排路さんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

排路

排路

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(1953年製作の映画)

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ヒラメ、三國連太郎のおはよう、心の声、不倫相手の手紙を読む上原謙と曇りと電車、新幹線の車窓の景色に上原謙の上司の声が重なる。大阪での密会、子どもで繋ぐ。

それでも私は生きていく(2022年製作の映画)

4.5

わたしも飛行機追跡アプリはじめた。

ぬいしゃべの学生たちがアイデンティティに悩む主体だとしたら、こちらのレアセドゥは過剰なまでに行動する主体で、いろんなことの合間を縫って父の様子を見に行かなきゃいけ
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EO イーオー(2022年製作の映画)

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自主的に目をつむりたくなる。こういう映画がいちばん面白くないと思う

おかあさん(1952年製作の映画)

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次女のちゃこちゃんが髪の毛切られたことの重大さに気づくのがよかった。あと、父親も兄貴も画面の手前の方で横になってるのもいい。父が死んだとき、姉がうどんをよそってくれないから自分でやろうとするけど手が止>>続きを読む

稲妻(1952年製作の映画)

4.5

たぶんマズイそばを食べたあとのシーンで、ぶどうのこと酸っぱいと言って思いっきりぺっするの、結構過激だと思う。
自宅前の狭い道(画面ではほぼ上下の感覚)、長いそば(そばも長いが机も低い)、当時のベランダ
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秋立ちぬ(1960年製作の映画)

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順子ちゃんとの関係が初恋にも、兄弟愛にもみえる可能性がある。2人とも何か根源的なものが欠落しているので、そういう2人が一緒にいるといろいろなことが想像させられるけど、カブトムシの語感がなんか切なくてよ>>続きを読む

女が階段を上る時(1960年製作の映画)

5.0

切り返しの始まりがいつも衝撃的。1人で喋ってると錯覚させる。加東大介のお嫁さんと高峰秀子のツーショットも素晴らしい。その際後景に行儀よく並ぶ4本の鉄柱は、続く帰り道を歩く高峰秀子のショットの背景の至る>>続きを読む

銀座化粧(1951年製作の映画)

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春が来たって歌を最後に子どもが歌い、田中絹代が仕事に向かうのって結構鬼展開。行方不明の子どもが魚持って戻ってきたときの田中絹代の暗黒なショットとロマンチックなぼうやと香川京子の旅館での白飛びするほど明>>続きを読む

ブラボー砦の脱出(1953年製作の映画)

4.5

初めてジョンスタージェスみた
メスカレロたちが大きな弓矢で包囲網を張り、それを目印に細かい弓で集中攻撃してじわじわと命をとりに行ってる様が絶妙に怖かった

(1963年製作の映画)

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ずっと同じ話する母親、愛の鳥を手放さない娘もこわいぞ、やってる技法は、RRRと同じだと思う。インド人でなければ

ドーナツもり(2022年製作の映画)

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こういう比喩にはうんざりするけど、主演の人はよかった。特に、常連客がまた新しいパートナー連れてきて、ドーナツ半分にしようって提案して返事待つとき、うんって言ってくれ〜って祈るショット。(相手が返事しな>>続きを読む

極北の怪異/極北のナヌーク(1922年製作の映画)

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セイウチ狩りのシーンはこんにちの応援上映になりそう。カメラにむかって釣果を嬉しそうに見せるナヌークもいた。

ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい(2023年製作の映画)

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眠る虫で、時間が全く進まない悪夢をみたのを思い出した。いまならその理由がわかる気がする。作中人物みんなアイデンティティに悩んでばっかで、なかなか行動がないのがいちばん良くない。。演技のことはいわずもが>>続きを読む

Yenendi: les hommes qui font la pluie(原題)(1951年製作の映画)

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フランス語、全くわかんないけど、粉が水の表面に溜まってる壺がいくつかのアングル・サイズで映ってること(形式主義的ヴィジュアル)、それが水路を伝っていって、鳥やヤギ?が生贄になって、雲が現れ雨が降る流れ>>続きを読む

チョビ髯大将(1926年製作の映画)

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私有地につき立入禁止の標識を、あれはホームレス用だろとぬかして、芝生一面にゴミを散らかすシーンがよかった。

三文オペラ(1930年製作の映画)

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Cタイプの衣裳を渡された時に寝始め、ギャングのボスが脱獄したときに起きた。悔しい…。

パンドラの箱(1929年製作の映画)

