バートローさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

バートロー

バートロー

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モンスターハンター(2019年製作の映画)

4.0

予算の関係でモンスター少なめなのは否めないけど、その分、トニージャーとミラジョボビッチが大健闘。モンハンのエッセンスと結局そっちいくんかいっていうポール・W・S・アンダーソン監督らしさとバイオハザード>>続きを読む

ワイルド・スピード/ジェットブレイク(2020年製作の映画)

4.0

ジャスティン・リン監督とハン(サン・カン)のアジア勢の大復帰で話題性十分だったものの、ジャスティン・リン自身が離れている間のワイスピの高テンションについていけていないのか、満を辞した最新作の割にやや地>>続きを読む

フリー・ガイ(2021年製作の映画)

5.0

ジム・キャリーの正当な後継者というか、この手の役で今レイノルズの右に出る人いないんじゃないかと再認識した。限りなくライトな作風に詰め込まれた批評性とエネルギーはショーンレヴィ作品の中でもかなり高めで、>>続きを読む

ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結(2021年製作の映画)

4.5

前作と打って変わったモノホンの自殺特攻部隊。惜しみない死体の山と人体破壊、そして巨大クリーチャーもりもりでちょっと綺麗にまとまり過ぎかなと思うところもありつつ、キッチリと仕事をするところ流石ガン監督。>>続きを読む

トゥモロー・ウォー(2021年製作の映画)

4.2

近年のクリスプラットのゴシップでは済まないムーブがキツくてしばらく視聴見送っていたのだけど、この映画はめちゃおもしかった。映画館で観たかったなと思わせたら配信の映画はそれだけで勝ちだと思う。エイリアン>>続きを読む

あの頃。(2021年製作の映画)

3.5

あらすじと予告でハロプロ最高なオタク映画なのかと思いきや途轍もなく湿っぽい。00年代の重要なファクターとして、ハロプロがそこにあったみたいな描き方で進む。松坂桃李目当てだったけど、所々も描写がキツイの>>続きを読む

騙し絵の牙(2021年製作の映画)

4.0

この手の邦画アンサンブルでちゃんと面白いの久々な気がする。吉田大八監督の大人版「霧島、部活」というかお仕事サバイバル。大泉洋が発する胡散臭いアラフォーハゲタカスタートアップ界隈臭が凄いぴったり。困った>>続きを読む

ザ・ラスト・マーセナリー(2021年製作の映画)

4.0

脂たっぷりのヴァンダミングアクションと悪ノリフレンチオフビートコメディの悪魔融合、その上に真っ白な粉のように振りかけられた謎のスカーフェイスオマージュがてんこ盛りすぎな珍作。初めてのヴァンダムとしては>>続きを読む

第8日の夜(2021年製作の映画)

3.8

数珠と斧と梵語で悪霊を祓う元坊さんの仏教エクソシストって設定でもう半分勝利しちゃってる。韓国映画で仏教が全面になるの意外と珍しくて、しかもこの手のジャンルは中々ない。『サバハ』と比べると終盤がちょっと>>続きを読む

プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

5.0

コラリー・ファルジャの『REVENGE リベンジ』のようなある種の痛快さや吹っ切れた感すら許されず、観ているだけで揺さぶられ辛い気持ちになり、つまり観て良かったと思える。自身の経験と照らし合わせてショ>>続きを読む

罪の声(2020年製作の映画)

3.9

アンナチュラルとMIU404で野木亜紀子脚本にハマったのでまんまと観た。映画でも変わらず面白いというか脚本の巧さを味わい、SNSにアップされる子供の写真の問題にも近い大人の無責任さを問う物語が良かった>>続きを読む

恐怖のセンセイ(2019年製作の映画)

4.0

コブラ会では時代遅れの思想、または敵の使う邪道、ダークサイドとして描かれた有害な男らしさが今作ではホラーのように恐ろしいカルト宗教として描かれる。自分らしく暴力とは無縁にほのぼの生きてきた主人公が空手>>続きを読む

モータルコンバット(2021年製作の映画)

4.4

オールアジア最高。ポールWSアンダーソン版の大ファンなのでその血統を受け継いだ今作には大満足。チープだけど志はやたらと高かったモーコン実写から遂にチープさが消えたらこうなるよね。容赦のない描写はもちろ>>続きを読む

秋刀魚の味(1962年製作の映画)

4.0

笠智衆の孤独な父親役。たかが結婚が1人のここまで人生を左右する世界は今では考えられないが当時のリアルだったんだなとしみじみ。親が子に頼り過ぎてしまう罪、全ての手綱を握ってしまうエゴは今にも通じる呪縛。>>続きを読む

