しゅうさんの映画レビュー・感想・評価 - 19ページ目

しゅう

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ハーモニー(2015年製作の映画)

3.8

洲崎綾がメインでキャスティングされていることに興味を持っての鑑賞。

こういう哲学的な考察を提示してくるハードSFは割と好物で、ひたすら台詞で物語が進行するのも、この作品に限っては良かったと思う。
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ベルファスト71(2014年製作の映画)

3.4

字幕版を鑑賞。

70年代の北アイルランドで、プロテスタントとカトリックの対立、独立穏健派と武力闘争派の路線対立とそこにイギリス軍の治安部隊が絡み合う複雑な時代背景は大変興味深いが、演出がモッサリして
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Re:LIFE リライフ(2014年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

字幕版を鑑賞。

設定や物語の展開はありきたりだが、細かいくすぐり(特に映画ネタ)や役者陣の存在感で愉しませてくれる。

そして、やはり軽薄なダメ男を演じさせたらヒュー・グラントは世界一で、彼を観るだ
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ナイトクローラー(2014年製作の映画)

3.6

字幕版を鑑賞。

ロサンゼルスで蠢く事件専門のパパラッチの生態は興味深いし、熾烈な視聴率競争の中でモラルを喪っている米テレビ業界の内幕も面白いが、マスコミに対する幻想が無い自分には衝撃は少なかった。

スター・ウォーズ/フォースの覚醒(2015年製作の映画)

3.5

2D字幕版を鑑賞。

エピソードⅠの時の様なガッカリ感は無く、安心して「スター・ウォーズ」の世界を楽しめるのは好印象。

しかし、余りにも旧三部作のエピソードをなぞり過ぎるので、物語の展開に対する驚き
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クリード チャンプを継ぐ男(2015年製作の映画)

3.6

字幕版を鑑賞。

「ロッキー」シリーズは1・4作目を観ていたが、アポロについては正直さほどの思い入れも無かったので、その息子アドニスの物語にもそれ程の期待をしていなかったが、アドニスとロッキーの関係性
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ザ・ヴァンパイア 残酷な牙を持つ少女(2014年製作の映画)

3.6

字幕版を鑑賞。

アメリカ資本ながらイランの若い女性監督が現代のイスラム世界を舞台にバンパイア映画を撮る面白さが味わえる。

所謂雰囲気映画なのだが、モノクロの美しい絵作りとセンスの良い音楽使いが合わ
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ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール(2014年製作の映画)

4.3

字幕版を鑑賞。

さほどの期待もせず、前情報も殆ど入れずに観に行ったがこれがまさかの大傑作。

オープニングのミュージカル仕立ての滑り出しに、舞台好きとしてはのっけから好印象だったが、以降も思いも寄ら
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ヴェラクルス(1954年製作の映画)

3.5

BSプレミアムにて字幕版を鑑賞。

正統派の西部劇ではあるが、南北戦争後のメキシコが舞台で主人公が元南軍少佐という設定が物語に微妙な陰翳を与える。

公民権運動前夜の1954年という製作当時の南軍の扱
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黄金のアデーレ 名画の帰還(2015年製作の映画)

3.5

字幕版を鑑賞。

クリムトの「アデーレ」の絵は美術門外漢の自分でも知っている有名作品だが、この絵に返還請求の裁判があった事は全く知らなかった。

イギリスBBCが制作に関わっているだけあって全体に丁寧
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アパートの鍵貸します(1960年製作の映画)

3.5

字幕版を鑑賞。

睡眠不足での鑑賞だったので冒頭20〜30分程を寝落ちで見逃したのが悔やまれる。

昔からこの手のシチュエーションコメディには目がないので今作もとても愉しめた。

正直ヒロインのシャー
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男装(1935年製作の映画)

2.9

字幕版を鑑賞。

確かにキャサリン・ヘップバーンは普通に女性として振る舞うよりも、悪戯好きの陽気な少年の姿でいる方が数段魅力的なのは確かだ。

ただそれだけに中盤正体を明かして女性の姿に戻った時にフェ
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グリーン・インフェルノ(2013年製作の映画)

3.9

字幕版を鑑賞。

面白いと評判の映画だが、食人族映画なのでグロに耐えられるか若干の懸念を抱きながらの鑑賞。

アジャ監督の「ピラニア 3D」もそうだったが、この作品もジャンル映画にもかかわらず非常に丁
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緋色の街/スカーレット・ストリート(1945年製作の映画)

4.3

字幕版を鑑賞。

やはりフリッツ・ラング監督作品にハズレなしと思わせる秀作。

サスペンスもこちらの半歩先を行く意外性のある展開で飽きさせない。

登場人物たちの造形も秀逸で、最初は多少の同情心もあっ
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独裁者と小さな孫(2014年製作の映画)

4.0

予告編やポスターのルックで興味を惹かれの鑑賞。

寓話的な映画でありながら、現在も世界中にある独裁国家とその崩壊を想起させる内容。

独裁者の悪業は実際には描かれないが、国民は皆彼を非難する。

だが
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恋人たち(2015年製作の映画)

4.0

前評判の高さに相当な期待を持っての鑑賞。

橋口亮輔監督作品は初めてだったが、冒頭の一人語りからの異様な生々しさにグイグイ引き込まれた。

主に三人の主人公がいるが、特にアツシ役の、状況に追い込まれ心
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ロッキー5/最後のドラマ(1990年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

