真一さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

真一

真一

映画(333)
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.2

ドイツ出身の監督が
脳内で美化した
異次元の日本…

これが、作品観賞後の
率直な感想です。
日本にのめり込んだ
小泉八雲が怪談で
「幻想の日本」を
表現したのに近いかなと
感じました。

舞台は東京
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ディザスター・アーティスト(2017年製作の映画)

3.3

 コミュ障で天涯孤独の金持ち男が、自分を馬鹿にする世間を見返してやろうと考え、札束の力に物を言わせて自主製作映画「ザ・ルーム」の上映にこぎ着けるー。そんな実話を映画化したのが、本作品です。600万ドル>>続きを読む

この世界の(さらにいくつもの)片隅に(2019年製作の映画)

3.4

 私たち日本人🇯🇵が決して忘れてはならない「あの時代」🔫を、戦場の皇軍兵士💂‍♂️でなく、見知らぬ町に嫁いだ名もなき少女👩の視点から描いた長編アニメ作品📽️。粗末になっていく食事🍚、一家総出での防空壕>>続きを読む

映画「立候補」(2013年製作の映画)

3.5

安倍晋三や橋下徹ら
最有力候補👑の街頭演説🎙️を
一目見ようと、
駅前🚉や交差点🚥に集まる人々。

そんな熱気ムンムンの場所に、
いわゆる「泡沫候補」🌀が
フラフラと乗り込んできて
声🗣️を上げる。
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フィラデルフィア(1993年製作の映画)

5.0

 ゲイを見ると「気持ち悪い」と感じていた「普通の異性愛者」の弁護士が、自らの差別意識に気付いて反ヘイトへ踏み出す過程を描いた名作。問題は差別意識を持っているかどうかではない。差別意識を克服しようと努力>>続きを読む

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

2.9

 新海誠監督が「東日本大震災の記憶を風化させたくない」との思いを込めて作った作品のようだけど、なぜそう思ったのか物語の中で答えを出していない気がします。津波や原発への教訓に触れたわけでもない。遺族や被>>続きを読む

ほかげ(2023年製作の映画)

3.4

 軍国主義日本によって捨てゴマにされた名もなき人々の、敗戦直後の慟哭を描いた作品。「戦争は終結後も人の心を蝕み、社会を破壊する」ーそんなメッセージを感じさせる映画です。

 舞台は、焼け野原にされた東
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天使にラブ・ソングを…(1992年製作の映画)

3.7

信心深くない人にも「神様の愛」😇を感じさせてくれる、ミュージカル風コメディー映画🎶。観賞後、とてもハッピーな気分に浸れます。

 舞台は米国🇺🇸。マフィアのボス🕶️に命を狙われるクラブ歌手のデロリス(
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フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

2.0

 自分のような車🚗音痴でも、ひょっとしたらレース🏁の魅力に目覚めるのではないかと期待し、150分間にわたり画面をジーッとみていたけど、アドレナリン🔥が出るようなシーンがほとんどなく、ダメでした。平凡な>>続きを読む

ランドシャーク / 丘ジョーズの逆襲(2017年製作の映画)

1.5

 初めてのZ級映画🤮。トラウマ級の酷さです!頭がボーッ🌀とするとともに「なぜこんなものを観ているのか」という自己嫌悪💣️に陥ります。

 でも我慢して観ているうちに忍耐力⤴️が身に付き、得体の知れない
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(2023年製作の映画)

3.9

 「人は生まれながらにして平等」「差別はあってはならない」ー。こうした言わずもがなの人道精神を、私たち一人一人が本当に「覚悟」を持って実践しているかを問うた異色の映画です。辺見庸の小説「月」が原作。日>>続きを読む

ホドロフスキーのサイコマジック(2019年製作の映画)

2.7

 トラウマなどの「心の病」を、観ているこちらが恥ずかしくなる珍妙な心理療法🤡で治そうとするドキュメンタリー風作品。鬱病の中年男性🧔が穴に埋められて臨死体験をする「埋葬プレイ」👻。悩める中年女性🧏‍♀️>>続きを読む

コカイン・ベア(2023年製作の映画)

