しゅうさんの映画レビュー・感想・評価 - 18ページ目

しゅう

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ピッチ・パーフェクト(2012年製作の映画)

3.5

字幕版を鑑賞。

評判通り、アカペラ大会や学内でのアカペラ対決の場面はどれも楽しい。

ただ、主人公のアナ・ケンドリックの視点に多くを割いて、グループの他のメンバーのバックボーンへの掘り下げがほとんど
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パリよ、永遠に(2014年製作の映画)

3.8

字幕版を鑑賞。

戯曲の映画化でパリ解放前夜の舞台裏の攻防を描くという前情報に面白さを感じての鑑賞。

設定からくる名優二人のせめぎ合いの面白さは充分感じられたが、そもそもコルティッツ将軍は倫理的、立
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Mommy/マミー(2014年製作の映画)

3.9

字幕版を鑑賞。

現実のADHDとその(カナダにおける)取り扱われ方は知らないが、この映画の中ではADHDの人間の生き辛さが丁寧に描かれている。

おそらくは自身もADHDだった母親が、それ故にギリギ
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マッドマックス(1979年製作の映画)

3.5

ムービープラスにて字幕版を鑑賞。

「マッドマックス 怒りのデスロード」公開に合わせて旧作を観ておこうと思い立っての鑑賞。

「ワイルドスピード」シリーズなどの近年のCGバリバリのド派手なカーアクショ
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国際市場で逢いましょう(2014年製作の映画)

4.0

字幕版を鑑賞。

一人の男の人生を通して韓国の戦後史を語る叙事ドラマと聞いて、興味を持っての鑑賞。

朝鮮戦争に於ける興南撤退、「怪しい彼女」でも背景として扱われた西ドイツへの出稼ぎ、ベトナム戦争への
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マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

4.8

字幕2D版を鑑賞。

前評判の高さに高まった期待を遥かに超える傑作で、今迄観てきたアクション映画全ての中でも1、2を争う素晴らしさ。

先ず冒頭の砦のシークエンスからの世紀末的世界観の造り込みが見事。
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アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン(2015年製作の映画)

3.3

字幕2D版を鑑賞。

前作「アベンジャーズ」が面白かったし、その後の「マイティ・ソー ダークワールド」「キャプテン・アメリカ ウィンターソルジャー」が良かった為、今作にも期待をして観に行ったが、意外に
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海街diary(2015年製作の映画)

3.2

前作「そして父になる」が傑作だった為、期待をして観に行ったが、結果としては残念な出来。

シーンそれぞれは丁寧に撮られているし、役者陣の佇まいも素晴らしく、特に浅野四姉妹は長女役が嵌るか危惧された綾瀬
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オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分(2013年製作の映画)

3.4

字幕版を鑑賞。

ワンシチュエーション・スリラーでほぼ一人芝居という前情報に期待半分、不安半分での鑑賞。

劇中の80分余り、車内のトム・ハーディの姿と車窓から見える景色だけを描くという挑戦的な内容だ
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サンドラの週末(2014年製作の映画)

4.0

字幕版を鑑賞。

「説得」を主軸に置いた興味深い作品。

先ず主人公の設定が上手い。

本来ならサンドラは論理や同情、さらには打算や恫喝等あらゆる手に訴えて同僚達を説得しなければならない。

しかし、
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インサイド・ヘッド(2015年製作の映画)

3.2

2D字幕版を鑑賞。

事前の高い評判に期待し過ぎたのか残念な出来。

本篇上映前にドリカムの日本版主題歌(曲自体は良い)のMVを流したり、同時上映の短篇アニメが凡庸なアイディアだったりと始まりから嫌な
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真夜中のゆりかご(2014年製作の映画)

3.6

字幕版を鑑賞。

事前に赤ん坊が取り替えられるという情報を得ており、赤ん坊の死の真相についても凡その見当は付いたが、取り替え後の展開には意外性があって面白く、登場人物達の心理についても考えさせられた。

誘拐の掟(2014年製作の映画)

3.8

字幕版を鑑賞。

ミステリとハードボイルドとノワールが良い案配でブレンドされた一作。

主人公や依頼者である麻薬の売人等、主だった登場人物達が皆罪を背負っており、贖罪を求めているという設定が良い。
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ジェームス・ブラウン 最高の魂を持つ男(2014年製作の映画)

3.9

字幕版を鑑賞。

ジェームス・ブラウン(以下JB)の事は殆ど知らないので、単純に伝記映画として興味深いし、それ以上に音楽映画として非常に楽しめた。

JBの事をそもそも知らないので、主演の彼の演技や実
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セッション(2014年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

字幕版を鑑賞。

予告編が終わり、場内の音響が一際大きくなって緊張感が高まる。

オープニングでいきなり主人公にかます鬼教師フレッチャー。そこからラストまで一気に物語がうねりを上げて進む怒濤の展開。
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野火(2014年製作の映画)

3.7

英語字幕版を鑑賞。

原作は未読。

東南アジアの戦時中の極限状況の地獄絵図をキッチリ描いたのは良い。

ただ、劇伴が如何にも異常な状況である事を強調する様に大音量で流されまくるのは、あざとさを感じた
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バケモノの子(2015年製作の映画)

3.1

「サマー・ウォーズ」や「おおかみこども」も素直に飲み込めない作品だったが、今回は更に引っかかる点の多い映画だった。

素晴らしい映像やキャストによって表面上は楽しい見栄えになっているが、それが「擬似親
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ジュラシック・ワールド(2015年製作の映画)

