RENさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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ONE PIECE FILM RED(2022年製作の映画)

4.4

前作のスタンピードもお祭り映画だったが今作もそれ以上にお祭り映画!
理由は勿論ウタの存在。彼女の楽曲はライブミュージックに適しているだけでなく、映画的にも少年漫画的にも熱い演出がてんこもり。力強いAd
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1640日の家族(2021年製作の映画)

3.6

里親家族と約5年過ごした少年が実父の元へ帰る準備期間での物語。
子供にとっての5年はとても長い。実の親では無いと分かっていても、簡単に割り切ることは出来ない。それは養母も同じ。
母の所に居続けたいと思
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プアン/友だちと呼ばせて(2021年製作の映画)

3.9

懐古と回顧、青春の決算。
ノスタルジックな展開は淡く美しい。また、それを際立たせる音楽とカクテルの存在が素敵。バーテンダーのボスとラジオDJの父を持つウード、それぞれのアイデンティティに沿った要素が物
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ゲーム(1997年製作の映画)

3.3

面白い映画だ。ただ、大っ嫌いな映画。
サスペンスとしてのクオリティはとてつもない。だからこそ謎への解明に期待が高まっていく。
そして迎えた衝撃のラスト。主人公と同様にこの映画を観ている私まで一緒に騙さ
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ソー:ラブ&サンダー(2022年製作の映画)

3.2

タイトルの通り、これは愛と雷の物語。ジェーンが力を得た経緯をソーが知る時、ロックな映画が深いラブロマンスに変わる。
シリーズ作品としての繋がりをしっかりと感じさせつつも、過去作の説明も抜かりなく入れて
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ソニック・ザ・ムービー/ソニック VS ナックルズ(2022年製作の映画)

4.4

軽口を叩きながら颯爽と事件解決。前作と同じ空気感のコミカルなヒーロームービーだがテイルスとナックルズの登場で更にパワーアップ。
相変わらず吹替えの山寺宏一の良さ。悪役ながらも憎めないキャラは安定感があ
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キャメラを止めるな!(2022年製作の映画)

4.5

あのカメラを止めるな!がまさかのフランスでリメイク、と思いきや続編だった!
予告編にある通り[日本で企画されたワンカット生放送のホラー作品をウチらでもやろう]という筋書きで展開される物語。
ストーリー
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ボイリング・ポイント/沸騰(2021年製作の映画)

3.7

レストランで起こる怒涛の一夜。段取りは上手く行ってないしクソ客に絡まれるしフロアとキッチンとは連携は取れてないし。
そんな極限の環境をワンカットという手法で撮影することで、観客は全く同じ場所にいるかの
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X エックス(2022年製作の映画)

3.0

何かと不穏な作品が多いA24のスラッシャーホラー。この映画も例に漏れず不穏なアレコレが観られるが、A24らしからぬ映画である。
その要因はヒャッハーなスラッシャー映画である点にある。ツッコミどころ満載
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エルヴィス(2022年製作の映画)

3.8

ロックの殿堂と言われし彼の人生を描いた興奮の一作。彼のパフォーマンスに心拍数が上がる。
人々を魅了する彼の特徴はやはり彼独自のスタイルにある。その振付、その歌唱、それは彼のオリジンによる物。
狂信的な
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リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

3.5

令和の今ではレトロの部類に入ってしまった70年代のロサンゼルス。テンプレなエモいラブストーリーかと思いきや緩やかながらも拗らせた2時間。
キッカケは学校でのふとした瞬間だった。そこから関係を深めていく
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恋は光(2022年製作の映画)

4.1

「恋」とは?人の心は曖昧で矛盾に塗れている。だからこそ明確化したいといった願望に駆られる。議論と思考、そうして自他を理解していく過程は面白い。
文化系哲学恋愛映画という触れ込みの通り、とにかく理屈っぽ
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神々の山嶺(2021年製作の映画)

4.0

山に魅了された男達の物語。そしてエベレストを取り巻く謎。
日本原作フランス制作という異色の経緯で制作された今作。にも関わらずトンチキジャポニズムは全く無し。徹底的なリサーチと原作に忠実に向き合う姿勢を
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ハケンアニメ!(2022年製作の映画)

4.3

2人の若手アニメ監督がそれぞれの作品で競い合う。
豪華俳優&声優で“覇権”を獲りに来た!
クリエイターが意地と矜持を以てぶつかる展開はまさに少年漫画的だ。それを際立たせるのはやはりアニメパートの演出だ
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息子の面影(2020年製作の映画)

3.0

消息を絶った息子を探す母の物語。
メキシコの国境付近に存在するリアル。ロードムービーとして非情な程に淡々と進む。
被害者と加害者の線引きがシビアである所が肝。極限の環境下では無事であることが1番優先す
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生きててよかった(2022年製作の映画)

3.4

これはボクシングを辞めた男、いや、辞めた筈の男の物語。
小幡竜の強烈なアクションに衝撃。観てる側も痛々しさを感じさせる程の演技。スタントの更に向こうへ行かんとばかりの生っぽいバトルに驚かされた。
社会
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バブル(2022年製作の映画)

3.0

圧巻の映像体験!崩壊した東京を舞台に活動するパルクールチームら。泡、ビル群、重力、3つの要素が合わさり美しさと無機質さが色鮮やかに映し出される。プラチナエンド等の小畑健がキャラクターデザインを担当して>>続きを読む

N号棟(2021年製作の映画)

