MovieKさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

アメリ(2001年製作の映画)

3.4

すごくよく目にするけど何となく回避してきてしまっていて、やっと観た。
全体から醸し出される徹底した世界観と、オドレイ・トトゥの魅力、軽快なパリジャン音楽、妙なエフェクトが癖になり、サブカル界隈で絶大な
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RRR(2022年製作の映画)

4.1

大掛かりな物語構成とか暑苦しい友情とか、あり得ない身体能力による激アツな格闘シーンなど、見どころたっぷりだけど、あえて言えば、本当に無駄なシーンは無かったか?!ちょっと間延びしてる感じあるので3時間い>>続きを読む

ザ・メニュー(2022年製作の映画)

3.8

徐々に狂っていくことで期待感を高める割に、最後まで動機がよわよわで、なんで?の気持ちの方が勝つ。でも、料理サスペンスという不思議なジャンルとしてはちゃんと料理も美味しそうだし、美しくてよい。
その点、
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Fukushima 50(2019年製作の映画)

4.3

重たくてしんどいか、軽々しく扱われている心配でなかなか手が出なかったんだけど、変に政治色も強すぎずちょうど良いバランスで良かった。
あの時、関東にいて断片的な情報しか無い中での緊張感も身体が思い出した
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ラウンダーズ(1998年製作の映画)

3.7

ポーカーを題材にした映画が観たくて鑑賞。面白いんだけど、駆け引きにあまり緊張感が無く、ラウンダーズという思考パターンの人がいるんだなあ、という学び。そういう意味ではエドワードノートンのクズっぷりが、本>>続きを読む

大怪獣のあとしまつ(2022年製作の映画)

1.5

前評判が悪すぎたのでハードルが地面にめり込むくらい低かったけど、それでもハードルを超えられなかった。ラストの批判が多いけど、それどころではない。
設定は素晴らしかったけど、中途半端にシンゴジラを意識し
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エノーラ・ホームズの事件簿2(2022年製作の映画)

3.8

前作に続き軽快な展開と謎の視聴者への語りかけが面白く、謎解き要素も気を衒ってなくてファンタジーとして楽しめる。
しかし、色々な意味で結局シャーロックホームズの魅力頼りなのか…と少し残念な感もある。

赤い闇 スターリンの冷たい大地で(2019年製作の映画)

3.7

ロシア革命のときからウクライナの弾圧は繰り返されていて、今のウクライナ侵攻と重ねながら苦い感情で観ざるを得ない作品。しかし、ストーリーの強弱もあまり無いので、映画としての面白さはやや欠ける。
経済の勉
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ボイリング・ポイント/沸騰(2021年製作の映画)

4.3

忙しいレストランの内側をワンカットで描くという設定自体が秀逸なんだけど、イライラする展開や厨房も客も多様な人間模様の面白さがよい。家庭問題やドラッグ、アル中、移民、黒人差別など社会的な視点も緩やかに描>>続きを読む

ナイブズ・アウト:グラス・オニオン(2022年製作の映画)

3.8

前作に比べるとやや捻りが弱かったのは残念だけど、時系列の前後や名探偵の無双は心地良い。作品の構造の問題で前半がやや冗長で、2時間超える必要は無かったように思う。
コロナを作品に取り込む演出が好きなんだ
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スティング(1973年製作の映画)

4.1

古典的などんでん返しクライムサスペンス。ツッコミどころはあるけどハラハラする展開が心地よい。
悪役がちょろすぎて可哀想。ポーカーの緊迫したシーンはジョジョ好きにはたまらない。
作風などは全く違うのだけ
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SING/シング:ネクストステージ(2021年製作の映画)

3.3

やむを得ない事情で吹き替え版で観てしまったのだけど、ライオンの違和感よ。本人が悪いわけじゃあなく、年齢や風格が全く合わない役を当てられて不憫である。
1に比べて個々のエピソードが弱すぎるし、ネズミを削
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見えない目撃者(2019年製作の映画)

3.6

設定は面白いし、吉岡里帆もそこそこ良い感じなんだけど、捜査の進め方が、そうはならんやろがい状態で冷めてしまう。
主人公側も犯人側も肝心なところで致命傷を与えるつもりがなく、壮大なプロレスを観ている感じ
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ルース・エドガー(2019年製作の映画)

3.8

思わせ展開がずーっと続き、結局モヤモヤするのでこの手の着地が苦手な人にはイライラするかも。
単なる「黒人」ではない出生はお話に深みをもたせているし、俳優陣もよいのだけど、友人関係の妬みや夫婦の立ち位置
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バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版(2022年製作の映画)

3.6

ツッコミどころ満載の仕掛けに相当な無理があるけど、謎解き編のコロコロ変わる展開や勢いは気持ち良い。ラストは完全に蛇足だと思う…
「天才」の描き方が厨二病的で、全体的にお芝居のくささが鼻につく。
ウェブ
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軽い男じゃないのよ(2018年製作の映画)

3.7

明らかにメッセージ性が強い設定ながら、正面から扱う作品はあまり目にしないので新鮮で面白かった。
けど、入れ替わった男性がお店で会計やりながらリリアン編んでるあたりは皮肉というより固定観念を乗り越えられ
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レッド・ライト(2012年製作の映画)

3.4

超常現象の謎に迫る劇場版テレビタックル!
設定の面白さと、序盤の展開の良さはどこへ行ったのか頭を抱えるくらい後半の尻すぼみ感がひどい。闘いのモチベーションが不明すぎる。
オチも許容範囲なんだけど、そう
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クライ・マッチョ(2021年製作の映画)