2.5

 航空機✈️から山中に落ちた大量のコカイン☠️。そのコカインを吸ってしまったクマ🐻が、人々を次々と惨殺するというC級パニック映画💥です。CG処理の荒さ🌀や、残虐なシーン🩸をギャグ🤡に寄せてしまうアレな>>続きを読む

マイ・エレメント(2023年製作の映画)

3.2

 民族差別💣️とは何か。どう克服すべきかー。この難題に正面から取り組んだファンタジー作品🏰。視聴者に現実の問題をなるべく連想させないよう「火、水、土、風」というエレメント(元素)を人格化し、共存に四苦>>続きを読む

はりぼて(2020年製作の映画)

4.5

 報道📰の監視がなければ、権力🏯はどこまでも腐敗するー。その恐ろしい現実を、徹底取材と粘り強い報道で浮き彫りにした傑作ドキュメンタリーです。

 舞台は、北アルプス立山連峰を望む富山市の市議会。総勢7
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リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

4.2

 面白い。ワクワクする。よくつくりこまれており、とにかくシーンに無駄がない。誰もが古都のファンタジーを疑似体験る楽しさ満点のタイムループ🔃ものです。

 舞台は京都・貴船⛩️の老舗旅館「ふじや」。主人
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ヴィーガンズ・ハム(2021年製作の映画)

2.9

久しぶりのレビューです(^-^)/

本作品は、完全にネジが外れたフランス映画🇫🇷です。

さて、狂っているのは、どっちだ?

家畜🐂🐖を食べるのは動物差別だとして、肉屋🥩襲撃を繰り返すビーガン集団👥
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戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-03 人喰い河童伝説(2013年製作の映画)

3.7

超一流🍽️の
C級ホラー👻。

これが、白石監督の
「戦慄怪奇ファイル
コワすぎ」シリーズだ。

フェイク
ドキュメンタリー📷️の
「くだらなさ」と
「面白さ」を
とことんまで追求する
白石監督。
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ヨーロッパ新世紀(2022年製作の映画)

4.4

レイシズムに蝕まれる
ルーマニア🇷🇴。
レイシズムに蝕まれる
ヨーロッパ🇪🇺。
レイシズムに蝕まれる
日本🇯🇵と世界🌎️。

私たち人類👥は
どうして他民族への
差別意識と憎悪感情を
克服できないのだ
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戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-02 震える幽霊(2012年製作の映画)

3.6

コアなファンの心を
がっちり掴んだ
「戦慄怪奇ファイル
 コワすぎ」🎬️
シリーズの第2弾。

幽霊👻よりも怖い
暴力ディレクター
L(゚皿゚メ)」に
戦慄し、思わず
「コワすぎ!」😭
と叫びたくなる
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戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-01 口裂け女捕獲作戦(2012年製作の映画)

3.6

心霊映像スクープを狙う
暴力ディレクターの怒声。
コワすぎる脅迫取材。
パワハラまみれの日常。
まさに「コワすぎ」だ…

もはや口裂け女なんて
可愛いもんです🤭

C級ホラーな本作品は、
投稿者の体験
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テルアビブ・オン・ファイア(2018年製作の映画)

4.0

 悲運の国家パレスチナ🇵🇸の過酷な現実を、ユーモアたっぷりに分かりやすく
教えてくれる異色のコメディー映画🤣です。

 暴力的で傲慢なイスラエル軍尋問官👹と、機嫌を取ろうと必死のパレスチナ人脚本家😭。
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骸骨の踊り(1929年製作の映画)

3.5

このディズニー作品🐀が
出たのは、第二次
世界大戦🔥より遥か昔の
1929年。
今から実に96年前の
短編アニメ🎥です。
Umimi さんの
レビュー欄から入り
鑑賞しました🎵
(*- -)(*_ _
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ガザの美容室(2015年製作の映画)

4.3

「イスラエル🇮🇱に
封鎖されたこの世の地獄☠️」

パレスチナ自治区🇵🇸
ガザという地名を聞いて
思い浮かぶのは、
こんな言葉だろう。

だが、そんなガザでも
女たち🧍‍♀️🧍‍♀️🧍‍♀️は、
美💄
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華麗なる晩餐(2008年製作の映画)

