山の中で暮らす老夫婦を追った韓国のドキュメンタリー。この夫婦がとても可愛らしく、あまりに自然に愛が滲み出ているので、ともするとファンタジックにさえ映ってしまうほど。
お揃いのキレイな韓服で。
拾った>>続きを読む
日本リメイクのCMを見たら、久々に観たくなって借りてしまった。たまに会いたくなる感じ、この映画を見たことある人ならわかるはず。
兎にも角にもキャスティングが素晴らしい映画で、高校時代も大人時代もそれ>>続きを読む
よく出来てる。無駄のない収まりの良さが逆に綺麗すぎるほど。
昼間の雨音さえ生かす脚本、骨も皮も捨てるところがない。
「カメラを止めるな」と重なる点多々。
一貫してるんだな。キレ味最高の19分。
やっと。
鑑賞タイミングを逃していたので、もういいやと思っていたのだが、せっかく拡大上映になったことだし、日本のインディーズ映画を陰ながら応援したい気持ちもあり、k'sシネマで観たかった気持ちを抑えつ>>続きを読む
太陽の光が醸す夏感がたまらない。夏の終わりかけで少し物寂しい感じは、彼らの別れとも重なって切ない。楽しい夏ではないけれども、一生忘れることがない夏。
最初に見たのが吹替版(ゴールデン洋画劇場)だった>>続きを読む
キューブリックが描いたシャイニングは、恐怖に特化したビジュアルと音響デザインの宝庫。
もちろんこれは原作では描けない映画ならではの表現であり、魅力たる部分。キングがこの作品に批判的なのは若干の嫉妬混じ>>続きを読む
ある意味日本版ポルターガイストの様相。
シュヴァンクマイエルと横尾忠則が同居したような色彩とギミックの渦。コラージュ的な映像サイケデリアが炸裂しまくる。
しかしどこか間が抜けていて、この作品でしか味わ>>続きを読む
日曜洋画劇場吹替版を視聴。
子供心にトラウマを植え付けられた作品のひとつ。
中でも生肉のほふく前進、ウジ虫、顔面搔きむしりの3コンボは今見ても中々おぞましく魅力的。
この映画、全体としてはファンタジー>>続きを読む
雪の積もった森の中に、雄鹿と雌鹿が現れ、静かに聞こえない言葉を交わす。
食肉処理場に品質管理者としてやってきたマーリヤ。血を感じない鉄仮面のような硬い表情の彼女、上司であり片腕が不自由で人生諦め気味>>続きを読む
シリーズもついに6作目を数えた今、1作目のトムクルーズを見返すと感慨深い。
CIA本部で宙吊りになり、汗キャッチしていた22年後に、まさか自らヘリを操縦し、高度7000mの上空から時速200㎞で落下し>>続きを読む
何考えてるんだろうこの人。
どうかしてる。
アクションという点においては間違いなくシリーズ最高到達点。あまりに画面に映っているものが凄いので逆にCGに見えてしまうが、信じがたいことに全部本物。
正直>>続きを読む
ギャラリーで異形の姿を晒す裸婦。オープニングで醜悪な人間の美がいきなり暗示、あるいは展示され、逃れようのない視線に体が石のように固まる。
アート界でブルジョワ的生活を送るスーザンの元に、別れた夫エド>>続きを読む
1967年に起こったデトロイト暴動。混沌の中、アルジェモーテルで実際に起きた悲劇の実話。音楽グループ「ザ・ドラマティックス」のメンバーを中心に、暴動前後の一部始終から裁判まで描いている。
結論から言>>続きを読む
昨今のヒーロー映画ブームを含め、自己批判的にもう一度ヒーローの存在意義を問い直す。往々にしてこのようなテーマはあるけれど、インクレディブルぐらいのノリで語り直される方が、見ていて気が楽。
子育てのア>>続きを読む
これは恐竜映画として適切な物語と演出なのか。問題提起を優先させた為なのか、恐竜に対する畏怖や憧れをこの映画からは感じない。
そもそも恐竜がメインに立っているのかという点さえ怪しく、劇中のセリフにあるよ>>続きを読む
流石。スピルバーグ以外でコレを仕切れる監督なんていないし、あのビジュアルでストーリーとのバランスを破綻させないのは見事という他ない。この世に生まれた架空のキャラクターに対する惜しみない賛辞に目頭あつい>>続きを読む
期待値ゼロだったせいか結構楽しんで見てしまった。ただ、ボイエガとアマーラ役の女の子でだいぶ持っていた印象。イェーガー自体の魅力は前作ほど感じられず、怪獣とのバトルも巨大さ表現がもっと欲しかった。
今回>>続きを読む
舞台装置、世界観、脚本、そしてシュワ。
完璧なアンサンブルは時代を超えてる。
いやむしろ今だからこそ一層の輝きを放って、この時代の映画作りの贅沢さが目に嬉しい。
眼球飛び出しや、頭のスライス&オープン>>続きを読む