3.3

クリントイーストウッド好きなので贔屓目に観ても、かなり物足りなさが大きい。唐突に始まり、起伏も無く、かなり無理のある色恋など、期待感高かっただけに残念。
しかしクリントイーストウッド自体のカッコ良さは
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ハーフ・オブ・イット: 面白いのはこれから(2020年製作の映画)

3.7

スクールカースト下位の少年少女が活躍する青春ストーリー作品はずいぶん増えたという印象あるけど、アジア系などの属性が付与されることでまた面白みが増す。
しかし手紙はまだしもメールでの代筆はやや無理筋…
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ウィリーズ・ワンダーランド(2021年製作の映画)

3.6

恐怖の心霊現象のはずが、黙々と肉弾戦で無かったことにしていくのが斬新で面白い。けど、思いっきりB級の中身無し作品。
理想を言えば、若者達は無しで、汚されたことにキレるなど極限までシュールさを追求して欲
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(2020年製作の映画)

3.1

久々の学芸会映画。全てが安っぽくて中身が無いので何も感じるところがない。ストーリーが実在の歴史と並行するんだけど、価値観の変化だとか環境の変化みたいなことと連動しないので薄っぺらい。
肝心な「糸」もこ
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ステップ(2020年製作の映画)

3.8

久々にひたすら優しい世界の映画…起承転結も優しいし、登場人物も優しい。ひたすら良い話。
親目線だと、一番幼いときの子役の子がすごく良い演技なんだけど、全体的に子役の実年齢(言動のレベル)と役の年齢設定
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コンカッション(2015年製作の映画)

3.8

引退したアメフト選手の脳障害をテーマにした医療映画で、コンパクトなまとまりある展開が観やすい作品。恋愛要素がちょっと野暮ったいけど。
しかし、NFLの圧の凄みがあんまり感じられないのが残念なのと、こん
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.0

冒頭から、こういう感じか〜起きてられるかな〜と心配だったけど、全く眠気がせずにあっという間の3時間だった。
セリフや独特の間が演劇のようでもあり、小説のようでもある不思議な感覚が延々と続くのだけど、棒
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ゲーム(1997年製作の映画)

3.4

最後までどう着地するのか分からないどんでん返しは良いんだけど、そうはならんやろがいすぎてスッキリ感は薄い。いやいや、という感想しかない。笑
導入部分でもっと視聴者に嫌悪感をもたせるよう人物として描かな
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昼顔(2017年製作の映画)

4.1

上戸彩だけを目当てに観たけど、見た目から立ち振る舞いまでハマり役感が絶妙。
ストーリーとしては王道で展開も読めるのだけど、起承転結のテンポ感は良いし、音楽もメリハリがあって映画として面白い。油断しすぎ
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海賊とよばれた男(2016年製作の映画)

4.2

戦前の商人が主人公になること自体が珍しく、切り口が熱い。海賊か?という違和感はちょっとあるものの、スケール感も含めて題材として全く不足無し。戦争を挟む意味合いみたいなものもしっかりしていてよい。
綾瀬
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泣く子はいねぇが(2020年製作の映画)

3.7

こういう実在地方舞台好きとしては、男鹿の空気感が伝わってきて良かった。秋田出身のギバちゃんがすごく生き生きと訛ってて楽しそうだった。
男鹿水族館が出たのはよいけどウミガメのディスはいかん!
この手のな
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プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

3.8

ポップなのに暗い雰囲気の復讐物で、キャリー・マリガンの老け顔ベビーフェイスという不思議な特性が役にどハマりしている。
もっさりとした立ち上がりで期待値を高めつつ、良くも悪くもそのままゆったりと軟着陸し
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死刑にいたる病(2022年製作の映画)

3.5

話が二転三転する展開は面白いのだけど、謎解き側の動機が薄すぎるし、す役者の大根っぷりも相まって道を切り拓く感が弱いのが残念。
阿部サダヲはキャラの設定に合った良い演技とは思いつつ、この手の役が全部同じ
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アデル、ブルーは熱い色(2013年製作の映画)

4.2

レズビアンが題材でありながら、単に2人のパートナーによる恋愛として素直に受け止められるのが凄い。長尺と終盤のアッサリを否定的に見る人も多いのだけど、むしろこの長尺だからこそのラストだと思う。良い終わり>>続きを読む

牝猫たち(2016年製作の映画)

1.5

白石監督の社会風刺と思って期待したら、圧倒的な中身の薄さに驚く。演技もストーリーもメッセージも何もかもが薄くて、とても凶悪や孤狼の血の監督と思えない…素晴らしい脚本あっての実力なのだろうか。。

大河への道(2022年製作の映画)

3.3

思ってたのと違ったせいもあって、期待しすぎたギャップが大きい。普通に良い話ではあるのだけど、淡々としすぎていて、測量のダイナミズムも同じような画が続くのがもったいない。
歴史物としての面白さはありつつ
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沈黙のパレード(2022年製作の映画)

3.7

大掛かりな割にあんまり関係ない展開が多く、湯川先生じゃなきゃいけない理由もあんまりないのだけど、よく考えれば昔から別に科学的なトリックがあるというよりは「雰囲気」がカッコイイ映画なので、今回も期待通り>>続きを読む

くじらびと(2021年製作の映画)

3.4

インドネシアの伝統捕鯨の様子を映像化したドキュメンタリー調の作品。「映画」として面白いかと言われれば正直そうでもないが、海上での漁の臨場感などはすごい。ラマファによる集団攻撃はまさに命懸けなのがよく分>>続きを読む

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

4.1

予告でこういう感じの映画かな、と思ってたらホントにそんな感じで、今さらこのテーマでいくの?!と思ってたら斬新なアイディアで新しい像が描かれていてとても良かった。
見る、見られる、のメタファーを巧みに組
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