みともさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

みとも

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ロープ(1948年製作の映画)

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ちょっと前に見た。舞台の映画化でよくある長回しってなんか退屈だよなーって思ってたけどこれが面白いのは何故だろう。脚本の面白さが大きいんだろうけど。

ドリームハウス(2011年製作の映画)

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絵に描いたような幸せそうなホームドラマからホラー映画っぽく不穏になっていくかと思ったら、映画の中盤で真相が明かされるので(『シャッターアイランド』だったら明かされるのは最後)この後どうなるのだ>>続きを読む

スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師(2007年製作の映画)

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自分がミュージカル映画が好きなのか苦手なのか長年に渡ってよく分からないでいる。おそらく歌を歌として自立させていない「音楽映画」が好きではないのだと思う。ミュージカルにおける歌は大抵、人物間の関>>続きを読む

15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)

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事件が起きる瞬間までの彼の半生は、“15時17分パリ行き”の電車でテロリストが起こすテロを最小限に食い止め、傷ついた人命を救うためにこそあったのかもしれない、と思えてくる。彼自身が「何かに導か>>続きを読む

シンプル・フェイバー(2018年製作の映画)

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久しぶりに「あー面白い映画見た!」って感じ。トリックは途中で読めてしまったし正直禁じ手だとも思うが、しっかり王道でありながらヒッチコックからはちょうどインセルを抜いたエンパワーメント系サスペン>>続きを読む

天気の子(2019年製作の映画)

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豪雨という避けられない現実に対し、インターネットというテクノロジーを使いながらも”晴れ女”に”神頼み”するスピリチュアリズム(それはSNSにアマビエのイラストを載せるような行為にもどこか似てい>>続きを読む

ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔〈スペシャル・エクステンデッド・エディション〉(2002年製作の映画)

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通常版2時間59分に対してエクステンデッド版は3時間43分だが、ファンクレジットが10分なのでそれを差し引くと実質的な追加シーンは35分。比較はしてないが多分途中のアラゴルンのアルウェン(リヴ>>続きを読む

ロード・オブ・ザ・リング/旅の仲間〈スペシャル・エクステンデッド・エディション〉(2001年製作の映画)

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通常版が2時間58分であるのに対しこのエクステンデッド版は3時間28分だが、エンドロールでファンクラブの会員一覧が延々と流れるのが20分ぐらいあるので、実際の追加シーンは10分程度。
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BULLET BALLET バレット・バレエ(1999年製作の映画)

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ちょっと前に見た。『鉄男』での機械生物が他人を殴る拳になった(『東京フィスト』)ものがこの作品では拳銃と銃弾で、また近年の作品で言えば武士の刀(『斬、』)や戦争そのもの(『野火』)に繋がってる>>続きを読む

Peace(2010年製作の映画)

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この映画のような、映画祭から依頼されて製作した義理の両親にカメラを向けた小さな作品であっても、必ず社会的・政治的な問題が浮かび上がり、またそれが他の監督作のテーマとも共鳴する想田和弘作品群(ホー>>続きを読む

セックスの季節 女優のお仕事(2019年製作の映画)

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こんなことは自分も言いたくはないけど、気に入らない(のであろう)他の映画監督をピンク映画っていうドメスティックな場で茶化すって、やることが小せえっすよ……

フロム・ダスク・ティル・ドーン(1996年製作の映画)

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タランティーノは脚本と出演のみで監督作ではないが、これも広義の「タランティーノ映画」であるとするならば、彼のセクシズムが如実に表れている一作だと思う。同じくロドリゲスが監督の『プラネット・テラー>>続きを読む

のど自慢(1999年製作の映画)

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すごくいい映画ではあるのだが。普段「夫婦(めおと)モノ」を歌っている演歌歌手が岡本真夜の「涙の数だけ強くなれるよ」「明日は来るよ」といういかにも平成然とした自己肯定ソングを歌うというのが何とも>>続きを読む

アルプススタンドのはしの方(2020年製作の映画)

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 原作は全国高等学校演劇大会で最優秀賞の戯曲(執筆者は顧問の先生)。監督はピンク映画の名手・城定秀夫。
 「仕方ないこと」は存在する。敗北だろうがインフルだろうが。それを「仕方ない」と自分に言い聞かせ
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映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ(2019年製作の映画)

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 複数の童話がクロスオーバーする世界で、それぞれ特性を持つキャラクターたちが童話の登場人物としての役割を演じさせられ、そこに齟齬が発生したりするのはユーモラスだが(「食べられたい」夢を持つトンカツとエ>>続きを読む

スノーデン(2016年製作の映画)

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 アイン・ランドからの影響を公言し、反戦デモを「自分が否定されているみたいで嫌だ」と述べる(国=政府=自分だと思ってるような人、こんなん大勢いますわな)インテリ崩れナーディ・プログラマーが、リベラルな>>続きを読む

オクジャ okja(2017年製作の映画)

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『パラサイト』が半地下と坂の上にある豪邸の対比によって分かりやすく格差社会を図式化させていた(これを横に倒すと、列車の後部車両の貧困層から前方に行くほど富裕層の『スノーピアサー』になる)のに対>>続きを読む

ルーニー・テューンズ:バック・イン・アクション(2003年製作の映画)