マット・デイモンとミクロのビジュアルという武器を持ちながら、ボンヤリした印象。
しかしながら事がうまく運ばずに挫折しまくるマット・デイモンはなかなか新鮮。蚊帳に包まれた街は、もっと細かなディテールを見>>続きを読む
早稲田松竹で前情報抜きに鑑賞しましたが、とても好みでした。演技力などでは到底太刀打ちできない瑞々しさ。
大人以前の、今にも散ってしまいそうな彼らの笑顔や泣き顔が忘れられない。
20年以上前の映画だが>>続きを読む
香港のニューウェーブを懐かしく感じる。
色調や構図などスタイリッシュな画面の質感や、退廃的な語り口が、今思えばなんだか青々しくて、当時この世界に憧れた自分を思い返してやや気恥ずかしい。
「wkw/tk>>続きを読む
ラビットフットが何だろうが、そんなことより嫁が大事。大義よりも大切なもので動くイーサンの漢気を見る映画。
全体として印象が薄いのだが、見直すとああそういえばこんな話だったと思い出す。
いつもよりだい>>続きを読む
言わずと知れた竜巻映画のパイオニア。
劇場で観た当時、CGの進歩スゲーと思った記憶。今見ても公開から20年以上経っていることを思えば相当頑張っているし、改めてCG技術の進化過程を見るのが楽しい。
妄信>>続きを読む
戦慄のジョギリショック‼︎なるものをようやく体感した。これを当時劇場で体感していたらおそらく暴徒と化していたかもしれない、まさに戦慄の映画体験だった。
周囲には何もない荒野に迷い込んだファミリーを、>>続きを読む
家族を失った爆弾魔、家族円満の強姦魔、法律度外視の警察官という、マトモな人間が一人も登場しない70年代のクレイジームービー。
長身、分厚いメガネ、しゃくれたアゴ、ペッタリした髪型、スーツ、ぶら下げた>>続きを読む
ブライアン・デ・パルマ本人が、自身の作品を時系列順に片っ端から語り倒す。
小細工の一切ないドキュメンタリー。あまりにも細工がないのでアレ?と思うのだが、おそらくこれは意図的で、デ・パルマの作品自体が細>>続きを読む
「新しいアイデアに過去が色をつける」
いい言葉だなと思った。
デヴィッド・リンチは映画監督であるまえに、アーティストなのだという認識を、改めて決定づけるようなドキュメンタリー。
廃墟のようなアト>>続きを読む
H.Rギーガーの絵に出会ったのは5歳か6歳の頃だった。親が美術教師であるわたしは、自宅に転がっている画集を訳もわからず眺めていたのだ。そんな原体験の創造主が2014年に亡くなった時、なんとも言えず寂し>>続きを読む
期待していた感触とだいぶ距離があり、煮え切らないまま最終戦に突入してしまった。
この作品の軸足は男対女の構図とLGBTの構図の両方に置かれており、どちらをメインに描きたいのかというスタンスが見えにくく>>続きを読む
本作の脚本、主演を務めるクメイルさんによる半自叙伝。アメリカの多人種について描かれた作品は無数にありますが、中でも本作はかなり風変わり。
パキスタンとアメリカ、コメディアンの彼と昏睡状態の彼女。対比の>>続きを読む
松岡茉優の魅力に尽きる。他の役者には申し訳ないが、それ以外はオマケに思えてしまうほど松岡茉優を見るための映画だった。
「視野見」なるワードは果たして一般的なのか知らないが、わかる。調べてみると人間は上>>続きを読む
説明らしき描写がほとんど無い。劇中では主人公の名前すら明かされない。ただ、この作品の大きな魅力は「説明のされなさ」であることは間違いなく、画面に映るものから物事を読み解く楽しさはほとんど絵画的と言って>>続きを読む
音響効果と聴覚に焦点を当てたデ・パルマ先生の傑作サスペンス。面白い予感しかしない冒頭10分。そしてその予感は最後の最後まで切れることはなく、見事な結末で打ち上がる。
原題は「Blow Out」で、>>続きを読む
今見るとどうしても古臭さは拭えないが、当時はなかなかショッキングだった。韓国映画の振り幅を見た愛すべきポンジュノ作品。怪物映画の体を装った家族ドラマであり環境映画。ソンガンホのダメ親父が徐々にシリアス>>続きを読む
ハンソロのついでに世評が高めのローグワンを。
わたし個人としては温度低めの本作。
ep4の数分前に繋がる物語でも、ラストにレイアがホープを託しても、心の中では直線的に正史に結びつくことはなく。要は作劇>>続きを読む
ディズニーの手に堕ちたスターウォーズ作品を案じる者として、期待値は安定のゼロスタート。
これが影響しているかはわからないが、最後のジェダイのようなダメージを食らうことはなく、しかし可もなく不可もなく最>>続きを読む