FOX MOVIEにて字幕版を鑑賞。

「ロッキー4」のドラコとの試合の直後から物語が始まり、一気に引退、破産へと追い込まれる怒濤の展開は面白いし、ラストがストリートファイトで決着というのも良かった。
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ロッキー3(1982年製作の映画)

3.5

FOX MOVIEにて字幕版を鑑賞。

改めて「ロッキー」シリーズを見直してみると、実に味わい深い作品に仕上がっている事が解る。

毎回、闘う意味の問い直しがきちんとされているし、脇のエイドリアン、ポ
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ブリッジ・オブ・スパイ(2015年製作の映画)

4.2

字幕版を鑑賞。

前評判通りの上質なポリティカル・サスペンス。

前作「リンカーン」もそうだったが、スピルバーグは派手な見せ場など作らずとも、状況の変化と対話の積み重ねだけで緊迫感を盛り上げる。

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オデッセイ(2015年製作の映画)

4.0

2D字幕版を鑑賞。

基本的にサバイバル物は好物なので、この映画も非常に愉しめた。

ただ、近年観た類似の宇宙サバイバル物である「ゼロ・グラビティ」や「インターステラー」等と違い映画全体がポジティブな
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ドラゴン・ブレイド(2014年製作の映画)

3.5

吹替版を鑑賞。

「ベスト・キッド」以来久々の劇場でのジャッキー映画だったが、これが中々興味深い作品だった。

武侠剣戟映画と古代ローマ物の融合で、しかも舞台がシルクロード西域の砂漠地帯ということで、
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ストレイト・アウタ・コンプトン(2015年製作の映画)

4.1

字幕版を鑑賞。

元々ミュージシャンの伝記映画は好物だし、この作品は特に前評判が高かったので期待を膨らませての鑑賞。

とにかくヒップホップ門外漢の自分でもサントラが欲しくなる程に劇中に登場する楽曲の
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秋刀魚の味(1962年製作の映画)

3.6

新・午前十時の映画祭のラインナップの一作で小津監督作品は初めてだったが、確かに独特な演出で撮られた映画だった。

殆ど棒演技の様な記号的な演技からなるアンサンブルから産み出される空気が何故か心地よく、
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ヘイトフル・エイト(2015年製作の映画)

4.3

字幕版を鑑賞。

評判に違わぬ物凄いエネルギーに満ち溢れた映画だった。

殆ど舞台劇の様な台詞の応酬で展開させる物語に、密室推理劇と好みの要素が満載。

主役のサミュエル・L・ジャクソンが得意の演説芸
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マネー・ショート 華麗なる大逆転(2016年製作の映画)

3.3

字幕版を鑑賞。

リーマンショックという社会問題を娯楽作品に取り込んで映画化する志には敬意を表するが、実際の映画は劇映画としては今ひとつの出来。

リーマンショックの時に空売りに成功した人々を主役に据
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ガールズ&パンツァー 劇場版(2015年製作の映画)

4.2

2D4DX版を鑑賞。

テレビシリーズとOVAも事前予習して観にいったので、充分愉しめた。

噂の4DXは予想以上に座席の揺れが凄く、冒頭のエキジビションマッチで戦車の走行に合わせて、座席が帽子がズレ
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スティーブ・ジョブズ(2015年製作の映画)

4.0

字幕版を鑑賞。

スティーブ・ジョブズについては、ヤマザキマリの漫画で読んだぐらいの知識しか無かったが充分愉しめた。

物語の展開の中に様々な情報が判りやすく散りばめてあるので、コンピュータ業界のプレ
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探偵なふたり(2015年製作の映画)

3.4

字幕版を鑑賞。

久々の韓国映画だったがそれなりに愉しめた。

起こっている事件自体はかなり陰惨だが映画のトーンは完全にコメディで、特に主人公のノリの軽さと恐妻家ぶりが嵌っていたのが良かった。

クレヨンしんちゃん 爆睡!ユメミーワールド大突撃(2016年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

感想としては「サボテン王国」より上、「ロボ父ちゃん」より下といった所か。

今回のヒロインサキの母親の事故死というトラウマを、同じく母親であるみさえが救うという結末は「ロボ父ちゃん」と対を成す展開で良
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ちはやふる 上の句(2016年製作の映画)

3.4

なるほど宇多丸氏以下各方面の高評価も頷ける中々の作品。

カルタ部メンバーの五人や対戦相手の北央カルタ部のメンバーなどキャスト陣は概ね良かった(特に大江さん役の上白石萌音は古典大好き感が凄く出ていた)
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スポットライト 世紀のスクープ(2015年製作の映画)

3.8

字幕版を鑑賞。

新聞記者達がひたすら過去の事件を調査するだけの地味な話で盛り上げ、緊迫感を持続させるのは見事。

アメリカの地方ジャーナリズムの現状が随所に垣間見れるのも興味深い。

シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ(2016年製作の映画)

3.8

2D字幕版を鑑賞。

やはり正義の味方同士がぶつかり合う内紛物は難しいと感じた2時間半だった。

幾ら闘いのバリエーションや観せ方に工夫を凝らしても、その根底に相手への闘志が欠けているのでどうしても馴
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