Bitdemonzさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ(2021年製作の映画)

3.3

前作の終わりで感じていたワクワクは“こんな“やべぇヤツ(ウディ・ハレルソン)にシンビオートが混じっちまったら…”という点だったが、思っていたより行動原理はマトモ(まぁヤバいには違いないが)だったのと、>>続きを読む

N号棟(2021年製作の映画)

3.0

抜群のロケーションと物語の予想外の方向性(予備知識ナシでの鑑賞)、要所でゾクッとくる(Googleマップで目的地に寄ると…とか、暗闇からスっと出てくる女性とか、生首とか…イイ魅せ方が結構あったと思う)>>続きを読む

ムーンフォール(2021年製作の映画)

3.2

ローランド・エメリッヒ監督作品だというのが判ってる時点で鑑賞する分には、ローランド・エメリッヒ監督作品以外のモノではない事が明らかで、その期待を裏切らないところがローランド・エメリッヒをローランド・エ>>続きを読む

グレイマン(2022年製作の映画)

3.4

Netflix(だけとは限らない)は映画作品をコンテンツと変えてしまった当事者に他ならないが、“そちら側”が予算を贅沢に注ぎ込み、超大作級のアクション映画をやはりコンテンツとして配信するという歪な構造>>続きを読む

呪詛(2022年製作の映画)

4.0

生理的な嫌悪感を想起させる様々な仕掛け(潔癖や虫や集合体恐怖症的な)はかなりバラエティに富んでおり、万人にイヤな気持ちになっていただこうという“全くありがたくないおもてなし精神”に溢れたホラー映画だと>>続きを読む

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

4.0

怪獣が出現する映画、ゴジラ等に見られる作品とは異なるリアリティラインをもった“ウルトラマン”という作品の文脈でみせる「ウルトラマン映画」の再解釈である事を理解する事が作品の楽しみ方にも影響するものだと>>続きを読む

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

3.5

リンチ版を観たのは結構前なので内容はほぼ忘れてたけども、なんとなく設定諸々ボンヤリと思い出しながら鑑賞。

遠景からのカットで魅せるとんでもなくクソでっかいオブジェクト群のスケール感を味わうためには劇
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デモニック(2021年製作の映画)

3.0

精神に潜む“悪魔”を最新技術(対象の相手の意識を再現した仮想空間へダイブ)で祓うという設定にワクワクしてかなり期待値を上げすぎてしまったのが良くなかったか、どうにもイマヒトツ感は拭えない。

何処かで
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サマーフィルムにのって(2020年製作の映画)

3.2

こんなに時代劇にガッツリとのめり込んでる女子高生が居るとはとても思えない(居るかもしれないので控えめに)が、途中からタイムスリップ要素も絡んでくるので、設定云々はもうこの際どうでも良い。

“アオハル
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前科者(2022年製作の映画)

3.4

森田剛の渋味の増した表情と危うさを内包した静かな佇まいがサスペンス部分を牽引するチカラをもっており、それだけでなかなか楽しめた。

展開としてはやや無理があるような気がしたものの、“真っ当に生きる”事
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さがす(2022年製作の映画)

4.2

懸賞金目当てに殺人犯を追って失踪した父を探す娘の話は二転三転し予想外の着地点へと誘うストーリーテリングは秀逸。

要所要所での演出がフリになり様々な箇所で効いてきたり、途中感じた違和感のある演出が後半
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人数の町(2020年製作の映画)

3.3

風刺の効いた“都市伝説”的な“陰謀論”のようなディストピアSF。
興味深い設定でちょっとした空き時間に観るには丁度良い内容だったと思う。

それにしても「ルール」に従っていれば衣食住が保証されるとはい
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スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

4.0

事の発端はともかく、今後のMCUシリーズの拡がりを創ると共に権利関係の垣根も飛び越えた展開へと繋げ、主人公の葛藤と成長も盛り込み、文字通り「全てのスパイダーマン」に一旦の決着を付ける内容(若干の都合の>>続きを読む

スネーク・アウタ・コンプトン(2018年製作の映画)

2.5

酷い邦題だと思ってたら原題だったのを知ってズッコケたが、フザけているのはタイトルだけでなく全編フザけ倒しているので一安心。

しかしながら、あまりにもくだらない内容とはいえ、構図が割としっかりしてるの
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ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス(2022年製作の映画)

3.5

前作を観たあとに続編が公開されるなら絶対に劇場で観る!と心に決めていたぐらい楽しみにしていたので、極力情報をシャットアウトし(何ならトレイラーすらも避けてた)、一番「体感」できる環境を考えた結果、最寄>>続きを読む

ダーク・アンド・ウィケッド(2020年製作の映画)

4.7

古典的なホラーの文脈をシッカリと踏襲しており、「来るぞ来るぞ……」の煽りに対して敢えて外す演出が増えた昨今のホラーと比べてビックリするぐらい直球で返すスタイルだが、その見せ方の妙が素晴らしい。

終始
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ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

4.3

昨今も話題にあがる煌びやかなショービジネス業界の影に潜んだ部分をテーマに、ともすれば普通のサスペンスになってしまいそうな内容を「夢」を通じた超現実的なシンクロ構造と映像テンポの巧みさで実に一癖ある面白>>続きを読む

死神ランボー 皆殺しの戦場(1984年製作の映画)

3.5

邦題のやらかしっぷりを期待させるプンプンに香ばしい匂いを放っていたので、ダラダラとした余暇の隙間を埋めるべく、行き当たりばったりで何の予備知識もなく再生。

とはいえ、一応大まかなあらすじを読んだカン
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エクソシスト ビギニング(2004年製作の映画)

