MovieKさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

彼女がその名を知らない鳥たち(2017年製作の映画)

3.8

共感0!の煽りがピッタリな感情移入の余地が無い不思議なラブミステリー。蒼井優は全く興味無いんだけど、頑張ったね。
阿部サダヲはちゃんと汚くて良かったんだけど、竹野内豊はこういう使い方するとよくないんだ
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モラルセンス ~君はご主人様~(2022年製作の映画)

2.8

こんな世界あったんだ!みたいなレビューに惹かれて観たけど、BDSMの触りにもならないような薄めの内容にガッカリ。アイドル2人の弱めの戯れを緩やかに楽しむだけなので、2人のことを全く知らないで観ると特に>>続きを読む

フラガール(2006年製作の映画)

3.4

もう少しわちゃわちゃした作風を想像してたら、暗い…全体的に華がない…そういうメッセージなのだとは思わない暗さがある。こんなに地味な展開なら、フラガールじゃなくて開発の方に焦点を置いたらもっと面白かった>>続きを読む

ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

4.0

ジャケットの雰囲気もあって、勝手な思い込みでホラー・サスペンス的なやつだと思ったら、普通に変化球なラブコメだった。法廷物としての謎解きもそこそこ面白かった。
実際にはかなり設定に無理があるのだけど、デ
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アリスのままで(2014年製作の映画)

3.8

感動するし感情移入して胸が苦しい感じもあるのだけど、映画だからということもあって進行のペースが早すぎて徐々に失っていくような恐怖みたいなものが薄い。
ジュリアン・ムーアのバリキャリ研究者からどんどん覇
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モンスター(2003年製作の映画)

3.9

設定が激しすぎるなと思ったら実話ベースで驚く。どうにもうまくいかない可哀想な要素や社会復帰を難しくする差別的な社会に対するメッセージ性もありつつ、こんなやつどうセーフティネット張ってもダメだよな、みた>>続きを読む

昼顔(1967年製作の映画)

3.4

日本の映画・ドラマ「昼顔」のオマージュにもなった1967年の作品だけど、単なる不倫物じゃないマニアックな妄想淑女でびっくり!ストーリーとしては、まあそうなるだろうねという割と単純な展開だけど、皆さんの>>続きを読む

宮松と山下(2022年製作の映画)

3.9

エキストラと現実の錯綜する様子が宮松の自我を写すようであるし、裏側に色々なことがありそうな含みはたくさんあるんだけど、説明しすぎない展開もよい。
中越典子の幸の薄い雰囲気も良いし、香川照之の「顔芸」が
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聖なる証(2022年製作の映画)

4.2

ホラー映画かと思うようなおどろおどろしいBGMが不気味な雰囲気を醸し出していて、この時代の宗教の重苦しい感じが作品全体から滲む。
重たいテーマが多岐にわたるのだけど、それぞれにとっての「ストーリー」が
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MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

4.1

ループ物は結構やり尽くされてると思うけど、単に成功を引くまで失敗しまくるだけでなく、ループを使いながら少しずつ課題をクリアしていくのがよい。いつ解除されるか分かんないから仕事もちゃんとしとかないとね、>>続きを読む

311(2011年製作の映画)

3.8

色々と批判の多い本作だけど、あの震災直後にこれを収めるために動けるのはシンプルにすごいし、映像に残した意義は十分にあると思う。線量計の気にしかたとか、瓦礫の処理をする様子とか、流された家族を探す人達の>>続きを読む

ガール・コップス(2019年製作の映画)

3.7

なんで観ようと思ったのかも忘れたレベルの気持ちで見始めたけど、コメディ感もありつつ、テンポよく、女性バディ物として良かった。
展開にはだいぶ無理はあるが、強いおばさん、という画だけで面白くなるのウケる
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さかなのこ(2022年製作の映画)

3.4

面白いか面白くないかで言えば全然面白くはないんだけど、前半の誰に向けた何の映画なのか全く意味不明な寒い感じからの後半の仕上がりが悪くなく、何よりさかなクンを演じたのんの実力を感じさせられた。シリアスな>>続きを読む

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

3.8

良くも悪くも前評判の通りで、評論家の評価が低いのも、お客さんの反応は良いのも分かる。
オープニング後の兄弟の下りは、長い割にその後の示唆も少ないし、作品全体に漂う冗長さを象徴してしまった感じがする。横
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自由への道(2022年製作の映画)

3.9

序盤は、この展開で2時間以上の作品をどう保たせるのかな…と思ったけど、飽きさせない展開で割とあっという間だった。あえて言えば裏をかいたり知恵を使う要素が少なくて、闘争劇そのものはやや単調だった気もする>>続きを読む

ヒトラーのための虐殺会議(2022年製作の映画)

3.8

冒頭から登場人物が目白押しなので全然頭に入ってない状態になるのが初見殺しだけど、会議に入ってからは席次の関係でそれなりに関係性が分かって楽しさが出てくる。この不安感が楽しさを下げてしまったのが残念。>>続きを読む

マーダー・ミステリー2(2023年製作の映画)

3.7

前回に引き続きハードルの低さが功を奏して満足。ただ、アクションとかはいらないんだよな、まあNYPDはまだしも、普通の美容師が特殊部隊と互角に闘うとコメディとはいえちょっと冷めちゃう。
とりあえず大いな
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マーダー・ミステリー(2018年製作の映画)

3.8

めちゃくちゃ期待値低かったので結構笑ってしまった。完全コメディではあるのだけど、テンポ良いし、ギャグがくどくないのが良いな。
ジェニファー・アニストンが良い歳の取り方していて良かった。

CURE キュア(1997年製作の映画)