3.0

常に謎が散りばめられて不思議なホラー。「考察型ホラー」と謳うだけあって、怖さよりも奇妙さ気味の悪さ胸糞さが強く押し出されている印象。
しかし考察型という要素、裏を返せば視聴者に判断を委ねては制作側は思
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フェルナンド・ボテロ 豊満な人生(2018年製作の映画)

3.7

豊満な絵を描くボテロのドキュメンタリー。彼が何故“ ふくよかさ”を好み、そして追い求めるようになったかが明かされる。
彼の原点はマンドリンだった。自分のスタイルを確立していく過程は本当に些細な発想から
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ツユクサ(2022年製作の映画)

4.0

隕石の欠片にぶつかったり、草笛が吹けるようになったりと、何かしらの奇跡に溢れている日々。他人は気にも留めないことや些細なことまで、様々な事柄が穏やかな町並みでゆっくりと過ぎていく。
誰もが何かしらの過
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明け方の若者たち(2021年製作の映画)

4.6

「残酷だったな、人生は思っていたより」という主題歌の歌詞がこの作品を物語っている。
「こんな筈じゃなかった」な日々を積み重ね、大小様々な落胆と絶望を繰り返しながらも希望を見出す若者たちの美しさよ。
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ハッチング―孵化―(2022年製作の映画)

3.3

傍から見たら円満の家族の内情。毒親と胸糞でとにかく救いがない。
家庭内で1番の悪(と自分は捉えている)である母親の存在。家族の為、貴方の為と自身の理想を他人に投影しては正当化する姿勢。エゴと承認欲求を
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ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密(2022年製作の映画)

3.2

とにかくマッツ・ミケルセンのグリンデルバルド。最初の登場シーンから既にファビュラスが限界突破している為、ファンは予めAEDの使い方を学んでおく必要があると思われる。
ハリポタシリーズ初心者でもしっかり
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アネット(2021年製作の映画)

3.1

一般的なミュージカル映画やブロードウェイのスタイルから逸脱した大胆な映画。
主演のアダム・ドライバーから感じる力強さと異質さ。理屈では説明し難い“心”の部分に訴えかけるかの様な歌にズシンと殴られた様な
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瑠璃とカラス(2022年製作の映画)

4.6

進学校の落ちこぼれと不良校のヤンキー。相容れないであろう2人は同じはみ出し物だ。
凸凹コンビの掛け合いから見える笑いと高校生の苦悩。主題が漫才である為基本的にはコメディである。しかしふとした時にグロテ
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速水早苗は一足遅い(2022年製作の映画)

3.9

タイトルの通り主人公はとにかく遅い!自転車なのにランニングの人に追い越されるくらい。そんな彼女が遅いなりの幸せを模索する物語。
遅いものは遅い。どうにもならない。彼女ならではの苦悩を肯定できる人はどれ
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まんたろうのラジオ体操(2022年製作の映画)

3.7

片や激務の日々、片やラジオ体操に勤しむ日々。お互い同じ日常を過ごしているのにどうしてこんなにも違うんだろう。
生きづらさに押し潰された主人公が再起するまでの過程がラジオ体操を通じて癒されていく。
気張
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脱走球児(2022年製作の映画)

4.5

好きな物は誰にでもある。でもふとした時にそれが重荷になる。「あれ、俺今一体何やってんだろ」と。そんな2人が見切り発車で逃げてしまう物語。
だからこそ“嫌いになりきれない”のだ。逃げたはいいが、ふと怖く
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鶴美さんのメリバ講座(2022年製作の映画)

4.0

ありがちな少女漫画の実写映画みたいなやつ。そう思ってたよ!
予想の斜め上を行く展開にハラハラ。2人だけが互いに共有する秘密によって波乱が起こる。こんなラブコメありかよ!とツッコミたくなるのに嫌いになれ
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私ときどきレッサーパンダ(2022年製作の映画)

2.8

最初は今までのディズニーらしからぬ作風に戸惑うが、ダイナミックな映像や細部へのディテールは流石ピクサーと言ったところ。
レッサーパンダを軸に家族の衝突と再生を描く物語。要素自体はよくあるものだが、描写
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ベルファスト(2021年製作の映画)

4.2

穏やかな町の一角で起きた諍い。人々の温かい繋がりのすぐ傍で恐れや悲しみが存在するギャップ。
テンポよくコミカルとシリアスが行き来する展開。特に各登場人物の会話のリズム感が好き。クスッと笑える日常のパー
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THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

3.8

「ジョーカーの衝撃は序章に過ぎない」という言葉は決して誇張ではなかった!
ゴッサムに隠された嘘とリドラーの謎。嘘と謎が交錯し、アメコミ映画らしからぬダークなサスペンスが展開される。
リドラーはダークナ
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死霊館 悪魔のせいなら、無罪。(2021年製作の映画)

3.1

死霊館シリーズと言えばジェームズ・ワンだが、今作はマイケル・チャベス監督が担当。
「泣く女」めっっちゃ怖かったよ…そんな彼が死霊館作っちゃったらもう正解。
オカルトで法廷に挑むという突飛な筋書きなだけ
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国境の夜想曲(2020年製作の映画)

2.9

ジャンフランコ・ロージ監督が見た中東の記録。重くセンシティブなテーマのドキュメンタリーでありながらも美しい風景が映し出される。
戦争が日常に入り込んでもなお生きる人々から希望を見出した。

ライフ・ウィズ・ミュージック(2021年製作の映画)

3.1

アルコール依存症の姉と自閉症の妹。祖母の死をきっかけに苦難にまみれた生活が始まる。手探りの日々の連続だが人々に支えられ、孤独じゃないと教えてくれる。
ミュージカル映画という枠組みではあるが、歌詞は抽象
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