3.2

お蔵入りの『ドミニオン』を鑑賞後に観る。

一部キャストを差し替えてあったりはするが、概ねベースになってる部分は変わらず、細かい設定に変更はあるものの、『ドミニオン』をもう一度再構築(というか同じよう
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Dominion: Prequel to the Exorcist(原題)(2005年製作の映画)

3.3

お蔵入りにしてしまうには実に惜しい気もするが確かに全体的に地味さが際立つ『エクソシスト』の前日譚。

冒頭からのメリン神父の信仰心を喪うキッカケからかなり掴まれるが、割と淡々と事件が進行、クライマック
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ファブリック(2018年製作の映画)

4.8

かなり訳が解らない、そして酷く不気味。

一見マトモな日常に入り込んでくる不条理なモノを想定していたが、どうやら全体的に狂っているようにみえる、この居心地の悪さが最高に最悪で素晴らしい。

如何にもら
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べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

4.3

終始気だるいカンジで共同生活をおくる“自称 社会不適合者”の女子2人がアルバイトを通じて“フツーの生活”を目指すべく奮闘する模様をゆる〜く追っていくという“オフビートなガールズムービー”の体裁だが、彼>>続きを読む

孤狼の血 LEVEL2(2021年製作の映画)

3.8

前作に引き続き今作も「イイ顔」が揃っており見応えのある画作りに好感が持てる。
バイオレンス度合いにもかなり拍車が掛かっており“目ん玉”に関わる一連はもう終始観ながら目蓋がムズムズ……なかなかしんどかっ
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モータルコンバット(2021年製作の映画)

3.5

過去作品と比べて『 モーコン』純度がかなり上がっただけでも個人的にはなかなか満足。とにかく「究極神拳」が入ってなかった過去作(2は未見)との違いを“これ見よがしに”見せつける見栄の切り方には、正に“サ>>続きを読む

魂のゆくえ(2017年製作の映画)

3.8

真面目で真っ直ぐな人間ほど生きにくい世界。この世界での定義や基準は常に曖昧で、様々な矛盾と目の前に突きつけられた現実に折り合いをつけて生きて行かねばならない。

この過酷な”現実”と向き合うための心の
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JUNK HEAD(2017年製作の映画)

4.9

世界観、ビジュアル、造形諸々が個人的にサイコーにドンピシャで、作品の中で垣間見える端々に自分が好きだったモノの空気が感じられるあたりに僭越ながら勝手に「自分のための作品だ!」と観ながら嬉しくて涙が出そ>>続きを読む

プリズナーズ・オブ・ゴーストランド(2021年製作の映画)

2.0

『ニューヨーク1997 』的なノリを彷彿とさせて序盤こそワクワク(正直不安の方が大きかったが)させられたが、想像以上に監督のもつ“味”との相性の悪さが露呈、ニコラスは思っていたほど暴れてくれないし(な>>続きを読む

オールド(2021年製作の映画)

3.8

30分で1年分の肉体変化が起こるという謎のビーチに閉じ込められた複数の登場人物たちが右往左往するという設定はなかなか興味深く魅力的。


小さなビーチに集まった様々なキャラクターたちは世界の縮図である
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マリグナント 狂暴な悪夢(2021年製作の映画)

4.6

ジャーロ(ジャッロ)の体裁を戴きつつ、心霊系かはたまた超能力系なのか、様々な憶測を持たせながら興味を持続させ、文字通り“ウラをかいた”展開が素晴らしく、久々に興奮した。

要素のひとつひとつを見ると過
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プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

4.5

女性軽視してる男性全般への痛烈な逆襲としてストレートに展開され、ある種の爽快感をもたらす導入。

世の中ロクでもない男がたくさん居ることは事実で、依然として社会がそれを黙認している状況は続いているし、
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サイコ・ゴアマン(2020年製作の映画)

4.5

昭和の日曜朝(地域による)のワクワク感を彷彿とさせる石森章太郎の#不思議コメディ的な作り(アクタースーツも込みで)を2020年代にもなっていい大人がマジでやってる(しかも“大きな”おともだち向け)とい>>続きを読む

最強殺し屋伝説国岡 完全版(2021年製作の映画)

3.3

設定は相変わらずオモシロイ。

これまでの監督作品に登場してきた“あまりに日常的な生活を営む殺し屋”たちという要素を深掘り、ドキュメントタッチでディテールを見せていくのは、低予算をカバーするための手法
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ファーザー(2020年製作の映画)

4.8

あまりに自然過ぎる不自然がとてつもなく心地よい居心地の悪さ。

理不尽がさも当たり前のように訪れる様子は、とかく過剰な演出や特殊効果に頼りがちなところを、あくまでも限られたスペース、人物、会話、時間の
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空白(2021年製作の映画)

4.3

ひとつの“事象”によって割り振られる被害者と加害者の立場。その事象に巻き込まれた人の数だけその立ち位置は曖昧で微妙に異なり、登場人物それぞれがその事象と向き合う中で様々な人間性が垣間見え、断片的な情報>>続きを読む

ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

3.7

昨今にある“事象との向き合い方”について、政治・メディア・民衆それぞれの視点をやや誇張気味(極端と言えばそうかもしれないけど)に皮肉ったブラックな内容。

このテの作品にあるヒロイックな展開を軽く弄っ
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マトリックス レザレクションズ(2021年製作の映画)

3.2

1作目が与えたビジュアルのインパクトが映像表現のレベルを押し上げた革新的なモノとして記憶に刷り込まれた人々(無論自分も含めて)にとって、シリーズの復活は「更なる未知の映像体験」を期待させるものだったハ>>続きを読む