「それが可能であればどんな技術も実現せずにはいられない。人間の本能みたいなものね」
体の一部あるいは全てを「擬態」化させられた人間はどれくらい人間なのか?という人間存在の在り処をサイバーパンクSFに>>続きを読む
外の世界は凶暴な”モンスター”で溢れているため、「大きくなるまで外出してはいけない」と地下室で育てられた女の子。しかしある日その”モンスター”の秘密を知ってしまう。これはお見事ですね。二転三転する緻密>>続きを読む
突如として街に響いた謎の咆哮により全住民が失神。巨大な蜘蛛らしき生物が跋扈し、人間たちを糸でぐるぐる巻きにし繭に閉じ込められてしまう!たまたま一番最初に目を覚ました主人公が、街の人たちを引き連れて巨大>>続きを読む
何の変哲もない無害そうな老人の家に忍び込んだら、その老人が海兵隊出身の退役軍人で、あまりの強さに返り討ちにあうというアクション風ホラーの第二弾。
前作の舞台は普通に現代のデトロイトだった気がするのだ>>続きを読む
深夜にハードコアポルノを流して視聴率を荒稼ぎするTV放送局の男が、拾った電波から偶然流れてきた”ビデオドローム”なる拷問映像(赤い部屋みたいな)を観たことで、拷問映像の中毒に陥り、現実と幻想の見分けが>>続きを読む
巨匠2人が競作形式で作品を出し合う2本立ての中編映画集マスターズ·オブ·ホラー。今作はダリオ·アルジェント×ジョージAロメロというまさかの『ゾンビ』コンビで、完全に作り手に興味を惹かれて観た。「エドガ>>続きを読む
「彼(=麻原彰晃)がどんな人間だろうと意志は変わらないですね。最終的な解脱に導いてくれるのは尊師しかいないと信じているので」
地下鉄サリン事件の直後、元TVディレクターの森達也監督が、崩壊前夜のオウ>>続きを読む
耳を聾するロックンロール、筋骨逞しく頭の軽いハンサムな主人公、開始2分で特に理由もなく薄着になるヒロイン、これぞB級映画たるべきという要素をことごとく満たしながら進んでいくサイテーな(=素晴らしい)映>>続きを読む
性的な話ばかりで、高校生のお昼休憩みたい、、
というのが前半の正直な感想。リドリー·スコット本人が、神が宿ると信じてるはずの「細部」がこれでは、作品への敬意も持てやしない。映像面から、なんとかマトモ>>続きを読む
「弾が頭をかすめた瞬間、政治やくだらん話は吹っ飛んじまうさ」
ソマリアの内戦に介入した米軍が、避けられぬ死を覚悟し現地兵と戦った実話。誰もが”楽勝な任務”と踏み、食糧も水も、暗視ゴーグルも持たずに、>>続きを読む
名匠リドリー·スコットの監督デビュー作。ナポレオン帝政下のフランスで、決闘に魅入られた2人の男の歪んだ友情の行く末。『ブレードランナー』然り『グラディエーター』然り、後年までリドリー·スコット作品のテ>>続きを読む
こんなに美しい映画だったなんて、、大昔に初めて観たのが劇場公開のオリジナル版だったのですが、あらためて腰を据え鑑賞したこのDC版の画面の綺麗さには目を疑った。色調からカメラワークから、何から何まで芸術>>続きを読む
火星探査中に嵐に巻き込まれ、火星に置き去りにされた宇宙飛行士が、残された物資と科学の知識を駆使して生き延び、地球に生還するまでの3年間。90年代が舞台とのことで、私たちがたまごっちやゲームボーイで遊ん>>続きを読む
未知の惑星に降り立った宇宙船乗組員が、未知の生命体に襲われる話。エイリアンの寄生の仕方や、生まれてくる赤ちゃんエイリアンの造形(HRガイガーのデザインしたアレ)、そしてアンドロイドが実は〇〇でしたとい>>続きを読む
広大無辺の宇宙を旅する壮大なSF大作と思っていたら(そんなはずないと薄々気づいてはいたけど)、ちゃんと怖くて驚いた。エイリアンに「感染」した恋人に種を植え付けられたノオミ·ラパスが、タコ状の生き物を出>>続きを読む
「エイリアン(”異邦人”の意)」の定義をも変えてしまった言わずもがなの名作ホラー。監督したリドリー·スコット本人の手になるDC版を初鑑賞。オリジナルを見たのはずいぶん昔のことなので、どこがどう違うのか>>続きを読む
独裁者スターリンが急死してしまった!ので、配下の有力者たちが後継者の椅子をめぐって争う、史実をもとにしたブラックユーモア作品。
何時間も床に突っ伏していて、明らかに重症(あるいは死んでる)スターリン>>続きを読む
これは、、胸を熱くせずにはいられぬなあ。史実の改変もここまで練られたストーリーなら気にならぬどころかもっと見たいと思う。私が観たことある中では最高の歴史スペクタクルでした。ラッセル·クロウは好きでも嫌>>続きを読む