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メタネタやパロディネタ(一部しか分からなかったし、分からなくていいのだが。”元ネタ”を知ってれば知ってるほど人として終わっていく感じがする)など、2003年の映画でありながら何かすごい今っぽい>>続きを読む

シャザム!(2019年製作の映画)

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放射能グモや生体実験、兵器開発といった科学技術によって力を手にするヒーローとは異なり、シャザムは魔術師6人分の能力を持つ神話的な存在である。神話的であるのはワンダーウーマンやアクアマンも同様で>>続きを読む

ダンサー・イン・ザ・ダーク(2000年製作の映画)

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「無償の愛」という名の母性の呪いが永続的に繋ぎ止められる。本人は息子のためを思ってやっているであろうことが、当の息子本人にとって良いことであるとは全く思えない。自己完結の悲劇。
「主人
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ジョン・カーペンターの 要塞警察(1976年製作の映画)

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ジョン・カーペンターの監督作は今まで『ダークスター』(‘74)、『ハロウィン』(‘78)、『ニューヨーク1997』(‘81)、『遊星からの物体X』(‘82)、『ゼイリブ』(‘88)、『ザ・ウォ>>続きを読む

愛なき森で叫べ(2019年製作の映画)

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 弱みに付け込まれることで侵入者に掌握され、秩序を乱される共同体=家族は、今までの園子温作品でも繰り返し描かれてきた。だが本作の登場人物はいずれも過去作ではありえなかったほどに記号的で、その関係性も図>>続きを読む

6アンダーグラウンド(2019年製作の映画)

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 確かに褒められた出来ではないかもしれないし、変な映画であることに変わりはない。だが、間違いなく今までのどのマイケル・ベイ映画より面白い。刑事アクション、隕石落下、機械生命体といった過去の空っぽ超大作>>続きを読む

ウルトラマンティガ・ウルトラマンダイナ&ウルトラマンガイア 超時空の大決戦(1999年製作の映画)

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子供の頃見た映画を今になって見直すシリーズ。今思うとメタフィクションというものに初めて触れた映画だったと思う。ヒーローが自分自身のグッズが売られてるところを見る場面すごいわ。公開当時10歳の濱田>>続きを読む

ザ・トライブ(2014年製作の映画)

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ワンシーンワンカットが凄まじく、飽きることは全くない。自分は手話が分からないので登場人物の手話=セリフが何を話しているのか理解できず、疑問を持ちながらも「これはこういうことなのかな」と推論、想像>>続きを読む

グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

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厳密に言うと四重の入れ子構造。60年代パートはワイドで広角(これは良かった)、30年代パートは4:3。横に移動するトラックショットや90度にパンするカメラワーク多用でホテルを一種箱庭的に捉えている>>続きを読む

TOKYO FIST 東京フィスト(1995年製作の映画)

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原案が塚本晋也と斎藤久志。ボクシングジム会長役が何と輪島功一。
性と暴力のイメージとしての、わざとらしいぐらい青い照明。暴力を振るわれる人物の主観ショット。ヒロインがピアスや刺青による
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ヒックとドラゴン2(2014年製作の映画)

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ドラゴンとの戦いではない、ドラゴンという種に対する信頼と敬意によって彼らの真の姿を知り、伝えたことで島を進歩させた主人公のその資質は誰から受け継いだものかがこの続編では明らかになる(動物愛護、>>続きを読む

ファンタスティック・プラネット(1973年製作の映画)

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 陰影を付けた肉感のある人間が動いてるだけですごい。裸になったりもするんだけどとてもじゃないがポルノにはならないようなリアリズムの肉体。ヒエロニムス・ボッシュの絵画がそのままヌルヌル動いてる感じ(と>>続きを読む

仁義の墓場(1975年製作の映画)

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 まぁ、人種差別的な言動は良いこととして描いてるわけではないだろうし、性暴力の描写も現代の我々が省みてアップデートするとして……カルテや婚姻届、裁判の記録や子供時代の石川に関するインタビューを行なって>>続きを読む

THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦(2015年製作の映画)

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 うーむ、途中の銃撃戦はなかなか見れない(特に日本映画では)ガンアクションが見れたと思うし、ステルスヘリのCGや爆発などの特撮は見応えあったし、中でもやはり真野ちゃんがイングラムを操作する終盤の場面は>>続きを読む

鉄男 II BODY HAMMER(1992年製作の映画)

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「2」って言ってるけど続きではなく主演二人は同じで予算が増えたリブートもしくはパラレルワールドって位置付けれはよいのか。ストーリーは分かりくなったし特撮や特殊メイクも見やすく綺麗になってはいるのだ>>続きを読む

滝を見にいく(2014年製作の映画)

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思いがけないフェミ映画。『ハッピーアワー』より素直。

キツツキと雨(2011年製作の映画)

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 実の息子との険悪な関係を埋めるかのように、林業のベテランがヘタレ映画監督を助け始める。沖田修一は、初対面の相手や異なる立場の人間がコミュニケーションを取らなければならない時の気まずさや、日常の中にあ>>続きを読む

ダーティ・メリー/クレイジー・ラリー(1974年製作の映画)

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 レーサーという夢を実現するための資金稼ぎに強盗を行う男(『イージー・ライダー』などのピーター・フォンダ)たち三人を追う警察組織の中の一匹狼(ヴィック・モロー。後に映画『トワイライトゾーン』の撮影中に>>続きを読む