青空ゆきさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

カモン カモン(2021年製作の映画)

5.0

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大丈夫じゃなくても、大丈夫。

普通ってなに?

お互いへの愛を言葉にするのは難しい。

ほんとサイアクだね。

君の話を聞かせて、もっともっと聞きたい。

ホアキン・フェニックスが温かく、ウディ・ノ
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やがて海へと届く(2022年製作の映画)

5.0

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黒髪、麦わら帽子、水色のワンピース。

ビデオカメラのなかの彼女は、楽しそうにPUFFYを歌っていた。

東日本大震災から11年(2022年4月26日観賞時点)

3月11日14時46分、都内の自宅に
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アトランティックス(2019年製作の映画)

5.0

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海が見えるクラブ、蛍が舞うようなエメラルド色のライトが美しい褐色の肌に映える。

人々を見下ろすようにそびえる巨大タワー。

格差社会、社会全体が女性を物のように扱うアフリカの現実。

マティ・ディオ
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仁義なき戦い 代理戦争(1973年製作の映画)

5.0

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高度成長期の広島。

広島を牛耳る“山守組”、神戸で対立する“明石組”と“神和会”

“山守にも火傷させたれいや、のう”

小さな組同士の争いに大きな勢力がつけこみ、事態は“広島抗争”へ。

酒に酔っ
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グラン・トリノ(2008年製作の映画)

5.0

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72年製の“グラン・トリノ(フォードの名車)”は彼にとって誇りであり栄光の証。

朝鮮戦争に従軍した過去をもつウォルトはフォードを退職し、今は愛犬デイジーと二人で暮らしている。

隣人は“イエロー”と
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ナイトメア・アリー(2021年製作の映画)

5.0

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終わりのない悪夢へようこそ。

半魚人と人間のラブストーリーなど、摩訶不思議な世界を描かせたら右にでる者はいないギレルモ・デル・トロ監督。

野心、プライド、欲望、驕り…人間の心こそ怪物。

禁断のシ
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とんび(2022年製作の映画)

5.0

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不器用だがまっすぐで卑怯なことや曲がったことは絶対にしない“町の名物男”ヤス。

昭和から平成、そして令和へ。

これは小さくてとても大きな家族の物語。

内野聖陽さんと佐藤健さんの親子、“日曜劇場と
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モービウス(2022年製作の映画)

5.0

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“俺は…ヴェノムだ”

死の病に苦しむ天才医師マイケル・モービウスは神の領域(タブー)に踏み込む。

不治の病は消え、体の傷も消えるが、神は彼に罰として新たな傷をあたえる。

主演は様々な役に挑み続け
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チェチェンへようこそ ーゲイの粛清ー(2020年製作の映画)

5.0

“カディロフは言う、弾圧などありえない、我が国に不浄なゲイなどいない”

ウクライナに投入された“ギャング”と呼ばれる“傭兵部隊カディロフツィ”など、カディロフは力でチェチェンを支配している。

LG
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ニトラム/NITRAM(2021年製作の映画)

5.0

1996年4月28日にオーストラリア・タスマニア島で起きたポート・アーサー事件。

銃乱射による犠牲者は死者35人、負傷者15人。

犯人はマーティン・ブライアント。

家族、愛する者、彼の周りはみん
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オートクチュール(2021年製作の映画)

5.0

なんて美しくて、華やかで、情熱的なんだろう!

職人気質でちょっと怒りっぽいエステルと移民二世のジャド。

二人はぶつかり合いながら新しい人生を紡いでいく…。

ディオール1級クチュリエールのジュステ
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永遠の831(2022年製作の映画)

5.0

WOWOW開局30周年記念作品。

攻殻機動隊の神山健治監督、脚本による長編オリジナルアニメ。

時間が止まるとき。

スズシロウは“怒り”、なずなは“恐怖”を。

自分を守るために二人が手に入れた力
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KAPPEI カッペイ(2022年製作の映画)

5.0

1999年7の月。

ノストラダムスの予言を信じ、修行に励む戦士たち。

いつまでたってもこない終末。

“終末の戦士たちよ、解散!”

師範(古田新太さん)の一言で戦士たちは世間に解き放たれるが…。
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THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

5.0

※2022年3月24日に川崎チネチッタで観賞。

〓RGB4Kレーザー 7.1ch

マット・リーヴスが描く新たなるバットマン。

恐怖は…武器だ。

悪に蝕まれ続けるゴッサム・シティ。

両親の復
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フォレスト・ガンプ/一期一会(1994年製作の映画)

5.0

〓LIVEサウンド×RGB4Kレーザー

※2022年3月24日川崎チネチッタで観賞。

自分が13歳のときに日本で劇場公開された作品、恥ずかしながらはじめて観ました!

テーマ曲がとにかく素晴らし
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ロスバンド(2018年製作の映画)

5.0

世代も悩みもブッ飛ばせ!

ドラムのグリム、ギターボーカルのアクセル(ジャイアン、グリムが加工してるので気づいていない)、チェロ担当のティルダ(ベースの募集で応募してきた笑)

ドライバーはイケメンな
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林檎とポラロイド(2020年製作の映画)

5.0

記憶を失くす謎の病におかされた世界。

男が唯一覚えていることは林檎が大好きなこと。

新しい自分プロジェクト。

自転車に乗れ、仮装パーティーに参加せよ、映画館でホラー映画を観ろー。

意味
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MEMORIA メモリア(2021年製作の映画)

5.0

好意的に見ればアート、率直にいえばなんじゃそりゃ。

インカ、マヤ、アステカ。

失われた古代文明には拳銃(オーパーツ)で撃たれた頭蓋骨が存在する(子供の頃にムーかなにかで読んだ!)

