Bobsanさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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ザ・クレイジーズ 細菌兵器の恐怖(1973年製作の映画)

5.0

否が応でもコロナ禍を連想せざるを得ない作品ですね。軍の不手際で流出した細菌兵器によってアメリカの片田舎の住民たちが奇行に走ったり、凶暴化してしまいます。
ロメロ監督はコロナ禍前に亡くなっていますが(2
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処刑軍団ザップ(1970年製作の映画)

3.0

狂犬病は別名"恐水症"と呼ばれているのですが、それは不幸にも狂犬病に感染し、発症した人が水を飲むと喉の筋肉が激しい痙攣を起こし、体全体が飛び上がってしまうので水を飲む事が出来なくなる様子がまるで水を飲>>続きを読む

裸のジャングル(1966年製作の映画)

5.0

俳優のコーネル・ワイルドが監督も務めた意欲作ですね。俳優の監督作品には何故か傑作が多いのですが、この作品も映画のオリジナルに満ちた傑作になりました。
未開の地で狼藉を働く文明人がひどい目に遭う作品は「
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インフィニティ・プール(2023年製作の映画)

3.8

ざっくり言えばメフィスト・フェレスとファウストの物語ですね。
主人公ジェームズはミア・ゴス扮するガビによって堕落させられてしまいます。ジェームズはなんとか頑張って堕落の道を歩もうと努力しますが、根が善
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オーメン:ザ・ファースト(2024年製作の映画)

2.9

「オーメン」第一作目の前日譚に当たる物語ですね。予告編を観てあんまり「オーメン」っぽくないなあ、と思って不安でしたが、その不安は的中してしまいました。
まず、第一作目でブレナン神父は「His moth
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リーインカーネーション(1975年製作の映画)

3.7

「赤ちゃんよ永遠に」のマックス・エーリッヒ原作脚本なので、濃密な人間ドラマが堪能できるオカルト映画ですね。
キャラクター設定や配置が的確なので、ホラー映画的な派手な見せ場はなくとも最後まで飽きずに観ら
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反撃/真夜中の処刑ゲーム(1983年製作の映画)

5.0

未体験ゾーン2024で公開されたそうですね。いいなぁ、地方公開もして欲しいです。
この手の作品を観ていつも思いを馳せるのが、悪役を演じる俳優さん達の労力、心労は如何ばかりかという事です。近年の作品で言
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見えない恐怖(1971年製作の映画)

5.0

何故このブーツしか映らない男はミア・ファロー扮するサラとファミリーを付け狙うのでしょう?それは映画冒頭、サラとファミリーの乗った自動車が水溜まりの水を撥ね、たまたまそこにいた男のブーツを汚してしまった>>続きを読む

追想(1975年製作の映画)

5.0

愛する妻と娘をナチスの狼藉者どもに殺された医師が猟銃片手に復讐するナチス皆殺し映画ですね。クエンティン・タランティーノはこの映画が好き過ぎて「イングロリアス・バスターズ」と「ワンス・アポン・ア・タイム>>続きを読む

絞殺魔(1968年製作の映画)

5.0

スプリット・スクリーンを多用して、犯人と犠牲者、死体とそれを発見する者、警察による様々な捜査場面を同時に観せるリチャード・フライシャー監督のスタイリッシュな演出が冴えわたる実録犯罪映画の大傑作ですね。>>続きを読む

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

-

春眠暁を覚えずという事で、前半以降は睡魔と戦いながら観たので点数つけられませんが、まるで現代劇かのような時代感覚の乏しさ、その時代の空気感というか風俗が感じられなかったのが残念でした。
衣装や建物、室
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アウトランド(1981年製作の映画)

5.0

近未来、チタン鉱石採掘の為に木星の第1衛星"イオ"に建設された採掘基地を舞台に、そこに蔓延する“事なかれ主義"に敢然と立ち向かう保安官の孤立無援の戦いを描くSFサスペンスアクションですね。
この作品を
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激怒(1972年製作の映画)

