フィネシルさんの映画レビュー・感想・評価

フィネシル

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パパラッツィ(1963年製作の映画)

4.2

見ててパーフェクト・ブルーを思い出す。
あと音楽の使い方が岡本喜八っぽい。

メーヌ・オセアン 4Kレストア(1985年製作の映画)

4.4

一、二曲くらいで、曲が流れるのが上映時間の十分の一くらいでも最高のミュージカル映画を作れる

フィフィ・マルタンガル デジタル・レストア(2001年製作の映画)

3.8

一、二年してまた見たら感想変わりそう。とりあえず『タルテュフ』読まなきゃ…

トパーズ(1969年製作の映画)

3.9

ヒッチコック、アメリカ馬鹿にしてんなぁ。さすがイギリス人、と思ってしまう。

オープニング、モスクワでの軍事パレードの音がデンマークでも残響してるのが非常に印象的。当時肌感覚であっただろうヨーロッパで
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四畳半襖の裏張り(1973年製作の映画)

3.8

古参の妓女、噺家、兵隊などにより一夜の情事がひたすらに注釈されていくのが面白かった。注釈映画。

メイド・イン・ホンコン/香港製造 デジタル・リマスター版(1997年製作の映画)

4.5

舞台を変えたというよりはスタイル(文体)を変えて、リノ・ブロッカ『マニラ、光る爪』を撮った感じ。香港のローカリティは確かに強いが、行く宛のないエグザイルたちを描ききっているという点ではコスモポリタン的>>続きを読む

マンディンゴ(1975年製作の映画)

4.4

レイシズムとフェミニズム(貞淑さをめぐる男女の非対称性)をめぐる映画。フライシャーの陰影が美しい。

そもそも日の当たらぬ暗い屋敷の中で酒を飲んだ(気まぐれにセックスをするだけの白人たちが、意図的に黒
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激動の昭和史 沖縄決戦(1971年製作の映画)

4.3

『血と砂』など他の監督作でも目立つ明るいBGMと悲惨なシーンの対比が本作でも強い。

『人間の條件』を始めとする諸作品よろしく、仲代達矢の誰にも真似できないような虚無の眼が印象に残る。

血と砂(1965年製作の映画)

4.2

元あった文脈から切り離して全く異なるような文脈に何かを置くこと、いまふうに言えばサンプリングめいたものが良くも悪くも際立つのが岡本喜八という監督だと思うが、特にこの作品はそれが強い。

(2023年製作の映画)

3.5

監督も北野武ではなくビートたけしという感じで、エロスを笑いの記号にしている点では女性をBLにしてバイオレント要素を増した『バカ殿』的である。

一人一人のキャラクターが立っており。出来事やドラマがてん
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四月(1962年製作の映画)

3.9

キドラット・タヒミックにどことなく似ている。

ちいさな独裁者(2017年製作の映画)

4.2

Performanceは、演技であると同時に行為の遂行でもあるということがよくわかる

高地戦(2011年製作の映画)

4.2

朝鮮戦争を扱った韓国映画を何本か見た後だと、やはり抜きん出て完成度が高いと実感。

邦画の『峠』という、ここ数年でも指折りの駄作映画よろしく、韓国製の朝鮮戦争映画はとにもかくにも北朝鮮兵が紙切れみたい
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長沙里9.15(2019年製作の映画)

2.9

題材と製作側のメッセージ性のシリアスさは伝わるが…

執炎(1964年製作の映画)

4.2

多重露光、多用するとクドくなっちゃうものだが、ここまで多用してしかも効果を薄れさせていないのはすごい

青空娘(1957年製作の映画)

4.3

正直なところ、物語はどうでもいいのだけど、
ただ映画のうまさに惹き付けられて最後まで見てしまう。音楽のような映画。

言い尽くされてることだろうけど、妖婦も無垢な乙女も高度に演じられる若尾文子ってすご
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テルアビブ・オン・ファイア(2018年製作の映画)

3.6

粗野な男(検問所のイスラエル軍人)が妙に脚本の勘を見せるという点ではウディ・アレンの『ブロードウェイと銃弾』的。

役者や脚本家をとりまく人間関係や経済事情(下半身もからんでくるので、その意味でも下部
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兵隊やくざ(1965年製作の映画)

4.4

学園ラブコメ。閉鎖された空間で、上級生にイジメられる新入生となぜか新入生を気にかけるクールな上級生が展開する。

さくらももこワールド ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌(1992年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

 男が唐突な夢で北海道に帰りたいと語り、お姉さんは結婚して一緒に来ることを求められる。東京で絵を描く夢を諦めたくないと躊躇うお姉さんだが、最終的にまる子に背中を押され北海道へ行くことになる。
 ここに
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小さき麦の花(2022年製作の映画)

4.6

今世紀の中国映画と大きくタイムスパンをとっても出色の出来。ブレッソン、ドライヤーの『奇跡』あたりが好きな人にはまずもって心地よく見れるだろう。

第十一号監房の暴動(1954年製作の映画)

4.7

ドンシーゲルくらいのサスペンスの名手になると、廊下の端から走って受話器を取れるか取れないかにも異常な緊迫感を生み出してしまう

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