ナミさんの映画レビュー・感想・評価

ナミ

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ハロー!?ゴースト(2010年製作の映画)

4.1

いや〜やられた〜〜
なんともいえないB級コメディが一時間半ぐらい続いてまぁまぁ挫けそうになってたところ、終盤「ん?」と思った瞬間ブワーーッと怒涛の勢いで伏線回収、見事に泣かされてしまった。

なんかど
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.4

一人の静かな男の日々をただ追いかける、何の変哲もない毎日かと思いきや色んなドラマや変化が起こっている、という点でジャームッシュの『パターソン』にかなり近い感触だな〜と思いながら観ていたのだけど、より起>>続きを読む

パプリカ(2006年製作の映画)

4.3

私の感性ではやべーもん観ちゃったよ〜〜という感想しか出てこない、平沢進の音楽がよすぎる

花様年華 4Kレストア版(2000年製作の映画)

4.2

WKW4K二本目。
大人になった今観るとやはり『恋する惑星』よりこっちの方がグッとくるな〜〜!

映像、音楽、マギー・チャンとトニー・レオンの佇まい、全てに匂い立つような強烈な色気を感じる。性的なシー
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恋する惑星 4Kレストア版(1994年製作の映画)

3.9

WKW4K一本目。
ウォン・カーウァイ作品は中学生の頃に初めて観て衝撃を受けて、私が映画にハマるきっかけとなった存在の一つなんだけど、それ以降はなんとなく観る機会がなく久しぶりの鑑賞となりました。
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ももいろクローバーZ アイドルの向こう側(2022年製作の映画)

3.7

わざわざここにオタクの本気レビュー書く?とも思ったけど、せっかく長文書ける場があるし劇場鑑賞作の記録として✍️

私はかれこれ10年以上(2011年終わり頃から)のモノノフで、最初はがっつり追いかけて
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こちらあみ子(2022年製作の映画)

3.8

あみ子の挙動が現在3歳の娘のそれに近くて微笑ましい一方で、四六時中一緒にいて責任を負っている親としては「今は3歳だから許せている(そのうち落ち着くことを前提に踏ん張っている)し社会からも許されている」>>続きを読む

ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

3.6

『万引き家族』に続き家族の概念を問う是枝作品。『パラサイト』にも色々と通じるところがある(ソン・ガンホいるし、しかも役柄もなんとなく似てるし)。

赤ちゃんポストは元々個人的に関心があるトピックで、そ
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ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

4.4

池松壮亮と伊藤沙莉は二人ともいつだって素晴らしいのだけど、今回はちょっと想像以上だった…魂こもりすぎてた…。
特に伊藤沙莉、演技のみならずあの声が良すぎるんだよな〜〜〜!
日本にはああいうハスキー低音
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フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

3.6

始まった瞬間からこれぞウェス・アンダーソン!な映像のシャレオツっぷりにニマニマしてしまう。特に引きの画での構図やギミックが最高。

私にとってウェス・アンダーソンの映画は映像や演出を絵画的に楽しむのが
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パリ、テキサス 2K レストア版(1984年製作の映画)

5.0

我が不動のオールタイムベスト、スクリーンで観られる日がくると思わなかった…企画してくださった方々本当にありがとうございます…🙏

この作品の大きな魅力である美しい映像とライ・クーダーの音楽、やはり劇場
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世界で一番美しい少年(2021年製作の映画)

4.0

自身の家族の話も『ベニスに死す』にまつわる狂騒もその後の人生も、どれもこれも見ててしんどすぎた…。
ただただ美しかったというだけでこんなに人生かき回されるなんて。

『ベニスに死す』の作品自体も、タジ
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タグ(2018年製作の映画)

3.6

最近お上品な(?)作品の鑑賞が続いてたので、久しぶりにこんなファックばっか言ってるコテコテアメリカンなコメディ観ました🤟

中年5人組の鬼ごっこというあまりにもアホな設定に序盤は正直なかなか乗れなかっ
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ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

4.5

やっと観た〜評判よすぎるのでバチバチに期待して観たけど期待通りの面白さだった!
元々アクションとかカーチェイスとかには全然興味がない人間だけど、音楽とシンクロするとこんなにかっこよくて楽しめちゃうんだ
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鑑定士と顔のない依頼人(2013年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

あまり馴染みがないジャンルなものでミステリーを観る脳みそが全然育っておらず(かつ前情報全然なく観たのもあり)、「なんだこれ…」と思いながらバカ正直に観てまるっと騙された人です。
わからなかったこと多す
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愛のコリーダ 修復版(1976年製作の映画)

3.6

大島渚作品初鑑賞。
相当に生々しい衝撃作と聞いて覚悟して観に行ったんだけど、昭和初期の料亭という舞台設定や時代背景もあってなんだかファンタジーに見えてしまって、あれだけ直接的な性描写が多いにも関わらず
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パンとバスと2度目のハツコイ(2017年製作の映画)

