Parryさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

Parry

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別れる決心(2022年製作の映画)

4.1

孔子の「賢者は水を楽しみ,仁者は山を楽しむ」という言葉が登場する.
山で始まり,海で終わる.
海を愛そうが山を愛そうが人はどちらにも留まることはできず,いつかは去る決心をしなければならない.
他者のイ
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イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

-

最初に拒絶されても引き下がらず元友人にしつこく付き纏う主人公の行動が非現実的だと思った.
でもこれが友人間でなく夫婦間や親子間ならすごく見覚えがある.
どれだけ相手を嫌っているか見せつけたいあまり,そ
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.8

邦ロックのかっこよさを初めて理解した
サウンドデザインが最高

HOMECOMING: ビヨンセ・ライブ作品(2019年製作の映画)

5.0

「名門黒人大学への進学を夢見ていたけど、Destiny’s childが私の大学で人生が私の先生だった。
見た目で見下されていると感じた全ての人に自分はステージにいると感じてほしい。人々に自分は美しく
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アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

3.0

水の表現と海洋生物の映像を楽しむためだけに行った。その点では予告の期待を全く裏切っておらず楽しめた。
が、家父長制アゲが気持ち悪過ぎて美しい海洋生物も入植地問題や残留孤児問題の政治劇も霞んだ。
“父親
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キューティ・ブロンド(2001年製作の映画)

3.7

これ観て弁護士になろ💪modeになる女子は少ないと思うけど(法学を学ぶ面白さが伝わってこない)
“第一印象で人を判断しない”
“クズ男に負けて逃げない”
“タイプが全然違う(白人)女の連帯”
を全く説
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英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン 2022/23 ロイヤル・バレエ 「うたかたの恋 ーマイヤリングー」(2022年製作の映画)

4.4

オーストリア=ハンガリー帝国の皇太子ルドルフと17歳の愛人の心中事件の実話をモチーフとした20世紀バレエの傑作。
今まで観たどのバレエよりもエロティックで死の香りが漂っていた。
映画館で見るバレエは冗
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エンパイア レコード(1995年製作の映画)

5.0

3年ぶり5回目に観たのに楽しいって本当にすごい映画。友達と観る映画にもおすすめ。元気が出る。

「音楽は世界の接着剤だ。俺たちを繋ぎ止めてくれる。音楽がなきゃ人生に意味なんてない。」

大手に買収され
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ぼくのエリ 200歳の少女(2008年製作の映画)

4.5

「誰かを殺してでも自分は生き残りたい
それが生きるってこと」
のちに「インターステラー」「TENET」を手がける撮影監督ホイテ・ヴァン・ホイテマのブレイク作。
この映画より郊外の冬を不気味に美しく撮っ
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アルジェの戦い(1966年製作の映画)

-

フランスの支配下にあるアルジェリアで抵抗組織とフランス軍の戦いを描いた作品。
数々の映画雑誌で20世紀の名作と言われ、スティーブン・マックイーンをはじめ私の好きな映画監督たちのうち何人もが生涯ベスト作
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グリーン・ナイト(2021年製作の映画)

4.6

画面が暗いので観に行ける人は劇場鑑賞推奨です。クリスマス映画でもあります。

感想
超良かった。久しぶりに完全に現実を忘れて摩訶不思議な世界に没頭できた映画。
長尺だけど何度観ても楽しめる、考察が楽し
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マタンギ/マヤ/M.I.A(2018年製作の映画)

3.7

スリランカ難民としてイギリスで育ち全ての年代でチャート1位に輝くラッパーM.I.A.
”テロリストの子”と同時に”戦争を経験せずに済んだ”立場からの表現を冷静に俯瞰した作品.
スーパーボウル中指事件,
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アフター・ヤン(2021年製作の映画)

3.9

中国人養子にルーツの文化を教えるAI・ヤンの修理に奔走する父親の話。

ヤンは移民二世以降のアジア系アメリカ人のメタファーで、周りがアジア人の自分に期待する文化や歴史に対し、個人の記憶を持たない移民2
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ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー(2022年製作の映画)

4.1

反植民地主義と国防問題を扱ったヒーロー映画。
指導者亡き混乱に乗じ,資源を狙って軍事攻撃を仕掛ける先進国と協力しなければ敵に転じる第三世界の狭間に立たされるワカンダ。
映像美が前作と段違いに素晴らしい
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