あきこさんの映画レビュー・感想・評価

あきこ

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関心領域(2023年製作の映画)

4.6

怖い映画だ。無関心ほど救いようのない恐ろしいものはない。

アウシュビッツ収容所の隣の家。高い塀で遮ろうとしても、銃声や悲鳴は絶えず聞こえる。
最初あの奥さんは感覚が麻痺してしまっているのかと思ってい
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ゴールド・ボーイ(2023年製作の映画)

4.5

ずっと感じてた違和感は何だろうと思ったら、後半怒涛の展開。
そんな普通の話なわけないよなと思ってたけど、予想以上のサイコパスだった。

舞台が沖縄なのが面白い。東京だったらこんな事件起こらないんじゃな
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.8

何が真実なのか最後まで分からず見られるのが面白い。
最初は無実と言ってる母親を信じていたけど、途中から殺したのかと疑いをかけてしまった。

ほとんど家か裁判所しか映らない話だが、その裁判の内容が十分刺
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カラーパープル(2023年製作の映画)

4.4

悲惨な設定の割に重々しくなく、パワフルでエネルギッシュな歌声と演出なのでサラッと見れた。
ラストも清々しくて思わず涙が。意外性があるわけではないけど、優しくて健気な人が報われる姿はいつ見ても心温まる。
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.8

ベラは美しい。それは彼女の見た目だけではなく、いつだって真剣に、欲望のままに、そして自由を守るために生きているからだ。
理性に縛られるだけではなく、自分の経験と五感、感情を大切に突き進む。

それがあ
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市子(2023年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

自分が自分であることを証明できないって、どんな人生を送れば良いんだろう。市子はどんなに不安だっただろう。
一つ一つの決断は、彼女をどんどん抜けられない地獄へと突き落としていく。

市子には戸籍がない。
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(2023年製作の映画)

4.7

重度の障害者、意思疎通がとれない人たちのことを自分がどう捉えているのか考えさせられる非常に重いテーマ。
相模原障害者施設殺傷事件をモチーフとしているため、最後に何が起こるか分かるので、流石に事件を起こ
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愛にイナズマ(2023年製作の映画)

4.6

怒涛の勢いで進む、家族の愛の物語。

前半は登場人物全員にイライラして、松岡茉優にさえハッキリしない発言にモヤモヤさせられる。
しかし父親と会話してからそれが一変、これでもか!という勢いで感情をぶつけ
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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

4.7

これが実話モチーフの話とは・・金に目が眩む白人達のなんて醜いことか。。
しかも結婚した人や家族を傷つけるなんて信じられない。あれでよく許されると思ってたな。

優柔不断で金に汚くて叔父に逆らえない、情
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正欲(2023年製作の映画)

4.8

許された気持ちになる作品。
社会の中で生きづらい時に思う「普通になりたい」がどうしてもできない。
誰にでもあることではないかもしれないけど、そんな人は世の中に意外と多いのではないだろうか。

本作の登
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.5

この絶望感はまさにゴジラ。敷島のどん底ぶりが悲惨すぎる・・エンディングに不穏な空気が漂い簡単には終われない空気も醸し出している。

シン・ゴジラの大成功を受けてまたゴジラ?と思っていたが、戦後の絶望感
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ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

4.7

真田さんが大好きな自分にとっては至福の映画!
だも一番かっこよかったのはドニー・イェンだった。本当にいつも良い役者だな、、動きもキレキレ!
キアヌ・リーブスも相当な年齢なのに凄い動き。途中からヌンチャ
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