグジステンズ」の体験会に呼ばれた人たち。プレイに参加すると、五感すべてがゲームに溶け込むあまりのリアリティに現実>>続きを読む

呪われの橋(2020年製作の映画)

2.9

大学の構内にある、夜中に歩くと死ぬとされる「女鬼橋」で肝試しをして以来、相次いで変死した大学生サークルを追う取材クルーを襲った死の怪奇現象。最近、『読むゾゾゾ』という本をシリーズで読んで廃墟や心霊スポ>>続きを読む

さらば、愛の言葉よ(2014年製作の映画)

3.6

「想像力を欠くすべての人が現実へと逃避する」

ゴダールが晩年に手がけた3D映画。3Dはもちろん、iPhoneやGoogleなど最新のテクノロジーにも目を向けつつ、毛沢東やチェゲバラら、かつて彼自身が
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シスターズ(2004年製作の映画)

4.5

田舎の安ホテルに泊まったバンドマン一向を襲う女幽霊。『人肉ラーメン』の監督のデビュー作ということでDVDを入手して鑑賞した。さすがはホラー大国タイ産のホラー、劇中随所に工夫が凝らせていて、しかもちゃん>>続きを読む

華氏451(1966年製作の映画)

3.8

「本当なの?昔は消防士の仕事は火を消すことで、本を燃やすことじゃなかったってのはさ」

本を読むことを禁じられた近未来。毎日書物を燃やすかたわら、そこに何が書かれているのか気になって仕方がない消防士の
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戦慄の絆(1988年製作の映画)

4.7

幼少期から兄弟間で何もかもを共有し生きてきた一卵性双生児。医療器具の発明で名を馳せ、双子で産婦人科医を経営しながら大学でも教鞭をとる、人も羨む「成功者」の暮らしを送っていたものの、双子の片方が、女優相>>続きを読む

リバー・オブ・グラス(1994年製作の映画)

5.0

「ずっとそこにあるのに今まで考えもしなかった。ある時気になりだしたの。この高速道路はどこにつながっているのだろう」

夫に逃げられ子育て等の家事は山積。まだ若いのにどこにも行けない鬱屈した日々を送る女
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TITANE/チタン(2021年製作の映画)

5.0

幼い頃の交通事故で頭蓋骨にチタンを埋め込まれた女性が、大人になって連続殺人を犯してしまう。身分を偽り他人の子になりすまして生きるも、頭に埋め込まれたチタンが、彼女に「普通」の女性でいることを許してくれ>>続きを読む

カラスが多すぎる(2016年製作の映画)

3.0

カラスが多すぎるのでありとあらゆる方法で駆除しようとした人間たちに降りかかる悲劇。これは動物愛護団体的なところの息がかかった作品なの?というくらい寓話っぽく作り手の意図も明らかで、たとえばこれをヒッチ>>続きを読む

ブラッディ・マリー(2016年製作の映画)

2.4

真夜中に面白半分で降霊術”ブラッディ·マリー”(日本でいうひとりかくれんぼ)をしてしまった女の子を襲う一夜の悪夢。これは正直全然面白くない。BGMやカメラワークをしっかり作り込んであるので期待してたら>>続きを読む

Lights Out(原題)(2013年製作の映画)

4.5

電気を消すと見える何者かの影。スウェーデンの有名な短編ホラーで、ハリウッドで長編映画化された作品は鑑賞済みでしたが、こちらはなぜかスルーしていた。いやこれ、長編映画より百倍怖いよ、、電気を消した瞬間に>>続きを読む

ベッドの下(2014年製作の映画)

4.0

「パパおやすみ、ベッドの下を見るの忘れないでね」からの予想だにしない展開。1分間に哲学が詰まった短編ホラーで、怖いというより難しいと言いたくなる笑。

箱の向こう側(2018年製作の映画)

4.2

妻と平凡な幸せを謳歌していた男のもとへ届いた、弟からのプレゼント。その場で箱を開けると、弟は「ごめんよ」とだけ言い去ってしまう。箱の中から出てきたのは、、『セブン』みたいなヤヴァイ話だったらどうしよう>>続きを読む

グリッドロック(2016年製作の映画)

4.6

渋滞に巻き込まれ、何が起こっているのかを確かめに車を離れた数分の隙に、車中の娘が消えてしまう。誘拐されたのか?犯人は誰?オチが読めず、この人絶対怪しいじゃん!と思った人が(ちゃんとした理由つきで)犯人>>続きを読む

キャリー(2013年製作の映画)

4.1

いじめられっ子の超能力復讐劇。プロムとホームパーティが大の苦手な私としては、いじめられっ子がプロムに参加して豚の血を浴びせられるというシナリオの時点でかなりキツいものがある(デパルマ作の初代『キャリー>>続きを読む

ジェイソンX 13日の金曜日(2001年製作の映画)

4.5

ジェイソン、宇宙へ行く。

電気椅子、銃殺、首吊りと、いかなる処刑方法をもってしても殺せなかった殺人鬼ジェイソンを、苦肉の策として冷凍保存していたものの、そのまま地球が滅してしまう!!500年後に地球
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狼男アメリカン(1981年製作の映画)

4.4

ロンドン近郊の人里離れた村へ旅行にきたアメリカ人バックパッカーが、地元の人々に謎の冷遇を受け、あてどもなく夜の野原を歩いていると、狼らしき怪物に襲われ、1人は即死。もう1人が狼男に変身し、ロンドンを舞>>続きを読む

ヒストリー・オブ・バイオレンス(2005年製作の映画)

4.3

インディアナの小さな町でダイナーを営み、妻子とともに平凡ながらも満ち足りた暮らしを送っていた男。店に押し入ったギャングを鮮やかな手際で返り討ちにしたことで、町のヒーローとして祭り上げられ、有名人になり>>続きを読む

クライムズ・オブ・ザ・フューチャー(2022年製作の映画)

4.6

近未来。人体が進化を遂げ、痛覚やウイルスによる疾患と無縁になった世界で、新たな臓器が増えつづける新種の病にかかってしまった男が、増えすぎた臓器を切除するボディアーティストとして活躍する話。クローネンバ>>続きを読む

10 クローバーフィールド・レーン(2016年製作の映画)

4.2

狂人か、命の恩人か。車の衝突事故を起こし意識不明の重態に陥り、目を覚ますと、鎖で繋がれていた女性。狂人なのな恩人なのかわからないサイコパスっぽい男に「未知のガスで世界が滅んだから地下で暮らすしかない」>>続きを読む