peplumさんの映画レビュー・感想・評価 - 52ページ目

WE ARE Perfume WORLD TOUR 3rd DOCUMENT(2015年製作の映画)

5.0

2015年最高の衝撃は『マッドマックス怒りのデスロード』であった。それは間違いない。しかし今作はそれすらも凌ぐ琴線の震えを僕にもたらす。海外のファンに愛されている姿をみて涙し、ライブ終わりのダメ出し会>>続きを読む

コードネーム U.N.C.L.E.(2014年製作の映画)

4.3

『キングスマン』『ミッション・インポッシブル』シリーズがスパイ×アクションなら今作はスパイ×スパイ×オシャレ。
時は冷戦下。アメリカの伊達男ナポレオン・ソロはCIAの凄腕エージェント。かたやソ連の堅物
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野火(2014年製作の映画)

3.9

男はジャングルの中を歩く。青い空、白い雲、眩しい緑、燃えるような赤い夕暮れ。レイテの豊かな色の中にぽつんと黒いちっぽけな人間。
『進撃の巨人』が児戯に思える凄惨すぎる戦場。カタルシス追求のエンターテイ
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アントマン(2015年製作の映画)

4.6

いまや群雄割拠の戦国乱世の様相を見せるMCU。フェイズ2のラストを飾るのは小さくなれるスーツを着たアントマン!戦国の世に遅れてやってきた風雲児は伊達政宗の如く、独眼竜ならぬ極小の蟻なのだ!
英国のオシ
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バクマン。(2015年製作の映画)

4.8

「デスノのコンビがまた連載しよんよ。知っとる?」
7年前の夏祭りの日、りゅーくんが僕に言ったセリフを覚えている。あの日見た燃えるような夕日も覚えている。
そうして僕はバクマン。と出会った。シュージンに
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マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

5.0

この世に蔓延るチンケな不平不満を蹴散らし驀進する純粋無双のMotion Picture。
極限の狂気が常軌を逸した精度で焼き付けられた120分。映画の歴史がこれからも続くとして、2015年は一大事件に
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キングスマン(2015年製作の映画)

4.2

マシュー・ヴォーンが大天才だということをまた確認した。薫る旋風を纏って、英国紳士が躍動する!プリンシプルを湛える洗練されまくりの大傑作!アクションシーンのシークエンスとキメがもうヤバい、脳汁ドバドバで>>続きを読む

ザ・ウォーク(2015年製作の映画)

4.7

ブルーレイにて再見。
爆発があるわけでも犯人を探すわけでもないのにハラハラドキドキさせられるのは演出の力だなと再確認。
過去追想ものに類されるが、終始主人公の自分語りとして繰り広げられるので時系列が途
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キャロル(2015年製作の映画)

3.9

美しいものはつねにもろく儚い。
人が人を恋ふるのに規範や条項は必要なのだろうか。
見つめあった瞳の奥になにかが閃いた時、すなわち恋は生まれている。
劇中に出てくる男がほとんどエゴの塊で気持ちが悪い。か
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ヘイトフル・エイト(2015年製作の映画)

4.2

ついに幕を開ける悪漢毒婦の化かしあい。頑固職人タランティーノが素材にこだわり、器にこだわり、映画がまだ尊大だった頃のフルコースを饗応する。
泰然としたウルトラパナビジョン70の威力を思い知れ。
猛吹雪
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オデッセイ(2015年製作の映画)

4.8

LIFE ON MARS is BEAUTIFUL.
遥か彼方の赤赤とした惑星にさえ辿り着く人類の叡智。そこに取り残されてしまったマーク・ワトニーが駆使するのも現代の魔法、すなわち科学だ。
火星に唯一
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リリーのすべて(2015年製作の映画)

3.9

アリシアちゃんのおっぱいが見れてラッキーとか中2男子みたいなことを思ったのも束の間、自我同一性とは、男とは、女とは、結婚とは、愛の非対称性について思いをめぐらす2時間。
蛹が蝶になるかのような静かでい
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