3.6

主演の深川麻衣ちゃんは『愛がなんだ』で初めて見て印象に残ってたんだけど、この役も素敵だったな〜〜!
『愛がなんだ』の葉子とは対照的な、ぽわんとしてどこか浮世離れしている感じがとても魅力的でした。演技も
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エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ(2018年製作の映画)

3.7

所謂陰キャな主人公への共感性羞恥が炸裂してなかなかにしんどい映画だった…。『ブックスマート』を観た後なので若干古臭さを感じてしまったところもある。

主人公は中学生にして動画配信(視聴者ほとんどいない
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

4.6

「好きなカルチャーが同じ」って(対象がマイナーなものであればあるほど)それだけで運命に感じてしまうし、そういう嗜好って夢中になっている最中は自分の中で一番強固なアイデンティティのように感じてしまうんだ>>続きを読む

ソング・トゥ・ソング(2017年製作の映画)

3.0

日本公開決まる前からずっと気になっていた本作。
やっと公開された〜!と思ったらいまいち評価が芳しくなくて、レビュー見てるとなんか私好きじゃなさそうかも…?と思いつつ、でもこのキャストとあらすじで観ない
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ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

4.2

高校時代、スクールカーストの中の下らへんで地味に過ごし、(彼女らほど全てを犠牲にしていたわけではないけど)勉強ができるということを重要なアイデンティティとしていた私はまさに主人公たちと同じような女子高>>続きを読む

ステップ(2020年製作の映画)

4.4

現在1歳の娘がいる私、開始1分でカレンダー上の「一歳半健診」「予防接種 四種混合 水痘」の文字列だけであっさり泣く。

この映画は「もしも私が今突然夫と娘を残して死んでしまったら」の世界そのもので、あ
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.5

やーっと観れた!
イメージしてたよりはだいぶ軽くてエンタメ色強い作品だったけど、後半の怒涛の展開は息つく暇もなくガッツリ持っていかれて(でも置いてけぼりにはならない絶妙なスピード感)鑑賞後は130分と
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マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

3.6

んん〜〜〜『ブルー・バレンタイン』や『レボリューショナリー・ロード』並みのインパクトを期待してしまっていたのだけど個人的にはそれほど刺さらず。。
離婚は結婚の何倍もエネルギーを使うとよくいうけど本当に
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

4.6

私事ですが7月に出産しましてしばらく映画から遠ざかっておりました🤱
記念すべき産後初の映画鑑賞!

シャロン・テート事件の概要は知っていたものの、60年代のハリウッドやマカロニウエスタンのことは全然詳
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イングランド・イズ・マイン モリッシー, はじまりの物語(2017年製作の映画)

3.2

青春時代にがっつりスミス通った人なので楽しみにしていた本作。
髪型とか役作りのせいか、単純にイケメンすぎるせいか、はたまた私の(スミスではなく)モリッシー個人への思い入れが足りなかったのか、とにかく終
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愛がなんだ(2018年製作の映画)

4.3

岸井ゆきのの絶妙な垢抜けなさと幸の薄い感じが最高すぎる。天才。
テルコは彼女以外の女優さんでは考えられないなぁ。

「テルコ→マモル」と「仲原→葉子」の関係性を並列させて追っていくのかと思いきや、「マ
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ある少年の告白(2018年製作の映画)

4.0

アメリカ社会の実話ベースの映画の鑑賞が続いている〜。
黒人差別、ドラッグ依存ときてこちらはキリスト教と同性愛。日本人には馴染みが薄くてわかりづらい問題ばかり…。

神という概念を歪んだ方向に解釈して人
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ビューティフル・ボーイ(2018年製作の映画)

3.7

どれだけ周りの人を裏切っても断ち切れないドラッグの恐ろしさもさることながら、個人的にはどれだけ苦しくても子を見捨てられない、子から逃げられない親の性の方に恐ろしさを感じてしまった。
息子がドラッグに溺
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ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)

4.6

もっとコメディタッチな感じを想像してたら全然違った…!
『グリーンブック』がオスカー獲って監督がキレたというエピソードに妙に納得してしまう。

KKKメンバーによる気が狂ってるとしか思えない差別描写が
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運び屋(2018年製作の映画)

3.6

大好きな『グラン・トリノ』がよく比較対象に挙げられているので期待して行ったのですが、、
クライム映画としてはなかなかに楽しめたものの、家族ドラマとしての作りが微妙であまりハマれませんでした。

最後に
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グリーンブック(2018年製作の映画)

4.5

ぐうの音も出ない超〜〜〜良い話!
隙がなさすぎてともすれば鼻についたりありがちでつまらなくなってしまいそうなお話だけど、そんな邪念も起こさせないぐらい超〜〜〜良い話でした。
なおかつ全編に渡って小気味
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