Auraleeさんの映画レビュー・感想・評価

Auralee

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燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

感情を丁寧に追っていくラブストーリーはそれだけで傑作だと思う。

作品では語られなかったけど、エロイーズが初めてキスしたいと思った瞬間は、きっと彼女の隣でマリアンヌがヴィヴァルディの夏を弾いた時じゃな
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悪魔のいけにえ レザーフェイス・リターンズ(2022年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

自分でもなぜこんなに気合い入れたのかわかりませんが、悪魔のいけにえ鑑賞後すぐにリターンズ観ました。正直、失敗だった。
一作目に対するオマージュを感じましたが、観客が続編に求めてる要素はゴア描写でしょ、
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オールド(2021年製作の映画)

4.5

御伽噺みたいな美しさ、ジュブナイル小説みたいな切なさを感じさせつつも、いやいや、これホラー映画ですから!って横っ面を殴られるようなシーンが何度かあり、こんなのシャマラン監督しか造れないよねーって感じの>>続きを読む

クライモリ(2021年製作の映画)

4.0

尻尾まで餡子の入ったたい焼きみたいな満足感👏
クライモリシリーズのファンは辛口評価みたいですが、単なるホラー映画好きからするとめちゃくちゃ面白かったです。

場所が変われば自分の正義が正しいとは限らな
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プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

これをスカッとする痛快な復讐劇って受け取る人の鈍感さにビビる。
ポップな音楽にカラフルな色彩で描かれてるけど、この話って突き詰めれば主人公が世の中に絶望して自殺する物語だから。

レイプは犯罪だし、知
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降霊会 ー血塗られた女子寮ー(2020年製作の映画)

3.5

アダム・ウィンガード監督&サイモン・バレット脚本作品は以前から注目していて、今回サイモン・バレット長編監督デビューと言うので観てみたら、とっても良かった。

全寮制の女子校。イケてるけど意地悪な女子グ
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ドリームキャッチャー(2003年製作の映画)

4.0

ホラー映画だと思って見るとガッカリするかもしれませんが、イット+遊星からの物体Xな話だと思って見たらめちゃくちゃ面白かった。

スティーブン・キング原作の中ではトンデモ系って評判みたいですが、これはS
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ウィッチサマー(2019年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

ボックスオフィス6週連続1位、サム・ライミが「最高に面白い! 近年で最もユニークで怖いホラー!」と太鼓判を押したとかで、中々の評判。
ジュブナイル系ホラーが好きなので観てみたんですが、個人的にはNot
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歌声にのった少年(2015年製作の映画)

3.5

一言で説明するなら、ガザに住んでいる男の子がアラブ・アイドルで優勝するまでのお話。
しかし政治と宗教観が密接に絡む環境と、そこで生きている人たちの生活ぶりが見える分、単純なスター誕生ストーリーにはなっ
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チャーリーズ・エンジェル(2019年製作の映画)

4.0

アメリカではコケたと聞いたんですが、何でだろう。めちゃくちゃ楽しいじゃないですか!
皆、女性版ゴーストバスターズと同じで食わず嫌いだったんじゃない?
かく言う私もそうでした。
歴代のチャーリーズ・エン
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ヴィランズ(2019年製作の映画)

3.5

この話をホラーだと思って観たら物足りないと思うかもしれないなあ。
観終わったので断言しますと、これはスリラーコメディです。ゲームナイトとか、そっちの方。そして爆笑させるのではなく、クスクス笑う感じのや
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ボーダー 二つの世界(2018年製作の映画)

3.8

孤独な人生の中で運命の相手と巡り逢い、恋に落ちる。っていうド直球のラブストーリーなのかと思いきや、着地点はもっと志高く、観終わった後良かったなーと思える話でした。
ティーナの純真で優しいところは最初か
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ラーヤと龍の王国(2020年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

一部では判断ミスだったと言われている子供のラーヤがナマーリを龍の石の場所へ案内した冒頭のシーン、あれは彼女を信じたからだよねって思います。将来は一国を担う立場であり、趣味が合いそうな同じ年頃の子がいた>>続きを読む

サマー・オブ・84(2017年製作の映画)

3.8

80年代カルチャーのポップ感と情報伝達が発展してないもどかしさ、家庭環境が各々違う子供達。思春期の怖いもの知らずさも相まって、とっても面白かった。

この時代の雰囲気を描くためか、スローバーンな展開で
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LIFE!(2013年製作の映画)

5.0

これは映画館で観たかったなあ。土の匂いや吹き荒ぶ風、氷点下の温度まで感じられような素晴らしい風景。主人公であるウォルターを通して一緒に旅をしたような気分になった。
しかしどれだけ遠くへ行き、美しい景色
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嵐の中で(2018年製作の映画)

3.5

秀作ホラーのロスト・アイズやロスト・ボディ、本格推理物のインビジブル・ゲストの脚本家、オリオル・パウロ。こちらも期待を裏切らない出来で、何となく「オーロラの彼方へ」を思い出しました。よくあるタイムリー>>続きを読む

ビリーブ 未来への大逆転(2018年製作の映画)

5.0

近年はドリームなど女性が平等を勝ち取るために戦う作品が増えているけれど、これも傑作だった。冒頭の男女比を絵面で見せるシーンからもう巧い。そして最後まで観ていくと時代がどう変わっていったか分かるようにな>>続きを読む

アグネスと幸せのパズル(2018年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

自分を平凡だと思っている専業主婦がやりたい事を見つけて人として輝き始めた途中までは、とても楽しめた。特に冒頭の誕生日の準備をし、客をもてなし、夫が壊した皿の破片を片付けるシーンからの、ハッピーバースデ>>続きを読む

レディ・バード(2017年製作の映画)

3.5

「注意を払う事と愛情は同じ事じゃない?」

って言うシスターの言葉が印象に残った。母も娘も似た者同士。ぶつかって、後悔して、それぞれ違うタイミングでオズオズ愛を伝えるところが愛おしい。

新生活がつま
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イコライザー2(2018年製作の映画)

3.8

ミスター・マッコール、あなた何者だ?