パーム・スプリングス(2020年製作の映画)

4.0

この手のラブコメ最大手は『恋はデジャ・ブ』で、比べてしまうと若干停滞やテンポの悪さはあるものの、その偉大な作品を踏まえて更にその先がある脚本に舌を巻いた。みんな大好き伏線回収、みんな大好き大人になりき>>続きを読む

Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

4.5

はいはい、例のフォーマットのジャンル映画でしょ、と『舐めていた』らこの手のやつで年に1本、2本あるかないかの面白い映画だった。強面だったり屈強な俳優やアクションスターが冴えない男を演じて、それが実は…>>続きを読む

Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)

4.5

いわゆる異食症にまつわるスリラーで、アイディア1本系なのかなと思い込んでいたので良い意味でかなり面食らった。異物を飲むことは確かに恐ろしいし、そのシーンは本当に真に迫っていて痛々しいが、それ以上に恐ろ>>続きを読む

ノマドランド(2020年製作の映画)

3.8

残念ながらすっかり忘れられている忌まわしいリーマンショックの爪痕を描いた作品。災害のような厳しい現実に打ちのめされ、ある人は家を、職を、家族を失い、市場(原理)主義経済に人生を狂わされた人々。彼らの生>>続きを読む

機動戦士ガンダムNT(2018年製作の映画)

3.2

前作ユニコーンガンダムの良さは圧倒的な作画力とガンダムシリーズのファンをくすぐるお約束の多さ、2次創作的な遊び心だったように思う。今作には単純にそれがなく、ユニコーンの2次創作、二匹目のドジョウを狙う>>続きを読む

機動戦士ガンダム F91(1991年製作の映画)

4.3

富野御大が手がけた宇宙世紀シリーズの中では地味っ子なイメージがあったけど、コロニー内でのかなり悲惨な戦闘から始まり、長い平和で腐敗し切った連邦vsかつてのジオン・ティターンズをなぞるように先鋭化するC>>続きを読む

トムとジェリー(2021年製作の映画)

4.0

スペースジャムの現代版×HIPHOPな心底軽いノリと根明な映画。クロエさんのコメディエンヌっぷりもあいまって本当にノリが軽い。ライド・アロングやバーバーショップのティム・ストーリー監督作なので色々と納>>続きを読む

ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット(2021年製作の映画)

4.2

映画館が閉まっている中、リッチな画の映画の供給はとても貴重だな〜。そもそもアレだった作品に対しての、あくまでも再編集版と感じたので完全燃焼、成仏とまではいかないが、初版を観たときに感じた雑さ、雑味、チ>>続きを読む

隔たる世界の2人(2020年製作の映画)

4.0

Pro Eraの看板ことJoey Bada$$の初主演映画。そんなに軽妙にしなくてもいいかなとも思うが、正に今起きていることを題材にしたBLMホラー短編。画面映えも素晴らしくて、幼い頃から演技のレッス>>続きを読む

ブラインドスポッティング(2018年製作の映画)

5.0

公開時に複数の方から絶対に観て下さいとオススメされていて、その時にはもう上映が終わってしまっていたのでレンタル即鑑賞。何度見ても全部が全部に詰まっている作品だった。BLM文脈の映画でもトップレベルだし>>続きを読む

アーミー・オブ・ザ・デッド(2021年製作の映画)

3.7

トンチキ展開と神画が持ち味で、何よりもあのリメイク版『ドーン・オブ・ザ・デッド』を手掛けたザックススナイダー監督の大作ゾンビ映画なので期待しない方が無理。でも今回はトンチキも神ショットも控えめで中途半>>続きを読む

ノンストップ(2019年製作の映画)

4.2

とにかく明るい『エアフォース・ワン』『コン・エアー』『パッセンジャー57』『フライト・ゲーム』…ここまでコメディに振ったハイジャックアクション映画ってあまり観たことなかったけどこれは面白い。

楽園の夜(2019年製作の映画)

4.3

今年の暫定ベスト。パク・フンジョン監督作品に求める血みどろとバイオレンスの渦が全部詰まっていたし、北野武バイブスがコリアンマフィア映画においても相性バッチリなことを証明した点でめちゃくちゃテンション上>>続きを読む

私をくいとめて(2020年製作の映画)

4.5

去年観ていたらベストにぶっ込んでいたと思う。大九監督×原作綿矢りさの第二弾?『勝手にふるえてろ』の実写化は文句なしだったけどこちらも負けず劣らずの傑作。イマジナリーメンターと共にめちゃくちゃ生き辛そう>>続きを読む