冒険野郎マクガイヤーさんの映画レビュー・感想・評価

冒険野郎マクガイヤー

冒険野郎マクガイヤー

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ハードコア(2015年製作の映画)

4.5

「全編POVでFPSゲームのような映画を作りたい」こんなアイディアは誰もが頭に浮かべるものだが、ここまで徹底してやられると以後同じ形式で作るのは難しいのではないか。記憶を失い喋れない主人公。同じデータ>>続きを読む

ゴースト・イン・ザ・シェル(2017年製作の映画)

1.0

押井版の草薙素子は中身が50代の女性だったが、ルパート版はティーンエイジャーという感じ。主人公の葛藤や成長がよく分かるが、だからといって面白いとは限らない。良いシーンや台詞は全て原作やアニメの引用であ>>続きを読む

レゴバットマン ザ・ムービー(2017年製作の映画)

5.0

これまでのバットマン(特に映像作品)を全てターンエー的に踏まえつつ、バートン版ほど閉じておらず、ノーラン版ほど深刻でなく、DCEU版の100倍は面白く、監督の原体験と思しきスーパーフレンズネタが満載で>>続きを読む

仮面ライダー×スーパー戦隊 超スーパーヒーロー大戦(2017年製作の映画)

4.5

思い返せば春のオールライダー映画のゲストは大人も子供も皆屈折していた。子供かと思えば幽霊だったし、ミッチーかと思えば歴史改変ライダーだったし、藤岡弘でさえ五十年のうちに積み重なった心の澱みのようなもの>>続きを読む

パッセンジャー(2016年製作の映画)

3.5

余程のSF文学青年が作ったと思しき大人向けラノベSFみたいな映画。『眠れる森の美女』を背景に王子の罪と贖罪を描くのだが、痩せる前のクリス・プラットならもっと良かった。この監督は嫁への嘘やコンプレックス>>続きを読む

ひるね姫 〜知らないワタシの物語〜(2017年製作の映画)

4.0

トヨタ期間工が他社の車やバイクで通勤したら罰金をとられ、敵が日本の経済を破壊するグローバルでグーグルなシン・ゴジラで、トヨタウイングを生やした自動運転ロボットで日本を救うという、都市伝説じゃなかったフ>>続きを読む

劇場版 ウルトラマンオーブ 絆の力、おかりします!(2017年製作の映画)

3.0

敵に有名芸能人、いつもより力の入った特撮、ゲストにパイセンウルトラマンが登場、本編のその後もきっちり描くという、ライダーや戦隊に負けない立派なお祭り映画。ダイナやガイアやエックスの映画版、ウルトラマン>>続きを読む

モアナと伝説の海(2016年製作の映画)

4.0

行きて帰りしマッドマックスにワイルドスピードがユーアーウェルカムでデイダラボッチな見所てんこ盛りなアクション大作であるにも関わらず、物語はプリンセスが本当の自分を知り仲間たちに自身の価値を気付かせると>>続きを読む

映画プリキュアドリームスターズ!(2017年製作の映画)

3.0

常人では判別し難い数のプリキュアと妖精がイチャイチャしたり、延々とバトルシーンが続いたり、この予算と期間では不可能なミュージカルに挑戦して、そこぬゲスト出演する芸人が唄うシーンが一番長かったり……とい>>続きを読む

哭声 コクソン(2016年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

正に21世紀のエクソシスト。ペテロの否認と聖痕でこの話の意味がはっきりするクライマックスは素晴らしいが、『エクソシスト』が悪魔のように暴れる娘に時代の恐怖を反映したように、現在の親にとって一番怖いのは>>続きを読む

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

4.5

実写ミュージカルがあたらない最近のハリウッドで、なんで本作が成功したのか、最後まで観ると分かる。夢と犠牲、やりたいこととやれること、全てを注ぎ込んだ結果のラストと白昼夢とアイコンタクト。そしてライアン>>続きを読む

トリプルX:再起動(2017年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ヴィン・ディーゼルVSドニー・イェンのみならず、トニー・ジャーまで脇に回る豪華なキャスティングに加えて、まさかの2レスペクト。二人で戦ううちに芽生える友情という黄金ストーリーは、ワイルドスピードみたく>>続きを読む

デンジャラス・ミッション(2016年製作の映画)

4.0

ブルース・リーとコブラとマイケルとマーティ・マクフライのコスプレをしたスタントマンが80年代アクションフルレスペクトで悪者を倒すというボンクラには堪えられない映画。ドイツ映画だけど主役の4人は移民とい>>続きを読む

セル(2015年製作の映画)

3.0

「携帯電話が人を狂わせる!」という分かりやすい話なのだが、冒頭の迫力が凄い。しかし、なんだかダイジェスト版みたいな編集にイマイチ乗れず。

マリアンヌ(2016年製作の映画)

3.5

全ての映画がごっこ遊びであるとしたら、「何かのふりをする」スパイ映画は映画としての本質に迫りやすい。だからスピルバーグもタランティーノもスパイ映画を作る。本作の男と女は中盤まで「何かのふりをしている」>>続きを読む

スノーデン(2016年製作の映画)

3.5

オリバー・ストーンにぴったりなスキャンダラスでポリティカルな題材を、オリバー・ストーンお得意の青年の成長物語として描いた映画。おまけにエスピオナージュものとしのサスペンスまでつく。本当にスノーデンがこ>>続きを読む

ニューヨーク 冬物語(2014年製作の映画)

1.0

たまたまテレビで鑑賞。アメリカの幸福の科学が製作したと言われても信じそうなトンデモパワーを内包した非ヤング向けのヤングアダルト映画。白馬と赤毛が最強なのを実感。

ザ・コンサルタント(2016年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

「ナメてた相手が実は殺人マシーン」映画としてはモタモタしているのだが、「弟」の笑顔で全てを許したくなる快作。是非シリーズ化して欲しい。そしてジョン・ウィックと戦って欲しい。

脱獄広島殺人囚(1974年製作の映画)

5.0

祝DVD化。欲と煩悩にまみれた松方弘樹演じる主人公が、自由を求めるためにひたすら脱獄する。うんこまみれになりながら脱獄して嫁と立ちバック、脱獄して三国人を脅迫して牛解体ビジネスで大儲け、刑務所内の諍い>>続きを読む

虐殺器官(2015年製作の映画)

4.0

伊藤計劃原作映画三作の中で一番良い。ちょっと硬い台詞も原作リスペクトだし、「この映画を観てる人にも○○の文法の影響が!」もちゃんとある。なによりボンヤリ観てる人は絶対に気づかない濃縮されたSF描写が(>>続きを読む

沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)

4.5

スコセッシ遠藤周作踏み絵の上で交わったような映画。すごく真摯に作られているし、面白いが、キチジローが格好良すぎるのが唯一の欠点か。もっとこう、ゴラムになった山崎邦正か神戸浩みたいな感じが良かった。