ロメロ映画のヒミツを知ってしまった。
これは誰にも教えられぬなあ。
「〇〇したら死ぬ」系のよくある設定ホラーに、新機軸のモンスター要素が加わった3年越しの続編。個人的には、こういう「〇〇すると△△」系の、等式の片方に何らかの要素を入れたらもう片側から半自動的に答えが出>>続きを読む
心臓病、発疹、喘息、半身不随、あらゆるハンデを背負い生まれてきた少女を襲う悲劇。親子愛ゆえの狂気という、ありそうでなかった新感覚ホラー。いやあ怖かったぜ、、私が見たことある中では、2020年代のホラー>>続きを読む
『エスター』の15年越しの続編。15年分歳を重ね大人になったイザベル·ファーマンがふたたび主演を務める、後日談ではなく、まさかの前日譚。公開時にスルーしていたものを、最近アマプラが「あなたが好きそうな>>続きを読む
想い人がありながら望まぬ結婚をした律儀で古風な姉と、その姉のかつての恋人に想いを寄せる奔放な妹。明治以前から続くオーソドックスな価値観の姉と、アメリカの占領後に民主化し、新たな価値観を持つことになった>>続きを読む
大不況の真っ只中、大学を出ていながら職にあぶれた青年が、田舎から上京してきた母と新妻をだまくらかしながら働いているフリをするも上手くいかず、というお話。小津安二郎初期のサイレント映画で、元は70分の尺>>続きを読む
「勉強して偉くなりなさい」と教えられ育った双子の小学生。しかしあるとき「偉い大人」だったはずの父親が、会社の上司にみっともないおべんちゃらを使いヘイコラしてるところを目にし、父への不信からグレていって>>続きを読む
夫が戦地から帰って来ず、子供が病気をし、入院費を払えなくなり、結果、体を売ることになった女性が、戦地から帰ってきた夫に「秘密」を打ち明け、互いにやさぐれ、新たな関係の構築を模索していくお話。前作『長屋>>続きを読む
将来を嘱望されながらも、若い頃のヤンチャがたたって闇医者になるほかなかった男と、肺病を患ったヤクザ者の物語。出世を重ね一等地に診療所を構えるかつての同僚に倒し、ドロドロの沼地の隣に住む町医者。そこへ転>>続きを読む
捨て子を拾ってきた長屋の大人たち。みんな子供が嫌いなので押し付け合い、、『東京物語』では両親を押し付け合わせた小津監督の戦後1作目の映画。戦災の焼け野原が残る中で撮られた作品で、配給に頼って生きる長屋>>続きを読む
「肉にウジ虫が沸いてる!もはや肉だった何かだ!」「これはウジ虫などではない、ただの寄生虫だ。塩水で洗い流せば食べれる」
てなわけで水平の反乱が起き、町に波及、帝国軍相手に「革命」を起こすお話。ロシア>>続きを読む
電車など未だなく「駅馬車」が使われていた西部開拓時代、南部アメリカを走り抜ける駅馬車に、白人と対立関係にあるインディアンが襲いかかり、乗客皆で立ち向かうことになる。ジョン·フォード監督がトーキー初期に>>続きを読む
婚期を逸しつつある女性に、父や兄、会社の上司と周囲のみなが、「お嫁にやろう」として嫁ぎ先を提案してくるものの、それを素直には受け入れられない彼女と家族の物語。小津映画定番の「お嫁にやるやらない問題」を>>続きを読む
ゴロツキが支配する村で用心棒を引き受けた男、椿三十郎の物語。ダシール·ハメットの『血の収穫』を下敷きに、黒澤明が時代劇に翻案した作品で、ハメットの小説が好きなので期待を大にして鑑賞。対立派閥を片っ端か>>続きを読む
なんたる美しき親子愛、、
父への愛から婚期を逃し「晩春」を迎えつつある女性と、彼女をなんとか「お嫁にいかせ」ようとする父と親族の四苦八苦の物語。主人公の父への愛は今でいうファーザーコンプレックスに近>>続きを読む
原水爆への恐怖から崩壊していく家庭。家も工場も何もかも売っぱらって家族ともどもブラジルに飛ぼうとする父と、彼に振り回される家庭、なんたるヒステリー!!と思うけど、55年当時はこれがまだ相当にリアルだっ>>続きを読む
息子や娘の顔を見るために田舎から東京へ出てきた年寄りの両親を、内心少なからず疎ましく思いながらももてなそうと努める息子/娘と、彼らを取り巻く人々の人間ドラマ。大人になり、結婚して家庭を持ち、変わってい>>続きを読む
絵画のように美しいアイルランドの田舎町に越してきたアメリカ人の男が、土地の女性と結婚し、静かな暮らしを始める、実は彼には、明かすことのできない秘密があって、、というお話。
ジョン·フォード監督後期の>>続きを読む