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シネマヴェーラのパンフレットにラストシーンに本人は「彼女の幼いころからの夢が叶った」と書いたとあって、めちゃくちゃ長かったけど、頑張って最後までみれた。全くクリスマスに見えない濃霧のロンドンのストリー>>続きを読む

ミス・ヨーロッパ(1930年製作の映画)

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ルルがタイピストで彼氏は新聞刷る仕事なので、カタカタガチャンガチャンと機械のけたたましいおとがずっと鳴ってる。トーキー移行期の作品としてはたぶん全然だめなんだろうけど、他にもカメラ、拡声器(Gaumo>>続きを読む

化石の森(1936年製作の映画)

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会話劇も人物のあからさまにわかりやすすぎる知的労働者と肉体労働者の描き分けも面白いんだけど、映画としては全然面白くなかった。オフの処理が雑すぎるし、ときどき挿入される砂漠の道を転がる草木?のショットも>>続きを読む

港々に女あり(1928年製作の映画)

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ずーっと見たかった初期ホークス…!
ルイーズブルックスがいつ登場するのか期待しながらみてた(わりと時間経ってからだった)けど彼女のスター性抜きにして、すっごいよかった。むしろ、ヴィクターマクラグレンが
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(1928年製作の映画)

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わたしの中で、ヴィスコンティの映画を観た後すごい疲労感を感じるのと同じような感じになって、その理由の糸口がつかめた気がする。
単に1人の人物の悲劇を見たいと思えないだけ。それにその悲劇が完全にコントロ
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淪落の女の日記(1929年製作の映画)

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ルイーズブルックスが感化院を抜け出すとき、仲間たちがみんなで指導員たちを抑えたり、日記を投げ合ったりするシーンの横移動がよかった。仲間のうちの1人が指導員のようにドラをたたいて指揮する姿の過激さとか、>>続きを読む

猫の食事/食事をする猫(1895年製作の映画)

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ねこは犬のとは違い飼い主を主人と思っておらず、自分と同じねこだと思っている。そして、エサを持ってきてくれるねこだと。
明らかにフレームへのイン/アウトが演出されている。ねこのためのフレーミングであって
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アメリカ消防夫の生活(1903年製作の映画)

5.0

時間的空間的に重複するアクションは、通常の語り方からみたらネガティブな引っかかりがあるけど、当時は異なる角度からもう一度みせることで主題であるレスキューのシーンを引き立ててたのではなかいかと思う。
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イルマ・ヴェップ(1996年製作の映画)

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二項対立の片方が誇張されて過ぎているし、マギーチャンが窓から出るのを後ろから安定したカメラで撮るのは見せ過ぎだけど、、
マギーチャンの身体の軽さはそういうところを感じさせないくらいよかった。
本来感じ
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レ・ヴァンピール -吸血ギャング団-(1915年製作の映画)

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3日間かけてひとつの映画みたの初めてだった。10部のFINが出た時の気持ちは忘れないようにしたい。

二羽の鳩(1949年製作の映画)

5.0

ギトリの映画はやっぱり室内劇の方が好き。
目線と同じ高さに頭像があり、アンティークの家具が展示されてるようにあって、演劇の小道具として用意されたような椅子と机とドアがある。度重なるあり得ない偶然、怒涛
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新しい遺言(1936年製作の映画)

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サッシャ・ギトリ特集@シネマヴェーラ最終日(わたしのなかでは)

召使はさっきここにいたからこっち側のドアから出てくると考えるまでもないくらい極めて自然なことすら、ギトリは主人たちが見ている方とは別の
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夢を見ましょう(1936年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

相手の返事の隙を作らないでずっと愛を伝え続けるギトリ。
愛人が自分の家に来るまでの道のりを、めちゃくちゃ詳細に妄想するギトリ。
寝取った人妻との結婚の都合を合わせるためフル回転でその(同じく外泊してい
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祖国の人々(1915年製作の映画)

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芸の実写というキーワードがすごく良いなと思った。ギトリが王冠の真珠や彼らは9人の独身男だったで、真面目に順接で語る構成より優先したものについての説明がつく気がする。

役者(1948年製作の映画)

5.0

父と自身1人2役を演じるようになる、電話を隔ててタバコに火をつける仕草が重なる…感動した

デジレ(1937年製作の映画)

5.0

ギトリがシネマトグラフと濱口竜介に通じる、ジャンルノワールの少年時代を目撃できる祖国の人々と父を演じた役者と合わせて素晴らしい体験だった。

会入り口からは想像できない出口に辿り着く会話、交わらない召
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