4.1

終始不安な気持ちになる雰囲気がピリピリしていて、仕掛けは早い段階から分かるんだけど、その構造故にどう展開していくかが読めないところがよい。
先生の家のシーンがゾクっとして良かったなあ。この映画のタイト
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ある男(2022年製作の映画)

3.7

日本アカデミー賞での印象もあり、期待値が高すぎたギャップでやや辛めの受け止め。
トリックも引っ張った割になんてことは無いし、物語もやや中弛みする。
本質はその人自身にある、という一貫したメッセージには
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セントラル・インテリジェンス(2016年製作の映画)

2.0

インパクトあるドウェイン・ジョンソンの出オチ以外には特に特徴がなく、以降はひたすらB級のオーラを隠し切れないまま終わる。
ドウェインがアホっぽいキャラ設定なので、声のトーンがモアナの時のマウイ感強い。

PLAN 75(2022年製作の映画)

3.8

設定の面白さもさることながら、市役所職員やオペレーターとして制度を淡々と執行(推進)する立場の姿が色々と描かれたのが良かった。
物足りないのは、対象となる高齢者は個の視点が中心で、こうした制度が成立す
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アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー(2018年製作の映画)

3.8

宇宙が舞台になった瞬間に急にアベンジャーズの小物感を感じてしまって、有利な土俵じゃないと絶対勝てないよな、と思った。いや、かっこいいんだけど、ほぼ普通の人だよなあ…
スケールが宇宙全体をかけて壮大なく
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アベンジャーズ/エンドゲーム(2019年製作の映画)

4.1

アベンジャーズシリーズの集大成で、こういうのが好きなんだろと札束で頭を叩かれている感じがするんだけど、思わずご馳走様ですと言いたくなる全部盛りの贅沢。
タイムマシンちょろすぎるだろ、と思わなくも無いけ
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テトリス(2023年製作の映画)

4.7

日米ソを舞台にしたテトリスをめぐるライツバトルで、ハード単位での細かな流通の版権や法務的なマニアックな論点がストーリーの軸になっていて面白かった。
ステレオタイプおそロシアだけでなく、ソ連末期の官僚の
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あのこは貴族(2021年製作の映画)

3.2

お嬢様と田舎育ちの2人及びその周辺を通じて見えない階級社会を描くのだけど、ややステレオタイプな感じもしつつ、安易に札束だけで表現しない辺りは良い。
金持ちも金持ちなりに苦労している、という視点を超えて
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凪の島(2022年製作の映画)

2.8

久々に加藤ローサを観たくなって流してみたら、ものすごい優しい世界の連続…島の閉鎖性とか陰湿な感じが無くて悲しい。
全体的にセリフくさくて集中できないんだけど、とりあえず新津ちせちゃんが主役のお話かと思
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フィンチ(2021年製作の映画)

3.5

最近のAIの進化を映画的に捉えるとこんな感じなんだろうと思いつつ、何より世界観の設定が適当すぎてワクワク感に欠ける。
映像の綺麗さなど魅力も多いのだけど、予算をCGとトムハンクスに全振りしたような作品
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ペルシャン・レッスン 戦場の教室(2020年製作の映画)

4.1

設定おもしろ!と思いつつ、こういうのって大体設定だけなんだよなと思ったら、ちゃんと設定がプロットの中心になっていてとても良かった。
しかし途中の色恋話は全然いらなかったな…
コッホ大尉の最後は表情の良
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アムステルダム(2022年製作の映画)

3.3

キャストと豪華だしストーリーも面白いはずなんだけど、何となく淡々としていてあまりハマらなかった…世の中的にもそんな感じと知ってちょっと安心した。
序盤の立ち上がりとか、第一次大戦期の物語あたりは熱いん
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ONE PIECE FILM RED(2022年製作の映画)

3.3

ミュージカル映画ばりの歌展開で、自分はターゲット世代じゃないんだなあと思いながらも、音楽を聞き返すくらいには楽しめた。
ワンピースの映画は全く観たことないんだけど、ストーリーと関連させつつ原作に影響を
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ちひろさん(2023年製作の映画)

3.3

雰囲気は好きな映画なのだけど、とにかく優しい世界なので、驚きや暴力が起こりそうな場面でも必ず穏やかに事が進むためやや物足りない。あと、やや冗長かな。
特に前半は無理ある展開も多く、マニアックピクシード
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華麗なるギャツビー(2013年製作の映画)

3.7

バビロン自体がオマージュかもしれないけど、1920年代の華やかな演出って酒池肉林な感じがあって、日本で言うバブルが同じようなステレオタイプで描かれるのと同じニュアンスを感じた。原作の映画ではこんなエロ>>続きを読む

ヒトラーの死体を奪え!(2022年製作の映画)

3.3

設定の面白さに対して、双方のモチベーションが低すぎて全然ハラハラしない。この手のテーマにしては政治的な面白さもほぼ無い。
珍しい攻撃の仕方についても、ゲリラ戦するには舞台が悪すぎて攻撃力を抑えたように
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バビロン(2021年製作の映画)

4.1

1920年代のハリウッドにおける栄枯盛衰をスター俳優の視点で描くのは割と王道な感じだけど、映画の収録技法が変化していく様をストーリーの土台に据えつつ、グロテスクなように見える酒池肉林の映像美が、多様性>>続きを読む

歩いても 歩いても(2007年製作の映画)

4.0

ちょっとホラーっぽい感想を目にして面白半分で観たけど、全然ホラー要素は無い。人間怖い、ってのは明らかに大袈裟だし、普通にハートフルです。
とにかくおばあちゃんちに帰った感の再現度が半端なくて、映画観て
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