4.5

大好きなジョージ・C・スコット主演、更に監督まで務めた意欲作であり傑作ですね。
軍が誤って散布した新型の化学兵器を浴びた息子を失い、自らも化学兵器の影響で余命幾許もない主人公の怒りと命懸けの復讐を描き
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死霊の悪夢(1981年製作の映画)

3.2

子供の頃にレイ・ラッセルの原作を読んで、随分とまあエロい小説だなぁと思っていたら「死霊の悪夢」とかいう変な邦題でひっそりと映画になっていました。
原作はかなりのエログロモンスターホラーで、エロ描写やグ
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ハロウィン III(1982年製作の映画)

3.5

タイトルは「ハロウィンⅢ」だし、製作と音楽はカーペンターが担当しているので、当然"ブギーマン"ことマイケル・マイヤーズが登場して三度殺戮を繰り広げるものだとばかり思っていたら全然違う映画なのでびっくり>>続きを読む

赤ちゃんよ永遠に SFロボットベイビーポリス(1972年製作の映画)

5.0

この作品で描かれるディストピアを我々は既に経験してしまっていますね。コロナ禍に於いてマスク無しでは外も歩けず、お店に入る事は許されず、それを拒んだり抵抗する者は"マスク警察"などと呼ばれる人達がやって>>続きを読む

ゴースト・ストーリー(1981年製作の映画)

4.0

往年のスターがズラッと顔を揃えた怪談ホラーの逸品ですね。初見は確か日曜洋画劇場だったと記憶しています。まさか80年代になってフレッド・アステア、ダグラス・フェアバンクス・Jr、メルビン・ダグラス、ジョ>>続きを読む

ヘルナイト(1981年製作の映画)

5.0

作品の舞台となるのが曰くのある中世の古城のような館で、そこで開かれる「地獄の夜」と呼ばれる毎年恒例の新入生歓迎コンパに参加した学生達が次々と殺されていくスラッシャーホラーですね。
新入生歓迎コンパでは
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デッド・オブ・ナイト(1974年製作の映画)

5.0

胸を締め付けられるような悲哀に満ちた異色の社会派ホラーですね。
ここで描かれる息子アンディの姿は言うまでもなく戦争に於ける心的外傷後ストレス障害、所謂PTSDの暗喩です。このような形で反戦を描く事にホ
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ジョン・カーペンターの 要塞警察(1976年製作の映画)

5.0

この作品でもカーペンター監督の視点は反権力側にあります。カーペンター監督描くアクション映画の主人公は一貫して反権力側にあります。それは権力大嫌いなカーペンター監督自身が投影されているからですね。
この
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インパルス!暴走する脳(1984年製作の映画)

5.0

わー、ビル・パクストンだ!若いなあ!などと呑気な事を言ってられない程恐ろしい作品ですね。長閑な田舎町が静かに壊滅していく様を描きます。
地震に見舞われた田舎町の人々が何らかの原因で感情のコントロールが
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死霊の盆踊り(1965年製作の映画)

5.0

ビデオバブル時代、江戸木純さんなどの尽力で世に知れ渡った"サイテー映画"の代表的な作品ですね。
今でこそ"サイテー映画"というフィルターが掛かった状態なので楽しくワイワイ観られますが、1965年に公開
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赤い影(1973年製作の映画)

5.0

何度観ても正確には理解できない作品ですね。赤と水が象徴的に使われ、この小難しい物語を導いていきますが、最後まで何が語られているのか掴みどころがありません。
ダフネ・デュ・モーリアの原作がどうなっている
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

2.8

アウェーの主人公が色々頑張って結果を出すもんだから周りが盛り上がって来たところで「オラァ王様だど!」と威張り散らしたら恋人が「そんなアンタなんか嫌い!ちょっと距離を置きましょ!」となるまでの話をダラダ>>続きを読む

融合体(2017年製作の映画)

