戦争とは国家権力の醜いエゴイズムの表れでしかなく、戦争で真っ先に虐殺されるのは最前線に兵士として派遣された庶民だ―。こんな非情な現実を、これでもかと突きつけてくるのが「高地戦」だ。
舞台は195>>続きを読む
反抗には、明確な理由があった。ただ、理由を言えなかっただけだ。当時のアメリカでそれを言えば、差別され、病院送りになるから。
同性を好きになることが許されなかった1950年代のアメリカではー。>>続きを読む
チョコとワサビを混ぜたような
「食い合わせの悪い味」が
脳味噌を直撃してくる怪映画!
美と醜。
生と死。
愛と憎。
花と腸。
聖と性。
これは、混ぜたら絶対にいかん
具材をぶちこんだ闇鍋だ。
気分>>続きを読む
このグロさ、お下劣さ、
キモカワパワーに熱狂し、
あまりの快感に
身悶えしてしまう人が
一定層存在することを実感した。
そう、かくいう私も、
その一人だ。分かる。
予告を見て
「環境問題や人権問題を>>続きを読む
喜劇だと思って笑いながら観ていると、最後にヒトラーから恐るべきメッセージが飛んできてゾーッとする。最高に面白くて最高に怖い反ファシズム映画の大傑作。
「君はニヤニヤしながら私を見ていたね。私の発>>続きを読む
強大な権力に抑圧された場合、あなたは自由を求めて抗うか。それとも権力に服し、ささやかな居場所を見つけて安住するかー。米国の終身刑務所を舞台としたこの映画は、3人の受刑者の生きざまを通じ、観る人にこう>>続きを読む
全世界の人々に観てほしい一本。黒人への差別意識をぬぐえない人でも共感できるよう、深刻なヘイトクライムをユーモアあふれるタッチで描いている。それだけに切なく、哀しい。
タイムスリップするたびに、白>>続きを読む
ヤクザの人権は認めなくていいのかー。衰退する暴力団の目線に立ったユニークな映画だ。
確かに、ヤクザと言えば恐喝、暴力で市民の人権を侵害する街のダニという印象しかない。でも、そんなヤクザだって人間に>>続きを読む
暴力による暴力の根絶は不可能ー。こんなメッセージが込められたブラジルの傑作映画だ。凄惨な殺戮シーンの連続だが、物語が進むにつれ、犯罪の連鎖を断つために真に必要なのは、機関銃でなく民主主義の力だと気づか>>続きを読む