蛙鳴喧騒さんの映画レビュー・感想・評価

蛙鳴喧騒

蛙鳴喧騒

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気狂いピエロ(1965年製作の映画)

3.8

色彩が鮮やかだったり、場面転換が独特だったりとセリフだけじゃないところにも魅力があった。ただ、ストーリーがぶつ切りのようでかつ冗長だったため少し集中しづらかった。

スマイル(2022年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

程よく楽しめる良いホラー映画だった。展開も、先が分かってしまうことが少なくてよかった。終盤の化物のチープさだけが残念だった。

コンジアム(2018年製作の映画)

3.2

全体的に恐怖の演出がチープに感じられて、ホラー映画として楽しむことが難しかった。

勝手にしやがれ(1960年製作の映画)

3.7

カメラワークと音楽が良い感じだった。他は傑出している訳ではなかった。

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.0

映像がとても美しかった。ベラが様々な人や主義に触れて経験を積むことで、成長しながら自己を獲得していく展開。その出自のせいもあって現代版フランケンシュタインのようだった。とにかく圧倒的なクオリティでディ>>続きを読む

八月の鯨(1987年製作の映画)

3.7

"人生は衰えてからの方が長い"という某マンガのセリフを思い出した。もう済んだことと人生を振り返るだけで、変化を拒む生活は何にもならない。

グリーンブック(2018年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

割とよくある正反対バディの冒険劇風映画といった感じ。人種差別やら冒険やらの各要素をそれぞれもっと掘り下げて欲しかった。

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

それぞれの日常であり「世界」である「影」が交わることによって何かが変わる、その濃淡の現れこそが生活だと表現していたのかなと考えた。特に大きな展開がある訳ではなくまだ退屈に感じてしまう場面も多くあったが>>続きを読む

フォレスト・ガンプ/一期一会(1994年製作の映画)

4.1

フォレストの純粋さのみによって進んでいく彼の人生が、時に面白く時に感動するもので見入ってしまった。ただ自分はフォレストほど純粋ではなかったのでジェニーとの結婚を素直には受け入れ難かったし、そこが引っか>>続きを読む

ベネデッタ(2021年製作の映画)

3.3

可もなく不可もなくといった感じ。美術的な要素などは良かったけどストーリーはそこまでだった。

コンパートメントNo.6(2021年製作の映画)

3.6

旅行に行きたくなった。前半の列車内での人との距離感の近さによって、後半の雪深い所特有の清々しさを伴った孤独感のような雰囲気や人里から遠く離れてしまった寂しさと解放感をより鮮明に感じられた。その空気感が>>続きを読む

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.3

面白くはあるけれどドラマを見るなら他にいい作品があるし、ゴジラを見るなら他にいい作品があると感じてしまった。どちらにも振り切れてない感じや、苦難が簡単に解決してしまうように感じられる展開のせいかもしれ>>続きを読む

ゴーストワールド(2001年製作の映画)

4.3

社会で生きていくためにある程度諦めて自分を捨てて普通に適合していく人と、抗う人の対比と両者の衝突がリアルでよかった。また、どんな関係性も段々と変わっていってしまうことも痛感させられた。

ナポレオン(2023年製作の映画)

3.4

映像に相当なお金を掛けていることが少し前面に出過ぎているように感じてしまったが、それ相応の楽しさを得ることはできた。

プラネタリウム(2016年製作の映画)

2.9

謎が謎のまま放置されておきながらまた新たな謎が放り込まれる形。期待していた展開ともどんどんと離れていってイマイチだった。

裸のランチ(1991年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

薬物中毒の作家が主人公なだけあってずっと内容が良い意味で気持ち悪かった。本当に内容は理解し難いけど面白かった。ジャックケルアックの路上を読んだ後なのでより楽しめたと思う。

ベニスに死す(1971年製作の映画)

3.7

とにかく画面がずっと美しかった。絵画を見ている気分になった。

街のあかり(2006年製作の映画)

2.8

つまらなかった。キャラクターの魅力が薄いから感情移入しづらかった。主人公の女性に対する行動がチグハグに感じられて、それが更にキャラクターの魅力を薄く感じさせた。

恋する惑星 4Kレストア版(1994年製作の映画)

3.8

フェイの行動が普通に怖くて恋愛劇どころじゃなかった。後半パートの方が内容も濃く、力が入ってるように感じて前半パートが必要だったのか正直疑問に思った。ただ雰囲気が良い、その一つだけの魅力によって最後まで>>続きを読む

犬神家の一族(1976年製作の映画)

3.5

トリックや殺害動機などの推理ものとして重要な要素のインパクトが少し弱いと感じた。全体的にはそれなりに満足できる作品だった。

薔薇の名前(1986年製作の映画)

3.6

キリスト教関連の美術は良かった。ストーリーは並程度に感じてしまった。

RRR(2022年製作の映画)

3.9

荒削りでご都合主義的な部分もあって、先が読めてしまう部分もあったストーリーだけど、そんなことを気にさせないくらい盛り上げ方が凄かった。主人公二人の過去がしっかり描かれてたからこそ感情移入しやすくて、胸>>続きを読む

ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

3.8

夜の不思議な感じが味わえた。段々と朝が近づいて来るのも良かった。ただ、コメディなのかシリアスなのか判断し難く、消化するのに時間がかかる場面も少しあった。特に良かったのはニューヨークとヘルシンキ。ニュー>>続きを読む

ノーカントリー(2007年製作の映画)

3.6

淡々と迫り来る恐ろしさ、話の通じなさそうな雰囲気が伝わってきて良かった。何もかもが突然に訪れて呆気なく終わってしまう、その連続が特に人生を思わせた。

インターステラー(2014年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

時間の差による家族の乖離と再生に感動した。展開も緊迫感がある瞬間とそうでない瞬間の落差が激しく全体を通して楽しめた。ギリギリ予想できない展開が良かった。

プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

3.1

復讐の原動力になっていた事件の全貌がいつまで経っても分からず、復讐行為やキャシー自体に感情移入しづらかった。

西部戦線異状なし(1930年製作の映画)

3.8

印象的な最期だった。戦争への不信は世間への不信に繋がった。戦争がまだ確かな感触を持って記憶にあった時代を感じた。

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