5.0

「第9地区」で華々しく檜舞台に躍り出たものの、新作の興行成績が軒並み下降し、"エイリアン5"の監督に内定していたのがポシャって、メジャー長編監督作が「グランツーリスモ」までお預けになっていた間に作った>>続きを読む

悪を呼ぶ少年(1972年製作の映画)

5.0

陽光照りつけるコネチカット州の田舎。3、4世帯程が生活する農園を舞台に展開するとてつもなく恐ろしい物語ですね。
少年ナイルズを中心に語られる物語は後半に至るまでなんとも掴みどころがありません。
劇中で
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ガバリン2 タイムトラぶラー(1987年製作の映画)

3.7

前作とは趣きを変えてファンタジーアドベンチャーに仕上げましたが、今回も色んなモンスターが出て来て楽しい作品になりましたね。前作はホラー映画として作られたので、モンスターもホラー寄りでしたが、今回は人間>>続きを読む

SF/ボディ・スナッチャー(1978年製作の映画)

5.0

今までに四度映画化されたジャック・フィニーの原作の、二度目の映画化作品ですね。監督は「ライトスタッフ」や"そんかる"こと「存在の耐えられない軽さ」のフィリップ・カウフマンが務めました。足音や車の走行音>>続きを読む

ブレインストーム(1983年製作の映画)

5.0

"ショースキャン方式"についてはWikipediaなどで詳細が書いてあるものの、読んでもさっぱりわからないので置いておくとして、本作はSF映画だと思って観ているといつの間にか丹波哲郎の「大霊界」のよう>>続きを読む

クライムズ・オブ・ザ・フューチャー(2022年製作の映画)

5.0

劇場で観た時、僕の斜め前の席に10代もしくは20代前半と思しき若いカップルが観に来ていて、若いのに立派だなぁと思っていたら、モーテンセンの腹が掻っ捌かれて臓物が取り出される所で男の子の方がスクリーンか>>続きを読む

デッドリー・スポーン(1983年製作の映画)

5.0

ダグラス・マッケオン監督は2022年に亡くなっていたんですね。ご冥福をお祈りします。この作品以降は俳優業をやったり、何本かの短編ドキュメンタリーを製作されたらしいですね。
僕も一度は映画の道を志した事
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デーモン・ギャラクシー/魔女伝説(1987年製作の映画)

3.5

監督のクレジットがT・C・ブレイクとなっていますが、編集権を巡るトラブルで別名義になったとの事です。
原作は「ゲーム・オブ・スローンズ」のジョージ・R・R・マーティンの短編で、アメリカで賞を受賞してい
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ブロブ/宇宙からの不明物体(1988年製作の映画)

5.0

80年代にありがちなポップなお手軽作品かと思いきや、とんでもないグロ描写が頻発する傑作SFホラーですね。
宇宙から飛来したアメーバ状の不定型生物が人間を吸収しながら徐々に巨大化し、街を大パニックに陥れ
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PIGGY ピギー(2022年製作の映画)

4.0

元の短編がとても面白かったので楽しみにしていましたが、地元での公開がなかったのでソフト化を待っての観賞になりました。
監督のカルロタ・ペレダさんはとてもビジュアルセンスに秀でた方ですが、女性だったんで
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2000人の狂人/マニアック2000(1964年製作の映画)

5.0

イーライ・ロスは本作のリメイク版のプロデュースをしましたが、彼の弁によればアメリカ南部の(多分一部の)人達は南北戦争に負けた事を今だに根に持っていて、奴隷制度が廃止された事も気に入らなくて、毎日怒り狂>>続きを読む

SFゾーン・トゥルーパーズ(1985年製作の映画)

5.0

エンパイアピクチャーズ作品の中でスチュアート・ゴードン監督作品以外でもちゃんとした作品があったと驚いた作品ですね。監督のダニー・ビルソンのセンスが粋で音楽や会話がウィットに富んでいます。ドイツ軍が現れ>>続きを読む