3.4

血が滴るレアステーキ🥩。
野性動物の黒い腸詰め。
トラ🐅と牛🐂のお頭。
貝殻に詰めた謎の脳漿🧠。

豪華だ。超豪華だ。
だけど、それにも増して
グロテスクだ。

「これは殺した獣の死体…」

肉料理🍖
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人間の條件 第1部純愛篇/第2部激怒篇(1959年製作の映画)

4.7

私たちが生まれる以前、
軍国主義日本は中国を
武力で威嚇し、
さまざまな経済権益を
手に入れました。
その象徴が、
日本の国策企業による
炭鉱経営です。

中国各地の炭鉱では、
支配階級にいる
少数の
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ジグザグ(1996年製作の映画)

3.3

上映時間はわずか45秒。
冒頭のカウントダウンと
エンドロールの時間を
差し引くと、
所要は、なんと20秒!

filmarks史上、
恐らく最短のアニメ映画🎥。
長編CM📺️よりも短い
本作品の名は
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フランケンシュタインの恍惚(1982年製作の映画)

3.0

 悪魔的な実験を通じて「禁断の命」を吹き込まれた、怪物フランケンシュタイン👤。スイス🇨🇭発の本作品は、そのフランケンシュタイン👤の一人称世界🌘をスケッチした異色の短編アニメーション作品🎬️です。Umi>>続きを読む

シン・ちむどんどん(2023年製作の映画)

4.5

 本土🗾出身のラッパーら二人👥が、米軍基地🇺🇸だらけの沖縄県を訪れ、注目の知事選🗳️を突撃取材するドキュメンタリー作品🎥。庶民目線の「ゆる~い取材」から垣間見えたのは、沖縄の人権・平和を踏みにじる日本>>続きを読む

燃えあがる女性記者たち(2021年製作の映画)

4.2

 舞台は、悲惨なカースト制度が色濃く残るインド北部。文字通り「非人」扱いされている最下層のダリト(不可触民)出身者が、ニュース・メディアを立ち上げた。記者は、すべて女性。誰も咎めたことがない日常茶飯事>>続きを読む

ワイルド・ラブ(2018年製作の映画)

2.7

ほのぼの描写🌷
×
グロ演出🩸🩸🩸

フランス🇫🇷発の
本作品の「お味」は
これに尽きます。

塩辛🦑とチョコ🍫
を山盛りトッピングした
トマトパスタ🍝
を食べさせるぐらいの
強引さあり。

何たる食
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神々の山嶺(2021年製作の映画)

4.0

立ちはだかるエベレストの氷壁❄️。
足を滑らせたら一巻の終わり🧗。
目標は、はるか上空に霞む山頂🏔️。
凍てつくような満点の星空🌃。
酸欠と寒さで動かない肉体🦾。
それでも男🧔は、岩をよじ登る。

 
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Lights Out(原題)(2013年製作の映画)

2.9

舞台は、夜🌃の洋館🏚️。
暗闇●に潜む、
異形の「何か」☠️。
後ずさりする女性🧍‍♀️に
一歩また一歩と近づくー。

そう、お決まりの
洋風お化け屋敷モノ🎬️です。
お決まりの展開だからこそ、
観る
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Shadowed(原題)(2020年製作の映画)

3.6

2分59秒のホラー世界🌘。
侮るなかれ。怖いです((゚□゚;))。
Umimiさんの掘り出し作品。
存分に堪能できます。

怖いのは、音🔊です。
見えざる「何か」を恐れると、
人間、音🔊に鋭敏になりま
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教誨師(2018年製作の映画)

3.8

 国家によって絞首刑に処せられる死刑囚たちを目の前に、語る言葉をなかなか見いだせない教誨師の葛藤を描いた良作。キリスト教牧師の佐伯保(大杉漣)が向き合うのは、大量殺人のファシスト青年、懲りないやくざの>>続きを読む

仄暗い水の底から(2001年製作の映画)

4.1

 水を伝ってじわじわと迫り来る「霊気」の源泉は、温もりを求める弱者を寄せ付けない都会の「冷気」だったー。そんなメッセージを発信する「仄暗い水の底から」は、間違いなくJホラー傑作集に入る一本です。再掲。>>続きを読む