“ドゥン!”
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ゴヤの名画と優しい泥棒(2020年製作の映画)

5.0

2021年9月に亡くなったロジャー・ミッシェル監督はいった。

“ケンプトンは悪ガキだ、英雄じゃない”

イギリスの宰相ウェリントンを描いたゴヤの名画。

1961年、ロンドン・ナショナル・ギャラリー
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アンネ・フランクと旅する日記(2021年製作の映画)

5.0

アンネが空想の友達キティーに宛てたアンネの日記。

ある嵐の夜、日記から飛び出したキティー。

そこにアンネの姿はない。

キティーは過去と現代を旅する、アンネの軌跡を探して。

ナチスによるユ
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シラノ(2021年製作の映画)

5.0

胸に秘めた愛。

それはやがて、美しい詩になる。

ピーター・ディンクレイジに喝采を!

なんて劇的でロマンティック、まるで絵本から飛び出したおとぎ話。

“あなたなしでは生きられない、すべてを捧げよ
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余命10年(2022年製作の映画)

5.0

あなたに出会って、もっと生きたいと思った。

君に出会って、生きようと思った。

あと何回、この桜を見ることができるのだろう?

次なんてないんです。

だから今を、目の前の人生を精一杯生きなければい
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ハード・ヒット 発信制限(2021年製作の映画)

5.0

まさにノンストップ。

爆弾を積んだジェネシスGV80(ヒュンダイの高級SUV)が釜山の街を爆走する!

悪役やどこか憎めないコミカルな役など、韓国を代表するバイプレーヤー、チョ・ウジンが単独初主演。
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ナイル殺人事件(2022年製作の映画)

5.0

監督、製作、主演にケネス・ブラナー、製作リドリー・スコット。

“愛は人の心をかき乱す”

キーワードは愛。

クレオパトラをはじめ、数々の物語を生んだナイルを舞台に、愛と欲望が絡み合うミステリー・ク
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さがす(2022年製作の映画)

5.0

突然消えた父親をさがす楓に届いた一通のメール。

お父さんをさがさないでください、元気でやってます。

この日観た5本のなかで一番刺激的で舌を巻いた作品。

話題を集めた岬の兄弟は先入観が邪魔をして未
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選ばなかったみち(2020年製作の映画)

5.0

認知症の父レオ、献身的に支える娘モリー。

イケメンで知的なレオの人生はかなりモテたはず。

ニューヨーク、線路沿いのアパート。

彼を名前で呼ぶのはモリーとヘルパーだけ。

自分勝手に生きた男の末路
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アンチャーテッド(2022年製作の映画)

5.0

※LIVEサウンド×RGBレーザー

トム・ホランド、マーク・ウォールバーグ、ミスター・ウィスカー共演🐈‍⬛

PLAYする映画、アンチャーテッド。

“地図にない場所”に眠る財宝を狙え!

偉業を
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鹿の王 ユナと約束の旅(2020年製作の映画)

5.0

NHKのドラマ・精霊の守り人(綾瀬はるかさん主演)と同じく、アイヌ神話や玉繭物語(PSのゲーム)を感じる神秘的で美しい世界。

キャラクターの表情(くしゃくしゃってなる感じ)やアクションシーンなどジブ
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ティル・デス(2021年製作の映画)

5.0

ミーガン・フォックス主演。

弁護士の夫を持つエマ。

冷めきった二人、裕福だが満たされないエマ。

結婚記念日、夫のマークは鋼のネックレスとサプライズを彼女に贈り、二人は愛を確かめ合う。

エマ、起
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99.9-刑事専門弁護士‐ THE MOVIE(2021年製作の映画)

5.0

出来栄えは?100でしょ!(松潤)

日本では起訴されれば99.9%有罪。

事実を徹底的に追求し、最後の0.1%まで諦めないアイツが帰ってきた!

ダジャレは寒い(ほぼ誰も笑わない笑)がストー
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クライ・マッチョ(2021年製作の映画)

5.0

クリント・イーストウッド監督50周年記念作品。

監督40作目はメキシコが舞台、誘拐から始まる老人と少年+1羽(マッチョ🐓)のロードムービー。

今こそ、本当の強さの意味を問う。

人は必ず老いる。
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クレッシェンド 音楽の架け橋(2019年製作の映画)

5.0

これは歴史の出来事じゃない、家族の物語なんだ。

イスラエルとパレスチナは100年以上も憎しみ合っている。

相手に敬意を持ち、最初の一歩を踏み出すこと。

それは怖くてとても勇気がいるこ
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パイプライン(2021年製作の映画)

5.0

韓国の地下を走るパイプラインの総延長距離は約1200キロメートル。

パイプにドリルで穴を開け、別のパイプを繋ぎ、石油を盗む“盗油師”のことを“モグラ”という。

ドリルの名手ピンドリ、鬼畜で冷徹な社
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ノイズ(2022年製作の映画)

5.0

藤原竜也くんと松山ケンイチくん、主役級の二人がデスノートぶりの共演。

陽が当たる場所には必ず影がある。

人間の底知れぬ心の闇と欲望。

閉鎖的コミュニティの恐ろしさ、不気味さがリアル(
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355(2022年製作の映画)

5.0

敵の敵は味方。

CIA(アメリカ)MI6(イギリス)BND(ドイツ)DNI(コロンビア)MINISTRY(中国)世界の美女が集結!

355(スリー・ファイブ・ファイブ)とは独立戦争時代にワシントン
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ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)

5.0

ひとつになりたかった。ひとつになれない世界で…。

名作“ウエスト・サイド物語”をスティーヴン・スピルバーグ監督が再び。

生まれた国、肌の色、貧困…人は自分と違うものに対して無差別な敵意を抱く。
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