劇中のセリフだけど、それこそマッコール自身が何度も自分に問いかけ続けてきた言葉じゃないだろうか。
そして「何者であるか」は常に選択の結果であると教えてくれる。
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サスペリア(2018年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

アルジェント版サスペリアが好きなので楽しみにしてました。グァダニーノ版は賛否両論あるようだけど、私は大好き!
観終わってみるとこれってある意味「舐めてた相手が最強だった」っていうジャンル映画でもあるよ
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あなたを見送る7日間(2014年製作の映画)

3.5

父親を亡くした兄弟がユダヤ教のしきたりに従って七日間一緒に過ごすお話。
家族間で性の話が赤裸々に語られるので下品だと感じる人もいそうだけど、性は人の営みの一部。むしろこれだけ大らかに語られるといっそ清
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ジャンゴ 繋がれざる者(2012年製作の映画)

3.5

今まで見たタランティーノ作品の中で一番好きかも。最初はバディムービーで、中盤はコンゲーム風の奪還劇。そして急展開の後半30分はド派手なリベンジもので長尺なんだけど全然飽きない。
笑っちゃうほど少年漫画
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デーモン・インサイド(2018年製作の映画)

3.0

面白かった!ホラーで主人公がレズビアンって事でアレクサンドル・アジャ監督のハイテンションを思い出すけど、こちらは同性愛者である事への葛藤は一切なく、むしろ同性同士であるがゆえに力の差があまりなく、基本>>続きを読む

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

3.5

評判通り、楽曲の良さがそのままこの映画のパワーになってたけど、ストーリーの方ではフレディの孤独さが印象に残った。
素晴らしいパフォーマンスの裏でどんどん堕ちていく姿が観ていてシンドかったけど、よく考え
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ゲーム・ナイト(2018年製作の映画)

3.5

よく泣くくせに笑いの沸点は低い方なんですが、コメディ映画観て初めてブハッと吹き出しました。テンポがよくてめっちゃ面白い〜!二転三転するストーリーに振り回された挙句の見事な着地。ちゃんとしたオチもあって>>続きを読む

カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

3.5

よくあるゾンビ映画ですが、見終わった後は爽快な気分になった。
途中までコレ面白いの…?と思ってたけど、後半からはあっはっは、面白い!って笑顔になってしまう巧みな編集。考えてみれば脚本も映像もキャラクタ
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バタード・バスタード・ベースボール(2014年製作の映画)

4.0

カート・ラッセルの父親、ビング・ラッセルが立ち上げたマイナーリーグの野球チーム「マーベリックス」のドキュメンタリーなんだけど、出てくる人のキャラ立ちといい、チームの快進撃ぶりといい、その結末までもが面>>続きを読む

バスターのバラード(2018年製作の映画)

3.7

オムニバス映画を観て面白いと思った事がないのであんまり期待しないで観たんですが、コース料理みたいなバランスの良さと映像の美しさにビックリしました。
特にアペリティフに当たる第1話の「バスターのバラード
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ブラッド・ファーザー(2016年製作の映画)

3.5

お父さんが疎遠だった娘を守る系のよくある話なんですけど、脚本が上手いのでテンポよく進むし、登場人物が魅力的。
メル・ギブソンは過去のアレコレでメインストリームから外れちゃった俳優さんだけど、やっぱスタ
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オンリー・ザ・ブレイブ(2017年製作の映画)

3.0

グラニット・マウンテン・ホットショット隊の活躍を実話だと聞いて興味深く観たけれど、観終わった後は彼らを取り巻く人々のその後を考えてしまった。
誰かを愛するという事はその人の選択を尊重するだけでなく、運
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ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

5.0

善とは優しさの中にある強さの事。
映画を観て、なんの迷いもなく最高スコアをつけたい!と思ったのは初めて。喜怒哀楽全てが詰まった素敵な映画だった。
オギーが主役ではあるけれど、その周りの人たちのストーリ
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悪魔に呼ばれる前に(2018年製作の映画)

3.0

バイオレンスアクションに定評のある監督なので期待して観てみたんですが、ホラー映画としては怪異を見せるタイミングがちょっと微妙でした。でも血が飛び散るシーンはその色といい量といいドンピシャで、さすがティ>>続きを読む

オーバーボード(2018年製作の映画)

3.8

男女逆にしたリメイク作品ですが、本家の面白さを維持したまま現代的な要素も加わって楽しい〜!アンナ・ファリスがとっても可愛いです(髪型とか笑い方はゴールディ・ホーンを意識してるかな)
しかし冷静に考えた
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トマホーク ガンマンvs食人族(2015年製作の映画)

4.0

食人族が出てくるまでが長いって意見もありますが、むしろそこまでの間にそれぞれのキャラクターが掘り下げられてる感じで面白かった。
しかし登場人物に魅力を感じれば感じるほど、ヤダな、これからこの人達酷い目
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インビジブル 暗殺の旋律を弾く女(2018年製作の映画)

3.5

ナタリー・ドーマーってちょっとクセがある顔立ちで良くも悪くも記憶に残る。それは本人も自覚してるよう。ポーカーの世界大会で2位になった事もあるそうで、きっと度胸があって頭もいいんだろうなと思ってたら、今>>続きを読む

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