3.8

2D字幕版を鑑賞。

「ジュラシックパーク」シリーズは実はきちんと観たことが無く、今回が初体験。

その為、シリーズ過去作へのオマージュらしきシーンはよく判らなかった。それを差し引いても2時間過不足な
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若草の頃(1944年製作の映画)

3.8

字幕版を鑑賞。

睡眠不足の上この日2本目で寝落ち必至を覚悟していたが、最後までキッチリ楽しめた。

久々のハリウッド・ミュージカル映画だったが、疲れた頭には重過ぎない恋愛コメディがちょうど良かったみ
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静かなる男(1952年製作の映画)

3.9

字幕版を鑑賞。

睡眠不足の中、不安を感じながらの鑑賞だったが終始飽きることなく楽しめた。

殆ど大きな事件の起こらないこの地味な物語だが、アイルランドの美しい風物と興味深い文化が先ず楽しい。

登場
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ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション(2015年製作の映画)

3.8

2D字幕版を鑑賞。

高い前評判に違わぬ娯楽作で2時間ちょっとを過不足なく楽しめた。

惜しむらくは「ローグ・ネイション(無法者の国)」という概念が面白かっただけに、それが結局イーサン・ハントのアイデ
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テッド 2(2015年製作の映画)

3.0

字幕版を鑑賞。

前作はそれなりに楽しめたが、今回は大分落ちる印象。

前作には大人になりきれない中年男の自立と友情という共感し易いテーマがあって、主人公もジョンでテッドはあくまで狂言回しだった。
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ハリー・ポッターとアズカバンの囚人(2004年製作の映画)

3.5

字幕版を鑑賞。

ファンタスティック・ビースト公開に合わせて、遅まきながらハリーポッターシリーズを観てみる気になった。

ハリーポッターシリーズは2作目まで劇場で観たが、そこで興味を失って、それ以降劇
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キングスマン(2015年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

字幕版を鑑賞。

この秋最も期待していた洋画アクションで、実際意表をつく展開も含めて大いに楽しめた。

だか、正直もっとコリン・ファースが活躍するシーンを期待していたので、終盤手前で彼が退場してからは
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グローリー/明日への行進(2014年製作の映画)

4.0

字幕版を鑑賞。

格調高い社会派ドラマの趣きでゆったりと始まるノーベル平和賞受賞式のシーンに続いての黒人教会爆破事件の衝撃で、一気に引き込まれる。

映画の中では、当時のアメリカ社会(特に南部)での黒
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アントマン(2015年製作の映画)

3.6

2D字幕版を鑑賞。

マーベルの新ヒーロー映画はコメディ色が強い異色作。

蟻サイズの主人公が体験する世界は、以前観た「マッキー」で蝿に転生した主人公の視点にも似てそれ自体面白いし、更に仲間の蟻軍団と
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心が叫びたがってるんだ。(2015年製作の映画)

4.0

「あの花」は観たことが無いが評判の高さは聞いていたので、同スタッフが作ったらしい本作にも期待を寄せての鑑賞。

「心の機微」という点に心血を注ぎ込んで練り上げられた脚本が素晴らしい。
大きな事件は起こ
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アポカリプト(2006年製作の映画)

4.4

カナザワ映画祭会場の金沢都ホテルにて字幕版を鑑賞。

以前テレビで終盤部分だけを観たことがあったが、頭から通しての鑑賞は初めて。

旧作に1500円出すのはいささか抵抗があったが、やはりスクリーンの大
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ミスト(2007年製作の映画)

4.2

カナザワ映画祭会場の金沢都ホテルにて白黒字幕版を鑑賞。

これも旧作だが以前から観たいと思っていたので迷わず決定。

もっと心理ホラー的なものを想像していたが、早い段階で霧の向こうからやってきた異形の
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チャイルド44 森に消えた子供たち(2015年製作の映画)

3.1

字幕版を鑑賞。

原作は未読ながら高い評判の作品だったので、当然その映画化にも興味があった。

しかし実際観た映画の方は実に残念な出来だった。

先ず1950年代のスターリン政権下での恐怖政治の中での
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ヴィンセントが教えてくれたこと(2014年製作の映画)

3.8

字幕版を鑑賞。

評判通りのハートウォーミング・コメディの佳作で、ビル・マーレイの親父ぶりが存分に楽しめる。

ピッチ・パーフェクト2(2015年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

字幕版を鑑賞。

前作同様下品なギャグや人間ドラマの部分はあまり上手いとは思えないが、アカペラのパフォーマンスは相変わらず楽しめた。

世界大会なのに全て英語の歌なのはどうかと思うが、ライバルが完璧な
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ロマンス(2015年製作の映画)

3.3

「ふがいない僕は空を見た」のタナダユキ監督作で「紙の月」での好演が光った大島優子主演ということでそこそこ期待を高めての鑑賞。

物語は大島演じる鉢子と映画プロデューサー桜庭の小田原珍道中と、鉢子の幼少
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ボクは坊さん。(2015年製作の映画)

3.9

駒木根氏が出演していることと、予告編に興味を惹かれての鑑賞だったが、丁寧に作られた好感の持てる映画だった。

舞台が四国にも拘らず主人公が標準語を喋るのが若干気になったが、それ以外はリアリティ重視で、
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エベレスト3D(2015年製作の映画)

3.5

3D字幕版を鑑賞。

現代の商業化された山岳登山の実状は中々興味深いが、肝である遭難シーンはわりあい淡々と描かれており、個人的には「八甲田山」の様に、より悲愴さが際立つトーンの方が好きだと思った。